キーボードにはさまざまなサイズがあります。キーボードに詳しくないと「フルサイズ」という言葉に聞き馴染みが無いかもしれませんが、簡単に言えば最も一般的なキーボードです。
作業用、ゲーミング用、幅広い用途で豊富なラインナップがありますよ。
今回はそんなフルサイズキーボードの選び方、それぞれの特徴・おすすめを比較しつつ紹介します。
全キーが揃っているキーボードの中から打鍵感・機能性などが良いものを探している方は、参考にしてみてくださいね。
目次
フルサイズキーボードとは
フルサイズキーボードは、矢印キーもテンキーも全てのキーが揃っているキーボードです。テンキーレスなどが出てくる前は、キーボードと言えばフルサイズばかりでした。実際、家電量販店に並んでいる製品を見てみても、フルサイズキーボードが特に多いです。
そんなフルサイズキーボードには、次のようなメリットがあります。
- 用途を選ばない
- 特に数字入力がしやすい
- モデルごとに追加機能をもたせたキーがあるケースが多い
- モデル数が豊富
フルサイズキーボードの良い点は、まず用途を選ばないことです。テンキーレスは数字入力がしにくいため、数字を連続して入力することの多いデータ入力などの作業ではあまり選択肢に入りません。
一方フルサイズは全てのキーが揃っているため、事務作業・データ入力・文書作成・プログラミング・ゲームと、どんな用途でも使えます。キーボードを用途で使い分けるのが面倒くさい、という人にぴったりです。
さらに、テンキーレスなどではコンパクト化のために搭載されないことのあるメディアコントロールやその他メーカー・モデル独自のキーなどが省略されず、搭載されることが多いのも魅力だと言えます。
モデル数も豊富です。
デメリットは、「デカくて重い」こと。
フルサイズはキーの省略が無いため、どうしても大きくなります。パームレストの有無などで奥行きのサイズはモデルごとに大きく異るものの、横幅はどれも似たりよったりで長いです。
当然、重量もテンキーレスなどと比べると増します。
ノートPCのサイズ感を前提としてつくられているPCバッグなどには入らず、入っても重くなるため持ち運びには不便です。
そして、デスク上で結構幅を取ります。たとえば自宅デスクでタバコも吸うという人は、灰皿を置くスペースにも困る場合があるでしょう。もちろんデスクのサイズにもよるものの、配置の自由度はテンキーレスや60%キーボードと比べ、とても低いです。
以上のようなメリット・デメリットを考慮して、自分にフルサイズが合うかどうか今一度検討してみましょう。
フルサイズキーボードの選び方
フルサイズキーボードを購入する際、モデル選びに苦労する人は多いです。モデル数もメーカー数も多すぎますからね。テンキーレスなどを出していないメーカーでも、フルサイズはあったりします。膨大なモデルの中で自分に合ったものを選ぶために、以下のような点にこだわってみましょう。
スイッチのタイプにこだわる
キーボードには、スイッチの種類があります。フルサイズはどんなスイッチタイプのキーボードも、ありますよ。
- メンブレン
- パンタグラフ
- メカニカル
- 静電容量無接点式
主なスイッチの種類は、上記の4種類です。メンブレンは最も広く使われているタイプで、複数のキー入力を1枚のシートスイッチが担当します。そのため、シートスイッチ自体にがたがきたときは、複数のキーが一緒に壊れるんです。
パンタグラフは、メンブレンの派生タイプと言われることが多いタイプとなっています。シート式のスイッチという点が同じですが、スイッチを押す仕組みが異なるんです。イメージとしては、二つの棒がX字に交差し、これが押下されることで歪み、オンオフが切り替わる感じでしょうか。
構造上、薄くしやすいのがメリットです。ノートパソコンに一体型となっているキーボードの多くが、パンタグラフとなっています。
メカニカルは、各キーにひとつずつスイッチが搭載されているタイプ。このスイッチのことを「軸」と呼び、この軸にも種類があるんです。各軸の違いは、次項で紹介します。
耐久性がメンブレンより優れているケースが多いです。スイッチにスプリングが使われているため、独特な心地よい打鍵感・打鍵音も魅力となっています。
静電容量無接点式は、簡単に言えば電気の力でスイッチのオンオフを切り替えるタイプです。メカニカル同様、各キーそれぞれにスイッチが搭載されているイメージです。
メリットは物理的なスイッチと違って、アクチュエーションポイントを浅くしやすいということ。アクチュエーションポイントとは、スイッチのオンオフが切り替わる点のことです。浅く押すだけでスイッチをオンにしてくれるモデルが多い傾向があります。
