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メタバース内を旅行するという楽しみ方!観光業界のメタバース活用例も?

6 min

メタバースには、多種多様なワールドがあります。

まるで多次元に展開された宇宙のような広がりのあるメタバースにおいて、旅行・観光という楽しみ方はとても相性が良いです。

近年はNFTの活用もあり、メタバースに参入するきっかけとして観光業界の企業がNFTを活用する例も増えてきています。

今回は、そんなメタバースにおける観光業界の動向と、メタバース内を旅行するバーチャル旅行について紹介しましょう。

観光業界でメタバースを取り入れる事例が増えている!

観光業界では現在、メタバースやNFTを取り入れる事例が増えています。まだNFTの活用にとどまっている企業も、メタバース参入への足がかりと発表していたり、今後はもっと盛んになるかもしれません。そんな観光業界×メタバースおよびNFTの事例を4つ紹介します。

マリオット・インターナショナルの取り組み

マリオットは、世界でも有数の宿泊業者です。さまざまなホテルブランドを抱えており、あの有名なリッツカールトンもマリオットのブランドの一つとなっています。

そんなマリオットが、デジタルアーティストらと協力してNFTを作成しました。2021年12月4日に、アート・バーゼルマイアミビーチ2021で、デジタルアートを発表したんです。このNFTをメタバース参入の足がかりとして捉え、今回は旅行をテーマにアートを制作しています。

ここで制作・発表されたNFTは、イベント参加者の中から抽選で3名に配布されました。

https://news.marriott.com/news/2021/12/04/marriott-bonvoy-logs-into-the-metaverse-with-debut-of-travel-inspired-nfts

NFTオークションを通じたホテル予約の取り組み

イタリアで、NFTオークションを通じてホテル予約をする取り組みが行われています。

同様の取り組みがインドでも行われており、今後はこのような取り組みも盛んになるでしょう。観光・宿泊業界がNFTを活用しはじめており、NFTと親しい存在であるメタバースも視野に入れている可能性が高いです。

さらに、シンガポールでは、観光関連プロダクト特化のNFTマーケットプレイスを開発するという動きがあります。

メタバースと連動させれば、まるで実物を見学するかのようにマーケットプレイスの商品を見ることも可能になるでしょう。

ANAのメタバース旅行

ANAは、観光関係の企業の中ではとりわけメタバースの活用に積極的です。

ANANEOというサービスを立ち上げて、メタバース旅行の提供に向けて動いています。

時空を超える旅客機・SKY HALEに乗り込み、さまざまな体験ができるサービスとのことです。

SKY WHALEには、「Skyパーク」「Skyモール」「Skyビレッジ」という3つのサービスがあります。

Skyパークは3DCGで構成された世界のさまざまな都市・絶景スポットを舞台として、気軽に旅行を楽しめるサービスです。のんびり旅行するも、弾丸ツアーのような旅行をするも自由に設定することができます。家にいながら、最大8人で同時に楽しむことが可能です。

Skyモールは空港のショッピングをイメージしたバーチャルモールで、家族や友人と一緒にモール内を歩いて買い物やイベントを楽しむことができます。

Skyビレッジは、バーチャル上での医療・教育・行政などのサービスを展開する予定とのことです。

なんだかすごく壮大ね…だけど3DCGのクオリティが気になるわ

あや

あや

よしぞー

よしぞー

そこはファイナルファンタジーXVの田畑端さんがいるから安心かな

開発中の画像を見る分には、どのメタバースより解像度の高い世界が期待できそうですよ。

Skyビレッジは実現までに時間がかかりそうですが、SkyパークとSkyモールは比較的早くサービスが提供されるかもしれませんね。

ご当地Vtuberと楽しむ琴平バスのオンラインバスツアー

琴平バスは、以前からオンラインバスツアーという企画を行っていました。

https://www.kotobus-tour.jp/online/

観光地の景色を動画で見せながら、プランナーの案内を聞いたり現地野方や他の参加者と会話したりできるサービスです。そのうえ、実際に現地ならではの料理も食べることができます。

