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マランツのプリメインアンプPM7000N・NR1200・PM6007を比較!特徴を理解して 自分に合うアンプを選ぼう

9 min

ピュアオーディオに興味がある人におすすめなのが、プリメインアンプです。プリアンプとパワーアンプとを一体化したもので、初心者でも簡単に扱うことができます。

そんなプリメインアンプで有名かつ人気なブランドが、マランツです。

ただ、マランツにもさまざまな製品があります。そこで今回は、特徴が近いようで実は全く異なるマランツのプリメインアンプ、PM7000NとNR1200、PM6007の3つについて特徴を紹介しましょう。

それぞれの特徴を説明した後、比較しながらどれを選べば幸せになれるのかについても説明していきますよ!

PM6007の特徴を紹介!

まずは、PM6007について詳しく紹介します。PM6007は、マランツのプリメインアンプの中では、入門機といった位置づけの製品です。

前モデルと比べ内部構造の向上が行われており、着実に進化していっているのが特徴。そんなPM6007の仕様、機能、音について説明します。

主な仕様

  • 定格出力:45W/8Ω/60W/4Ω
  • 対応インピーダンス:AorB:4~16Ω、A+B:8~16Ω
  • バイワイヤリング接続時:4~16Ω
  • 再生周波数帯域:10Hz~70kHz
  • 消費電力:155W
  • リモコン有
  • アナログ入力:4系統
  • デジタル入力:光デジタル×2、同軸デジタル×1
  • Phono対応
  • アナログ出力:1系統、スピーカー出力:2系統
  • ヘッドホン出力対応
  • DAC機能:PCM:最大192kHz/24bit
  • ハイレゾ対応
  • トーンコントロール対応
  • バイワイヤリング対応
  • 幅×高さ×奥行き:440×105×370mm、重量7.8kg

入門機としては、定格出力がかなりしっかりしている方だと言えるでしょう。8Ωで45W、4Ωで60W出れば御の字です。価格は5万円ちょっとといったところで、10万円を超えるモデルだと8Ω60Wになったりします。価格と定格出力を比べると、良い性能を持っていることがわかりますね。

アナログ入力も4系統あり、光デジタルが2つ付いています。アナログもデジタルも両方しっかり楽しめます。

主な機能

主な機能としてここで紹介するのは、デジタルフィルターとバイワイヤリング接続、フォノイコライザーの3つです。

まずは、デジタルフィルターについて簡単に説明します。

デジタルフィルターというのは、デジタルの音源を2つの音質に分ける機能です。それぞれ、Filter1とFilter2というわかりやすい名前が付いています。

1の方は正確な音を鳴らしてくれるのが特徴です。低音と高音のバランス、各音階の移行も滑らかになります。

2の方は、少し明るく元気の良い音になるのが特徴です。トーンバランスはニュートラルといったところでしょうか。元気になる曲が聞きたいとき、ポップサウンドを聞くときなどに使うと良いかもしれませんね。

続いて、バイワイヤリング接続です。

PM6007のスピーカー接続端子
バイワイヤリング対応スピーカー

バイワイヤリング対応スピーカーというのが、あります。

これは、ツイーターに一組のスピーカー接続端子が搭載され、ウーファーに一組のスピーカー接続端子が搭載されているものです。各音域を担当する部分それぞれに端子があるのが、一般的なスピーカーと違うところですね。

これを使うことで、それぞれから発生する逆起電力というノイズの影響を大きく低減できます。つまり、音質が良くなるということです。

そのうえ、音の表現の方向性が異なるスピーカーを二組接続しておいて、ジャンルに合わせて切り替えて楽しむこともできます。

よしぞー

よしぞー

音楽の楽しみ方が、より広がるんだ

そして、フォノイコライザーです。

MMカートリッジ対応フォノイコライザーというもので、これはアナログレコードを楽しむために必要な機能となっています。新開発されており、従来型より10dBノイズが小さくなっています。

レコードも楽しめるのは嬉しいわね

あや

あや

音質・音の傾向

価格帯の低いアンプは、音が微妙だというイメージがあるかもしれません。

ただ、マランツはとにかく音質を良くすることに情熱をかけています。低価格でも、同価格帯の他社製品に比べて勝るように工夫されているんです。

まず、ノイズ対策が徹底されています。

PM6007はデジタル回路を搭載しているので、ノイズが発生するのではないかという懸念があるんです。デジタル回路とアナログ回路が近かったりすると、ノイズが発生しやすくなるんですよ。

PM6007は、デジタル回路をシールドボックスに閉じ込めることでノイズを遮断しています。

そのうえ、電源ラインに高周波ノイズを低減できる導電性ポリマーコンデンサーを使っているんです。

そして、デジタル回路を使わないときは、デジタル回路への電源供給を自動で停止してくれます。電源供給が行われなければ、デジタル回路周辺からノイズが発生することはありません。

ノイズが減るというのはわかったけど、音はどうなの?

