オンライン機能のあるゲームをしていると、回線が気になりますよね。相手が遅延しているとラグが生じてストレスになり、もしかしたら自分も誰かに迷惑をかけていないかと不安になることもあるでしょう。
ゲーミングルーターがあれば、回線の悩みは解決する可能性が高いです。
不便に感じていないけどもう少し速度が欲しいという人にも、おすすめ。
今回はそんなゲーミングルーターについて、徹底紹介します!
目次
ゲーミングルーターとは? 一般的なルーターとの違い
ゲーミングルーターとは、その名前にある通り、快適にゲームをオンラインプレイしたい! という人の為に作られたWifiルーターのことです。
一般的なルーターとの違いは、主に性能にあります。通常のルーターより高性能なCPUと大容量のメモリを搭載し、処理能力を上げているんです。処理能力が高いことによって、一度に複数の端末を接続したとしても遅延などが発生しにくくなります。
さらに、ゲームプレイ向けの機能を搭載しているものも多いです。
多数のアンテナがあり、『Star Wars』などのSF映画に出てきそうなデザインの商品が多数あるのも、ゲーミングルーターの魅力だと言えます。
また、価格も一般的なルーターと大きく異るんです。一般的なルーターは1万円以下で十分なものが買えますよね。だけどゲーミングルーターは、安くても2万円前後はします。高いものだと4~5万円のものもあり、少し手が出しにくいです。
それでも、遅延が発生しにくいのはゲームを本格的にプレイしたい人には魅力的。最近では、配信者なども配信の遅延を防ぐためにゲーミングルーターを導入する例があります。
遅延は許さないという人は、買ってみても良いかもしれません。
ゲーミングルーターの選び方
ゲーミングルーターは、高いです。値段に見合った性能が無ければ損しますし、自分にぴったりな性能のものを選ばなければ損します。そこで、ゲーミングルーターの選び方を徹底的に解説しましょう。
処理能力をチェックする
オンラインでゲームをプレイする人や、ゲームをプレイしながらスマホやPCでネットを使う人はルーターに結構負荷をかけてしまいます。処理能力は、かなり重要です。通信速度が十分でも処理能力が不十分だと、遅延してしまいますからね。
搭載されているCPUはGHz(ギガヘルツ)で表されます。数値が大きいほど処理能力が高いです。
さらに、CPUの処理はコアで行われます。そのため、搭載されているコア数が多ければ複数の作業を分担して行えるため、複数端末を繋いでも遅延が起こりにくくなるんです。
高性能なゲーミングルーターが欲しいのなら、最低でも2つのコアを搭載したデュアルコアは欲しいところ。
とにかく処理能力に特化したものが欲しい人は、4つ搭載したクアッドコアもおすすめです。
通信速度・Ping値をチェックする
処理能力と同じくらい重要なのが、通信速度・Ping値です。通信速度が遅いと遅延が発生してしまい、遅ければ遅いほど遅延は大きくなります。対戦ゲームをしていて遅延があると、自分の画面上は敵に攻撃が当たっているのに実際は当たっていないという現象が発生するんです。
遅延が多ければ、まず勝てません。チーム戦を行うものであれば、チームメイトにも迷惑をかけてしまいます。
通信速度はもちろん、数値の高いものを選ぶほうが良いです。
Ping値は、「端末からデータを送信してレスポンスが来るまでの時間の長さ」を表しています。そのため、Ping値は低ければ低いほど良いんです。
30~50ms未満のものを選ぶのが、おすすめですよ。
周波数帯をチェックする
通信速度だけでなく、通信の安定性もゲームをプレイするうえでは重要です。有線接続にするだけである程度は安定してきますが、無線接続をするなら安定性が高いルーターを選ばないと不安定になることがあります。
通信安定性と関係しているのが、周波数帯です。
無線の周波数帯は2.4GHz帯と5GHz帯とがあります。
2.4GHz帯は通信速度は遅いものの、比較的遠くまで届くのが特徴です。障害物にも強く、マンションなどでは比較的接続しやすくなります。
ただ、電子レンジなどにも使われているので、通信路に電子レンジがあると通信が途切れる可能性があるのがネックです。
