AFTERSHOKZ から発売されている骨伝導イヤホンAEROPEXです。
骨伝導イヤホンは「鼓膜から聞く従来のイヤホン」と異なり、「人の骨を振動させることで聴覚神経にダイレクトに作用することで音を聴くことが出来るイヤホン」です。
何が凄いかというと、耳を塞がずに音楽などイヤホンからの音を聴くことができるため、音楽を聴きながらも周囲の音も聴くことができるという特徴があります。
この記事では骨伝導イヤホンの中でも最も人気の高いと評判のAFTERSHOKZ AEROPEXをレビューしていきます。
目次
AEROPEXの概要と外観デザイン
まずはAftershokz AEROPEXの概要と外観デザイン・機能について紹介していきます。
Aftershokz AEROPEXの概要
- 耳を塞がない骨伝導イヤホン
- より小さな振動でしっかり聴こえる
- 中音域から高音域を聞き取りやすい
- 前モデルと比較して音漏れを50%カット
- 前モデルと比較して30%小さく、15%軽量化を実現(26グラム)
- チタンフレームで、激しい運動時でも落とせず優しいフィット感
- 防水防塵性能IP67で水洗いも可能
- 着脱簡単なマグネット式充電ポート
- 連続再生8時間の長持ちバッテリー
- 周波数特性:20Hz-20KHz
- 感度:105±3dB
- マイク特性:-38dB±3dB
- Bluetoothバージョン:Bluetooth 5.0
AEROPEXは耳を塞がず、骨に振動を与える事で音の聴こえる骨伝導イヤホンです。
耳にイヤホンを入れないで本当に音が聞こえるのかどうか、また、音が外に漏れてしまうのではないかと心配に感じますが、音はしっかり聞こえますし、ほとんど漏れません。
どんな時に使うの?
あや
よしぞー
ランニング中や歩行中など、音楽を聴きたいけど外の音も拾いたい時は本当に重宝するよ!
また、前モデルと比べて大きく変わったのが防水性能が格段にアップしたことです。
前モデルは小雨程度なら大丈夫なIP55の防水でしたが、今回から水中に30分沈めても大丈夫なIP67にグレードアップしました。
Aftershokz Aeropexを装着して海に潜ったりプールで泳ぐ方はいないと思いますが、ランニング後に水でジャバジャバと洗えるのが嬉しいですね。
デザインと機能
続いてはデザイン・機能について紹介していきます。
AEROPEXの正面と、実際に装着した際の写真です。
耳にかぶせるような形状になっており、フィット感としては特に違和感はありませんでした。(私は違和感なく使えましたが、人によっては違和感あるかもしれませんね)
反対面。右耳側に+-のボタンと充電ケーブルを当てるポイントがあります。
音量調整以外にも、+ボタンの長押しにて電源のオンオフ、ミュート、イコライザーの切り替え、バッテリー残量のチェックが行えます。
左側にあるボタンでは以下の操作が可能で、一般的な多機能性イヤホンの機能は配慮していると言えるでしょう。
- 音楽再生・一時停止
- 次の曲にスキップ・前の曲にスキップ
- 電話に出る・切る、現在の電話を切って二つ目の着信に出る
- 通話を拒否する
もちろんですが、外部の音を消すノイズキャンセリング機能は付いていません。
骨を振動させるアクチュエーター部分です。
従来モデルよりも皮膚に触れる面積が小さくコンパクトになり、触った感触としてはシリコンのようなサラサラとした触り心地です。
余談ですが、遮音性を高めるための工夫もあり、耳栓が付属しています。
音に没頭したいときは耳栓を使う事で外部の音を遮断できる訳ですが、あまり使っている人はいないのではと思います^^;
収納ケースも付属しています。
充電はマグネット式の充電ケーブルで行います。充電中はランプが赤、充電が完了するとランプが青に切り替わります。
骨伝導イヤホンはランニングだけじゃない・多用途で活躍!
さて、普段はランニング時に使っている骨伝導イヤホンですが、ランニング以外の様々な用途で大活躍しています。どんな用途で骨伝導イヤホンが活躍するのか活用シーンを紹介していきましょう!
