新しくイヤホンを買いたいと思ったとき、何を選べばいいか迷う人もいるでしょう。特に音質にこだわりたい場合、見るべきところがたくさんあり、思考が迷宮入りしがちですよね。
何を選べば良いか迷うけど、とにかく音質にはこだわりたい…。
そんな人も少なくはないでしょう。
そこで今回は、3万円前後までで購入できるおすすめ高音質イヤホンを10つと、自分に合うイヤホンを選ぶときのポイントを紹介します!
よしぞー
高級イヤホンは上を見れば10万、20万円と値段の跳ね上がるものも多いので、基本的には3万円台までのイヤホンを中心に紹介していくよ!
目次
おすすめ高音質イヤホン10選
選ぶときのポイントはいくつかありますが、どこをどう見れば良いかを知ってしまえば実は簡単な話です。今度は、高音質にこだわる人におすすめなイヤホンを10つ紹介します。どんなイヤホンがあるか確認していきましょう!
LETSHUOER S12 PRO
- 14.8mm平面磁気駆動ドライバー
- 音圧感度:102dB
- 再生周波数帯域:20〜20KHz
- インピーダンス:16Ω ± 1%
- 歪み:0.5% ± 0.1%
- 本体材質:アルミニウム合金
- 1.25m 単結晶銅銀メッキケーブル
- 2.5mm/3.5mm/4.4mm 3種類の交換式プラグが付属
- イヤホンとの接続は2pinタイプ
- 低反発、標準および透明のイヤーチップ(各3サイズ)が同梱
LETSHUOER S12 PROは14.8mmの大口径振動板平面駆動ドライバーを搭載したイヤホンです。
特徴として、澄み渡るような高音域、鮮明な中音域、そして迫力のある低音域まで、音楽再現の質が高く、より良い音で楽しみたい音楽愛好家向けに作られています。
3万円アンダーで購入できる価格帯でありながら、S12 PROが鳴らす音の美しさは圧巻。少なくとも私が保有する同価格帯のイヤホンの中では群を抜いています。
また、付属するケーブルの質が高いのも特徴。
2pin形状、1.25mの交換可能なイヤホンケーブルは芯あたり0.05mmの線を98本束ねた4芯タイプで情報を正しく伝達する能力を備えています。
2.5mm、3.5mm、4.4mmの交換プラグが付属してますので、デバイスに応じた接続も可能です。
ゼンハイザー IE 100 PRO
- 駆動方式:ダイナミック型
- ドライバサイズ:10mm
- タイプ:カナル型
- インピーダンス:20Ω
- 再生周波数帯域:20Hz~18kHz
- 減衰:26dB
- 感度:115dB(1kHz/1Vrms)
- 重量:19g
IE100 PROは、ゼンハイザーのモニターイヤホンの中ではエントリーモデルです。1万円台で手に入るので、モニターイヤホンがどのようなものかを試すにはちょうど良いでしょう。
モニターイヤホンと言えどリスニング用とにも素晴らしく純粋な性能と音で勝負しています。
ダイナミックドライバーを搭載していることもあってか、ゼンハイザーの「低音の再現性の高さ」と「抜け感の良さ」がしっかり感じられます。音はかなり繊細に聞き取れ、それぞれの音に輪郭があるような印象です。
フラットな音が好きな人、ゼンハイザーの音が気になる人には間違いなくおすすめできますよ。
SHURE SE215 Special Edition
- 駆動方式:ダイナミック型
- タイプ:カナル型
- インピーダンス:20Ω
- 再生周波数帯域:21Hz~17.5kHz
- 減衰:107dB
SHURE SE215スペシャルエディションモデルは、元々発売されていたSE215と比べ独自チューニングを施されています。低域をより強化しており、スタンダード・エディションより迫力のある音が楽しめるんです。
形は人間工学に基づいた薄型で、ノズル角度が最適化されています。長時間使っても案外快適です。フィット感もあり、遮音性も高い印象があります。さらに、周囲の騒音を最大37dB遮断してくれるので、作業用でもあらゆる場所で楽しむ音楽鑑賞用としてもとても使いやすいです。
音質は、モニターイヤホンらしくフラットをベースに低音が強調されたイメージ。
1万円台のイヤホンだと低音がスカスカになることもありますが、チューニングのおかげか、その心配は全く要りません。低音もしっかり強調されているからこそ、しっかりフラットになっているんです。
音の粒もとても細かく、小さな音もしっかり聴き取れます。ダイナミック型としては解像度が高い印象です。
定位感もしっかりしておりモニターとしての作業用、音楽鑑賞用だけでなくゲーミング用途などあらゆる用途で使いやすいですよ。
よくゼンハイザーのIE100PROと比較されることがありますが、SE215の方がリスニング用に味付けされている(特に低音迫力が高い)と感じます。
