近年話題のメタバースですが、楽しみ方は人それぞれです。
メタバースは3D映像を動かしていくため、スムーズな動きの中でメタバースを楽しむためにはゲーミングPC並みのスペックが必要になります。
そこで今回は、メタバースを快適に楽しむのにおすすめなPCの選び方・推奨スペック、おすすめメーカーについて紹介していきます。
目次
メタバースならゲーミングPC・クリエイターPCがおすすめ! 一般的なPCとの違いを解説
メタバースを楽しむのなら、ゲーミングPC・クリエイターPCがおすすめです。
メタバースという言葉だとゲームという感じはあまりしないかもしれませんが、メタバースも3Dゲームであることに変わりありません。3Dゲームを動かすには、それに対応したグラフィック性能・CPU性能が求められます。
たとえば会社で使っている社用PCでは、それらの性能が足りずメタバースを動かすには不十分ということがあるんです。
ゲーミングPC・クリエイターPCといってもモデルによってスペックの差はありますが、基本的にはグラフィックボードを搭載しています。
このグラフィックボードが、3Dを快適に動かすのに必要なんです。ゲーミングPCとされていない通常のパソコンには、搭載されていないこともあります。
パソコンにあまり詳しくないならば、とりあえずゲーミングPC・クリエイターPCの中から選ぶのが安全です。
ゲーミングPCとクリエイターPCの違いは?
あや
よしぞー
クリエイターPCはデザインがシンプルでゲーミングPCよりもメモリーを積んでいるものが多いよ!
クリエイターPCとゲーミングPCを比較すると、同じCPU・GPU性能であっても、以下のような違いがある印象ですね。
- メモリーはクリエイターPCの方が多く積まれている
- 冷却機能はゲーミングPCの方が高い
- ゲーミングPCはキラキラ光るけどクリエイターPCは光らない
メタバースの対応可能スペックと推奨スペックの関係とは?
メタバースに限らず、ゲームには対応可能スペックと推奨スペックという概念があります。
対応可能スペックは、「描画設定を落としたりすれば一応動く」というイメージです。推奨スペックは、「描画設定を落としたりしなくても快適に動く」というイメージで間違いありません。
また、メタバースで遊ぶ時とメタバースを制作するときでも推奨スペックは異なってきますので注意しましょう。
ここでは、メタバースの中でも比較的負荷の高い「VRChat」と「Blender」を例として説明します。
メタバース(VRChat)で遊ぶ際の推奨スペック
VRChatはデスクトップモードと、VRモードとで要求スペックが変わるんです。デスクトップモードは、比較的低スペックでも遊べるようになっています。
デスクトップモードの要求スペック
- CPU:intel Core i5 4400~/AMD Ryzen 3 2200G~
- メモリ:16GB~
- グラフィック:Geforce GTX960~/Geforce GTX 1650~
CPUとグラフィックはそこまで厳しい条件ではありませんが、メモリは16GB以上となっています。メモリは8GB以上であれば一応動くのですが、負荷が高くなるのであまりおすすめはできないという感じです。
グラフィック性能に関しては、意外と数年前のパソコンでも動く程度だと考えておくと良いでしょう。
VRモードの場合は、少人数と大人数とで要求スペックが変わります。少人数の方は対応可能スペック、大人数の方は推奨スペックのようなイメージです。
少人数のVRモードの要求スペック
- CPU:Core i5 8700~/Ryzen 5 2600~
- メモリ:16GB~
- グラフィック:Geforce GTX1660~/GeForce RTX2060~
大人数のVRモードの要求スペック
- CPU:Core i7 9700~/Ryzen 7 3700X~
- メモリ:32GB~
- グラフィック:GeForce RTX 3060~
VRChatは同時接続ユーザー数がメタバースの中でも比較的多く、どのワールドに行っても大人数になる可能性はあります。そのため、なるべく快適に遊ぶのであれば大人数の要求スペック程度のPCは必要になるということです。
他のメタバースであれば、少人数のVRモードの要求スペック程度でも快適に動く可能性があります。
まず、「VRのほうが要求スペックは高くなる」ことと「人が多いと負荷が高いから要求スペックも高くなる」ことは覚えておきましょう。
同じワールドに数十人と集まると、急に動きが重くなるのはこういう事ね
あや
よしぞー
なんだかんだで、RTX3060・16GBメモリーがVRメタバースを快適に楽しむスタート地点かな!
