Roland BRIDGE CAST(ゲーミングミキサー)に、新しいサブスクサービスが追加されました。
それが、Roland BGM CAST。著作権フリーのBGMや効果音を、配信中に簡単に鳴らせるようにするための機能です。
配信活動において、音楽の著作権トラブルは十分に注意が必要なもの。ゲーム中はゲーム音楽があるので問題ないものの、ゲーム前後に雑談する場合やゲーム以外の配信の場合はフリー音源が重要です。
今回は、そんなフリー音源を鳴らせるRoland BGM CASTの特徴について紹介していきます。
目次
Roland BGM CASTとは
Roland BGM CASTの特徴や機能を紹介する前に、まずは本サービスの概要と使い方について紹介していきます。使うのに準備するものもあるので、Roland BGM CASTに興味がある方はぜひご参考ください。
サービスの概要
Roland BGM CASTは、有名楽器メーカーRolandが提供する音楽素材のサブスクリプション・サービスです。
ほかのフリー音源サービスと違うのは、Roland BRIDGE CASTに搭載された機能の一つという位置づけであること。
BRIDGE CASTは、Rolandが販売しているゲーミングミキサーです。
マイクの音とゲーム音、チャットの音などの音量バランス調整ができます。マイクの音とゲーム音の調整が可能な製品は多いですが、チャットの音量まで個別で調整できるのは非常に珍しいです。
ほかにも、配信に欲しい機能が一通りそろっていることから、配信者に人気があります。
BRIDGE CASTについて詳しくは、こちらの記事でレビューしているので、ぜひご参考ください。
Roland BGM CASTでは月額利用料金を払うことで、このBRIDGE CASTを使って著作権フリーのBGMや効果音をいつでも鳴らせるようになるのが本サービスの基本的な特徴です。
利用にはRoland Cloudアカウントが必要
Roland BGM CASTを利用するには、Roland Cloudアカウントが必要になります。
Roland Cloudのアカウントの種類により、サービスに違いがあるのが特徴です。
Roland Cloudには、以下の4種類のグレードがあります。
- Free:無料
- Core:月額2.99ドル/年額29.99ドル
- Pro:月額9.99ドル/年額99ドル
- Ultimate:月額19.99ドル/年額199ドル
無料版では、36曲のBGMと16種類の効果音が使えます。配信用BGMは同じものを流すことが多いので、無料版でも気に入ったBGMや効果音があれば十分実用的です。
有料アカウントであれば、どのグレードでも全てのBGMと効果音が利用できます。
Roland BRIDGE CASTを所持していても、Cloudアカウントを持っていなければ使えないので、まずはCloudアカウントを作りましょう。
まずは無料版でもいいの?
あや
よしぞー
有償版でも30日の無償トライアル期間があるから、試して良ければ継続、合わなければ解約がおすすめ!
実際の使い方
まず、BRIDGE CASTで使用する専用ソフトウェアを開きます。Cloudアカウントでログインして、サイドメニュー下部の「BGM CAST」をクリックしてください。
ここから、BGM CASTの設定や操作ができます。
BGM CASTの使い方は、いたって簡単です。左側に表示されている「MOOD」で、雰囲気を6つの種類から選びます。
- HAPPY
- COOL
- EXCITING
- DARK
- EPIC
- RELAX
続いて、「GENRE」に表示されている「EDM」「HIPHOP」などのジャンルのなかから好きなものを選んでください。ここで再生ボタンを押せば、雰囲気とジャンルに合ったBGMが自動的に流れます。
再生中の曲の情報が下部に表示されるのですが、ここにある「いいね」「ダメね」ボタンによりその曲の評価が可能です。
評価によって自動選曲に影響を与えるため、気に入った楽曲と似た雰囲気の曲で固めたい場合は積極的に活用しましょう。
もちろん、1つの楽曲のループ再生も可能です。
効果音はどう使うの?
あや
よしぞー
効果音は本体のボタンに割り当てられるよ
ソフトウェア上で、「SOUND EFFECTS」タブに切り替えます。
A,B,C,Dの4つのボックスがあるので、ここに効果音を割り当てるという形です。各ボックスの「…」ボタンに、11種類のカテゴリがあります。
そのカテゴリ内に豊富な効果音がありますので「PREVIEW」で音を確認しながら、気に入ったものを割り当てれば設定完了です。
以降は、本体のノブ下にあるボタンで効果音の再生ができます。
Roland BGM CASTの特徴を紹介!
