メタバース関係の仕事の求人が、近年少しずつ増えてきています。
メタバースという言葉が出始める前から、VRを使った仕事というのはありました。それがメタバースという言葉が生まれて注目されるようになってから、より加速している印象です。
VRやメタバースに関わる仕事がしたい人からすると、朗報ですよね。
そこで今回は、メタバース関係で比較的求人が出やすい職種・仕事内容、求人の探し方や応募前にチェックするべきポイントについて紹介していきます。
目次
メタバース関係の仕事で求人が出やすい仕事

メタバース関係の仕事と言っても、様々です。3DCGデザイナーやUnityエンジニア、案内スタッフにプランナーなどなど…。他にもプラットフォームの運営の仕事などもありますが、求人が出やすい仕事と出にくい仕事があります。そこでまずは、メタバース関係の仕事の中で、比較的求人が出やすい傾向のある仕事を紹介しましょう。
3DCGデザイナー

3DCGデザイナーは、VRが流行りだしたあたりから需要が伸びている仕事です。
3DCGデザイナーの活躍の場は、主にゲーム会社や車メーカーなどなど…。メタバースに関係するところだと、VRゲームの3Dデザイナーを募集する求人が比較的多いです。他にも、メタバースで使える3Dキャラクター・アイテムの制作の求人もあります。
3Dデザイナーは、単に3DCGを作ることができるだけでなく、デザインも求められるのがポイントです。Unityを触れるのは大前提として、平面のイラストから三面図を起こして3Dとしてデザインする技術が求められます。
場合によっては、そもそものキャラクターデザインから業務内容に含まれていることもあるので、要注意です。
どうしてキャラデザからさせるところがあるの?

あや

よしぞー
小規模な企業やベンチャーだと、分業させる余裕が無いケースがあるからね
VR業界・メタバース業界はベンチャー企業が多いため、大手ゲームメーカーに比べると3Dデザイナーの業務負担は大きい傾向があります。
年収は500万円以上で募集される傾向があるものの、個人の技量によって大幅に変動するので面接時などに給与形態についてしっかり質問しておくと良いでしょう。
Unityエンジニア

Unityエンジニアも、メタバース関係の仕事の中では、比較的求人が出やすいです。
Unityエンジニアは、既にある3Dモデルを使って動作などを実装する仕事を指します。VRゲームだと、ストーリーに沿ってイベントを実装したり、描画処理を設定・実装したりといったこともUnityエンジニアの仕事です。
VRゲームはUnityを使って作られることが多いため、メタバース関連・VR関連の企業ではUnityエンジニアの需要が高くなっています。
年収は400万円前後から500万円程度までで募集されることが多く、メタバース関係の求人の中では年収も高めです。
Unityを使って短編ゲームなどを個人制作したことがあったり、同人ゲームの制作・販売に携わったことがあったりすると有利になります。
VR空間内の案内スタッフ

VR空間内の案内スタッフも、メタバース関係の中では比較的求人が多いです。
実際のメタバース・プラットフォーム内で、指定のアバターを使って業務を行います。たとえばVR空間上に再現された百貨店の案内スタッフだったり、プラットフォームのチュートリアルを担うような案内スタッフだったり、業務内容はさまざまです。
ただ、3DデザイナーやUnityエンジニアと比べて需要が低いのか、今回紹介する仕事の中では求人が少なめになっています。
給料も時給制で、1000円から2000円程度です。アルバイトとしては高めの水準ではありますが、そこまでガッツリ稼げる仕事ではないので注意しましょう。
VRゲームプランナー

VRゲームプランナーは、その名前の通り、VRゲームの企画を行う仕事です。メタバースが注目を浴びたことで、メタバースに数えられるようなVRゲームが増えています。メタバース以外のVRゲームも、増加傾向にあるんです。
ただ、需要が高くてもゲームの企画ができる人材がそう多くはないため、求人が出やすくなっています。
当然、VR技術に関する知識理解の深さ、企画力が必要です。企画力に関しては該当する人材は多いものの、VR技術に対しての知識・理解を兼ね備えている人となるとそう多くはないでしょう。
競争率は低いことが予想されますが、同時に難しい仕事であることも理解しておくことをおすすめします。
企画力を培えるような仕事をしていた人なら有利そうね!

あや

よしぞー
あとは、それをどうVR・メタバース関係に活かせるかどうかを語るかどうかだ
VRイベントプランナー

メタバース内では、VRイベントが多数開催されています。
最たる例が、VRChatのバーチャルマーケットでしょう。毎年開かれており、年々参加企業も参加サークルも増えています。メタバース界のコミケですね。
他にも、メタバース内ではライブイベントや企業の発表会のようなイベントなどが、開催されます。
このようなイベントを企画・提案するのが、VRイベントプランナーの仕事です。
また、中にはVR空間でイベントの企画提案を行う仕事の募集もあります。それぞれ数自体は少ないものの、メタバースに関わる仕事として注目です。
メタバース関係の求人に応募する前にチェックすべきポイント
メタバース関係の求人は、探せば意外と出てきます。ただし、応募する前にはいくつかチェックすべきポイントがあるんです。メタバース関係の求人に限った話ではない部分もありますが、求人に応募する前にチェックすべきポイントを5つ紹介しましょう。
雇用形態をチェックする

