Razer Wolverine V2 Chromaは、XboxとPC用に作られたコントローラーです。
ゲーミングデバイスで有名かつ非常に人気のあるメーカーがつくったということで、コアな人気があります。
ただ、Razerはキーボードばかりが語られていて、Razer Wolverine V2 Chroma単体で語っている人はネット上では少ないんですよね。SNSなどでは結構見かけますが、ブログなどではあまり見かけません。
そこで今回は、Razer Wolverine V2 Chromaの仕様・良いところと不満点、実際に使ってみた感想について詳しく紹介していきます。
目次
Razer Wolverine V2 Chromaの仕様
- 接続方式:有線
- Razerメカタクタイルボタンあり
- マルチファンクションボタン:トップ2個+バック4個
- トリガーストップ:あり
- Razer Chroma RGB:あり
- スティックカスタマイズ:可能
- 円形方向キー:あり
Razer Wolverin V2 Chromaは、有線タイプです。ケーブルは取り外しができますが、無線には対応していないので注意してください。
Razerの設定ソフトを使うことができ、そこでRGBを設定できるようになっています。もちろん、デッドゾーンや割当など他の詳細な設定も可能です。
さらに、目玉となっているのはRazerメカニカルタクタイルボタン。詳細は後述しますが、簡単に言えばメカニカルスイッチのようなボタンを採用しているということです。一般的に、コントローラーのボタンに採用されているのはシートで認識するメンブレンタイプになっています。
つまり…どういうこと?
あや
よしぞー
シートで一括管理するようなのじゃなく、個別にスイッチがあるってことだね
ここは、独自のメカニカルスイッチを搭載したキーボードを多数出しているRazerらしさが表れていますね。
他にも、トリガーストップやマルチファンクションボタンなど特筆すべき点がたくさんあります。
Razer Wolverine V2 Chromaによく挙げられる良い評判
Razer Wolverine V2 Chromaには、魅力がたくさんあります。仕様でもいくつか出てきましたが、マルチファンクションボタンやトリガーストップなどが「便利な機能」として挙げられることが多いです。
そんなRazer Wolverine V2 Chromaについて実際に使用して感じたこと・よく挙げられる良い評判について、紹介しましょう。
マルチファンクションボタンが便利
Razer Wolverine V2 Chromaには、マルチファンクションボタンが6つ付いています。
コントローラー上部・トリガーの内側に、M1・M2というボタンがあるんです。背面には、M3とM6が2列縦並びに4つ配置されています。
これらには、好きに機能を割り当てられるんです。こういうボタンが搭載されているコントローラーはたくさんありますが、相場は2~4つ。6つも搭載しているのは珍しく、Razer Wolverine V2 Chroma独自の価値だと言えるでしょう。
特にM1・M2は押しやすい位置にあります。トリガーなどよりも押しやすいくらいで、ここに頻繁に使うボタンを割り当てることによって、ABXYというフロントボタンをほとんど使わずに済んだりするんです。
他にも、例えばジャンプとしゃがみを背面ボタンの上段2つに割り当てればABXYを全く使わないで操作することもできます。
FPSなどでは、常にスティックに指を置けるので便利ですよ。
アナログスティックの交換が簡単に可能
Razer Wolverine V2 Chromaは、アナログスティックの交換がとても簡単です。
交換用のスティックは、付属しています。中心が窪んでいて溝があるタイプと、膨らんでいるタイプの2種類です。どちらもグリップ感が結構強いので、好みで選べます。
だけど、自分に合うのってどう見極めるの?