ここまで、Roland BGM CASTの概要について紹介してきました。ゲーミングミキサーと連動させて、配信用の音源を簡単に使えるのがいいところです。今度は、そんなRoland BGM CASTのより詳しい特徴を紹介していきます。
Amadeus CodeのBGM素材が使える
Roland BGM CAST には、Amadeus CodeのBGM素材が入っています。
Amadeus Codeは、Evoke MusicというAI作曲をベースにした音楽ライブラリーを運営している会社で、AI作曲ツールを提供しています。
AIで歌声を合成したり、ミックスをしたりとさまざまな場面で活用できます。AIが作った個性的なメロディが特徴です。
そのAIが作った曲があるってこと?
あや
よしぞー
だいたいはそんなイメージ
より正確には、Amadeus Codeが提供している「Music TGA-HR」というデータセットの素材が使えるということです。この素材は高品質さが売り。
クオリティの高い著作権フリー音源が利用できるうえに、一般的なフリー素材サイトでは利用できない楽曲が豊富にあるため、配信の差別化もできます。
著作権トラブルを防ぐ機能がある
Roland BGM CAST(サブスク版)は、使う際にYouTubeチャンネルを設定できます。
この設定をしておくことにより、「このBGM・効果音素材は正しく権利処理されていますよ」と、著作権者に対して申告する機能です。
フリーなら最初からトラブルなんて無いんじゃない?
あや
よしぞー
と思うじゃん?YouTubeくんは結構誤判断するからね
YouTubeはAIが判定をしているので、フリーのBGMであったとしてもBANの対象にすることがたまにあります。
楽曲含めてメーカーから配信許可が出ているゲームで歌つきの曲がかかっただけでもBANしようとしてきますし、フリーだからと安心できません。
この機能を使うことにより、YouTubeとの著作権トラブルが起きにくくなります。
雰囲気とジャンルを選ぶだけでいい感じの曲がかかる
Roland BGM CASTは、好みの曲の雰囲気とジャンルを選ぶだけで、言い感じの曲がかかります。設定できる雰囲気やジャンルのなかに、一定の曲が入っているという仕組みです。どの組み合わせでも、ぴったりな曲が流れます。
そのうちの一つを流し続けることもできれば、次から次へとBGMを変えていくこともできるので非常に便利です。
自信の配信の雰囲気に合ったBGM素材を、簡単に見つけられます。
豊富な効果音素材も使える
BGM素材のサブスクサービスは少なくありませんが、本サービスのいいところは効果音素材も使えるところです。
BGMに力を入れて、効果音の数が少ないサービスもなかにはあります。もしくは、最初から効果音素材に関しては別サービスというケースも少なからずあるなかで、BGMと効果音とを同じサービス内で使えるのは非常に魅力的。
そのうえ、効果音の種類も非常に多いです。
気に入った効果音を、ボタン一つでいつでも鳴らせます。
アプリのUIがBRIDGE CAST本体に近くて直感的
Roland BGM CASTは、BRIDGE CASTのアプリを使って操作を行います。このアプリ内のBGM CASTの設定画面のUIなどは、BRIDGE CAST本体のレイアウトに非常に近いです。ボタンの配置、ノブの位置や色などが合わせられています。
そのため、直感的にアプリを操作できるのがいいところです。
本体に付随する機能ならではって感じだね
あや
よしぞー
そうだね。その強みが出てる部分だと思うよ
Roland BGM CASTはこんな方におすすめ!
- BRIDGE CASTを持っている方
- これからBRIDGE CASTを導入しようと考えている方
- 配信用のBGM素材探しに苦労したことがある肩
- 配信用に使える効果音が欲しい方
- フリー楽曲でもトラブルになったことがある方
Roloand BGM CASTは、以上のような方々におすすめです。
本サービスはBRIDGE CASTがないと使えません。本体を持っている方とこれから導入しようとしている方には、非常におすすめです。
そのなかでも、配信で使うBGM探しに苦労した方や、効果音が欲しい方には特におすすめ。次の楽曲へ自動で飛ぶ機能もあるので、同じBGMだけを流したくないという方にもおすすめです。
また、フリー楽曲でもYouTube側に誤判定を食らい、トラブルになったことがある方にも非常におすすめ。BGM CASTの設定でチャンネルを登録しておけば、YouTubeに使用楽曲がフリー楽曲だと明示できます。
まとめ|本体と合わせて最強の配信環境を作ろう!
Roland BGM CASTは、同社が販売しているBRIDGE CASTを使った最強の配信ツールです。
BRIDGE CASTがそもそも、配信用のミキサーとして非常にクオリティが高くなっています。それを使ってフリーのBGMと効果音が流せるので、非常に便利です。
そのうえ、楽曲の品質も高く、しかも差別化まで可能。ほかの配信者と配信BGMをあまり被らせたくないという場合でも、使いやすいです。
総じて、本サービスは本体と合わせて最強の配信環境が作れるツールだと言えます。
配信環境をさらに強化したい方や、これからガッチリと整えていきたい方におすすめですよ。