メカニカルキーボードは、軸の色によって使用感が大きく異なります。
青軸は、キースイッチの見た目が青色になっているものです。メカニカルキーボードでは最も一般的な色の軸だと言えるでしょう。「メカニカルにはじめて触るなら青軸」という声もあるほどです。
今回はそんな青軸メカニカルキーボードのメリット・デメリットを紹介したうえで、向いている人と向いていない人とに分けていきます。
最後にはおすすめ商品を紹介しますよ!
目次
青軸メカニカルキーボードの特徴・メリット
まずは、青軸の特徴とメリットを紹介します。メカニカルキーボード自体のメリットはどの軸でも体感できるため、ここでは青軸のみにフィーチャーして紹介しましょう。青軸のメリットは大きく以下の3つです。
キーが重くクリック感がある
ひとつめのメリットは、キーが重くてクリック感があることです。
キーが重いことにより、しっかりとタイピングしているという感触が得られます。キーが軽いとその感覚が薄くなりますが、疲れにくくなるんです。ここばかりは、タイピングの心地よさを優先するか疲れにくさを優先するかで変わってくるので、良い悪いというものではありませんが。
クリック感は、青軸の仕組みに理由があります。
青軸は、ある程度の深さまでキーを押し込むとき、「カチッ」というクリック感が得られるんです。キースイッチが下がった際の内部機構の動きによる感触で、これが軽快かつ爽快なタイピングにつながっています。
気持ちの良い音が鳴る
青軸はキーが重いためタイピングの感触がしっかりしており、内部機構の仕組みによりクリック感が得られると先述しました。
同時に、「カチッ」というクリック音も鳴ります。メンブレン式キーボードを叩くときのような「カタカタ」という音だけでなく、「カチッ」というクリック音まで加わることで、よりタイピングの感覚が鮮明になるんです。
誤入力しにくくなる
キーが重くクリック音と感触がある青軸のメカニカルキーボードは、誤入力を防ぎやすいというメリットがあります。
他のスイッチに比べて押下圧が重くクリック感があると、1つ1つのキーに意識が向くようになるんです。弱い力だと認識しにくいというのも、誤入力を防ぐのに一役買ってくれています。
ライターやプログラマーなど、素早くさまざまなキーを叩くことが多い人にとっては大きなメリットとなるのではないでしょうか。
青軸メカニカルキーボードの特徴・デメリット
青軸のメリットは押下圧が重く、クリック感と音がありタイピングに爽快感があるということでした。同時に誤入力もしにくくなります。結構良いように感じるかもしれませんが、メリットとデメリットは表裏一体です。今度は、青軸のデメリットを2つ紹介します。
人によってはうるさく聞こえる
クリック音が鳴るということは、裏を返せばうるさいということでもあります。
人によって感覚が異なるので一概には言えませんが、青軸は想像以上に音が大きいです。家電量販店など店内BGMがある場所だと気づきにくいのも、難点。店頭で試したときの1.5倍は音が大きく感じられると思っておいた方が良いかもしれません。
また、自分は良くても周囲の人がうるさいと感じてしまう可能性もあります。オフィスやコワーキング、カフェ等では使いにくいです。
長時間使うと疲れる可能性がある
押下圧が重いことでタイピング時に心地よいフィードバックが得られるのは、青軸のメリットです。
ただ、押下圧が重いということは、しっかりと押し込まないと反応しないということでもあります。自然とキーストロークが深くなるんです。そのため、長時間タイピングを続けていると疲れる可能性があります。
文章入力・プログラミング等を行う場合には、注意が必要です。青軸を使うなら、1時間ごとに少しの休憩を挟むと良いかもしれません。
青軸メカニカルキーボードが向いている人と不向きな人の特徴
ここまで紹介してきた青軸メカニカルキーボードのメリットとデメリットを、まとめてみます。
- 押下圧が重くタイピングのフィードバックが心地よいが、疲れやすい
- クリック音とタイピング音が心地よいが、人によってはうるさい
- 誤入力しにくくなる
こうしてみると、疲れにくいキーボードを探している人には不向きなことがわかります。メカニカルにすることは既定路線であれば、他の軸を検討しましょう。
一方、しっかりとしたタイピングの感覚を求めている人、誤入力しにくいキーボードを探している人にはぴったりです。実際、ライターやプログラマーの中には青軸を愛用する人が大勢います。
愛用しているライターの声を見てみると、「文章を打ってる! という気分になれる」「テンションが上がる」という意見が多いです。
青軸はまさに、打鍵感にこだわる人のためのキースイッチだと言えるでしょう。
おすすめの青軸メカニカルキーボードを4つ紹介
青軸は打鍵感にこだわる人におすすめ、ということでした。中には青軸の購入を前向きに検討したいという人もいるのではないでしょうか。そんな人のために、おすすめの青軸メカニカルキーボードを4つ紹介します。
Logicool G PRO X
Logicool G Pro Xは、同社Gシリーズのプロ仕様モデルです。「GX BLUE クリッキー(青軸)」が標準搭載されており、別売りの軸を購入する事で赤軸・茶軸も使えます。