メタバースを制作する際の推奨スペック
VRChatで遊び出すと、アバターの改変を楽しむケースも増えてきます。その場合はUnityやBlenderといったソフトウェアを使用します。制作内容によっては高いスペックを求められるため注意が必要です。
以下はblenderの推奨スペックです。
- CPU:オクタコア(8コア)以上~
- メモリ:32GB
- グラフィック:8GB以上のグラフィックメモリを搭載したグラフィックカード
特にメモリに関しては多く積められれば積めるほど快適に作業ができます。市販のゲーミングPCの場合メモリは16GB程度に抑えられているケースが多いため、制作に特化するのであれば、クリエイターPCをチョイスすることも視野に入れましょう。
クリエイターPCはゲーミングPCと同じようにグラフィックカードを搭載しつつ、メモリ容量が大きいものが多いです。
また落ち着いたデザインの製品が多いのも特徴ですね。
メタバースにおすすめPCを5つ紹介
メタバースにおすすめなPCの選び方について説明してきました。ここからは、実際にお勧めなブランドやメタバースPCを紹介していきましょう。
マウスコンピュータークリエーター向けPC DAIV
マウスコンピューターのDAIVシリーズは、「クリエイターによる、クリエイターのためのパソコン」というコンセプトの元に開発されています。
写真家や映像クリエイター、CGクリエイターなど、クリエイティブに関わるプロフェッショナルのニーズを配慮し、高い処理能力を求められるシーンでも対応できるスペックと拡張性を備えています。
メタバースを制作するにも申し分のないスペックのPCです。
マウスコンピューター G-Tuneシリーズ
マウスコンピューターは、ゲーミングPCのラインナップがとても豊富なメーカーです。
ライトユーザー向けだけで3種類あり、ミドルユーザー向けで5種類、ヘビーユーザー向けは16種類もあります。
ここまで説明してきたポイントを踏まえると、メタバースを楽しむ場合はミドルユーザー向け以上が選択肢に入りやすいです。つまり、メタバース目的の人には21種類の選択肢があるということになります。
これだけ豊富なら迷うと思うかもしれませんが、各モデルで違いがはっきりしているので意外と迷いません。
メタバースゲームを楽しむのにも、メタバース制作するのにも十分に対応できるPCです。
また、マウスコンピューターはサポートも充実していて、カスタマイズも可能。修理対応も早いです。
よしぞー
パソコン初心者に、凄くおすすめだよ
HP ENVY シリーズ
HP ENVYシリーズはHP社のハイスペッククリエイターPCブランドです。
洗練されたデザインながら、下記の通りハイスペックな構成を用意しており、メタバースで遊ぶのも作るのも余裕なスペックを誇るPCです。
- Core i7-12700K 、32GBメモリー、RTX3060Ti
- Core i7-12700K 、64GBメモリー、RTX3070Ti
- Core i9-12900K 、128GBメモリー、RTX3080Ti
もちろんお値段もそれなりに高いですが、構成比から考えるとお買い得なものも多く、ハイスペックなメタバースPCを探しているならぜひ検討すべきブランドです。
HP OMENシリーズ
HP のゲーミングPCブランドであるOMENシリーズは、洗練された美しいデザインが特徴です。
そして大手ブランドだからこそ可能な大量部材調達のおかげか、他社と同等スペックで比較してもゲーミングPCを安く購入できる事が多いです。
セールがとにかくお買い得で、割引額は数万円単位になることが多いです。セールは、長期休暇中、ボーナスの時期などに毎回行われます。
ただし、ゲーミングPCのラインナップは少なめです。HPだけで選ぶと選択肢が狭まってしまうため、他のメーカーと一緒に検討することをおすすめします。
ASUS TUF ゲーミングシリーズ
ASUSは、ゲーミングノートPCに力を入れているメーカーです。
10万円以下でスペックを抑えたモデルや、10万から15万円の初心者向けモデルが充実しています。他にも20万円前後のミドルクラス、30万円以上のハイエンドなど種類が豊富です。
ノート型が欲しい人にとっては、とてもおすすめしやすいメーカーになっています。
ただ、デスクトップのラインナップは比較的少なめです。デスクトップが欲しい場合、他のメーカーを検討したほうが良いでしょう。
なお、カスタマイズは対応していません。
ノートPCにこだわりたい方はASUSがおすすめ!
