ASUS から発売されたコンパクトプロジェクター ASUS ZenBeam E2 をレビューします。
ZenBeam E2の大きな特徴は、使用中プロジェクターの向きを変えることで、投影コンテンツに合わせて向きが自動的に変わる自動ポートレートモードを搭載していること。
この機能によって一般的な横サイズの映像はもちろん、TikTokやインスタなどSNSの縦長ショート動画を超大画面で手軽に楽しめます。
仲間や家族と大画面で映像を見たいシーンはもちろん、一人で寝転がって大画面でショート動画を見たい時にも大活躍します。
縦長動画という今時のトレンドを網羅しつつ、価格は5万円ちょい。プロジェクターは高価なものが多い中お手軽に手に入れられるのも嬉しいポイントです。
今回ASUSさんからデモ機をお借りしましたので、実際に使用した感想をレビューしていきます。
よしぞー
縦の100インチは圧巻だよ
目次
ASUS ZenBeam E2の仕様と特徴・デザインをレビュー
ASUS ZenBeam E2の仕様と特徴・デザインを紹介していきます。コンパクトなプロジェクターですが、E2ならではの特徴があり、これまででは体験できなかったプロジェクターライフを送ることができますよ。
仕様と特徴を紹介
- ショート動画等、縦長SNSコンテンツの閲覧に最適な自動ポートレートモード
- 投影サイズ:最大100インチ
- WVGA(854 x 480)のネイティブ解像度・FHD(1920 x 1080)コンテンツをサポート
- バッテリー:最大4時間の動画再生※ポータブル電源として使用可能
- 自動垂直台形補正機能
- 輝度:300ルーメンのLED光源
- 寿命:最大30,000時間
- 接続:HDMI、USB、ワイヤレス
- 5Wスピーカー内蔵、3.5mmステレオミニジャック、三脚ソケット搭載
- サイズ:110 x 39.5 x 107 mm、約410g
- 価格:50,220円 (税込)
ZenBeam E2の特徴はなんと言ってもインスタ、TikTok、YouTubeなどスマホの縦長コンテンツの投影に適していることです。
今時のコンテンツ視聴で多くの時間を溶かすショート動画を100インチ規模の超大画面で楽しめるのは、他に変え難い喜びと便利さを味わえます。
寝転がってショート動画見るの最高!!
あや
重量はわずか410グラムで手のひらに収まるサイズ。 持ち運びに便利な保護ポーチが付属していますので、気軽に持ち歩くことも可能です。
同梱品・デザインを紹介
ZenBeam E2の使用感をレビュー
これまでZenBeam E2の仕様やデザインを紹介してきました。ここからは実際に使用してみた感想をレビューしていきます。良いと感じたポイント、イマイチと感じたポイントも紹介していきます。
縦投影の100インチサイズは想像以上の大迫力
プロジェクターの魅力は大画面で映像を楽しめることです。
ZenBeam E2では最大100インチの映像が楽しめますが、今どきのプロジェクターで100インチというのはあまり大画面には感じませんね。
実際、ASUSから発売されているプロジェクターで見ると、ZenBeam S2では120インチの投影が可能ですし、ASUS F1ともなると210インチの投影が可能です。
ZenBeam E2がすごいのは、縦の投影で100インチ映像が見れること。
100インチというのは16:9のアスペクト比で「2,214mm ×1,245mm」というサイズ感になりますから、スマホ画面(iphone13で19.5:9)の投影だと、それ以上の高さの映像を見れるということです。
一般的な家庭の天井高は2,400〜2,600mmですから、シンプルに床から天井までの高さの映像が見れるイメージになります。
床から天井までの投影はすごいね
あや
よしぞー
正直なところ、投影するスペースを確保する方が大変だよ
なお、投影スクリーンサイズはE2本体からスクリーンまでの距離により決まります。以下を参考にしてください。
- 30インチ:864mm
- 40インチ:1151mm
- 60インチ:1727mm
- 80インチ:2303mm
- 100インチ:2879mm
300ルーメンのスペックは家庭用途としては十分
プロジェクターの性能値を見る大切な要素がルーメンという数値。高いルーメンであればあるほど、広い場所や明るい場所でも鮮明な大画面投影が可能です。
E2は300ルーメンです。
数値だけ見ると小ぶりに感じますが、実際に使用してみると、夕方〜夜の暗い中での投影であれば十分に感じました。
ただ日中の明るい時間帯だと、カーテンを閉めた状態でも厳しい状態でしたので、基本的には夜使うものと考えましょう。
よしぞー
家庭用途やモバイル用途としてはちょうど良いルーメンだね
フルHDで投影してくれるので解像度も問題なし!