物理的接点が無いという性質を利用して、アクチュエーションポイントを変えられるというモデルもあるんです。
メカニカルの場合は軸にこだわる
メカニカルキーボードには、軸によって違いがあります。
最も一般的なのは、青軸・赤軸・茶軸の3種類です。
青軸はクリッキーとも呼ばれ、キーを押した際に独特な「カチッ」というクリック感とクリック音が発生します。クリック時に抵抗があり押した感がとても強く、タイプミスを抑えやすいうえカチッという感触と音が気持ち良いのがメリットです。
押した感を重視しているためか、アクチュエーションポイントが若干深めになっています。押下圧も強め。
デメリットは、かなり音が大きくなってしまうことです。
赤軸はリニアとも呼ばれ、キーを押した際の抵抗・クリック感がほとんどありません。メカニカル特有の打鍵感・打鍵音はあるものの、カチカチという音はないため比較的静かです。
アクチュエーションポイントも青軸と比べて浅く、押下圧も弱めとなっています。
茶軸は、青軸ほどではないものの若干クリック感があり、赤軸ほどではないものの若干静かという中間的な軸です。
押下圧・アクチュエーションポイント共に赤軸同等となっています。赤軸にクリック感・クリック音を追加したような軸ですね。
赤軸青軸両方に強い魅力を感じ、どちらも捨てがたいという人にはおすすめしやすいです。
他にも、アクチュエーションポイントをかなり浅くしてタイピングの速さを重視した銀軸や、静音性を高めたピンク軸(静音赤軸)などもあります。
メーカーによっては独自の軸もあるので、奥が深いです。
形状にこだわる
フルサイズキーボードは、他のサイズと比べさまざまな形状のモデルが多いです。
たとえば、人間工学(エルゴノミクス)キーボード。キーボードが左右で若干分割されており、斜め気味に配置されていたりします。自然な姿勢で作業できるよう考慮されており、疲れにくいという特徴があるんです。
ただ、慣れるまではタイプミスが発生する可能性があります。
他にも、テンキーレスなどと違ってサイズ感を気にする必要があまりないからか、パームレスト搭載のものなどさまざまです。
パームレストは手首を置いておけるもので、テンキーレスを使う人でも別売りで用意することがあります。疲れにくいのがメリットです。最初から搭載してあるキーボードもフルサイズの中にはありますが、敢えて未搭載で自分に合うものを後から買うという手もあります。
人間工学だから良い、パームレストがあるから良いとは必ずしも言い切れません。問題は、自分にその形状が合うかどうかです。
接続方法で選ぶ
キーボードには、無線と有線と大きく分けて2種類の接続方法があります。
有線のメリットは、遅延が発生しないことです。デメリットは、デスク上にケーブルが伸びて煩わしく感じることがあるくらいでしょうか。
無線のメリットは、ケーブルが無いことです。デメリットは、有線に比べて遅延が発生しやすくなること。
無線にもUSBレシーバータイプとBluetoothとがありますが、Bluetoothは特に遅延が発生しやすくなります。
そのため、ゲーマーはUSBレシーバータイプまたは有線を好む人が多いです。作業用なら、よっぽどのことがない限りはどのタイプでも問題はないでしょう。
独自キーの有無で選ぶ
フルサイズはモデルごとにさまざまなキーを追加しているものが、他のサイズより多い傾向があります。
コンパクトさを売りにしていないため、余剰スペースなどにさまざまなキーを配置しやすいというのが理由でしょう。
最たる例は、メディアコントロールボタンです。これはテンキーレスにも上位モデルなどに搭載されることがありますが、フルサイズだと数千円台のモデルにも搭載される傾向があります。音量調整、動画・音楽の再生停止などがキーボードでできるので、便利ですよ。
たとえばYoutubeの再生リストを流しながら作業していて、動画が変わって音がでかすぎると思った際に、作業を中断することなくすぐ下げることができます。
他にも、Logicoolの「Gキー」などさまざまな機能を割り当てられたり、モード切り替えができたりするキーがある場合があるのでチェックしましょう。
おすすめフルサイズキーボード
フルサイズキーボードは膨大なモデルがあり、前述の基準をもとに絞り込んでもまだ迷うことがあるでしょう。そこで、おすすめのフルサイズキーボードを5つ紹介します。どんなモデルがあるのかについて、参考にしていただけると幸いです。