メタバース関係の求人に応募する前に、雇用形態はしっかりチェックしておきましょう。
メタバース関係の求人は、業務委託・不定期の仕事が案外多いです。たとえばVR空間での案内スタッフは、業務委託でありなおかつ不定期という形態になっている傾向があります。これは常時案内が必要なわけではなかったり、大勢の人で回していたりするためでしょう。
他にも、「好きなときに働ける」というのを売りにしているケースもあります。
使用するプラットフォームをチェックする

メタバース内の案内スタッフや、イベント関係の仕事などメタバースにアクセスして業務を行う仕事の場合、使用するプラットフォームをチェックしましょう。有名プラットフォームかどうかも判断基準になるでしょうが、それより大事なのは知らなくても「どんなプラットフォームなのか」を事前に調べておくことです。
その企業の独自のものなのか、ユーザー数が一定数以上はいるところなのかなど、メタバースと言っても色々あります。
使用プラットフォームは求人に記載されていることが多いので、プラットフォーム名で検索をかけましょう。グーグル検索が基本ですが、Twitter検索も併用するのがおすすめです。
どうしてTwitter?

あや

よしぞー
一般ユーザーがいるのか、いるとしたらどう捉えているのかがわかるからだよ
求められるスキルをチェックする

メタバース関係の求人に限ったことではありませんが、募集されている仕事に対して求められるスキルはしっかりチェックしておきましょう。
同じ仕事でも業務範囲が異なることがあります。業務範囲が異なれば、求められるスキルも変わってくるので、求人ごとに毎回チェックするのがおすすめです。
たとえば、3DCGデザイナーの場合は「キャラデザまで含まれるかどうか」で、求められるスキルが大幅に変わります。キャラデザは含まないのが通常ですが、その場合に求められるのは3Dデザインの知識・経験と、3DCGモデル制作の技術・経験です。
キャラデザを含む場合は、それに加えてイラストの技術やキャラクターデザインの技術・知識・経験が問われます。
このような違いを見逃していると、応募しても求められるスキルが備わっておらず不採用になる可能性が高いです。時間を無駄にしないよう、そして、面接で的確に相手が求めるスキルをアピールできるようにチェックしておきましょう。
勤務地指定の有無をチェックする

メタバース関係の求人の場合、勤務地指定の有無をチェックするのも大切です。
たいていの仕事は、勤務地の指定がありますよね。会社の事務所で働くのが一般的なので、勤務地指定に関してはあまり気にしない人が多いかもしれません。
ただ、メタバース関係の仕事の場合は完全在宅の求人も多いです。かと思えば、勤務地を指定してくる求人も結構あります。
特にデザイナー・エンジニアの場合、在宅OKと勤務地指定とが混在している傾向があるので注意が必要です。
ポートフォリオをチェックする

メタバース関係の仕事では、ポートフォリオが求められる事が多いです。
3Dデザイナー、Unityエンジニアは確実に求められます。他にもVRコンテンツのプランナー、イベントプランナーの場合も実績としていくつか求められるケースがあるので注意が必要です。
まずは、ポートフォリオが必要かどうかチェックしましょう。
必要ならば、自分のポートフォリオがその求人先企業の求めるスキルに合致するかどうか、アピールするポイントは適切かどうかチェックする必要があります。ポートフォリオは、基本的には企業ごとにコメントなどを変えるのがポイントです。
面接と同じように、重視する部分が企業によって異なりますから。
メタバース関係の求人の探し方
メタバース関係の求人について語ってきましたが、中にはどこで求人を探せばいいかわからないという人もいるのではないでしょうか。確かに、ハローワークで探してもなかなか出てこないでしょう。そこで最後に、メタバース関連の求人の探し方を手短に紹介します。
求人サイト・転職サイトをチェックする
最も基本になるのが、求人サイトや転職サイトをチェックすることです。
比較的新しい業態の仕事などは、ハローワークよりもネットで探す方が見つかりやすい傾向があります。ハローワークはどうしても地元密着で、地元の老舗企業などが多くなりがちですから。
メタバースの場合は特に、在宅勤務などで全国に向けて募集する企業もあるためネットが最も有用です。
検索ワードとしておすすめなのは、「Unityエンジニア」「VR 〇〇」と具体的なキーワード。
たとえば「メタバース」と検索してもいくつかヒットしますが、あまりメタバースに関係ない仕事までヒットします。注目されているキーワードなので、雑に求人の中にキーワードを含めているケースがあるためです。
検索精度を高めるのであれば、具体的に仕事名などで検索することをおすすめします。そこから、メタバースにより密接に関わっている企業を探すと良いでしょう。
企業の公式採用ページをチェックする
求人サイトや転職サイトで求人を探すのと同時に、企業の公式採用ページもチェックしましょう。
「メタバース 求人」と調べたり、「メタバース 採用」と調べたりすると、いくつかヒットします。グーグルの検索ツールで期間指定をすると、直近の募集が見つかりやすくなるので見つかりにくい場合は使ってみると良いでしょう。
転職サイトなどには求人を出さず、公式ページで採用をする企業もあります。転職サイトだけでは見つからない求人も見つかる可能性があるので、併用がおすすめです。
メタバース関係の求人はまだ少ない! こまめにチェックしておこう
メタバース関係の求人は、まだまだ少ないです。
もちろん、以前に比べるとVR関係・メタバース関係の求人は増えています。それでも、たとえば3Dデザイナーはソシャゲ・コンシューマーゲームなどの一般的なゲーム関係に比べて、VR・メタバースゲーム関係の求人は少ないです。
いつ検索しても多数引っかかるような状況ではないので、こまめにチェックして好みの求人を見つけるようにしましょう。