GX BLUEクリッキーは、Logicoolがオリジナル開発した青軸キーです。7000万回の耐久テストに合格しており、耐久性はお墨付きとなっています。打鍵時の音と感覚は、若干軽めです。例えるならサクサク、という音が当てはまります。
キーを認識する深さが比較的浅く設定されており、キーを押し始めてから反応するまでが早いのも特徴のひとつです。
普段遣いではそこまで気にする必要はないでしょうが、競技ゲームをする人には大きなメリットになるでしょう。
バックライトはG HUBを使えばカラフルな色に設定できます。Nキーロールオーバーにも対応。プロゲーマーのために作られたゲーミングキーボードということで、機能面もお墨付きですよ。
サイズはテンキーレスでコンパクトです。接続は有線となっています。
価格はAmazon新品で1万2,327円(2021年7月3日現在)。
Logicool G913 TKL
G913 TKLは、3万円ほどするLogicoolのハイエンドモデルとなっています。G PRO Xの定価の倍以上の値段なので購入を躊躇する人もいるかもしれませんが、この価格に見合う仕様になっていますよ。
接続は有線と無線とで選ぶことができます。テンキーはなく、キーレイアウトは日本語配列です。キースイッチは3種類から選ぶことが可能で、青軸が欲しい場合は「GLクリッキー」を選びましょう。
キーストロークが2.7mmと、とても浅めなのが大きな特徴です。たいていのキーボードは4.0mm近くに設定されていることを考えれば、いかに薄型かということがわかるでしょう。
キーストロークが浅いと、疲れにくくなります。それでいて、青軸らしいカチカチというクリック音と感触は健在です。タイピングの楽しさと疲れにくさを兼ね備えており、青軸はほしいけど疲れやすいのがネックに感じるという人にはぴったりなモデルだと言えるでしょう。
さらに、無線はLogicoolの独自技術「LIGHTSPEED」が使われており、遅延が全く感じられないほどに通信が早いです。
バッテリーは3時間フル充電すれば、RGBライトをつけっぱなしにしていても40時間ほど持ちます。ライトを常にオフにした状態だと、4ヶ月持続するんです。
メディアコントロールボタンも搭載し、専用ソフトG HUBによるカスタマイズも可能。
とにかくハイクオリティな青軸キーボードが欲しい、という人におすすめです。
Razer BlackWidow V3 Tenkeyless(グリーン軸)
BlackWidow V3 TKLに搭載されているのは、緑軸です。厳密には青軸とは異なりますが、クリック音と感触という大まかな特徴は一致しています。言うなれば、Razer独自の青軸のようなものです。
コンパクトなテンキーレスで、接続は有線となっています。トップフレームはマット仕上げのアルミ製で、耐久性が抜群です。キーストロークテストは8000万回にクリアしており、キー自体の耐久性も高めになっています。
何よりも、最大の売りはデザインでしょう。
Razer特有のカッコ良さが、BlackWidow V3にはあります。トップフレームがマット仕上げのアルミという時点で、高級感がありますよね。全体的に無骨でありながらも、ゲーミングキーボードらしいケレン味もあり、デスクに向かう際のテンションアップに貢献してくれます。
キーの認識する深さは1.9mmと、浅めなのも良いですね。
価格はAmazonで1万2,900円となっています。セール時には1万円を切ることもあるので、セールを狙うのもありでしょう。
FILCO Majestouch 2 Tenkeyless 青軸
Majestouch2 は、デザインがシンプルなのが売りです。光ることもなく、目立たないデザインなので仕事でも使いやすいでしょう。
さらに、FILCOは評価の高いキーボードブランドです。愛用するユーザーの中には「他のメーカーはもう考えられない」という人もおり、ハマる人にはハマるブランドだと言えます。
青軸はいわゆる「Cherry MX Blue」を採用。Cherry MX軸はメカニカルスイッチのデファクトスタンダードとも言われるポジションにあり、このメーカーの青軸は評価が高いんです。
まず特徴的なのは、カチカチというクリック音の心地よさ。複数入力するときはザクザクといった重厚感のある音になるところなど、打鍵音にこだわる人に人気があります。クリック感も強く、タイピングの楽しさを一層引き上げてくれるでしょう。
テンションは上げたいけどゲーミング的デザインのものは使いにくい、という人でも使いやすいのではないでしょうか。
また、キーボードブランドが開発した精度の高いキーボードで、なおかつシンプルなデザインのものが欲しいという人にもおすすめですよ。
価格は公式通販サイトで1万3,730円です。
タイピングしているという感覚が欲しい人は青軸がおすすめ!
青軸メカニカルキーボードは、タイピングが楽しくなるキーボードです。購入者の中には「無意味に文字を打ってしまう」という人もおり、在宅の仕事や趣味のテンションを上げてくれることがよくわかります。
ハッキリとしたクリックサウンドと打鍵感に魅力を感じるのであれば、青軸がおすすめです。
今回紹介した商品を含め、自分に合ったモデルを探し、タイピングやゲームを楽しみましょう!