ゼンハイザー IE300
- 接続方式:有線
- 駆動方式:ダイナミック型
- ドライバーサイズ:7mm
- タイプ:カナル型
- インピーダンス:16Ω
- 再生周波数帯域:6Hz~20kHz
- 音圧感度:124dB
IE300は、ゼンハイザーサウンドを思う存分楽しめるイヤホンです。
長年ゼンハイザーの音質チューニングをしているエンジニアがつくっており、非常に安定感があります。
採用されているドライバーは、フラッグシップモデルに採用されている「7mm ExtraWideBand(XWB)」ドライバーをリファインしたものです。既に一定以上の評価を得ているものをリファインしているため、性能は折り紙付き。これをミドルクラスに採用しているところが贅沢ですね。
肝心の音の傾向ですが、低域が若干おとなしい印象があります。
低域に限っては量感も絞り気味です。ただ、ボーカルに関しては艶のある生々しい音になっています。目の前で歌っているかのような伸びやかで、息遣いまでも聞こえてきそうな音です。
解像度もダイナミックドライバーの中では広め。音場も広いのですが、広さを主張しすぎることなくゆったりとした印象があります。自然な音場といったところでしょうか。
ゼンハイザーらしさもありながら、万人受けするような音の自然さが楽しめる面白いイヤホンです。
よしぞー
性能が高いから安心して使えるね
Hidizs MD4
- 形式:カナル型
- ドライバー:4BA(高域×1、中域×1、低域×2)
- インピーダンス:8Ω
- 再生周波数帯域:20Hz~400000Hz
- 音圧感度:102±1dB@1kH
- プラグ形状:3.5mm 3極
- コード長:1.2m
- リケーブル対応
Hidizs MD4は、カスタムバランスドアーマチュアドライバーを4基搭載し、さまざまな傾向の音を楽しめるのが売りのモデルです。美しいデザインや音によって一定の支持を得ています。
バランスドアーマチュアドライバーを4基搭載しているのが、スペック上最大の特徴です。
バランスドアーマチュアは、小型でクリアな音を出せるのが魅力。
価格は高くなりがちですが、音のクリアさに関しては確かなものがあります。その特性から、補聴器やモニターヘッドフォンなどによく使われるのが特徴です。
インピーダンスは8Ωと、イヤホンとしては比較的低め。
インピーダンスが低すぎると繊細な曲を聴く際に音が若干歪んでしまうことがあるのですが、8Ω程度なら問題はなく、どんなDAPやスマホなどと接続しても気持ちよく音を鳴らせます。
MD4は再生周波数帯域20〜40000Hzでハイレゾ認定を取得ています。
一般的な人間の限界可聴域は16000〜20000Hz前後と言われていますが、必ずしも20000Hzを超えた瞬間に聞き取れなくなるというわけではありません。個人差はありますが、20000Hz以上の音も聞き取れる場合があります。
また、可聴域の広さだけでなくハイレゾ音源はデータ密度も濃いため、耳で聞き取れていないように感じても感覚で伝わってくる領域でもあります。
final B2
- 筐体:ステンレスブラスト仕上げ(ガンメタリック)
- ドライバー:1BA(バランスド・アーマチュア)
- コネクター:MMCX
- 感度:109dB
- インピーダンス:41Ω
- 重量:32g
- ケーブル:OFCケーブル
- リケーブル対応
特徴的なのは、ドライバーです。バランスド・アーマチュア型が1基使われています。
これは音楽制作や演奏などで使われるプロ向けのイヤホンによく使われるドライバーに多く、自分の歌声・演奏を聞いたり、曲の仕上がりを確認したりするため、フラットで正確に音を鳴らすイヤホンになっています。
そんなモニターイヤホンに使われることが多いのは、バランスド・アーマチュア型ドライバーには音の解像度が高いという特徴があるためです。
低音から高音までのバランスが良い中で、B2は特に高音と中音域の音が得意という印象です。
ディフォルトのケーブルはタッチノイズを減らすため、柔らかくしなやかな被覆素材をケーブルに使っているのが特徴です。これはイヤーフックを使うときにも柔軟に曲がるので、装着感が良くなるという性質もあります。
MMCXコネクターが採用されており、ケーブルを好みに応じて交換することが可能です。
Denon AH-C820BKEM
- 接続方式:有線
- プラグ形状:ミニプラグ
- 駆動方式:ダイナミック型
- ドライバーサイズ:11.5mm
- タイプ:カナル型
- インピーダンス:16Ω
- 再生周波数帯域:4Hz~40kHz
- 音圧感度:115dB
