LINSOULより登場した有線イヤホン、Joyodio SHINE(光耀)をレビューします。
SHINEは1DD + 2BAのハイブリッドドライバー構成で繊細かつ迫力のある音を鳴らすとともに、音域のチューニング機能をイヤホン本体にもち、自分好みの音に設定を追い込むことが可能なイヤホンです。
もちろんリケーブルにも対応していますので、SHINEを1つ持っていれば本当にさまざまなチューニングが楽しめます。
実際に使用した感想をレビューしていきますので、ぜひ読み進めてください。
目次
Joyodio SHINEの仕様・特徴・デザインをレビュー
まず、Joyodio SHINEの概要について紹介していきます。どのようなブランドが開発したのかも軽く触れていきます。
仕様と特徴を紹介
- ブランド: Joyodio
- モデル:SHINE(光耀)
- ドライバー:ハイブリッド型(1ダイナミックドライバー & 2BAドライバー)
- 感度:106dB
- インピーダンス:11-31Ω
- 周波数帯域:20Hz-40KHz
- ケーブル材質:8芯銀メッキケーブル
- コネクタ:金メッキ2pinコネクタ QDCタイプ
- プラグ:3.5mmステレオプラグ
- ケーブル長さ:120cm
Joyodio SHINEと繋げていますが、Joyodioがブランド名、SHINEが製品名。LINSOULが販売を行なっています。
Joyodioは世界中のオーディオ愛好家に創新的な音響学テクノロジーを備えた優れたイヤホンを提供することに思いを持つブランドで、今回のSHINEが初めて開発されたイヤホンです。
SHINE 光耀はJoyodioのブランドの思いとして、そしてイヤホンの方向性として(ひかりかがやく)をテーマに名付けられたのだと解釈しています。
最大の特徴は、1DD + 2BAのハイブリッドドライバー構成と合わせ、イヤホン本体に4系統のスイッチが付いており、音域のチューニングが可能であることです。
ダイナミックドライバーとBAドライバーのハイブリッドにより、一定の低音の力強さと全体的な繊細さを担保。
そして、より低域を強調したい、全体的に持ち上げたいなどの変化を4系統スイッチのon/offによってカスタマイズし、好みに合わせた16通りのサウンドを楽しめます。
面白そうね!
あや
よしぞー
1万円前後の価格帯のイヤホンでチューニングができるイヤホンはあまり見ないよね
もちろんリケーブルにも対応しています。
SHINEには銀メッキ銅線の8芯編込みケーブルという質の良いケーブルが付属していますが、好みのケーブルに味変を楽しむのも良いでしょう。
同梱品・デザインを紹介
SHINEの音質・使用感をレビュー
続いてSHINEの音質・使用感についてレビューしていきます。SHINEはスイッチの切り替えによって16パターンの音質を作り出す事ができます。今回は特徴となるべき印象をお伝えしていきます。
1DD + 2BAのハイブリッドドライバーはバランスの良い音質
まず前提となる音質について。SHINEには7mm径ドライバーと2つのBA(バランスドアーマチュア)ドライバによって構成されています。
1万円程度のイヤホンとして価格帯相応の音質で、何ら特化した印象はありません。よく言えばバランスの取れた音、悪く言えば特徴が感じられない音ということになるでしょう。
ただ、SHINEの本領はチューニングによって様々な音の色付けが可能なことですので、ベースがバランス型なのは当然のことなのかもしれません。
音場は左右・奥行きともに狭めですが、定位・音の輪郭は掴みやすい印象を受けました。
Standard設定(スイッチを全てオフにした状態)での音質
まず全てのスイッチをオフにした状態での感想ですが、全体的にすっきりとした印象を受けます。
低音から高音まで強調した力強さは感じられず、強いて言えば高音が透き通って綺麗な印象。優等生な音作りといった感覚でしょうか。
ただ、超高音域は少し刺さる事もありました。
ながら聞きにちょうど良いものの、音を楽しむ観点では少し物足りなさを感じました。
POP設定(スイッチを全てオンにした状態)での音質
続いてスイッチ全てをオンにして見たところ、全く違うサウンドのイヤホンに化けました。
音場は変わらないものの、音が前に出て立体感と輪郭がより感じられるようになりました。シンプルに言えば元気になります。
物足りなかった低音に心地よいふくよかさとアタック感が生まれます。深く沈み込むような低音ではなく何方かと言えばキレの良い低音という印象です。
ボーカルには艶がありウェット系の曲との相性も申し分ありません。ただ超高音域は刺さる印象がありました。
R&B/ROCK設定(2・3番のスイッチをオフ)での音質
超高音域の刺さりを丸められないかと思い試した設定が、1・4番をON、2・3番をOFFにした「R&B/ROCK」の設定です。
2番が高音域、3番が超高音域を制御するスイッチですが、こちらをオフにすることで高音域の尖がりが丸く削られ低音域から高音域まで心地よく聴けれるようになりました。
改めて、SHINEはスイッチ調整による変化がかなり大きく、全く異なる方向性の音を作り楽しめるイヤホンだと感じました。
よしぞー
どの設定が好きだった?