あや

あや

よしぞー

よしぞー

一言で表すと、透き通ったリアルな音だね

音に関しては、まず左右のバランスが良いです。そのため、ボーカルの息遣いまでしっかりと聞こえてくるかのような印象があります。リアル、クリア、透き通った音などの表現がよく似合うでしょう。

マランツは音像定位が良く解像度が高い音が特徴ですが、そんなマランツの性質もしっかりと受け継いでいます。

よしぞー

よしぞー

しかもパワー十分!

これは買いな気がしてきた!

あや

あや

また、DACにも注目したいところです。

PM6007に採用されているのは、旭化成エレクトロニクス製の「AK4490EQ」というDACになっています。これは上位機種にも採用されている、高音質DACです。

高音質で透き通った音になることで人気があります。

NR1200の特徴を紹介!

NR1200は、価格帯はPM6007より1万円程度高いくらいです。

その価格差で機能をモリモリにした、面白い特徴を持ったアンプだと言えます。現代的なコンテンツ消費の需要においては、特に求める人が多いでしょう。そんなNR1200について、詳しく紹介していきます。

主な仕様

  • 定格出力:75W/8Ω、100W/6Ω
  • 対応インピーダンス:4~16Ω
  • 再生周波数帯域:10Hz~100kHz、消費電力:210W
  • リモコン有り
  • アナログ入力:3系統
  • デジタル入力:光デジタル×1、同軸デジタル×1、USB×1
  • スピーカー出力:2系統、ヘッドホン出力対応
  • HDMI端子:5入力/1出力
  • HDMIセレクター搭載
  • DAC機能:DSDL5.6MHz、PCM:192kHz/24bit
  • Wi-Fi対応、AirPlay対応、Bluetooth対応
  • USB端子:1系統
  • ハイレゾ対応
  • トーンコントロール対応
  • バイワイヤリング対応
  • 幅×高さ×奥行き:440×105×378mm、重量:7.9kg

定格出力はかなり高いですね。PM6007と比べると一目瞭然です。10万円クラスのアンプとあまり変わらない出力があると言えます。マランツ製品同士で比べると差はあるものの、他社製品で10万円程度のものと比べると全く遜色ないという印象です。

よしぞー

よしぞー

最大の特徴は、Hi-FiステレオアンプなのにHDMI端子が付いてるところだね

本当だ! しかも入力端子が5つもあるね

あや

あや

テレビ、ブルーレイ、PS5、Switch、PCなど幅広いコンテンツをアンプに繋げて楽しめます。このHDMI端子を搭載している理由や、特徴については主な機能で詳しく見ていきましょう。

主な機能

NR1200の最大の特徴は、AV連携機能とネットワークオーディオ機能の両立です。

まずは、AV連携から説明します。

HDMI端子がたくさん付いている理由ですね。この5つの入力端子ですが、全てが「4K」「60p」「3D」「ALLM」「ARC」「CEC」「HDR10」「HLG」「BT.2020」「HDC」という規格に対応しています。

つまりは、音だけでなく画質にもこだわることが可能だということです。

ブルーレイもストリーミング配信サービスの映像も、高画質かつ大迫力になります。敢えてゲームに使うという選択肢もあるでしょう。楽しみ方の幅は、とても広いです

よしぞー

よしぞー

特にBT.2020はHD映像の2倍以上の広色域表現ができるからね、凄いよ

色域って何よ?

あや

あや

色域というのは、簡単に言えば色の範囲のことです。人間の目で認識できる色の範囲の中で、さらに特定の色の範囲のことを色域と表現します。これが広いことにより、細やかな映像の表現が可能です。

とにかく高音質・高画質で映像を楽しめるってことね

あや

あや

さらに、ネットワークオーディオ機能があります。

これはアンプにLANを接続することで、LAN内にあるNASに保存した音楽を再生したりできる機能のことです。インターネットラジオ、ストリーミングサービスの音を再生することもできます。

しかも、スマホのアプリから簡単な操作で扱うことが可能です。

映像コンテンツと連携できる点、ストリーミングサービスを使える点などなど、現代的なコンテンツ消費のスタイルに合っていると言えるでしょう。そのため、かなり売れており、Amazonなどでは一時的に品切れになることもあります。