定番ランニング用途
- 車や自転車等の危険から身を守れる
- 耳の汗と干渉しないので快適
- 汗や雨に濡れても洗い流せる
一般的に遮音性の高い(外部の音が入ってこない)方が優秀なイヤホンと言われますが、ランニングとなると話は別です。
遮音性の高いイヤホンを装着し音楽を聴きながらランニングしていると、外部音が遮断され、車が近くにいることに気づかなかったり、自転車近づいて自分を抜こうとしているのに気づかず、ぶつかりそうになったりと危険と隣り合わせです。
また、夏場は耳の中にまで汗をかいてしまい、イヤホンと干渉すると気持ち悪いです。
骨伝導イヤホンであれば、ランニング中、音楽を聴いていても車や自転車など外部の音もしっかり拾えるため安心して走る事が出来ます。
またバッテリーは8時間と大容量なので、フルマラソンのお供にも活躍します。
一般的なイヤホンだと周囲の音を遮断されてしまうため、応援の声は聞こえづらくなります。
AEROPEXであれば、応援はもちろん、ランナー同士の足音・呼吸もしっかり聴こえてくるのが良いですね。
通勤時の音楽リスニング用途
- 車内案内が聞こえる為、音楽を聴きながらでも安心
- 周囲の足音などを意識できるため自分だけの世界に入らずに済む
続いて便利だと感じたのが、通勤時の音楽リスニング用途です。
都内の電車では数分単位で駅に到着するため、今どこの駅を通過したあたりにいるのか把握しておかないと降りる駅を乗り過ごしてしまうケースが生じてしまいます。
その為、電車内の案内は聞きたいものの遮音性の高いイヤホンだと、車内案内を遮断されてしまい聞くことができず・・といった悩みが生じますよね。
また、駅や駅近辺など人ごみの中を歩く際に音を遮断するのは危険でしかありません。
骨伝導であれば音楽を聴きながら外音を取り込めるため、車内案内も周囲のざわつきや足音も確認できるため安心です。
それでいて音漏れもほぼありませんので、周囲に迷惑をかける事もありません。
テレワーク時のWeb会議用途
- 会議の音を家族や外部に漏らさなくて済む
- 家族から声を掛けられたときに反応できる
- 郵便や宅急便などチャイムに反応できる
もう一つ重宝しているのがテレワーク時のWeb会議でのヘッドセットとして。
テレワークは思いの外イヤホンを活用するシーンがあります。Web会議や音楽を聴く時ですね。一人暮らしであれば好き勝手に音を出せますが、家族がいるとそうはいきません。
Web会議の内容等、仕事の会話は家族といえど漏らして良いものではありませんし、家族側も聞きたくないでしょう。
そんな理由からテレワークでの会議はイヤホンを付けて仕事をするケースが増えるのですが、一般的なイヤホンだと、外部音を全て遮断されるため、それはそれで不自由なんです。
こういったシーンでも骨伝導イヤホンは大変便利で、イヤホンから流れてくる音を聞きつつ外部からの音も聞き取れます。
骨伝導イヤホンの聴こえ方
初めてAFTERSHOKZ AEROPEXを使用したときは、外の音が普通に聴こえるのに、AEROPEXからもクリアな音が直接脳に入ってくる感じに驚きました。
イヤホンの音量を上げ下げして外部音を聞き取るのではなく、耳が二つになったような感覚と言えばよいでしょうか。
いや、耳はそもそも二つあるので、2系統の耳を持ったような感覚と言った方が正しいかもしれません。
骨伝導イヤホンで音楽を聞いている時でも、周囲の音は聞こえるので、声を掛けられればすぐに反応できますし、違和感なく会話もできます。
外で使用すれば、車や自転車などが近づいてくる音はもちろんしっかりと聞こえますし、走っている時の自分の足音も聴こえるという素晴らしい違和感。
普通のイヤホンだと周囲の音が聞こえないのはもちろん、自分の声を発する際に「音がこもっちゃって話しづらい」といった事もなくなります。
AFTERSHOKZ AEROPEXの音質
音質に関してはクリアで鮮明な音ではありますが、音が良いとは言えません。
方向性としては中音域から高音域寄りで低音の迫力はありません。どちらかというと薄っぺらさがあり、もう少し音のふくらみや臨場感、低音の迫力があると良いと感じました。
なお、これまでの骨伝導イヤホンは、「音が悪い」、「音漏れがひどい」、「位置がズレると音が聞こえづらくなる」など悪い評価も多かったのが実情です。
旧モデルと比較すると、少なからず音は改善されていますし、音漏れも少なくなっています。
装着感も良く、位置がズレるという事も滅多にありませんので、AEROPEXを使用することによって不快に感じる事は少ないはずです。
ちなみに私はイヤホンなどポータブルオーディオが趣味な人間でもあり、様々なイヤホンを聴いている中でAftershokz AEROPEXの音質について語っています。
15,000~20,000円の価格帯でのイヤホンとしての音質評価としてイマイチとしていますが、これまで、あまり質の良くないイヤホン(例えばiPhone付属イヤホン)などを使っていた方がAEROPEXを使用したら「良い音質!」と感じるはずです。
骨伝導イヤホンの音漏れは実際どう?
続いて骨伝導イヤホンの購入を検討している方が気になるのが音漏れの問題ですよね。
AEROPEXも前モデルと比較するとかなり音漏れの改善がされたと言われていますが、実際は少なからずの音漏れはあります。
具体的にどの程度の音漏れなのか、例えばiPhone13には16段階の音量調整がありますが、静かな環境にて1m程離れたところにAEROPEXを置いて音楽を流してみると、下のボリュームから6~7辺りで音が聴こえる程度です。
その為、電車の中で横に人が座っているケースなどでは下から4~5あたりのボリュームで音を出すことをおすすめします。
Web会議を目的にした骨伝導イヤホンも発売
2020年末、同じくAfterShokzから在宅ワークでのWeb会議を目的とした骨伝導イヤホン(OpenComm)が新発売されました。
今までのAeropexに、ノイズキャンセリングマイクが加えられた仕様で、音を聞き取ることだけでなく自分の声を相手にきれいに伝えることができる優れもの。
Web会議メインで骨伝導イヤホンを使用するのであれば、OpenCommが断然推しです。
まとめ
Aftershokz の骨伝導イヤホン AEROPEXを紹介してきました。
耳を開放されているのにイヤホンを付けているように音楽を楽しむことができるので、音楽を聴きたいけど外部の音も取り込みたいといった際に最適なアイテムです。
防塵防水性能とチタンフレームによって頑丈な作りになっているので、バックパックのフックやサイドポケットに乱雑に入れて持ち歩きやすいのも個人的に嬉しいポイントでした。
もっと幅広いシーンで音楽を聴きたい、テレワーク時の会議音を外に漏らしたくないと考えている方は、骨伝導イヤホン「AfterShokz AEROPEX」を検討する事おすすめします。