動画でありながら、現実世界とリンクしている面白いサービスです。

そんなサービスを展開する琴平バスが、メタバース旅行に乗り出しました。

ご当地Vtuberとコラボして、仮想空間上のバスツアーを実現するという企画です。

Animazeなどのソフトを使ってバーチャルの姿で参加することが推奨されており、Vtuberと自分のバーチャル姿で写真撮影ができます。

現状はライブ中継動画と現地の食べ物が自宅で楽しめるのがメインで、メタバース上を歩いたりすることはできません。

ただ、琴平バスはメタバース時代のバス旅行を掲げているため、今後はバーチャル姿での参加だけでなくよりメタバース要素が濃いバスツアー企画も出てくる可能性が高いです。

ご当地Vtuberとコラボってのもいいよね

あや

あや

よしぞー

よしぞー

プランナーの案内よりもっとフラットでユーザー目線の案内が楽しめそう

メタバースのワールドを観光するバーチャル旅行という楽しみ方

メタバースの楽しみ方は、無限大です。世界中の人と交流したり、建築を楽しんだり、NFTアートを飾ってみたり…。そんな様々な楽しみ方の中で、特に楽しんでいる人が多いのがメタバース内の旅行です。個人で気軽にフラッと楽しめますし、複数人で企画しても楽しめます。そんなメタバース内のバーチャル旅行について、紹介しましょう。

メタバース内のワールドを誰でも自由に旅行できる

メタバース内には、さまざまなワールドがあります。ワールドは企業が作ったものもありますし、個人が作ったものもたくさんあるんです。現実世界の観光地を再現したもの、ファンタジー世界、アニメの舞台を再現したものなど多種多様。

そんなワールドは、一部を除いて誰でも自由に散策できます。

このメタバース内のワールドを実際に歩いて見て回るのが、メタバースを使ったバーチャル旅行です。

一部を除いてってどういうこと

あや

あや

よしぞー

よしぞー

一部は制限があるワールドもあったりするからね

VR旅行ツアーがユーザー間で開催されている

メタバース内の旅行は個人でフラッと楽しめるだけでなく、複数人でも楽しめます。

SNSを見ると、メタバースを使ったVR旅行ツアーがユーザー間で企画されているのを見ることができますよ。クローズドな企画もありますが、オープンな企画もとても多いです。主催者に声をかければ、誰でも参加できるようになっています。

特にコンセプトが決まっておらずさまざまなところに行くツアーもあれば、決められたコンセプトに沿ったワールドに行くツアーもあるんです。

友達とでも、知らない人同士でも気軽に旅行が楽しめるのは現実世界のツアーパッケージと似ていますね。

しかも、そんな楽しい旅行体験が無料で楽しめるんです。

沖縄の企業がメタバースに沖縄観光地を再現している

沖縄の企業が、メタバース内に沖縄の観光地を再現している事例があります。

沖縄発メタバースの「バーチャルOKINAWA」というのがあり、そこにさまざまな沖縄の観光地が再現されているんです。たとえば国際通りや首里城などです。

首里城は、株式会社あしびかんぱにーが企画しています。沖縄美ら島財団監修で、首里城をバーチャル世界に復元し、一般に公開するというプロジェクトです。2022年春頃公開予定なので、公開中の国際通りエリアとあわせて沖縄旅行が楽しめます。

他にも、企業がメタバースにさまざまなものを再現するという例は少なくありません。

たとえば、バーチャル雪まつりです。北海道札幌雪まつりの雪像の展示、雪まつり特別ワールドの展示などが行われます。

しかもVRChatとClusterという人気メタバースを使っており、それぞれ違った特徴があるという気合の入れようです。

2021年も開催され、2022年にも2月5日から2月12日まで開催されます。

こういう取り組みがたくさんあるのも、メタバース内の旅行・観光の楽しみです。

メタバース旅行のメリット

  • 無料で楽しめる
  • 自宅にいながら色々な世界を見て回れる
  • 一人でも友達とでも知らない人とでも分け隔てなく楽しめる
  • 非現実的な世界も旅行できる