AH-C820は、ドライバーにちょっとした特徴があります。2基のダイナミック型ドライバーを対向配置し、2倍の振動板面積を確保しているんです。これにより、音の質感が良くなり超低域までクリアな音を奏でてくれるようになります。
つまり、低音に強いイヤホンだということです。
ハウジングというパーツはアルミダイキャストとABS樹脂が使われており、これにより無駄な振動を抑えることで音をよりクリアにしています。
デュアル・アコースティック・オプティマイザーも搭載。ドライバー前後の音圧バランスを調整することで、振動板のピストンモーションを最適化しています。簡単に言えば、よりドライバーが精密に動くことができるため、ドライバー性能を引き出しやすくなっているという感じです。
音はハイレゾに対応しています。
音の情報量と密度が、ダイナミック型にしてはとても高いです。特に低域は強化してあるだけあり、厚みと太さがしっかりと感じられます。ドラムなどは表面張力までも感じられるほど。高音域は若干シャリついていますが、伸びやかさも感じられます。
繊細という感じではないものの、迫力と熱量の感じられる低音の表現力は高いです。低音が好きな人は一聴の価値あり。
audio-technica ATH-CKR100
- 接続方式:有線
- 駆動方式:ダイナミック型
- ドライバーサイズ:13mm
- タイプ:カナル型
- インピーダンス:12Ω
- 再生周波数帯域:5Hz~45kHz
- 音圧感度110dB
- ハイレゾ対応
13mmというイヤホンとしては少し大きめのドライバーを二基搭載することで、ハイレゾ音源をより細かく描くことができるようになっています。ダイナミック型の弱点である解像度の低さを補うのには十分で、かなり高解像度な音が楽しめますよ。
さらに優れた音響特性を持つ高剛性チタニウムをハウジングに使い、無駄な振動を削減。さらに左右独立のスターカッド撚り線により、ノイズが減らされています。ノイズ耐性が高くメンテナンス性も高い専用設計の着脱式コネクターもあり、徹底的にクリアな音作りをしているんです。
基本的な音響性能が高いので、使っていて安心感があります。
音の傾向は、フラットですが味付けが若干あるといったところです。
音場が広く、前後左右さまざまな方向から音楽を浴びているような感覚が得られます。音の粒も一つ一つがハッキリとしており、定位と分離感はとても優秀です。ここは基本性能の高さが見て取れますね。
低音は主張しすぎることのなく、キレのある音です。ダイナミック型らしい迫力あるサウンドが楽しめます。
高音域は解像度の高さにこだわっている印象。ダイナミック型はたいてい高音域の解像度を高めることで、バランスを取ろうとします。ハイレゾ対応ということですが、確かにハイレゾの情報量の豊富さと相性が良いです。音もクリアなので、聞き分けもしやすくなっています。
よしぞー
高音寄りフラットという感じだね
SONY XBA-N3BP
- 接続方式:有線
- 駆動方式:ハイブリッド
- ドライバーサイズ:9mm
- タイプ:カナル型
- インピーダンス:16Ω
- 再生周波数帯域:3Hz~40kHz
- 音圧感度:107dB
駆動方式は、価格帯が高いモデルに搭載されがちなハイブリッドタイプです。そしてこのモデルは最初からバランスケーブルが付いてきます。
公式サイトには「原音の持つ音色の美しさをありのままに表現する」とありますが、まさにその一言に尽きます。聞こえてくる音はとても自然です。それぞれの音の粒がしっかりと立っているのにまとまりがあり、全音域においてバランスが取れています。
特に高音域は余韻、息遣いなどまで聞こえてくるほど。中音域の伸びもよく、低音域の量感も高い。低音の波がガンガン押し寄せるタイプの音が好きな人には物足りないかもしれませんが、バランスの良い音や解像度の高い音を楽しみたい人にはこれほど無くぴったりです。
ずっと聴いていても飽きない音になっています。
そのうえ、形状などもしっかり考えられているんです。少し特徴的な、ドライヤーのような見た目をしています。これとドライバーユニットの質量のおかげか、カナル型特有の「耳に入れている」という感覚があまりありません。自然と耳におさまるような感覚です。
これが非常に心地よく、ずっと聴いていられる音と合わさることで、「ずっと付けていられるイヤホン」に昇華しています。
価格もハイブリッド型にしてはかなり安いので、ハイブリッド型のドライバーユニットを搭載したイヤホンを高品質で試したい方、合わせてバランス接続も試したいという人にぴったりです。
クオリティは随一ね
あや
よしぞー
流石のSONYといった感じだね。値段もSONYにしては安い!