リアルフォース R2A-JP4-BK
リアルフォースはTKLで人気があるブランドですが、もちろんフルサイズキーボードもラインナップされています。
R2Aは、静電容量無接点式です。接続は有線となっています。押下圧は全て45g、キーストロークは4mmと一般的な数値です。
機能手液な強みは、APC機能。これは、アクチュエーションポイントを変えることができる機能です。1.5mm、2.2mm、3mmと3種類の中から用途に応じて使い分けることができます。素早く入力したいなら1.5mm、不意の誤入力を防止するなら3mmといった感じですね。
さらに、キーボード全体が各列で段差のあるステップスカルチャー構造になっています。指の動きにフィットしてキー入力することができ、長時間使っていても疲れにくいです。
底面にはラバー素材の滑り止めがあり、この面積もかなり広く、入力中に位置がずれる心配はありません。
メディアコントロールキーも完備しています。
そして、フルNキーロールオーバー機能も搭載。これは、全キーを同時押ししてもしっかり認識してくれるというものです。6キー同時押しまでならよくありますが、フルキーは決して多くはありません。
また、リアルフォースの静電容量無接点方式は若干メカニカルの茶軸に近いです。少しカチッという音があるので、そのような音が全くしないものを想像すると期待はずれになりかねません。
そこだけは注意しておきましょう。
FILCO Majestouch2 HAKUA(静音赤軸)
FILCO Majestouch2 HAKUAは、メカニカルキーボードです。使用されているスイッチは、MX SILENT・静音赤軸(ピンク軸)というもの。キーを押し下げていくほどにスイッチが徐々に重くなっていくリニアストロークタイプで、打鍵音を30%も削減してくれます。
この徐々に重くなっていく感覚が良い、と評判です。打鍵音も静かなので、壁が薄めの部屋でもオフィスでも使えます。デザインもシンプルなので、職場で使っていても全く目立ちません。
接続はUSBとPS2両対応の、有線となっています。
機能はNキーロールオーバー対応、アンチゴースト機能とゲーム用に嬉しい機能が完備。
Nキーロールオーバーというのは、複数のキーを同時に押したときに全てのキーが認識される機能のことです。全キー同時押し対応になると、フルNキーロールオーバーと呼ばれるようになります。
アンチゴースト機能は、6つ以上のキーを押した後、他のキーが機能しなくなる現象を防ぐ機能です。Nキーロールオーバーと同時にあることで、コマンド入力のあるゲームがよりプレイしやすくなります。
LogicoolG913
G913は、Logicoolのゲーミングデバイスシリーズ「Gシリーズ」の上位モデルです。値段は3万円ほどとなっています。Amazonだと2万7000円程度です。かなりの高級キーボードではあるものの、その実力は折り紙付き。テンキーレスモデルもありますが、今回はフルサイズを紹介します。
G913を一言で表すなら、多機能で素早くタイピングができる薄型のキーボードです。
採用されているスイッチは、Kailh製ロープロファイルスイッチです。背が低いスイッチのことで、これにより薄型形状を実現しています。
他のLogicool製品だとメーカー独自のスイッチが搭載されていることがほとんどですが、G913はロープロファイルにこだわったためKailh製になっているんでしょう。
タイプはリニア(赤)、タクタイル(茶)、クリッキー(青)の3種類の中から、選ぶことが可能です。
接続方法は、LIGHTSPEEDワイヤレスです。USBレシーバータイプの無線接続を行います。
特徴的なのは、1msという超高速通信であることです。Logicool公式の実験によると、並の有線接続キーボードよりも速い通信を可能にしているとのこと。無線であれば遅延が全くと言って良いほど起こらないのが魅力です。
また、USBで有線接続すると充電しながらプレイすることもできます。
バッテリーが十分なときは無線、余裕が無くなってきたら有線と使い分けができるのが良いですね。
さらに、メディアコントロールキーも搭載されています。音量調整はボタン式ではなく、ホイール式です。奥に回すことで音量アップ、手前に回すと音量ダウンができます。
そして、特徴的なのは「Gキー」という独自のキーです。CAPSキーやSHIFTキーなどの左に配置されており、このキーにさまざまな機能を割り当てることができます。
デザインも高級感があり、厚みはなんとスタンドを使わない状態で2cm!