最後に設定したR&B/ROCKが好きかな
あや
純正ケーブルの品質が高い上に柔らかく使い回しが良い
SHINEに付属するケーブルは、銀メッキ銅線の8芯編込みケーブルです。
銀メッキ銅線は、低音の強さと合わせ中高音域を伸ばす特徴があり、全音域で明瞭な音を出す印象があります。
SHINEもまさにそのような印象の音色です。
コネクタはQDCタイプでリケーブルも可能。強調・味付けしたい音域をイメージしながらケーブルを変えてみるのも良いです。
また、ケーブルは柔らかく、使いやすいです。
イヤーピースにしっかり色がついていて暗めの場所でもサクッと左右がわかる
SHINEに同梱されている白のイヤーピースは、右用ピース内部が赤く色付けされています。
はっきり分かりやすい赤のため、この色付けによって左右をすぐに判断できるのがありがたいです。
デザイン観点ではSHINEのブラック&シルバーの美しさが損なわれる印象ですが、使いやすいのが一番です。
レザー調で大きめなハードケースは収納力も防御力も十分
SHINEには紺色でレザー調、大きめのサイズのハードケースが同梱されています。
硬めのケースであるため、外部から一定の強い衝撃を受けてもイヤホンを守ってくれます。
合わせて収納力が高く内側にポケットが付いてますので、スイッチ切り替え用のピンやイヤーピースなども収納可能です。
あえて言えば、紺色ではなく、SHINEの美しいシルバー&ブラックの色合いに合わせた色に統一してほしかったというところでしょうか。
リケーブルによる味変で無限大に楽しめる
SHINEはリケーブルが可能で、QDCタイプに対応しています。
同梱されている銀メッキ銅線の8芯編込みケーブルも低音から高音までのバランスが良く、また、柔らかく使い回しも良いです。
ただ、ちょっと気になっていたのが超高音域の刺さりです。
銅線ケーブルや金メッキケーブルなどにリケーブルしてみたところ、タイトだった低音に膨らみが出るとともに高音に丸みが出て、より自分の好みな音にチューニングできました。
よしぞー
4つのスイッチとリケーブルによってより自分好みな音を作れるのは面白いね。
リケーブル後は全てONのPOP設定がすごく良くなった!
あや
Joyodio SHINE(光耀)で自分好みの音を追求しよう
LINSOULより発売されたイヤホン、Joyodio SHINE(光耀)をレビューしてきました。
SHINEは、シルバー&ブラックで統一された美しいデザインをもつとともに、4つのチューニングスイッチによって音域をチューニングができるイヤホンです。
ベースも1DD + 2BAのハイブリッドドライバー構成で、一定の音質を担保しています。
合わせてリケーブルも可能で、自分の好みに合わせて徹底的に音をカスタマイズできます。
ベーススペックが高く様々な変化を楽しめるイヤホンであるに関わらず、1万円程度で購入できるのはお得。
一つのイヤホンで様々な音を楽しんでみたい方に、ぜひ手に取ってもらいたいイヤホンだと感じました。