ゲームを快適にプレイするには、環境が大切です。特に大切なのが、椅子。ゲームを長時間プレイする場合、椅子が合わなかったり長時間座るのを想定していないものだったりすると疲れてしまいます。
腰痛・肩こりの原因にもなりますよ。
私自身もゲーミングチェアを選ぶにあたって、かなり細かく調べた上で購入しましたが、一般的な椅子とは全く違う良い意味での座り心地で驚きでした。
今回は、ゲーミングチェアについて徹底的に紹介します!
目次
ゲーミングチェアの選び方とポイントを解説!
ゲーミングチェアと一口に言っても、色んな商品があります。ブランドだけでも「AKRacing」「DXRacer」などさまざまですし、ブランド内にも多数のシリーズが…。しっかりと自分に合ったものを選べるよう、ゲームグチェアの選び方と、選ぶ時のポイントを紹介しましょう。
素材をチェック
座面や背面などに使われている素材をチェックしましょう。
たいていは、ファブリック、メッシュ、合成皮革のうちのいずれかです。
ファブリックは布ですね。通気性に優れていて長時間座っていても蒸れにくく、特有の温かみがあります。合成皮革は冬場に少しヒンヤリしますが、ファブリックはそういうことがありません。
メッシュはファブリックの一種ではありますが、通常はファブリックと分けて記載されます。メッシュは生地表面に細かい穴が開いているので、通気性はトップクラスです。蒸れることがほとんどなく、長時間座っていても快適性を保てます。
デメリットは、穴にホコリなどが溜まって掃除が面倒な点くらいです。
合成皮革は高級感があるところと、手入れがしやすいのがメリットだと言えます。一方通気性は一番悪く、汗をかきやすい人は蒸れてしまうでしょう。
汗っかきな人はメッシュ、蒸れにくくメンテナンスもしやすいものが欲しい人はファブリック、メンテナンス性と高級感重視なら合成皮革といったところでしょうか。
サポート機能をチェック
ランバーサポートとヘッドレストを備えているかどうかを、チェックしましょう。たいていはどちらもセットになっていますが、たまにオプションとして別途料金がかかるゲーミングチェアもあります。
ランバーサポートは、背もたれの腰部分に固定される小さいクッションです。人によっては邪魔に感じるかもしれませんが、これが無ければ長時間座っていると腰に負担がかかりすぎます。
腰の負担を軽減したい人にとっては、必需品です。邪魔なときは外せば問題ありませんしね。
ヘッドレストは頭と首を支えてくれます。長時間ゲームをしても、首が疲れにくくなりますよ。
また、アームレストをどれだけ動かせるかも重視すべきポイントです。
ゲーミングチェアはアームレストの昇降機能、アームレストの向きを調整できる機能などが搭載されている製品があります。
可動域が高い方が、ゲームをプレイするときに肘を置きやすくなりますよ。むしろ可動しないアームレストだと、合わなくて使わなくなりがちです。
リクライニング機能をチェック
ゲーミングチェアにはたいていリクライニング機構がありますが、この角度は製品ごとに異なる場合があります。
当然、最大角度は180度です。180度にリクライニングでき、なおかつフットレスト搭載のモデルなら寝転ぶように休憩できます。
180度は必須ではありませんが、自分がリラックスしやすい角度を見つけ、その角度までリクライニングできる物を選びましょう。
ローデスクを使うなら座椅子タイプも
床に直接座るのが好きな人は、座椅子タイプもおすすめです。他にもローデスクを使いたい人などにも、座椅子タイプのゲーミングチェアがおすすめ。
種類自体は少ないのですが、その分クオリティが高い商品が多いのが座椅子タイプの特徴です。さらに、部屋の中の家具を全体的に低めにすることによって、部屋が広く感じるという効果もあります。
あぐらをかいて座りたい人、床が一番リラックス出来る人は要チェック!