高い値段に見合うだけの価値のあるキーボードだと言えるのではないでしょうか。
Logicool G512
G512は、先程紹介したG913と比べれば安価なモデルです。LogicoolのGシリーズでは標準的な価格帯と言えるでしょう。
接続は有線です。
USBパスするー機能があり、パスするー専用のケーブルを接続することで充電とデータ転送の両方をフル活用できます。キーボードの性能を落とさずに、デバイスを充電したりマウスを接続したりすることが可能です。
採用されているスイッチは、Logicool独自のメカニカルとなっています。クリッキー(青)、タクタイル(茶)、リニア(赤)の3種類から選択可能です。いずれも完成度が高いですが、Logicoolのクリッキーは結構音がします。リニアを使っている人が多い印象です。
リニアはスコスコとした押し心地があり、これが「かなり良い」と評判。打鍵音も静かなので、場所を選びたくない場合はリニアをおすすめします。
メディアコントロールやGキーは、ありません。
デザインはとても高級感があります。フレームに航空機グレードのアルミ合金が使われており、高級感・剛性ともに高いです。表面はメッキ・つや消し加工がされています。これはおそらく、指紋の付着防止と傷による外観の劣化の緩和が目的でしょう。
要は高級感を長持ちさせるためのものですね。金属の表面加工は結構コストがかかるので、実売価格1万円台の製品でこれをやってくれることにメーカーの強いこだわりと気遣いを感じます。
SteelSeries Apex Pro JP
SteelSeries Apex Proは、高級感と利便性を兼ね備えたキーボードです。フルサイズとテンキーレスと、サイズは2種類あります。
採用されているのは、独自のOmniPointスイッチというものです。アクチュエーションポイントが0.4mmと、非常に浅くつくられています。反応速度も0.7msと早く、高速入力が可能です。
スイッチ耐久性は1億回のキープレスに耐える、とのこと。Cherry MXが5000万回なので、2倍ですね。
専用ソフトを使えば、キーマップの変更やマクロの設定などができます。
さらに、独自のSteelSeriesキーというのが上部にあり、これと他のキーを同時押しすることでさまざまな機能を実行することが可能です。この設定も、専用ソフトからできます。
メディアコントロールも付いており、ボタンはホイールのみです。このホイールは回すことで音量調節ができるだけでなく、クリック可能となっており、再生・停止もできるようになっています。
そして、先程浅いと評したアクチュエーションポイントですが、これも専用ソフトで10段階で調節可能です。
0.4mmが最も浅く、3.6mmが最も深くなっています。
リアルフォースのAPC機能よりも調節が細かいのが良いですよね。
また、キーボードのフレームにはLogicool G512同様に航空機グレードのアルミ合金が使われています。高級感があり、表面加工もされているのか、少しザラザラしているのが特徴です。
キーボードの形状はステップスカルチャー構造となっていて、疲れにくくもなっています。
総合的にリアルフォースのR2Aと似ていますね。
紹介したフルサイズキーボードの比較
今回5つのフルサイズキーボードをおすすめしてきました。どれも、各メーカーの人気モデルとなっており、買っても後悔はしないでしょう。ただ、より自分に合うものを選ぶには選び方に気を配る必要があります。そこで、今回紹介したフルサイズキーボードを比較しつつ、どんな人におすすめなのかについて考察していきましょう。
リアルフォース R2A-JP4-BKがおすすめな方
リアルフォースR2Aの他モデルの特徴は、以下の通りです。
- 静電容量無接点方式
- 耐久性が高い
- APC機能
- ステップスカルチャー構造で疲れにくい
- メディアコントロールキー有り
- 有線あり、無線なし
今回紹介した中では、唯一の静電容量無接点方式です。茶軸に近いながら静電容量無接点独特な打鍵感を味わうことができ、メカニカルより耐久性が高くなっています。
さらに、同じキーを2度認識してしまうチャタリングも起きません。
APC機能があり、用途に応じてアクチュエーションポイントをカスタマイズすることができます。
疲れにくい形状をしているところも良いですよね。
上記を考慮すると、機能豊富な静電容量無接点方式のキーボードが欲しい人に向いていると言えるでしょう。
FILCO Majestouch2 HAKUA(静音赤軸)がおすすめな方
FILCO Majestouch2 HAKUA(静音モデル)の特徴は、以下の通りです。
- 打鍵音が静かで場所やシチュエーションを選ばない
- Nキーロールオーバー対応
- アンチゴースト機能あり
- USBとPS2両方対応の有線接続