さまざまなゲーミングPCブランドを比較検討したい!
ゲーミングPCは今回紹介した3社以外にもさまざまなブランドがあります。いろんなPCブランドのウェブサイトを徘徊しながらデザインやスペックを比較検討する時間も楽しいです。
以下のカテゴリにてさまざまなゲーミングPCブランドを紹介しているので、参考にしてください。
メタバース向けのPCを選ぶ際に考慮するべきポイント
メタバースを楽しむのに必要なスペックなどについて紹介してきましたが、実際にどう選べばいいかわからない人も多いでしょう。そこで今度はあ、メタバース向けのPCのを選ぶ際に考慮するべきポイントをいくつか紹介していきます。
グラフィックボード
グラフィックボードは、メタバースを目的としたPC選びでも特に重要な部分です。
2022年2月現時点の主力は、GeForce RTX3060、3060Ti、3070、3080、3090などとなっています。基本的には、GeForceのGPUが基準となっているんです。
RTX3060は、VRChatの推奨スペックでも出てきましたね。これは、そこそこ上位の性能を持つパーツで、これを搭載していれば超美麗グラフィックの高負荷ゲームでも無い限りグラフィック面では困ることがあまりありません。
特にメタバースにおいては、あまり困らないでしょう。
ここが、ひとつの基準となります。
さらに、型番に「Ti」がつくと、同じ数字の型番より少し処理が速くなるのも特徴です。RTX3060Tiは、RTX3060より少し速くなります。
RTX3070は処理速度が3060Tiより速く、メモリも大きいため4Kでゲームを動かすこともできます。
ただ、メタバースだけを目的とするならここまでの性能は必要無いかもしれません。
- 「より快適に何不自由なく楽しみたい」
- 「折角だから他のゲームもやってみたい」
という人は、RTX3070搭載のパソコンも選択肢に入れると良いでしょう。
また、敢えて1世代か2世代くらい前のGPUを検討するのもおすすめです。世界的にGPUが不足していますから。世代が前の物ならコストカットができますし、納期も短く済みますよ。
どこで妥協するか、それとも妥協しないのかを考慮しながら選ぶと良いでしょう。
CPU
CPUは、言うなればコンピューターの脳です。
インテル社製とAMD社製とがあります。
インテル社製なら、Core i5が最低水準だと考えましょう。i5やi7などの数字は性能を表していて、数字が高い方が性能が良いです。
また、CPUの性能はコア数が大きく影響します。
コアが多いとどうなるの?