迷ったらデザインで選ぶのもアリ
ここまで紹介した選び方を基準に選び、複数の商品で迷ったときには最終的にデザインで選ぶのもアリです。部屋に置いて毎日のように目にして、毎日のように使うものなので性能が良くてもデザインが気に入らなければ不満が大きくなってしまいます。
最終的には、好きな方! を胸に、存分に迷いましょう。
なるべく実店舗で買ったほうがいい
当たり前ですが、椅子はなるべく実店舗で買うことをおすすめします。ゲーミングチェアを含めてさまざまな椅子を扱うお店もあるので、そういった店に行けるところに住んでいる人は行きましょう。
そうして実際に座って選んでみてください。
ゲーミングチェアを扱う店が近隣にない場合は、レビューをしっかり読み込んで実際の使用感を想像したうえで選びましょう。
1万円以下のおすすめゲーミングチェア
ゲーミングチェアの価格のボリュームゾーンは、1万5000円~3万円です。オフィスチェアに比べると、最低価格が高めの印象がありますよね。
しかし、中には1万円以下のゲーミングチェアもあるんです。
それが、タンスのゲンのゲーミングチェア。
CYBER GROUNDシリーズとして、ゲーミングチェアやデスクを多数出しているんですよ。1万円超えのものももちろんありますが、中には8000円程度のものもあります。
リクライニング、アームレスト昇降、ヘッドレスト、ランバーサポートなどの要素は削ぎ落としているのがネックです。価格帯から考えれば仕方がありませんが。
ただ、ヘッドレストとランバーサポートの紐を通す穴はあるので、後付可能です。
特に機能が無くて安い椅子が欲しいのなら、このくらいで十分でしょう。
また、座椅子タイプも13,000円程度でありますよ。
3万円以下のおすすめゲーミングチェア
激安ゲーミングチェアを紹介しましたが、さまざまな機能が欲しいならやはりこれくらいの価格帯は見ておく必要があります。ゲーミングチェアのボリュームゾーンですね。1万5千円から3万円程度のゲーミングチェアを3つ簡単に紹介します。
DXRacer「DXR-BKN」
DXRacerはゲーミングチェア業界ではかなり人気があります。今回紹介するのは、そのフォーミュラシリーズのDXRです。これはe-SPORTSの公式大会などでも良く使われており、多くの人がその快適性を認めています。
フォーミュラシリーズは基本的に4万円くらいの価格が多いのですが、DXRは税込2万9800円と比較的安いです。
フォーミュラシリーズの他のモデルは合成皮革なのですが、DXRはファブリックなんですよ。機能面は他の4万円くらいのモデルと同等で、素材の値段が安いため1万円の価格ダウンになっているということです。
DXRはソフトな座り心地になっていて、座面は低めとなっています。機能も必要なものはほとんど揃っていて、十分です。リクライニングも160度なので、結構しっかりとくつろげます。
ただ、アームレストは上下昇降しかありません。ここだけがネックですね。
Gtracing「GT002」
GTracingのGT002は、一言で表現するなら「長時間作業やゲームに特化した椅子」です。座面はフラットで、固めになっています。椅子の座面が固いと言うとマイナスなイメージを持つ人が多いかもしれませんが、長時間作業するうえでは固い方が良いんですよ。
固い座面のほうが安定感があり、疲れにくくなります。座る時に変な力もかかりません。
ヘッドレストとランバーサポートも固いので、リラックスするためというよりも良い姿勢を保つためにのみ機能している感じです。
リラックスは別の場所でするから、とにかく集中しやすい椅子が欲しいという人にはおすすめ!
ただ、アームレストの向きを変える機能がありません。
Gtracing「ゲーミング座椅子」
GTracingには、ゲーミング座椅子もラインナップされています。素材は合成皮革で、ヘッドレストとランバーサポートもしっかり付いていますよ。シート形状はしっかりとレーシングシートのような感じになっており、座椅子でありながらもゲーミングチェアとしてかなりの性能を発揮してくれます。
リクライニングは180度まで倒せるフルフラットで、座面も固すぎないので仮眠でも使えるでしょう。
床に座りたい人で、なおかつ比較的安価なゲーミングチェアが欲しい人におすすめです。
5万円以下のおすすめゲーミングチェア
ここから紹介するのは、高級ゲーミングチェアです。3万円以上5万円以下の商品の中から、チェアタイプを2種類、座椅子タイプを1種類紹介します。どれもハイクオリティなので、予算を多めに見ても良いという人にはかなりおすすめですよ。
AKRacing「WOLF」
AKRacingの中にもさまざまなモデルがあるのですが、WOLFはゲーミングと作業の集中力を高めたい人にかなりおすすめの製品です。
WolfはAKRacingの中では比較的安い3万9800円となっていて、エントリーモデルという位置づけになっています。
素材はファブリックで、差し色として使われる部分にところどころ合成皮革が使われているという感じです。
調整機構は座面の昇降、アームレストの昇降、リクライニング角度の3点となっています。エントリーモデルであるためか、アームレストの角度調整はできないので注意しましょう。
座面はそこそこ固いです。体重で沈む量はほんのわずかで、しっかりとした反発力があります。長時間集中するにはとても向いている固さです。適度な緊張感を保ちながらゲームと作業ができますよ。
AKRacing「Nitro V2」
Nitro V2は、AKRacingの中ではスタンダードモデルという位置づけの製品です。素材は合成皮革が使われています。
座面は腰に向かって沈んでいく構造になっているので、腰が椅子に吸い込まれるような感覚で座ることが可能です。すっぽりと体が椅子に包み込まれる感覚があり、座り心地最高ですよ。座面が広いので、あぐらもかけます。