音質・音の傾向

左右の音のバランスが良くリアル感がある音なのは、マランツ製品全体に共通しています。音像定位も良いですし、表現力も高いです。

音の傾向は、元気が良く明るい印象があります。中低域の音の粒だった感じやキック感が強く、映像に合わせて楽しむとより高い満足感が得られるでしょう。もちろん、音楽だけでも楽しく聞くことができます。ポップサウンド、ロックなどと相性が良いです。

ゲームやアニメ・映画などのサントラも、相性が良いでしょうね。

音にチープ感や物足りなさは、全くありません。しっかりとしたパワーを感じますし、解像度自体も高いので、全機能を考慮せず音質だけで考えてもお値段以上ですよ。

その理由のひとつが、DACチップの使い方にあります。

NR1200には、旭化成エレクトロニクス製の8chDAC「AK4458VN」を搭載しているんです。2chアンプなのに、8chを搭載しています。

え?どういうこと?

あや

あや

よしぞー

よしぞー

左右それぞれに2ch、合計4chを2ch再生にあててるんだ

なるほど、普通1つのDACを使うところを4つ使ってるイメージね!

あや

あや

これで、音質が良くなっているんです。

デジタルからアナログへの変換は普通、前述の通り1つのDACを使います。この段階でノイズの影響を受けやすいのですが、これを複数で処理するため効率が良くなりノイズが減り、音に透明感が生まれるんです。

さらに、残ったDACを2.2chプリアウトに使っています。

外部パワーアンプを追加したり、サブウーファーを2台使って低音を強めたりすることが可能です。

AV連携だけでなく、ピュアオーディオにおいてもさまざまな使い方ができます。

PM7000Nの特徴を紹介!

PM7000Nは、今回紹介する中では最も高価なモデルです。10万円を超えるモデルなので抵抗感もあるかもしれませんが、それだけに良いアンプとなっています。それでは、PM7000Nの特徴を見ていきましょう。

主な仕様

  • 定格出力:60W/8Ω、80W/4Ω
  • 対応インピーダンス:4~16Ω
  • リモコン有
  • 消費電力:220W
  • 再生周波数帯域5Hz~100kHz
  • アナログ入力:3系統
  • デジタル入力:光デジタル×2、同軸デジタル×1、USB-A×1
  • Phono対応
  • スピーカー出力:1系統、ヘッドホン出力対応
  • DAC機能:DSD:5.6MHz PCM:192kHz/24bit
  • Wi-Fi対応、AirPlay対応、Bluetooth対応
  • ネットワーク機能有り
  • ハイレゾ対応
  • トーンコントロール対応
  • 幅×高さ×奥行き:440×125×379mm、重量:10.8kg

定格出力が8Ωで60Wと、結構大きいです。しっかりとした出力があるのは、アンプとしては良いことですよね。それ故に消費電力も220Wと、そこそこ大きくなります。これは仕方のないことですが、ここもしっかりと工夫されているんです。工夫については、後述します。

ネットワーク機能もあり、トーンコントロールもあります。

よしぞー

よしぞー

基本性能が高いうえに機能もしっかりあるのが良いところだね

音が一番気になるわ

あや

あや

主な機能

機能としては、ネットワークオーディオ機能が挙げられます。

マランツ製品でおなじみとなっている、HEOSという機能です。LAN内のNASなどに保存している音楽を再生したり、インターネットラジオの再生などができます。USBに保存した音楽の再生もできますし、全ての操作をスマホアプリから簡単に扱うことが可能です。

AmazonMusic、AWA、Spotify、SoundCloudなどのストリーミングサービスもアプリ経由で使えます。

最高192kHz/24bitというDACの性能がありますが、Amazon Music HDを使えば、この性能をフルに活かせますよ。

よしぞー

よしぞー

サービスに入ってさえいれば、アンプとスピーカーだけで膨大な音楽を楽しめるよ

AV連携はなくて、NW機能があるのね

あや

あや

音質・音の傾向

Hi-Fiアンプというのは、性質上ノイズの影響が音に出やすいです。そのうえ、USB端子やネットワークオーディオ機能などのためにデジタル系の基盤を使っており、これもノイズの影響を強くする原因になってしまいます。

そこでPM7000Nは、ネットワークやUSBなどのデジタル信号を扱う回路をまるごとシールドケースに入れているんです。これで、ノイズが外に出ないようになっています。

電源ラインにもノイズが入り込んでしまいますが、これはオーディオ用の高音質デカップリング・コンデンサを使って、除去しているんです。

そのうえ、電源も強化しています。デジタル回路は、消費電力が大きくなるんです。定格出力が大きいことも、消費電力の大きさに影響しています。そのため電源を強化する必要があるのですが、単に強化しているだけではありません。