あや
よしぞー
コアが多い方が、多くの処理を同時にできるようになるんだ
メタバースを快適に楽しむことを目的とするのであれば、コア数は多い方がおすすめです。
今の主流は、Intel社のCore i5・7シリーズ、AMD社のRyzen5・7ですが、これは完全に好みです。
AMD社製のRyzenのほうが、複数処理が得意という傾向があります。Intelは一つのアプリの処理がより高速になるイメージです。
メタバースにおいては、Intelの方が良いという見方もできます。Ryzenは、たとえばメタバースを楽しみながら、外部のツールで更に便利にしたりワールド作成したりという用途を考えているならおすすめです。
メモリー
メモリーは、メタバースを楽しむ目的ならなるべく16GBのものを選ぶことをおすすめします。
8GBは3Dのゲームなどの対応可能スペックとしてよく挙げられており、とりあえず動きはするといったところです。ただ、設定によっては重くなったりします。メタバースなら人が多いワールドに行ったりすることもあるでしょうし、それだと8GBでは物足りないと感じるでしょう。
それならば、最初から16GB以上と余裕をもっておくほうが良いです。
VRChatのVRモードなど、32GBが推奨されているケースもあるので、自分がメインで使うプラットフォームによってどの程度のメモリにするのか決めることをおすすめします。
モニター
VRではなくてデスクトップでメタバースを楽しむ場合、モニター選びも重要です。
メタバースはやはり没入感が売りなので、低解像度しか出せないモニターだと楽しさも薄れてしまいます。
解像度は、FHD、WQHD、4Kが現在の主流です。これらの解像度に対して、どれくらいのフレームレートを出したいのか考える必要があります。フレームレートは、60fps、144fps、240fpsが中心です。
フレームレートが高くなるほどに、動きが滑らかになると思っておくと間違いありません。
メタバースの場合、解像度はFHDを目安にしましょう。
対戦ゲームというわけでもありませんし、フレームレートは60fpsで十分です。
サイズに関しては、24インチから27インチが主流となっています。32インチモニターにもなるとかなり大きいですね。
メタバースは視点を動かす機会が多く、色々なところを見るのが楽しいです。そのため、小さいモニターよりは大きめのモニターのほうが楽しめるかもしれません。
大きめのモニターの場合、解像度はWQHDも選択肢に入ります。WQHDは簡単に言えば表示される情報の範囲がFHDよりも広く、より画面が大きく感じられるのが魅力です。
VR機器などの周辺機器
メタバースをより楽しむのなら、VR機器などの周辺機器にも気を使うと良いでしょう。
VRで楽しみたいなら、VR機器はとても重要です。PCのスペックだけ高くても、VR機器のスペックが低ければ意味がありません。
PC接続型VRゴーグルであれば、「VIVE Cosmos Elite」「VIVE PRO2」「VALVE INDEX」あたりが人気です。
いずれも基本スペックが高く、動作も安定していてトラッキング性能も高くなっています。値段は10万円を超えてしまうのですが、折角PCとVR両方を使ってメタバースやVRコンテンツを楽しみたいなら、これくらいのものを買っておくのもおすすめですよ。
性能の良いPCとVR両方要るのが悩ましいところね
あや
とは言いつつ、最初から10万円超えのVR機器を購入できる方は少ないです。
まずはQuest2など6万〜7.5万円程度で購入できるVRゴーグルで、メタバースどんな世界かを体感して、本格的に入り込みたかったらフルトラッキングのできる環境を用意するのが現実的です。
よしぞー
ちなみにVRゴーグルを使わず、デスクトップで楽しむなら、性能の良いPCだけでも十分すぎるよ
また、パソコンだけで楽しむ場合にはキーボードやマウスなどを使うことになります。これらの周辺機器もゲーミングキーボードなどを使うと、より快適になるかもしれません。
メタバース目的ならデスクトップPCとノートPCどちらが良い? それぞれのメリット・デメリット
メタバースを快適に楽しむならゲーミングPC・クリエイターPCが良いと説明しましたが、その中にも色々あります。たとえばノート型かデスクトップ型かで、快適度が変わることがあるんです。そこで、メタバース目的ならデスクトップとノートのどちらが良いかについて、考えてみましょう。
ノート型ゲーミングPC
ノート型のメリットは、持ち運びが可能なところです。
自宅に置くとしても、デスクの上に置けば良いので場所に困りません。デスクトップPCの場合は「デスクの上に置くには大きいけど床置きだと埃が気になる」というように、置き場所に迷うことがよくあります。