SHURE AONIC5
- 接続方式:有線
- 駆動方式:バランスド・アーマチュア型
- タイプ:カナル型
- インピーダンス:36Ω
- 再生周波数帯域:18Hz~19.5kHz
- 音圧感度:117dB
- マイク・リモコン有り
Shureは、アメリカの代表的なプロ向けオーディオメーカー。そのなかでAONIC5は、Shure のラインナップの中でも高級モデルに位置づけられ、価格もこれまで紹介してきたものからワンランク上がり6万円台です。
バランスド・アーマチュア型を3基搭載しています。2基の専用ウーファーによる自然な低音と、1基のツイーターによる空間表現が行われるようになっているんです。これにより音の情報量・密度と広さを感じることができます。
インピーダンスも高く、音がクリアなのも特徴的です。
再生周波数帯域はダイナミックドライバーに比べれば狭めですが、人間の可聴域の限界一歩手前といったところなので、ちょうど良いでしょう。実際はあまり狭く感じません。
音は概ねフラットな傾向があります。全音域、まんべんなく綺麗に鳴らすタイプです。低域用のドライバーが2基もあるため、バランスド・アーマチュア型にしては低域の不足感がほとんどありません。
中高域はとても伸びやかでバランスよく鳴ります。低音が強化されていることで、結果的に全体的にバランスが良くなったという印象です。
さらに、全体的にとてもクリアで自然なので、聴いただけですぐ「音質が良い」と感じられます。使い始めの感動の大きさはひとしおです。
音の質感は「本物がそこにいる」と思えるほど。解像度が高いうえに音の空間表現も秀逸なので、臨場感が半端ではありません。
そしてノズルによって好みの音にチューニングができるので、調整によって自分好みの音に近づけられるのも魅力的。気分によっても変えられるので、そこもAONIC5の面白いところです。
まるで本当にコンサートホールにいるかのような音を楽しみたいなら、おすすめですよ。
自分に合ったイヤホンを選ぶときのポイント
先におすすめのイヤホンを10つ紹介してきました。自分に合ったイヤホンを選ぶときには、いくつかチェックしたいポイントがあります。知らなければ難しく感じられるんですが、知ってしまえば案外そう難しくもありません。難しい話はゴリゴリと噛み砕きながら、イヤホン選びのポイントを説明していきますよ。
有線か無線か
まず、有線か無線かを見ましょう。自分がどちらを選ぶのかくらいは、決めておいた方が良いですよ。
一応、音質にこだわりたいなら有線がおすすめです。無線より有線の方が高音質モデルが多い傾向があります。たとえばハイレゾも有線の方が多いです。
だから無線モデルでハイレゾ対応だと、公式ページなどですごくアピールされたりします。
装着方法
イヤホンには、いくつか装着方法の違いがあります。
最も一般的なのが、カナル型です。
耳の穴にイヤーピースを挿し込むタイプですね。耳栓のように使うので、密閉状態になります。環境音などの雑音が入りにくく、高音質を楽しみやすいタイプです。
さらに、インナーイヤー型というのもあります。
これは耳の穴の手前に引っ掛けてつけるタイプです。旧型のAirPodsが、このタイプでした。他にもDAPなどに付属するようなイヤホンは、インナーイヤー型が多い傾向があります。最近はカナル型を付属する例もありますが。
インナーイヤーは圧迫感が少ないのが特徴です。イヤホンよりヘッドホンに近い距離感で音楽が聴けます。長時間使用しても疲れにくいです。
一昔前は、耳に引っ掛ける小さいヘッドホンのようなタイプもありましたが、廃れました。代わりにケーブルを耳に引っ掛けるタイプが生まれていますが、これはカナル型の一種です。
よしぞー
あれはデザインがダサいのが多かった…
イヤーピースの素材
カナル型の場合、イヤーピースの素材も重要になります。耳に直接触れる部分ですからね。この素材の違いにより、装着感・疲労感や遮音性などが異なります。
最も一般的なのは、シリコン製です。特に商品紹介ページに記載が無ければ、シリコン製だと考えて良いでしょう。それほど広く使われています。
他には、装着性が高く疲れにくいウレタン素材、遮音性が高いトリプルフランジなどさまざまです。
また、各メーカーが交換用イヤーピースを売ったりしています。メーカー純正品でなくても良い場合は、交換用イヤーピースの候補はとても多いです。
購入後イヤーピースが合わなくても安心ね
あや
よしぞー
だけど、素材くらいは覚えておくと交換用選びも捗るよ
