JAPANNEXTから2023年6月に発売された新製品、JN-238i75F-W。実売16,000円台と日本メーカーの格安モニターということで、一部から注目を浴びています。
JAPANNEXTとしては珍しく、白色なのが特徴。白デスクを作っている方には、刺さるデザインです。
ただ、格安なモニターで気になるのは性能や使用感。性能が低かったり使いにくかったりすれば、いくらデザインが良くても使い物になりません。
そこで今回は、JN-238i75F-Wのスペックや外観を紹介し、良いところと気になるところをレビューしていきます。
本レビューはJAPANNEXTさんからモニターをお借りして執筆しています
目次
JN-238i75F-Wの基本仕様を紹介
JN-238i75F-Wのスペックや外観など、基本仕様についてまずは紹介していきます。どのような性能を持っているのか、具体的なデザインなどを知りたい方はぜひご参考ください。
スペック
- 画面サイズ：23.8インチ
- 最大解像度：フルHD(1920×1080)
- パネル種類：IPS
- 最大リフレッシュレート：75Hz
- 表示色：1677万色 sRGB96%
- コントラスト比：1000：1
- ブルーライト軽減モード搭載
- HDMI対応
- VGA対応
- スピーカー非搭載・オーディオ端子なし
- VESAマウント：75×75mm(M4×6mm)
スペックは、一般的なフルHDモニターよりも少し高めです。ゲーミングモニターよりはリフレッシュレートは低いものの、一般的なPCモニターより少し高いのが特徴。RPGやシミュレーションなどのゲームをするのには、向いています。
さらに、表示色が多いです。sRGB96%ということで、発色の良さが期待できます。
スペックが低くはないってことね
あや
よしぞー
FPSには向かないけど、それ以外で困ることはない性能だね
外観
本機のデザインは、JAPANNEXT製モニターでは非常に珍しいタイプです。
まず、白色なのが特徴。JAPANNEXTに限らず、PCモニターは黒が圧倒的に多いです。近年は白デバイスの需要も高まっているのか増えていますが、それでもまだまだ少数派。加えてゲーミングモニターなど、性能が高く値段も高い製品が多いです。
貴重な低価格帯の白モデルとなっています。
さらに、上部・左右のベゼルが狭いのが特徴です。23.8インチと画面サイズはそこまで大きくありませんが、ベゼルが小さいのでサイズ以上の迫力が感じられます。
そして、白色にシルバーの印字なのでロゴもあまり気になりません。全体的にミニマルなデザインです。
付属品
- 本体
- スタンド
- HDMIケーブル
- 電源アダプター
- マニュアル
- 保証書
- VESA用ねじ×4
本機の付属品は、以上の通りです。
使い始めるのに必要なものは、全て入っています。ケーブルはHDMIケーブルのみですが、一般的にはPCとの接続にはHDMIを使うため、困ることはありません。
本機は他にもVGA端子がありますが、これは年式が古いPC用の端子です。ケーブルは付属しませんが、以前から使っているものをそのまま使用できます。
さらに、スタンドやVESA用のねじも付属。
付属スタンドでそのまますぐ使えるだけでなく、モニタースタンドにも取付可能です。
JN-238i75F-Wの良いところをレビュー
JN-238i75F-Wの性能とデザインについて、紹介してきました。性能は一般的なPCモニターより少し高い程度。とはいえ、実際に使ってみなければわからないこともあります。そこで今度は、JN-238i75F-Wの良いところについてレビューしていくので、ぜひご参考ください。
発色がよくて画面が綺麗
JN-238i75F-Wは、発色がいいのが魅力です。
sRGB96%ということで、色をかなり正確に表現できます。アニメや映画などの映像コンテンツ視聴には、最適です。
さらに、画面が全体的に綺麗なのもポイント。発色の良さとあわせて、フルHDという解像度以上の映像表現が楽しめます。
映画はもちろん、オープンワールドゲームなどグラフィックが綺麗なゲームとの相性もいいです。
ただ、コントラスト自体は一般的なIPSパネルと同等。明暗の表現は想像以上に巧みとまではいきません。
暗い雰囲気のダークファンタジーよりは、明るい雰囲気の場所が多い国産RPGなどのほうが向いています。
RPGなど一人用ゲームに向いてる性能
本機は、リフレッシュレートが75Hzです。
FPSなどをプレイするには、少々低めとなっています。FPSでは144Hzは欲しいところです。とはいえ、大抵のゲームは60fpsも出せれば十分に楽しめます。
例えば、RPGやアクションゲームなど一人用のゲームには最適です。
近年はアクションゲームでも美術が綺麗なゲームがたくさんあります。発色がいいので、そのようなゲームを一人で楽しみたいという方には最適。
そういう方の場合は、むしろ性能がこれより高いモニターはオーバースペック気味です。
高いモニターを無理して買うよりも、この程度の性能のモニターを買うほうがお得だと言えます。
どんなデスクにも置けるサイズ
JN-238i75F-Wは、画面サイズ23.8インチと24インチよりほんの少し小さいサイズ感です。一般的なPCモニターのサイズは、24インチ前後。十分一般的な範疇です。
液晶部分の具体的なサイズは、横幅約320mm×高さ約538mmとなっています。付属スタンドを使ってデスクに直置きしたとしても、場所を取りません。
奥行きも18cm程度。ケーブルなどを配慮しても19cm程度のスペースしか取りません。
幅90㎝以下の小さいデスクにも、問題なく置けます。どのようなデスクでも置けるサイズ感なので、非常に便利。