デジタル回路とアナログ回路とで、電源の巻線とレギュレーター部を分離させています。これにより、互いにノイズの影響を受けにくくなっているんです。

そして、スタンバイ状態でもネットワーク接続を維持してくれます。アプリから電源をオンできるようにもしているんです。

これらの工夫によって、電源を強化しつつ利便性を強化しつつ、ノイズ対策もしっかりしています。

音はの傾向は、高解像度で良好な音像定位、粒だった音の分離感を楽しめるといったところです。マランツらしいといえばらしいですし、一貫してハイファイ調になっているのも好印象。低域から高鬼木までのレンジも広いです。

表現は、特に低域に力強さと立体感を感じます。ダイナミックという言葉がよくに合う、気持ちの良い音です。

味付けが濃すぎることもなく、Amazon Music HDなどを経由したハイレゾ音源の視聴にもぴったりでしょう。

よしぞー

よしぞー

どんなジャンルの音源とも相性が良い感じだよ

高機能で音が良いアンプというわけね

あや

あや

結局どれを選べばいいのか?

ここまで、PM6007とNR1200、PM7000Nの3つのアンプについて詳しく解説してきました。それぞれ似通った特徴もありますが、明らかに異なっている点がいくつかあります。そこで、結局どれを選べば良いのかについて、語っていきましょう。

NW機能・AV連携不要ならPM6007

NR1200の魅力は、ネットワーク機能とAV連携機能を両立していることです。しかもHDMIは入力端子が5つもあります。これで映像と音楽を高クオリティで楽しめるのが良さです。

PM7000Nは音が良いという圧倒的な魅力と、ネットワーク機能という機能的な付加価値があります。

一方PM6007は目立った機能はないものの、低価格で音質が良いというのが大きな魅力です。

AV機能不要で音質だけで選ぶならPM7000Nも選択肢に入りますが、それだけで2倍近い価格差になってしまうのがネック。

ネットワーク機能とAV連携が要らないのであれば、PM6007で十分です。

よしぞー

よしぞー

ネットワーク機能はPCとPM6007を繋ぐことで同じように楽しむこともできるよ!

PM6007とPM7000Nに搭載されているDACチップは全く同じもので、PM6007でもPM7000Nと近い音は出ます。

もちろんPM7000Nの方が音質により注力しコストをかけているため細かい点は異なるのですが、それだけで倍近い価格差を必ず埋められるとは限りません。

特にピュアオーディオ初心者の方が、音質だけで選ぶならPM6007の方が安定の選択だと言えるでしょう。

AV連携とNWオーディオを両立したいならNR1200

NR1200には、他の2つのモデルには無い特徴があります。AV連携です。HDMI入力端子を5つ搭載し、さまざまなデバイスと繋いで映像コンテンツを楽しむことができます。そのうえネットワークオーディオ機能まである圧倒的な機能性が、NR1200の魅力です。

AV連携だけなら他のメーカーのモデル含め、色々選択肢があります。

ただ、ネットワークオーディオとの両立となると、やはりNR1200のクオリティの高さは目をみはるものがあるでしょう。

今回紹介した中では唯一無二ですし、AV連携とネットワークオーディオ機能の両方が欲しいならNR1200一択です。

もちろん、AV連携が欲しいだけで選ぶのでも有りですよ。

NWオーディオと高音質にこだわるならPM7000N

ネットワークオーディオ機能が欲しいというだけなら、NR1200とPM7000Nの2つの選択肢があります。

ネットワークオーディオ機能が欲しいうえに、高音質にとことんこだわりたいなら、PM7000Nがおすすめです。搭載しているDACチップが上位モデルにも使われる高級チップであり、しかもその特性をしっかり引き出す性能があります。定格出力も十分あるのでパワフルで、音の表現力も高いです。

音質という点においてだけであれば、今回紹介した中ではトップクラス。

それどころか、同じく10万円弱程度の価格のプリメインアンプの中でも上位に入る音だと言われているんです。

自分にぴったり合うアンプで音楽を楽しもう!

マランツのプリメインアンプの中から、人気モデルを3つ紹介してきました。

低価格と高音質を両立したPM6007。低価格でありながらネットワーク機能とAV連携を両立しつつ、DACチップの使い方を工夫して音質を向上させている1200PMがあります。

そして、圧倒的な音質を誇るネットワーク機能対応のPM7000N…。

それぞれにハッキリとした特徴があるので、自分にぴったり合うアンプを選べるのではないでしょうか。

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よしぞー

よしぞー

メタバース・ゲーム・音の世界で日々を暮らしています。このブログではゲーミング・VR、音楽鑑賞・オーディオについてデバイス等の情報発信やレビューをしています。

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