ただ、同じ価格帯でデスクトップPCとノートPCとを比べた際に、スペックはノートPCの方が劣っていることが多いです。
スペックの高いノートPCはデスクトップPCよりも値段が高く、お手軽感が薄れてしまいます。
ノートPCの方が小型にしなければならない手間などがあるので、同じスペックなら高くなるのは当然ですよね。ノートPCは安いというイメージがあるかもしれませんが、安いものはとことん安いが高いものはとことん高いというのが実情です。
合わせて将来的な拡張性も低いです。
もう一つ、メタバースはCPUやGPUのパワーを使うため、発熱が高いです。
熱を冷やすための冷却機能が重要となってきますが、デスクトップパソコンと比較して冷却機能が弱いため熱を下げづらいデメリットもあります。
よしぞー
VRChatを遊んでいるとずっとファンが唸りを上げているよ
メタバースを外出先でも楽しみたいならノートPCがおすすめですが、家など決まった場所でしか楽しまない人やVRを使うのを前提としている人はノートPCを選ぶメリットはあまりないかもしれません。
用途・シチュエーションなどで選ぶと良い感じね
あや
デスクトップ型ゲーミングPC
デスクトップ型ゲーミングPCの良いところは、同じスペックならノートPCより若干安いところです。
さらに、ノートPCよりも接続端子が多く搭載されています。ノートPCは小型なのでどうしても端子類を削減しなければならないのですが、デスクトップPCはそこまで小型化しなくて良いので端子類が多い傾向があるんです。
元々搭載されているUSBポートの数が多い、映像出力端子の種類が多いなどなど…。
VR機器などさまざまな周辺機器を有線接続する場合には、デスクトップPCのほうが便利でしょう。
また、ノートPCに比べて冷却機能が優れているのも大きなメリットです。
デメリットは?
あや
デメリットは、場所を取るところです。
ゲーミングPCにも比較的小さなものはありますが、デスクに置くと意外と大きく見えてしまいます。
かと言って床置きにすると埃を吸い込みやすくなるので、ラックに置くなど工夫が必要です。通気性が良く倒しにくく、埃の吸い込みを抑える置き場所を用意する必要があります。
手間は、ノートPCよりもかかるでしょう。
置き場所を用意する手間よりも、端子の豊富さや同スペックでの価格が比較的低いところなどに惹かれるなら、デスクトップはとてもおすすめです。
また、VR機器をPCに接続して楽しむのであれば、多少ケーブルが動いても安定するデスクトップPCの方が良いでしょう。
価格帯別で見るゲーミングPCの相場感
ゲーミングPCは高いイメージがあるかもしれません。実際、高いものはとても高いです。ただ、ピンからキリまであります。メタバースに求められる水準を満たすなら高めのPCになりますが、一度価格帯別のゲーミングPCの相場感覚をチェックしてみましょう。
10万円以下のゲーミングPC
10万円以下のゲーミングPCのは、簡単に言えば入門モデルのような位置づけです。
CPUは、Corei3~i5、Ryzen3~5が一般的となっています。製造年が比較的新しいものは、コア数5でも税抜10万円くらいで売られていることが多いです。
メモリは8GBが一般的ですが、他をオミットしてメモリに力を入れているモデルの場合は16GBになっているケースもあります。
SSDは250GBが一般的で、HDDと組み合わせているケースも多いです。SSDは起動が速くなったりしてメタバースを楽しむときなど恩恵は大きいですが、容量低めのSSDだけだと安定性が低いためHDDと組み合わせて弱点を補っている形でしょう。
グラフィックは、世代の古いGTX1650、1660あたりが多いです。
各メタバースの対応可能スペックくらいは、満たすことができるでしょう。
ただし、どうしても各部コストカットは目立ってしまいます。たとえばクーラーの性能がそれなりだったり、電源がそれなりだったりといった感じです。
メタバースに限らず、ゲームを楽しんでいると欲が出てきます。「もっと快適に」「もっと重い3Dも動かしたい」など欲が出ると、それがそのまま不満点となって返ってくるんです。
そのため、ハマりそうな予感があるなら最初からもう少し高めのPCを買ったほうが幸せになれるかもしれません。
安くないけど、安物買いの銭失いになるかもってことね
あや
よしぞー
ライトユーザー的な楽しみ方なら十分なんだけど、重たいワールドに行ったり、ワールド作成とかしたくなったら不満になると思う
あとは、中古の掘り出し物を探すのはありかもね!