5GHz帯は通信速度が速くゲームプレイには向いていますが、障害物に弱いという特徴を持っています。障害物の多い部屋だと、通信が途切れる可能性があるんです。
こればかりは、どちらが絶対的に良いということはありません。ルーターを使う環境によって、最適な周波数帯が変わります。
よくわからなくて決められない場合は、両方の周波数帯を使えるルーターを選ぶのがおすすめです。利用できる周波数帯がひとつだけのルーターよりは高くなりますが、適さない周波数帯のルーターを選んで損をするよりは良いでしょう。
接続方法をチェックする
接続方法も、重要です。ゲーミングルーターの接続方法には、有線と無線の二種類があります。有線接続はケーブルが煩わしいものの、通信が比較的安定するというメリットがあるんです。
無線はケーブルを使わないのでスッキリしますが、有線よりは不安定になる可能性が高くなります。
通常のルーターを使ってゲームをする人は、有線接続することが多いです。SwitchなどLANポートが無いゲーム機だと、別売りのLANポートを買う必要がありますが。
ゲーミングルーターだと無線でも遅延が少ないモデルや、ゲームの通信をPCやスマホの通信より優先してくれるモデルもあります。
有線と無線どちらをメインに使うかによって、選ぶべきルーターも変わるでしょう。
値段をチェックする
ゲーミングルーターは、正直値段がかなり高いです。あまり高性能なものを選んでも、使いこなせない可能性があります。使いこなせなければ高性能モデルも宝の持ち腐れで、無駄な出費になってしまうでしょう。
価格帯に広い幅があるので、価格とスペックとを見比べて、自分にとって必要十分な物を選ぶようにすることをおすすめします。
おすすめゲーミングルーター7選
ここまで、ゲーミングルーターの特徴や選び方について語ってきました。だけど実際にどんな商品があるのかわからなければ、選びようがありませんよね。そこで、おすすめゲーミングルーターを7つ、それぞれ簡単に紹介します!
TP-LINK Archer AX11000
2021年2月時点で、おそらく最も注目度の高いゲーミングルーターではないでしょうか。
特徴的なのが、次世代規格のWi-Fi6に対応していることです。従来規格よりも最大通信速度が高いんですよ。理論値は、Wi-Fi5の1.4倍です。
さらに、1通信で複数へ同時にWi-Fiが届きます。混雑に強いので、さまざまな電子機器やWi-Fiに繋げる家電などがある場合には大きな効果を発揮するでしょう。ゲームをプレイする人にとっても、混雑に強いのはありがたいのではないでしょうか。
また、ゲームのストリームを自動的に検知してゲーム用に最適化してくれる機能もあります。セキュリティシステムも搭載しており、ウイルス対策もバッチリです。
CPUはクアッドコア、有線LANポートは8つあります。WiFi速度は、以下のとおりです。
・4804Mbps(5GHz)
・4804Mbps(5GHz)
・1148Mbps(2.4GHz)
ネットギアNighthawk Pro Gaming XR500-100JPS
ゲーミング使用のOSである「DumaOS」を搭載しており、オンラインゲームのためにネット環境を最適化してくれます。遠隔地のホストをブロックしてping値を安定させたり、帯域が不足するとゲームの通信を優先させてくれたりするんです。
5GHz帯の通信速度は1733Mbps、2.4GHz帯の通信速度は800Mbpsとなっています。
どちらの周波数帯でもデータ転送速度はかなり速く、安定しますよ。しかも、複数台繋いで同時にネット接続したとしても、速度が低下しにくい機能が搭載されています。
さらに、ビームフォーミングに対応しているんです。これは特定の通信機器に向けて、電波を飛ばすのに優れている機能。障害物の裏に回っても電波が途切れにくくなります。
物理的な重量が大きい以外は、特にデメリットがありません。安定のゲーミングルーターです。
BUFFALO WSR-5400AX6
ルーターと言えば、バッファローですよね。一般的なルーターを使っている人は、バッファローユーザーが多いのではないでしょうか。そんなバッファローにも、ゲーミング向けのルーターがあります。
WSR-5400AX6は、次世代規格のWi-Fi6に対応しているんです。そのため通信速度が速く、混雑に強くなります。