デュアルモニターの二枚目にも良さそうだね
あや
よしぞー
そうだね、デュアルモニターの作業用とかにぴったり
FPSなどでも使える高性能モニターと組み合わせれば、どのような用途でも快適に使えるデスク環境が整います。
視野角が広くて見やすい
本機は、上下の視野角が178°と非常に広いです。一般的なモニターとは、比較にならないほど。
ベゼルが狭いうえに視野角が広いので、画面が非常に見やすいです。
視野角って何だっけ？
あや
よしぞー
斜めからの視認性のことだね
斜めから見たときに、どの角度までなら画面に表示されている内容が見られるかを示す指標のことです。178°というと、ほぼ真上から見ても問題ないということ。一般的な置き方・目線の位置などでは、画面が見えなくなることはまずありません。
さらに、左右の視野角も178°と非常に広いです。これも一般的なモニターと比べて、圧倒的に広いと言えます。
上下左右の視野角が広いということで、デュアルモニターで斜めに置いても画面が見やすいのがいいところです。
さまざまな環境で、効率よく作業ができます。
コスパが非常にいい
JN-238i75F-Wの価格は、Amazonで約1万6000円です。性能と比べると、比較的安価だと言えます。
PCモニターは、60Hzで必要最低限の性能と機能しかないモニターでも、1万3000円程度はする製品が多いです。同価格帯のなかにも、そのような最低限のモニターはたくさんあります。
一方本機は色性能が高く、上下左右の視野角が広いなど性能面で突出している部分があるのが特徴です。
非常にコスパがいいモニターだと言えます。
JN-238i75F-Wの気になるところをレビュー
ここまで、JN-238i75F-Wの良いところについてレビューしてきました。汎用性が高い性能を持つモニターですが、もちろん人によってはイマイチだと感じてしまう点もあります。そこで今度は、本機の気になる点をレビューしていくので、ぜひご参考ください。
応答速度が遅くゲーム性能は低め
本機の応答速度は、最大5msです。
一般的なIPSモニターの応答速度といったところですが、近年はゲーム用途を考えて応答速度が速いタイプのIPSパネルを使うモニターも増えています。
IPSモニターでも1msが当たり前になりつつある状況のなか、5msはどうしても遅く感じてしまうものです。
ただ、一般的な用途やRPGなど一人用ゲームで遊ぶ程度の用途であれば、全く気になりません。
どういうときに気になるものなの？
あや
よしぞー
FPSとか競技性の高いゲームをするときかな
また実際にFPS/TPSで試してみましたが、応答速度の速いモニターと見比べない限り気になることはありません。
付属スタンドの機能が少ない
本機にはスタンドが付属しますが、機能はほとんど搭載されていません。
一応チルト機能はありますが、最低限です。「-5°〜+15°」という限られた範囲で、あまり大きくは角度をつけられません。
高さ調節機能やピポット機能などは一切なく、ほとんど動かせないのが気になります。
そのため、本機を購入する場合はモニターアームを導入しましょう。既にある場合はそれを使い、スタンドはしまっておくのがおすすめです。
Type-C一本で映像出力できない
近年は、Type-Cケーブル一本でノートPCやSwitchなどと接続し、給電と映像出力ができるモニターが増えています。特にJAPANNEXTは、Type-C一本で出力できる機能を搭載したモニターを多く販売しているのが特徴。
似た価格帯でその機能を持つ製品があるので、本機にもその機能があればなおよかったと思ってしまいます。
ただ、人によっては不要な機能です。ノートPCやSwitchで使うなら便利ですが、WindowsのデスクトップPCで使うならあまり必要な機能とは言えません。
JAPANNEXTの他のモニターとの差別化という意味でも、付けなかったと考えられます。
Type-C給電機能が欲しい場合は、JAPANNEXTのほかのモニターがおすすめです。
オーディオ端子がない
本モニターにはスピーカーおよびオーディオ端子がありません。
音を出したい場合はPCやゲーム機本体にスピーカー・イヤホンを接続する必要があります。
JN-238i75F-Wはこんな方におすすめ！
- 白モニターが欲しい方
- 作業用モニターが欲しい方
- 一人用ゲームをメインで遊ぶ方
- VGAでPCを接続したい方
- PCを作業と映像コンテンツメインで使う方
- デュアルモニターのサブ機が欲しい方
- 低価格帯で比較的性能が高いモニターが欲しい方
JN-238i75F-Wは、以上のような方々におすすめです。
白くてデザインがおしゃれなので、単純に白モニターが欲しい方にはぴったり。
さらに、性能的に作業用・RPGやアクションなどソロプレイゲーム用などに最適です。映像コンテンツを楽しんだり、動画編集作業をしたりといった用途にも使いやすいのが魅力的。
幅広い用途でおすすめです。
まとめ｜テレワーク・映画鑑賞・RPG向きの汎用型モニター
ここまで、JAPANNEXT JN-238i75F-Wについてレビューしてきました。
ゲーム性能が非常に高いということはありませんが、基本性能が高めなのが魅力的。上下左右の視野角は突出して広く、色表現が得意なので迫力のある映像をどの角度からでも楽しめます。
FPSなど競技性が高いゲームにはあまり向いていませんが、それ以外のさまざまな用途に合う半余生の高さが本機の最もいいところです。
テレワークでの拡張モニター、映画鑑賞・RPGなどに向いている汎用性の高いモニターが欲しい方には、非常におすすめですよ。