Meta Quest 3が発表されたことで、VR界隈もまた盛り上がりを見せてきています。
VRはVR ChatなどバーチャルSNSとしての魅力が大きいですが、ゲームも魅力的。VRでゲーム世界に入り込んで、銃で敵を迎撃したり剣を振ったりするのはそれ以外では味わえない楽しさがあります。
ただ、何をどうしても「コントローラーを使っている」という事実は消えません。銃もコントローラーを構えますが、両手で持つような銃の場合は特に実際との乖離が大きくなります。
そんな悩みを解決するために作られたアクセサリーが、GUNFACE。
そこで今回は、Meta Quest2用アクセサリーのGUNFACEについてレビューしていきます。
目次
GUNFACEとは?概要を紹介!
まずは、GUNFACEとは何か、概要と基本情報について紹介していきます。素材や重量、外観などについても触れていくので、GUNFACEがどのようなアクセサリーか知りたい方はぜひご参考ください。
GUNFACEの概要
GUNFACEは、アメリカのBusiness Company VR社が手掛けるMeta Quest2用のアクセサリーです。
コントローラーを銃砲身に見立てたカーボンパイプに固定することにより、実際に銃を構えているような気分にさせてくれるという商品。
元々は、VRガンシューティングの課題を解決するために作られました。
課題って?
あや
よしぞー
没入感の問題だね
コントローラーのグリップが銃床、中指などで押す部分をトリガーに見立てて操作をします。ハンドガンと似た構えになるので、没入感が高いです。
ただ、マシンガンやライフルなど両手で構える銃器になると、没入感が低くなります。現実ではまっすぐな銃器を両手で支えるように持ち、トリガーに指をかけるという持ち方です。
一方コントローラーの場合は、両手で銃を支えるように構えたとしても、実際には両手をただ伸ばしているだけにすぎません。長時間その姿勢を続けるには腕が疲れますし、ブレの原因にもなります。
さらに、一方の手を支点にして狙いを定めるという動きが現実世界では可能です。
一方VRゲーム上は、ただ宙に手を浮かせているだけ。
両手で持つような武器は特に直感的かつ正確な操作が苦手というのが、VRガンシューティングの課題でした。
GUNFACEは、物理的にパイプを通すことによってまっすぐな銃器を両手で構えることができるようになります。
素材と重量
- 対応機種:Meta Quest2
- 素材:PLA、カーボンチューブ
- 重量:366g
以上が、GUNFACEの基本的な仕様です。
PLAは、ポリ乳酸と呼ばれる樹脂素材のこと。一般的な樹脂素材とは異なり、トウモロコシなどの植物を原料としています。環境に配慮した素材ということです。
さらに、パイプにはカーボンチューブが使われています。
カーボンのメリットってなんだっけ?
あや
よしぞー
軽くて高強度なことだね
カーボン素材は軽いうえに強度があるので、長時間構えた姿勢を続けるVRガンシューティングには向いています。そのうえ、取りまわしやすいのもいいところです。
さらに、腐食しないのも大きなメリット。高強度なこともあわせて、安心して使い続けられます。
外観
GUNFACEの外観は、正直なところかっこいいとは言えません。
複数の短いパイプを繋いだ形状をしており、そこにコントローラーを通したうえでアタッチメントを付けているという構造です。見た目はシンプルで、デザイン性は特に感じられません。
とはいえ、VRゲーム中は視界に入ることがないため、あまり気にする必要はないでしょう。
むしろ、この着飾らない見た目の方がゲームへの影響を抑えられ、没入感が高くなるような印象があります。
はたから見たらすごい絵面になりそう
あや
よしぞー
それはVRをしてる時点でそうだから…
GUNFACEの良いところをレビュー!
ここまで、GUNFACEの概要について紹介してきました。ここからは、実際のGUNFACEの特徴と良いところについてレビューしていきます。使い心地などが気になる方は、ぜひご参考ください。
銃の種類を問わずリアリティが増す
GUNFACEの大きなメリットとしては、リアリティが増すというのが挙げられます。
実際に長物を構えているので、ライフルやマシンガンなどを使用した際の没入感が高いです。HMDに押しあてるパーツがありますが、これを押しあてることでスコープをのぞき込むような動作も再現できます。
肩で支えられるようにするパーツもあるため、実銃のように肩で支えながらエイムをすることも可能です。
さらに、GUNFACEはアタッチメントを付け替えられます。肩で支えるフルストックガンにも、サブマシンガンにもなるのがいいところです。
ゲーム中に付け替えるのは難しいよね
あや
よしぞー
多少の調整なら見なくてもできるけど、まあ本格的な付け替えは難しいよ
それでも、ゲームによって扱う銃の種類が決まっている場合はゲームごとに調整することで、より没入感を高められます。
エイムの安定性が向上する
GUNFACEを使うと、エイムの安定性が増すのも大きなメリットです。
コントローラーだけの場合は、どうしても手ブレが発生しやすくなります。腕を伸ばして支えもなしに撃つので、仕方のない部分ではあるものの、エイムが不安定なのは大きなストレス要因。
GUNFACEは肩やHMDにパーツを押し当てて支える仕組みなので、エイムが非常に安定します。
コントローラーの間にパイプを通しているのも、手ブレが起きにくい理由です。
没入感が高まるだけでなく、快適に操作できるようになるのでよりVRガンシューティングを総合的に楽しめるようになります。
排莢(はいきょう)の動きもできてよりリアルに感じられる
ショットガンなど、武器のなかには銃身を折るようにして排莢と装填を行うものもあります。VRガンシューティングでも、そのような中折れ式ショットガンなどが登場することも多いです。
ただ、VRゲームだと銃身がないので少し虚しい操作になりがち。リアリティが薄まる原因になってしまいます。
GUNFACEは、コントローラーを構えたまま銃身を折ることが可能です。強力なマグネットが使われているため、折ってもすぐに戻ります。
これによりショットガンの排莢と装填も高いリアリティを感じられるようになるので、没入感が削がれません。
安定性が高く意外と疲れにくい
GUNFACEを使うと、重量は当然増えます。
ただ、コントローラーだけで遊ぶよりも意外と疲れにくいです。
どうして?普通疲れやすくならない?