あや
よしぞー
好みの立ち回りで決めるっていう考え方があるよ
FPSの場合、アグレッシブに攻めるタイプの人は中心が窪んでいるタイプ、スナイパーなど守りの戦いを好む人は膨らんでいるタイプの方が良いというのが一般的です。
交換方法ですが、少し力を入れてスティック上部を引っ張ると、簡単に抜けます。そして交換用のスティックをパチッとマグネットで付けるだけです。工具などが一切不要なので、気軽に付け替えて遊べるのが良いところですね。
トリガーの作動距離を本体側で調整できる
Razer Wolverine V2 Chromaには、トリガーストップという機能があります。本体に付いているスイッチを操作することにより、トリガーの押し込みを調整してくれるんです。簡単に言えば、深く押し込むか浅く押し込むかの違いになります。
製品によって細かい仕組みは変わるのですが、要は「物理的にトリガーを深く押し込めなくする」ということです。
FPSのようなトリガーを酷使するゲームでは、トリガーがあまり沈まなくなることで素早く、かつ疲労感を低減しながら戦うことができます。
半ば無理やりストップをかけているので、押したときに違和感を抱くこともあるのですが、Razer Wolverine V2 Chromaでは「違和感がない」という意見が大きいです。
デメリットがあまりない感じね
あや
よしぞー
心置きなく使えるよ
Razerメカニカルタクタイルボタンを搭載している
全てのボタンではありませんが、Razer Wolverine V2 Chromaには、Razerメカニカルタクタイルボタンというものが採用されています。これは仕様でも説明した、メカニカルキーボードのような仕組みですね。
このボタンの良さは、大きく3つあります。
ひとつ目は、入力速度が早いということです。より素早く入力が反映されるため、競技ゲームでは有利になります。
2つ目は、耐久性が高いということです。一つのシートで管理するのではなく、それぞれに個別のスイッチがあるため耐久性も高くなります。単純にスイッチの作り自体が堅牢というのも理由ですね。
3つ目は、クリック感のある感触が気持ちいいということです。
青軸キーボードや、マウスのカチカチという感触が好きな人にはピッタリでしょう。
滑り止めラバーグリップが安定感を担保
Razer Wolverine V2 Chroma のグリップ部分は硬質のラバーで作られています。
このラバーグリップによって、グリップした際の安定性が高まり、汗ばむ時期でもパフォーマンスを落としません。
また、以前のモデルよりグリップ部分の角度の改善され、より持ちやすい形状になっています。
Razer Wolverine V2 Chromaによく挙げられる不満・注意点
Razer Wolverine V2 Chromaの良い評判について語ってきました。Razer Wolverine V2 Chromaは不満を述べる人が少ないのですが、全く意見がないわけではありません。そこで今度は、自分に合うコントローラーか見極めるための参考材料として、本機に挙げられる不満・注意点について紹介しましょう。
音が結構鳴る
これは良い評判の方にもありましたが、Razer Wolverine V2 Chromaのボタンはカチカチというクリック感があります。青軸キーボードが好きな人なら心地いい音だと思えるかもしれませんが、そうでない人にとっては耳障りに感じるかもしれません。
よしぞー
特に、ゲーム配信とかで使うのは向いてないよ
ボイチャをしていても、マイクが拾ってしまう可能性が高いでしょう。
下側背面ボタンが押しにくい
Razer Wolverine V2 Chromaの背面ボタンは、グリップを握っただけでは全く触れることがなく、誤爆しなくて済みます。
押すときには、中指を伸ばして押すというイメージです。上段の背面ボタンに関しては、多少指が短くても届きます。
ただ、下段に関しては正直押しにくいという意見が大きいです。指が短い場合は特に注意しましょう。指の長さが一般的な人なら届きはしますが、押しやすくはないといったところです。
どうしてそうなっちゃったんだろう?
あや
よしぞー
他のコントローラーより少しサイズが大きめなんだよ
慣れるまで大変
Razer Wolverine V2 Chromaは、慣れるまでは大変だという意見があります。
スティック配置はXboxタイプではあるのですが、全体的には似ているわけではありません。「このコントローラーに似ている」というのがあまりない形状・使い心地・機能なので、慣れが必要です。
さらに、右スティックのデッドゾーンにも少し癖があります。
右スティックのデッドゾーンを0にしても、少し倒さないと動いてくれません。つまり、本体側で最初からある程度のデッドゾーンを作っているということになります。知っていれば設定変更で対応できますが、ここも慣れにくい原因になっているようです。
Razer Wolverine V2 Chromaはメカニカル好きにぴったり!
Razer Wolverine V2 Chromaは、全体的には高評価です。マルチファンクションボタンが6つもあるのが、何よりも大きなメリットだと言えます。他にはあまりないので、これだけでRazer Wolverine V2 Chromaを選ぶ理由になるでしょう。
ただし、ボタンの音・感覚、そして背面ボタンの配置に関しては賛否両論分かれます。
青軸や茶軸のようなクリック感・タクタイル感のあるメカニカルキーボードが好きな人には、ぴったりではないでしょうか。