ドライバーの種類
ここから、少し難しい話になってきます。
イヤホンには、ドライバーユニットというパーツがあるんです。簡単に言えば、音を出す部分ですね。これにも種類があります。
まず、ダイナミック型です。
これが一番多く出回っています。音の信号を振動板に伝えて、振動させて音を出す仕組みです。音は空気の振動によって出る、というのを知っていれば一番イメージしやすいスタンダードなタイプということがわかります。
再生周波数の範囲が広くて、低音域を出すのが得意です。
幅が広い分、音の解像度が低くなる傾向があります。細かくオリジナル音源を再現している音を、解像度が高いと言うんです。音の情報量が多い、密度が高いとも言います。
学校の体育館に100人集めるのと、東京ドームに100集めるのとでは、前者のほうが密度が高くなりますよね。同時に、一人ひとりの顔を見やすくなります。これと同じようなイメージです。
続いて、バランスアーマチュア型というものがあります。
価格の高いイヤホンで採用されがちです。再生周波数の範囲が狭い分、解像度が高い傾向があります。繊細な音が聞けるため、リスニング用よりモニターイヤホンで採用されることが多いです。
そして、かなり高価格帯の商品に採用されがちなハイブリッド型というものもあります。
これはダイナミックとバランスアーマチュアのどちらも搭載したユニットで、それぞれの良いところどりができるのが特徴です。音に欠点はありません。高音質・広レンジ・高解像度で、まさに最強。
ただ、値段もとても高くなります。
潤沢な予算があればハイブリッド型が良いかもね
あや
よしぞー
種類で価格帯も変わるし、予算が少ないとダイナミック型以外選択肢無さそう
接続方法・プラグの種類
高音質を売りにしたイヤホンの中には、よくある3.5mmミニプラグ以外のプラグに対応しているケースがあります。
たとえば、バランス接続です。バランス接続は左右の音を細かく分離して鳴らしてくれます。そのうえ、ノイズを低減してくれるのでクリアで豊かな音が出るんです。
バランス接続は音質重視のイヤホンによく使われます。バランス接続にも、プラグの種類があるので説明しましょう。
まず、2.5mm4極プラグです。
多くのプレイヤーで採用されており、汎用性が高いという特徴があります。左右から出る音を細かく分離して混線を無くし、純度の高い音が出るんです。プラグ自体が細いので耐久性が弱いのが難点ですが、よく使われます。
続いて、4.4mm5極プラグです。
より原音に近い音が出て、再現性が高くなります。強度も高いです。
基本的に、3.5mmミニプラグのようなアンバランス接続より、バランス接続のほうが音が良くなります。バランス接続ができるかどうか、しっかりチェックしておきましょう。
ただ、手持ちのDAP等もバランス接続端子が無ければ意味がありません。あわせて、そちらもチェックしておくと良いでしょう。
基本スペック
イヤホンを選ぶ上で基本スペックが出てきます。この基本スペックの見方を理解すると、よりイヤホン選びが捗りますよ。
まず、インピーダンスについて説明します。
これは、Ωで表される抵抗値のことです。数値が大きければ大きいほどに電気抵抗が強くなり、ノイズがカットされやすくなります。音がクリアになるということですね。ただ、抵抗が強いと出力が小さくなってしまい、音が小さく感じられてしまいます。
その弱点を補うには、アンプが必要です。
続いて、再生周波数帯域を説明します。
これは再生可能な音の範囲を示したものです。この数値の幅が広ければ広いほどに、低音域から高音域までしっかり出るということになります。人間の可聴域は20Hz~20kHzまでですが、可聴域を超えていても人によっては若干の聞き分けが可能です。
よしぞー
対応できるサンプリング周波数の幅じゃないから、混同しないように!
さらに、感度についても説明します。
感度はイヤホンから出力される音の大きさです。数値が大きいほどに音量が大きくなります。
よしぞー
ここまできたら、もうイヤホン選びには困らない!
早く選びたくてウズウズしてきた!
あや
良い音にこだわったイヤホンで音楽を楽しもう!
高音質なイヤホンは、意外とたくさんあります。
ただ、高音質と言っても奏でられる音はそれぞれ異なるものです。たとえばハイレゾ対応という点は同じだとしても、イヤホン側の性能や調整によって聞こえてくる音はまるで違ってきます。
自分の好む音を出してくれるイヤホンを、じっくりと探してみましょう!