あや
よしぞー
エイムがしやすくなるのと支えがあるからだね
まず、エイムがしやすくなることで力みにくくなります。コントローラーだけだと強く握り過ぎたり、空中で手を制御するために力を入れたりしてしまうことも少なくありません。
ところがGUNFACEは銃身があり、変に力まなくても簡単に操作ができます。エイムもしやすいので、エイム時に力んで疲れてしまうこともありません。
さらに、HMDに押し付ける支えや肩の支えなども使えます。この支えにより、ただ空中で腕を伸ばしているだけの状態よりも疲れにくくなるということです。
磁石によって簡単に脱着が可能
VRでFPSを遊ぶ際、ずっと銃型にさせたコントローラーで操作するのは現実的ではありません。
GUNFACEがうまく考えられているなと感じたのが、磁石で左右を簡単につけたり外したりが可能なこと。
銃を持つ時だけ磁石でくっつけて、銃を持たないときは離した状態でプレイ可能です。
GUNFACEの気になる点をレビュー
ここまで、GUNFACEのいいところをレビューしてきました。もちろん、いいところもあれば気になる点もあるというもの。そこで今度は、GUNFACEの気になる点について簡単にレビューしていきます。
HMDに押し付けると目元が少し圧迫される
GUNFACEは、銃身の後部にアタッチメントを付けて、HMDに押し付けて使うことを想定しています。この使い方は確かに便利で、安定性も高いです。
ただし、目元が圧迫されるのが難点。
ただでさえ、HMD装着時は目元に違和感が生まれてしまいます。着けているうちに違和感は薄まりますが、人によってはなかなか慣れないものです。
そのうえでHMDに押し付けて使うので、目元の圧迫感が少々気になってしまいます。もちろん、力の入れ具合などによるものの、戦闘が白熱すると力が入ってしまうこともあるので、注意が必要です。
肩で支えればいいのでは?
あや
よしぞー
結局、そうなるんだよね。HMDに押し付けるより楽だし
HMDに押し付ける使い方は、支えるためではなくスコープを覗く動作の没入感を高めるために使うのがおすすめです。
振り回す際は周囲に注意が必要
GUNFACEを取り付けると、普段なら何もないところに銃身とアタッチメントが加わります。ガンシューティングは剣を使うゲームよりもコントローラーを振り回す幅が狭いものの、振り回す際は注意が必要です。
普段なら何にもぶつけない環境でも、アタッチメントや銃身をぶつけてしまうこともあります。
GUNFACEはこんな方におすすめ!
- VRガンシューティングゲームが好きな方
- VRの没入感をより高めたい方
- 武器型コントローラーにワクワクする方
GUNFACEは、言ってしまえばこれまでのゲーム機にもよくあった「武器型コントローラー」のようなものです。ゲームの没入感をより高めるためのアイテムで、エイム精度の向上などは付加価値だと言えます。
VRガンシューティングゲームが好きで、VRの没入感をより高めたいと考えている方には非常におすすめです。
ほかのゲーム機の武器型コントローラーにワクワクした経験のある方にも、おすすめ。
逆におすすめできないのはどんな人?
あや
よしぞー
銃を使うゲームをしない人や、没入感は既に十分だと考えてる人かな
まとめ|リアリティを追求できるガンアクセサリー!
GUNFACEは一見ネタ製品のようですが、実際は没入感を高めながらエイムをより安定化させてくれる本機仕様のアクセサリーです。
ほかのMeta Quest2用アクセサリーと比べると必要性は低いものの、あればよりゲームが楽しくなることは間違いありません。
GUNFACEは、VRのリアリティをより追求できるアクセサリー。
せっかくのVRなのだから、コントローラーもより本物に近い形にしたいという肩には非常におすすめですよ。