メタバース旅行のメリットは、大きく上記4点です。

まずなんと言っても、無料で楽しめます。ANAのメタバース旅行計画は有料ですが、予定では通常のパッケージツアーよりかなり格安になるとのことです。無料または格安で、高クオリティなワールドを探検できるところに醍醐味があります。

しかも、自宅にいながら世界を旅行できるのも良いところです。

一人でも、友達とでも、知らない人同士でも楽しめます。知らない人同士ではSNSを活用すれば突発的なメタバース旅行ツアーや、計画性の高いメタバース旅行ツアーなどの情報が見つかるので、それに参加すると良いでしょう。

そして何よりも、非現実的な世界も楽しめるところに良さがあります。

現実世界の再現ワールドもあれば、異世界的なワールドもある…。このカオスなところに、メタバース旅行の醍醐味の大部分があると言っても過言ではありません。

メタバース旅行のデメリット

  • 流石に五感までは再現できない
  • 現地の人との交流という醍醐味に乏しい
  • VR機器が必要

メタバース旅行のデメリットは、流石に現実世界の旅行体験とは似て非なるということです。

現実世界の旅行体験で重要なのは、五感全部で非日常感を感じられるところでしょう。肌に触れる空気がいつもの場所とは違うのだということを実感させ、聞こえてくる方言や言語が非現実感を想起させます。

色々なお店に入って現地の有名な料理を食べるといった体験も、現実世界ならではです。

流石に、メタバースでは五感までは再現できません。何十年かしたら五感を再現することもできるようになるかもしれませんが、現状の技術では流石に無理ですからね…。

さらに、現地人との交流というのも旅行の醍醐味です。それもメタバース旅行では、なかなか得られません。ワールド制作者との交流という意味なら、あるかもしれませんが。

そして、VR機器が必要という点です。

スマホやPC単体でも楽しめるメタバースはありますが、それだと没入感が低くなります。旅行というからには目の前に知らない絶景が広がる臨場感が大事ですが、それを得るためのVR機器のハードルは少し高いです。

現実世界の代わりにはなりません。

ただ、現実とは異なる旅行体験ができるのが醍醐味なので、現実の旅行とは切り離して考えればデメリットはVR機器の導入ハードルくらいでしょう。

今後、観光・旅行業界とメタバースとの関係はどうなる?

現在、観光業界周辺がメタバースを取り入れるかのような動きが出始めています。海外ではまずNFTから、国内ではまず3DCGからと切り口が海外と日本国内で異なるのも面白いところです。

日本国内で言えばバーチャルOKINAWA、バーチャル雪まつりなどが挙げられます。まだ実現はしていないものの、ANANEOによるメタバース旅行にも大いに期待が持てるでしょう。

https://twitter.com/VRSnowFes/status/1484410123783409665?s=20&t=TtKLSmyizPsNWf3DUwTPig

今後は日本国内外問わず、観光業界がメタバースを取り入れようとする動きが加速する可能性が高いです。

2022年1月現時点、まだまだコロナで旅行は難しい状況だと言えます。コロナが収束した後も、人々の生活は元に戻るというよりも、よりオンライン化が進むと考えられているんです。

そのため、メタバース×旅行の需要は今後も増えるでしょう。観光業界との関係性も、需要が増大すればより密接になっていくのではないでしょうか。

今後はもっとメタバース旅行が盛んになるかも!? 家で世界をめぐろう

メタバース内を旅行するバーチャル旅行は、現実世界の旅行とはまるで別物です。それは悪い意味だけでなく、現実世界では体験できないような圧倒的非日常感・非現実感が味わえるということでもあります。

今後はもっと、メタバース旅行が盛んになるかもしれませんね。

自室にいながら、さまざまな世界を巡ってみてはいかがでしょうか。

よしぞー

よしぞー

メタバース・ゲーム・音の世界で日々を暮らしています。このブログではゲーミング・VR、音楽鑑賞・オーディオについてデバイス等の情報発信やレビューをしています。

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