- デザインがシンプルで光らない
- メディアコントロールキーはない
Majestouch2 HAKUAは、あまり目立ったところがないように感じる人もいるかもしれません。確かにそのとおりではあります。
しかし、単純にキーボードとしてのタイピング性能が高いです。使いやすく、デザイン的にも打鍵音的にも使う場所を選びません。用途を選ぶようなことももちろん無く、USBとPS2両方の接続が可能という点も魅力的です。
それでいてNキーロールオーバーやアンチゴーストなどといった、ゲーミングキーボードに欲しい機能は揃っています。
目立った機能は要らないから、シンプルに使い勝手の良いキーボードが欲しい人におすすめです。
LogicoolG913がおすすめな方
Logicool G913の特徴は、以下の通りとなっています。
- Kailh製ロープロファイルスイッチ
- 3つのスイッチから自分に合うものを選べる
- 圧倒的な通信速度の速さのLIGHTSPEEDがある
- メディアコントロールキーがある
- Gキーでさまざまな機能を使える
- 高級感がある
Kailh製ロープロファイルスイッチの恩恵による薄さは、とても魅力的です。今回紹介した中では最も薄く、唯一のロープロファイルスイッチ採用モデルとなっています。
さらに、LIGHTSPEEDによる超高速通信も大きな魅力です。メディアコントロール、Gキーなど機能をたくさん盛り込むことができます。
機能盛りだくさんで通信速度の早い無線キーボードが欲しい人には、おすすめです。
LogicoolG512がおすすめな方
Logicool G512には、以下のような特徴があります。特にG913との違いに着目しながら、チェックするとわかりやすいでしょう。
- Logicool独自のGXスイッチ搭載
- USBパススルー機能搭載
- 航空機グレードのアルミ合金による高級感あるデザイン
- 表面加工による高級感の普遍性の高さ
- メディアコントロールキーなし
- Gキーなし
- 実売価格1万2000円程度
Logicool独自のGXスイッチは、とても評判が高いです。タクタイル(茶軸)で、Cherry MXと比較してみましょう。
Cherry MXはアクチュエーションポイント2.0mm、ストローク4.0mm、押下圧55g、耐久性5000万回です。
一方GXスイッチは、アクチュエーションポイント1.9mm、ストローク4.0mm、押下圧50g、耐久性7000万回となっています。
少し浅めで押下圧も弱いのが特徴。より疲れにくいイメージですね。
さらに、特徴的なのが圧倒的な高級感。今回紹介したモデルはどれもデザインが良いと評判ですが、高級感に関して言えばG512がトップクラスでしょう。しかも、なるべく高級感が損なわないように表面加工までされています。
G913ほどの機能性は要らないけど、高級感があり使いやすい1万円台のキーボードが欲しいという人におすすめです。
メカニカル入門としても良いでしょう。
SteelSeries Apex Pro JPがおすすめな方
SteelSeries Apex Pro JPの特徴は、以下の通りです。
- Omniポイントスイッチ搭載
- アクチュエーションポイントを10段階で調節可能
- 最も浅く0.4mmという圧倒的な入力の早さ
- 航空機グレードのアルミ合金による高級感
- 専用ソフトとSteelSeriesキーによる圧倒的カスタマイズ性
- 疲れにくいステップスカルチャー構造
Omniポイントスイッチの搭載による、アクチュエーションポイント10段階調節は他にはない魅力です。0.4mmというと銀軸よりも浅く、これと同程度のアクチュエーションポイントの製品はほとんどありません。
高級感もLogicool G512並です。
専用ソフトと独自キーによるカスタマイズ性も他のモデルより高くなっています。
ただ、G913のGキーと違って同時押しする必要があるので注意です。Gキーは「G1」「G2」のように複数のキーがあり、それぞれに機能を割り振ることができます。
全体的にリアルフォースR2Aに似ていますが、最も大きな違いはメカニカルだということです。
リアルフォースR2Aのようにアクチュエーションポイントが可変式のキーボードが欲しいけど、メカニカルが良いという人におすすめですよ。
また、純粋に機能豊富なキーボードが欲しい人にもおすすめできます。
フルサイズキーボードの比較まとめ
今回フルサイズキーボードについて、さまざまなことを語ってきました。テンキーレスなどと比べて場所を取る分、独自キーやメディアコントロールキーなど機能が盛り込まれたものが多いということは実際のモデルを見てわかっていただけたのではないでしょうか。
今回紹介したモデルは、どれも一級品です。
各モデルの特徴の違いから、自分にぴったりなものを探してみてはいかがでしょうか。