さらに、ビームフォーミング機能にも対応しているんですよ。対応する端末にしっかりと電波が届くので、安定性も高いです。特にSwitchなどを無線接続して部屋を移動したりする場合には、使いやすいですよ。
自動的に周波数帯を切り替えてくれるバンドステアリングLite機能もあり、常に安定した接続をしてくれます。
5GHz帯の通信速度は最大4803Mbpsと、内蔵アンテナとしては高いです。
ゲーミングルーターとして売り出されているわけではありませんが、性能は十分ゲーミング向きなので紹介しました。
価格帯も1万円台と手が出しやすいので、はじめて高性能ルーターを買う人におすすめです。
BUFFALO WXR-5950AX12
続けてバッファロー製品ですね。こちらは外部アンテナで、見た目からしてゲーミングルーターというデザインになっています。
ビームフォーミング機能、バンドステアリング機能はもちろん搭載。特定の端末に安定して電波を供給してくれるうえに、自動的に安定する周波数帯に切り替えてくれるので常に安定した高速通信が可能となっています。
しかも、2.2GHzのクアッドコアCPUを搭載しているので処理能力も高いです。ストリーム数も12と、かなりハイスペック。ストリーム数は言わば「電波の通り道の本数」なので、多ければ多いほど最大通信速度が上がります。
Wi-Fi6にも対応しています。
5GHz帯の通信速度は、最大3.7Gbpsです。
ASUS RT-AX92U
これは、ASUSのWi-Fi6対応ルーターです。前述の通り、従来の規格より最大通信速度が速く、複数台繋いでも安定するという特徴があります。W-Fi6対応モデルは大型のルーターが多いのですが、これは比較的小型です。
さらに、複数デバイスで同時通信が可能なうえ、一定の帯域をゲーム専用に割り当てることができます。そのため複数デバイスで同時通信をしても、PCとスマホは2.4GHzで、ゲームだけ5GHzでという使い分けができ高速かつ安定性が高くなるんです。
5GHz帯での最大通信速度は4804Mbps、2.4GHz帯では400Mbpsとなっています。
I-ODATA WN-DAX1800GR
WN-DAX1800GRは、WiFi6対応ルーターの入門機的な立ち位置のルーターです。
機能は、ビームフォーミングとマルチユーザーMIMOを搭載しています。
ビームフォーミングは前述の通り、特定の端末に電波を安定的に届けてくれる機能です。ゲームをプレイするときはゲーム機にビームフォーミングを設定することで、通信が安定します。
マルチユーザーMIMOは、複数台同時にネット接続しても速度が低下しにくくなる機能です。これが搭載されているかどうかが、ゲーミング向けかどうか判断する指標と言えます。
5GHz帯の最大通信速度は1201Mbps、2.4GHz帯は574Mbpsです。とてつもなく速いわけではありませんが、一般的なルーターよりは速い部類に入ります。
価格は1万円以下。
安くそこそこのルーターが欲しいという人にはおすすめです。
エレコム WRC-X3000GS
大手アンテナメーカーと共同開発したアンテナを使っていて、周波数帯ごとにそれぞれのアンテナを最適な位置や角度に装備しています。そのため、全方向で効率的な通信ができるところが大きな魅力です。
混雑を避ける機能も搭載されていますし、ビームフォーミングやバンドステアリング機能もしっかり搭載されています。複数の端末を繋いでも安定しますし、ゲームをしていても常に安定する周波数帯を使えるので遅延も起こりにくいです。
5GHz帯の最大通信速度は2402Mbps、2.4GHzは574Mbpsと通信速度も十分高速。
価格帯も2万円台なので、比較的手が出しやすいです。多機能なルーターを試してみたいという人に、おすすめできます。
ゲーミングルーターで遅延ゼロへ!
ここまで、ゲーミングルーターについて徹底的に紹介してきました。これまで普通のルーターで複数台接続していた場合は、ゲーミングルーターに変えると劇的な変化を感じやすいです。
自分にあった性能と機能を備えているものをしっかり選べば、ゲーミング環境は最適になるのではないでしょうか。
ゲーミングルーターを使い、遅延を徹底的に排除しましょう!