10~15万円のゲーミングPC
10万円から15万円程度は、初心者に勧めやすいです。
CPUはCore i5・i7クラスが一般的になります。メモリは16GB、250から500GBのSSDに、1TBのHDDが組み合わせられることも多いです。5万円程度高くなるだけでも、スペックは結構上がります。
GPUはRTX1660、RTX3060クラスが搭載されてきます。
この価格帯から、少しずつこだわれるポイントも多くなってきます。
16~20万円のゲーミングPC
16~20万円にもなると、CPUはCore i7クラスが当たり前のようになってきます。メモリは16GB、GPUはRTX3060から3070クラスです。
かなりハイスペックになります。正直、メタバースを普通に楽しむくらいならなんの不足もありません。ワールド作成も、よほど重いワールドを作ろうとしない限りは問題ないでしょう。
メタバースをよりガッツリと楽しみたい人には、この価格帯のパソコンはとてもおすすめです。
ただ、VRを使ってトラッキングの数も増やしたいなどの用途になると、少し不満が出てくる可能性があります。
この価格帯になると、クーラーや電源などにもこだわれるようになるので、色んなところにこだわりたい人はこの価格帯から検討しはじめると良いかもしれません。
20~30万円のゲーミングPC
20~30万円にもなると、メタバースを楽しむという点においてはなんの不満もなくなります。重いワールドを作成するときも、30万円クラスのものなら全く問題ありません。VRでバリバリトラッキングしようとしても、普通に処理できます。
CPUはCorei7、Ryzen7が当たり前です。メモリは32GBも選択肢に入るようになります。GPUは、RTX3070~RTX3080クラスが多いです。
メタバースに限らず、ほとんどのゲームを高グラフィック設定で楽しめます。メタバース上で人が多いワールドでも安心です。VRChatのVRモードで人が多いときの推奨スペックも、十分満たせますね。
動画編集・配信にも特に問題なく使えるので、メタバースを楽しんでいる様子を配信したりしたい人にもおすすめの価格帯です。
30~40万円のゲーミングPC
このクラスのパソコンが必要になるのは、配信者や動画制作者、またモデリングなどを本格的に行うユーザーです。
負荷が高いゲームを撮影したり、負荷が高いゲームを高い設定でプレイしながらOBSなどのツールで配信したりするのに使えます。
Vtuberが3Dモデルを動かして配信するのにも、この価格帯のPCが使われることが多いです。
CPUはi7~i9、Ryzen7~9、メモリは当たり前のように32GBを超えてきます。64GBというPCも少なくありません。GPUもRTX3080やRTX3090と最高水準のものが搭載されます。
メタバース目的で買うPCとしてはオーバースペックですが、「何でもできる無敵感」を味わいたい人にはおすすめですよ。
また、パーツやデザインへのこだわり、他にはない充実した手厚いサポートが行き届いたPCなども入ってきます。
メタバース向けのPCを購入する際にこだわりたいポイント
メタバース向けのPCの選び方・価格帯の相場感覚などについて説明してきました。正直なところ、ここまでの内容で既にPC選びの基本は問題ないでしょう。ただ、もっとこだわりたい人のために、より快適になるこだわりポイントをいくつか紹介します。
安定させたいなら推奨スペックの1ランク上がおすすめ
動作をより安定させて快適に楽しみたい場合は、推奨スペックより1ランク上のスペックのPCを選ぶのがおすすめです。
推奨スペックというのは、そのメタバースやゲームが「問題なく動くレベル」になります。この問題なく動くというのは、他のツールなどを使っておらず標準的な設定でプレイした場合です。
