ゼンハイザーから2021年6月に発売された音楽制作用のモニタリングイヤホンIE 100 PROです。
IE 100 PROは2018年から販売されていたIE 40 PROの後継モデルで、コネクターやケーブルをより信頼性の高いものにブラッシュアップして発売開始されました。
元々はミュージシャンや音響クリエイターなどをターゲットにした音楽制作者向けイヤホンですが、原音に忠実でフラットな音質からリスニング用途としても人気を集めているイヤホンです。
よしぞー
リスニング用途としてのIE100PROをレビューするので、1万円台で良音質なイヤホンを探している方はぜひ読み進めてください
目次
まずは音質・感じたことを赤裸々にレビュー!
IE100PROを聞いてみて感じたのは、高音から低音までのバランスの良さと自然な聞きやすさ。
高音は気持ちよく抜け、低音も自然で迫力のある鳴りが心地よいですね。
ボーカルやそれぞれの楽器の生々しさ、定位や距離感もバランスよく、実際の演奏を目の前にして聞いているかのような錯覚に陥ります。
元々のコンセプトが音楽制作用途だけあって、原音を忠実に表現しつつも長時間のリスニングでも音疲れせずに楽しむことが出来ます。
モニターイヤホンは、歌い手や編集者など作り手の想いやコンセプトを誇張させずにきちんと聞き取れるのが良いね!
あや
ちなみに私自身、ゼンハイザーのIEシリーズはIE300に続いて二つ目のイヤホンとなります。
流石にIE300の圧倒的な音質と分離性、そしてウェットで甘く優しい鳴らし方など(この辺りは完全自分好み)と比較すると劣る部分はありますが、IE300は4万円クラス、IE100PROは13000円程度と約3倍の価格差ですから比較するものではないでしょう。
4万円近い予算を確保できるのであればIE300が選択肢に上がってきますが、難しいのであればIE100PROをチョイスする形であっても十分に満足のいく買い物になると感じます。
続いて装着感ですが、IE100PROはいわゆるシュア掛けと呼ばれる耳に引っ掛けるタイプのもの。装着時の安定感も高く動いていてもイヤホンが外れにくいメリットがあります。
シュア掛けは安定性と合わせて、イヤホンケーブルを耳に掛けることでケーブルのこすれからくるタッチノイズも軽減できるというメリットもあります。
ただ人によって不都合なのが、メガネとの相性が悪い事でしょうか^^;
ケーブルの上にメガネが配置されますので、微妙にメガネが不安定になります。
また、IE100PROにはANC(アクティブノイズキャンセリング)機能はありませんが、耳への密着によって外部の音はかなり遮断してくれます。
電車の中など外部音がうるさい場所でも十分に音楽を楽しめるよ!
あや
よしぞー
フィット感についても申し分ないね!
ゼンハイザーIE100PROレビュー
よしぞー
それでは開封時の状態からレビューしていきましょう。
パッケージはゼンハイザーのスタンダードと言える、白黒基調に水色が加わったパッケージ。
正直パッケージは安っぽく感じるけど必要のないところにコストをかけてないって考えれば、まあ良いかって思えるね
あや
IE 100 PROの同梱品
同梱品はIE100PRO本体の他に、イヤーピースが3サイズ(計4サイズ)、クリーニングツール、収納ポーチ、説明書・保証書類です。
本体デザイン
イヤホン本体です。
IE100PROはクリア、ブラック、レッドの3色展開で、私はクリアを購入しました。
ブラックはマットがかった表面になっていますが、レッドもクリアと同じスケルトンタイプです。
好みに応じてチョイスするのが良いでしょう。
外側にはゼンハイザーのロゴが印字されています。
内側には右耳のみIE100PROの印字があります
ちなみにコネクタ部分が赤色が右、黒が左です。細かく見ると小さくLRの印字はされているのですがLRを見つけるのは正直分かりづらいです。
赤が右と覚えておけば左右間違いなく装着できるね
あや
ケーブルは耐久性の高い素材が採用・リケーブルも可能!