専用設計のメタルフレームと高密度のモールドウレタンフォームが使われているためか、座り心地も堅牢で体重をしっかり受け止めてくれる感じがあるんですよ。固めの椅子なので、長時間のゲームプレイや作業に適しています。
リクライニングは最大180度、アームレストは昇降機構と角度を傾けるロッキングの両方が搭載されており、機能性も豊かです。
予算に余裕があるなら、とりあえずこれを選んでおけば大きく失敗することはないでしょうね。
AKRacing「極坐V2」
AKRacingにも、座椅子タイプのゲーミングチェアがあります。それが、極坐V2です。
座椅子は通常の椅子よりも、背もたれに寄りかかったときの「椅子背面と背中との空間」が広くなります。これが腰にはあまり良くなく、座椅子を普段から使う人の中には腰痛に悩まされている人も多いです。
ところがしっかりとしたランバーサポートとヘッドレストがあるので、座椅子タイプでもそういった悩みが発生しません。
アームレストは座椅子タイプには珍しく昇降・回転・前後スライドの全てを搭載し、しっくりくる位置にセッティングできます。
リクライニングは当たり前のようにフルフラットです。
座面は固めですが、サポート部分は少し柔らかいので仮眠していても疲れません。
欠点があるとすれば、座椅子にしては重量があるくらいでしょうか。本体重量は23kg、発送重量はAmazonの公式出品だと28kgですからね。
5万円以上のおすすめゲーミングチェア
ここからは、ゲーミングチェアだとトップクラスで高級な商品を紹介します。5万円以上の超高級ゲーミングチェアも結構色々あるのですが、特におすすめなのは以下の3点です。お金に糸目をつけないから良い物が欲しいという人には、おすすめですよ。
AKRacing「Pro-X V2」
これまで紹介してきたAKRacingのモデルはすべて、ホールド感重視のものでした。Pro-X V2は、それらに比べると座り心地が少しソフトでゆったりとしています。あまり固い椅子は好きじゃないという人には、おすすめです。
ただ、ソフトさは疲労をしっかり軽減してくれる範囲内に抑えられています。ゆったりしていながらもしっかりフィットし、疲労を軽減してくれるんです。
誰にでも合う椅子だ、と言えるでしょう。
さらに、アームレストは上下昇降、前後スライド、左右、回転が可能です。誰でも使いやすいように調整できます。
価格は5万円を超えるものの、絶対失敗したくない人にはおすすめです。
noblechairs EPIC
noblechairsは2015年に発足されたドイツのブランドです。自動車大国らしく、車のシートから着想を得た商品が多く、ドイツ車を彷彿させるワンランク上の座り心地が特徴です。まだそこまでメジャーではないものの、ハイクオリティなゲーミングチェアが多いです。
EPICは、1.5mmという極厚PUレザー・55kg/m3の高密度モールドウレタンを使用した高品質ゲーミングチェア。
まるで高級レーシングシートのような美しいデザインに、強く張りのあるパンチングPUレザー、ほどよい硬さの高反発クッションが過度な沈み込みを抑え体を快適にサポートします。
レーシングカーや、ビジネスクラスのような、ワンランク上の贅沢な座り心地ですよ。
実はモデルメルセデスベンツとのコラボモデルも登場しており、ハイブランドからも評価されているチェアです。
なお、私が愛用しているゲーミングチェアがこちらのnoblechairs EPICです。EPICを選んだ理由は、基本性能の高さと、ゲーミングチェアっぽくない落ち着いたデザインが決め手となりました。
使用し始めて2年近く経過しますが、経年によるよたれもなく、長期愛用できるチェアとしてもおすすめです。
noblechairs「ICON」
ICONは丸みのある流線形フォルムが美しくゲーミングチェアっぽくないデザインが特徴。noblechairsの中でも高級モデルに位置しており、さまざまな機能が搭載されています。
昇降機構はもちろん、体重をかけることで背もたれと座面が同時に動くロッキング機構も搭載しており、リラックスしやすいです。
素材はハイブリッドPUレザートイウモノデ、メンテナンス性と通気性とを両立してくれています。
座面の固さも程よく、アームレストもしっかり可動するので疲労も軽減されますよ。
noblechairsの世界観がしっかりと反映されたゲーミングチェア。座るだけで優雅な気分になりたい方に、おすすめです!
AKRacing「Premium」
AKRacing Premiumは、その名前の通りAKRacingの最上位モデルです。素材は合成皮革、デザインはシックかつシンプルなのが特徴的。カラーは3色展開されています。
カーボンブラックは最もシンプルなデザインで、ブラック単一。他のゲーミングチェアでは差し色が入っている部分が、カーボン調になっていて高級感があります。シルバーは黒地に白の差し色、レイブンは黒一色です。
アームレスト機構は全て搭載、座面と背もたれが前後に揺れるチルト機能まであります。
座面はクッションがかなり厚く、ほどよく固いので座り心地が抜群に良いです。全てのパーツのクオリティが高く、ほぼ疲れ知らずで作業とゲームができます。
「一番良いのを頼む」という人には、確実におすすめできますよ。
ゲーミングチェアで快適なゲーム環境をつくろう!
ここまでゲーミングチェアを11種類紹介してきました。価格帯による違いは、主に設計面や機構にあります。価格が高くなればなるほど搭載される機構の数が多くなるので、ガッツリ調整して使いたい人は高めの物を選ぶと良いでしょう。
また、どの価格帯の商品にも言えることは、長時間座ることを想定して設計されているということです。無理に高級なものを選ばなくとも、ゲーミングチェアの恩恵は受けられるでしょう。