E2の解像度は、WVGA(854 x 480)のネイティブ解像度とフルHDコンテンツをサポートする性能を持っています。
WVGA(854 x 480)という数値だけを見るとスペックとして物足りない気がしますが、動画投影には問題ないスペックです。
具体的には動画コンテンツを視聴するには十分な性能ですが、細かな文字を読むにはちょっと解像度が足りない印象でした。
フルHDや4Kのプロジェクターなど、解像度をウリにしているプロジェクターと比較すれば劣りますが、一般的な動画鑑賞時でストレスを感じることは少ないはずです。
用途を動画鑑賞に絞れば十分かな?
あや
よしぞー
解像度を求めると予算が跳ね上がるしね
5W出力のスピーカーを内蔵
E2は、オーディオ最適化技術「ASUS SonicMaster技術」の認定を受けた5Wスピーカーを内蔵しています。
一般的なプロジェクトに内蔵されているスピーカーはおまけ程度で音質として期待できないものが多い中、E2のスピーカーはサイズからは、思いの外、迫力のある音声を楽しむことができました。
E2単体でも音声を楽しめ、非常に優秀だと感じました。
ただし内蔵スピーカーは5w×1のみのため、ステレオ再生は出来ません。
3.5mmのオーディオジャックも付いていますので、より迫力のある音質を楽しみたい場合は外付けのスピーカーやヘッドホン・イヤホンを取り付けるのがベストでしょう。
ポータブル電源(モバイルバッテリー)としても利用可能
ZenBeam E2は6000mAhの内蔵バッテリーを保有しますが、このバッテリーはプロジェクターとしての映像視聴用途のみだけでなく、モバイルバッテリーとしても使用可能です。
一般的なスマホで約3000mAh〜4000mAhの電源容量なので、1.5回程度のフル充電が可能ということになります。
キャンプ地などで電源が確保できないときは便利ね
あや
よしぞー
常にフル充電済み状態にしておけば、防災対策としても使えるね
USB WiFiドングルでのワイヤレス接続時は他のWi-Fiへの接続が難しい
E2をPCやスマホと無線接続する際、E2付属のUSBドングルとの接続にWi-Fiを使用するため、別のインターネット接続用のWi-Fiが使用できなくなります。
どういうこと?
あや
よしぞー
Wi-Fiでのインターネット接続が出来なくなるってことだよ
その為、インターネット接続にはWi-Fiではなくモバイル通信を利用するため、利用量に応じた料金が必要となります。
また、ショート動画などでデータの軽い動画などはストレスなく視聴できますが、HuluやAmazonプライムビデオなどで映画をストリーミング試聴するのは無理が生じます。
PCやスマホ端末に保存されている動画や画像データ、ライトなインターネット動画であればワイヤレス接続、インターネットコンテンツを視聴したい場合は有線接続を行うのが現実的です。
収納ポーチは便利・でもケーブルも収納させてほしかった
ZenBeam E2にはプロジェクター本体を収納できるシンプルなポーチが付属しています。
ポーチに収納することで傷や汚れなどから守ってもらえますが、残念ながらケーブル類を収納することができません。
使用しないときは本体とケーブル類一緒に片付けたいので、出来れば電源ケーブル・HDMIケーブルが収納できるスペースがあれば嬉しかったと感じますね。
E2は内蔵バッテリーで4時間使えるから、持ち出しする際、ケーブルなしでも使えるのは救いね
あや
縦動画を見る際は高い場所への配置が必要
E2には自動台形補正機能があり、プロジェクターの向きをある程度自動で調整してくれます。
ただし自動台形補正機能は補佐的な機能であって、基本的にはプロジェクターの設置場所で調整する必要があります。
また、横置き時には、本体下部のアジャスタブルフットネジを回すことで、投写映像の上下位置を調整することができますが、縦置き時の調整は出来ません。
それでどうなるの?
あや
よしぞー
高い場所に設置する必要があるんだ
写真に映っている段ボールは1つあたりの高さが40cmのものです。
段ボール2つ(80cm)でスマホの縦映像を映し出すと床まで映像が写ってしまいます。段ボール3つ(120cm)の高さがあって、壁一面に綺麗に映像を映し出せました。
縦長のショート動画を100インチクラスの大画面で壁一面に映し出したいケースでは、それなりに高い場所に設置する必要があります。
大画面で映像コンテンツを気楽に楽しもう!
ASUS ZenBeam E2をレビューしてきました。
E2はコンパクトで気軽に投影できるプロジェクターであるとともに、自動ポートレートモードで縦長投影が可能。
TikTokやインスタグラムの縦動画を縦100インチサイズで視聴できるという楽しさを持っています。
値段は50,000円程度と、高額なものが多いプロジェクターの中では非常に手に取りやすい設定。
大画面での映像視聴を気楽に楽しめるプロジェクターを検討されている方は、ぜひ選択肢に入れることをお勧めします。