続いてケーブル。
IE100PROの標準ケーブルは長さ約1.3mのY型ケーブルで、ステージにも対応できるシールド性と耐久性のある素材のものが採用れています。
また、ケーブルは脱着・交換が可能です。
同社IE 400 PRO・IE 500 PRO と同じコネクターであるため、すでに販売されている専用のケーブルとの交換も可能です。
ちなみにIE100PROのコネクターは業界で一般的に採用されているMMCXや2pinではなくゼンハイザー専用の形状となっています。
よしぞー
MMCXに形状が似てるように見えるんだけどちょっと違うんだ
よしぞー
MMCXなら他で使っていたケーブルと付け替えたり出来るから残念
別々のイヤホンで、ケーブルを同じにした時の純粋な音の違いとかも比較できるもんね
あや
とは言いつつ、専用のバランスケーブルもいくつかのメーカーから発売されているので、IE100PROをバランス接続で聴きたいときはぜひ試してみてください。
イヤーピースはシリコンタイプ3サイズとフォームタイプ1つが同梱
続いてイヤーピース。
IE100PROに同梱されているイヤーピースは、本体に元々装着されているものも合わせてシリコンタイプが3サイズとフォームタイプが1つが用意されています。
どれを付けるかは好みですが、シリコンタイプとフォームタイプの違いはフォームタイプの方がしっかりとフィットして遮音性が高くなるとともに、高音が抑えめ・低音が押し出されるような感覚があります。
逆にシリコンタイプは様々な種類が選べますし、耐久性も高く水洗いもできます。
またフォームタイプよりも高音が透き通った聞こえ方になるので、どちらにも一長一短があります。
個人的には音がマイルドになるフォームタイプが好きかな
あや
クリーニングツールが付属
続いてIE100PROにはゼンハイザーのロゴが入ったクリーニングツールも同梱されています。
イヤホンの中が汚れてしまった際に、このクリーニングツールを使って掃除をしてあげましょう。
コンパクトに収納できるキャリングポーチ
こちらIE100PROに付属されているコンパクトな合皮素材のポーチ。
合皮ですが安っぽさはなく、使いまわしの良いサイズ感です。
バネでパカっと開き、シュッと閉じるのが良いね!
あや
FPS/TPSなどゲーミングとの相性が抜群
私はIE100PROをリスニング用途として愛用していますが、分類的にはモニターイヤホンになります。
モニターイヤホンのコンセプトは作者の意図して作った音を正確に表現することです。
実は定位をしっかりと把握する必要のあるFPS/TPSといったゲームとIE100PROの相性は抜群で、ゲーミングイヤホンとして愛用するユーザーも多いです。
下手なゲーミングヘッドホンやゲーミングイヤホンと比較して敵の足音・銃声の位置や距離感覚が掴みやすくまた、音を誇張しないで伝えてくれるため遊びやすいです。
マイクが付いていないため仲間とチャットする際は別途マイクが必要となりますが、一人で楽しむ分には申し分ありません。
ヘッドホンだと長時間装着していると疲れますが、IE100PROだと疲れづらいというのもメリットですね。
色付けの少ない原音忠実なサウンドを楽しみたい方に推し!
ゼンハイザーIE100PROをレビューしてきました。
IE100PROは音楽制作の現場で使うことを想定されて作られたプロ仕様のモニターイヤホンです。
もちろんリスニング用途でも十分に楽しめるイヤホンで、歌い手や曲の製作者の想いを忠実に聞き取れることがこのイヤホンの大きなメリットだと感じます。
この価格帯(10,000~20,000円)のイヤホンは、各ブランド面白く特徴のあるイヤホンをラインアップしておりどれが秀でているとは言えませんが、同価格帯の中ではまず検討すべき一つである事は間違いありません。