たとえば外部ツールを利用してワールド作成しつつ、メタバースも起動している場合には少し足りなくなることもあります。
より安定を目指すなら、1ランク上のPCを選択肢に入れると良いでしょう。
色んなメタバースを楽しむなら1TBクラスのSSDモデルがおすすめ
色んなメタバースを楽しみたいと思っているなら、最低で500GB、できれば1TBクラスのSSDを搭載したモデルがおすすめです。メタバースというのは、想像以上に容量が大きいんですよ。
ワールド数も日に日に増えていますし、中にはとてつもない数のアセットを使ったワールドもあるんです。そのため、かなり容量が大きくなってしまいます。
容量の大きいワールドに入るときは一瞬ピヨるよね
あや
安定を目指すなら、1TBは欲しいところです。
USBなど各種インターフェースの場所も大切
見落とす人も多いのですが、USBなど各種インターフェースの場所は意外と大切です。
一般的なのは、PCケースの後ろ側にまとまっているタイプになります。後ろにあるとデザインの邪魔にならず、配線を隠しやすいなどのメリットがあるんです。
ただ、後ろにしかないのも不便に感じることがあります。
おすすめなのは、基本的には後ろ側にまとめているものの、天板や前面にUSBポートとオーディオ端子があるタイプです。USBポートは多ければ多いほど重宝しますね。
天板にあると抜き差しが楽にできるうえに、そこまでデザインの邪魔になりません。前面にあれば天板よりも目につきにくく、視界の邪魔にならないという利点があります。
対応している映像出力端子の種類
ここも見落としがちですが、対応している映像出力端子の種類も確認しておきましょう。
たとえば、ノートPCなどはHDMI端子が用意されていないケースもあります。この場合は、USC Type-Cにてモニターと接続する・拡張のHDMIポートを購入するなどでカバーします。
HDMI以外だと、より高速なDisplayPortが主流です。
HDMIとDisplayPortが両方搭載されていると、利便性は上がります。
DisplayPortは大容量のデータを転送できるうえに、バージョンによっては8Kまで対応していることもあり高性能です。モニターを二枚使う場合も、DisplayPortにはマルチディスプレイを簡単に構築できる機能があるため、楽ですよ。
選択肢を増やすという意味では、HDMIとDisplayPortの両方はあったほうが良いです。
光学式ドライブは特に必要無い
DVD・CD・Blue-rayなどの読み取り・書き込みに必要な光学式ドライブですが、最近は標準搭載されていないパソコンが多いです。ゲーミングPCは特に、標準搭載されない傾向があります。
昔はパソコンのソフトはほとんどCD・DVDという形だったため、光学式ドライブが標準搭載されるのが当たり前でした。
ただ、今はダウンロードが一般的になっています。
そのため、光学式ドライブは搭載せず、外付けの製品で補うのが今は一般的です。
メタバースを楽しむという点においても特に必要無いので、光学式ドライブは付けなくても良いでしょう。
まとめ
メタバースを楽しむためのPCと言っても、実際はさまざまです。場所を選ばず楽しみたいならノート型、自宅でどっしり腰を据えて楽しむならデスクトップ型と用途によって選ぶべきパソコンは変わります。
スペックはどうしてもそれなりに高い物が必要になるのですが、パソコンに投資した分だけ快適なメタバースライフが送れるようになるので投資のし甲斐があるというものです。
ここまで説明してきた内容を参考に、まずは様々なメーカーのサイトを覗いて、自分にはどんなPCが合うのかを考えてみてはいかがでしょうか。