Arkは、2020年で創業20周年を迎えた老舗パソコンショップです。BTOパソコンを含めさまざまな製品を揃えています。
ドスパラやマウスと違い、誰でも知っているようなショップでは無いかもしれません。知る人ぞ知る名店といった趣があります。
今回はそんなArkの特徴、メリット・デメリットを紹介しましょう。
目次
Arkの特徴を3つ紹介します
Arkには、大きく3つの特徴があります。メリット・デメリットを語る前に、まずはArkがどのようなPCショップなのかについて説明しましょう。
大手PCメーカー公認店
Arkは、MSI、GIGABYTEなどの大手PCパーツメーカーの公認店です。MSIは台湾の会社で、マザーボードとビデオカードが特に有名。近年はゲーミングPC界隈でも、その名が広く知れ渡っています。
GIGABYTEは世界最大のマザーボードサプライヤーとして、有名です。三十年以上もコンピュータ関連事業に関わっている、コンピュータ業界では古参中の古参と言えるでしょう。
Arkはそんな2つのメーカーの公認ショップとして、Arkでしか購入できない限定モデルなどを多数販売しています。
仮想通貨決済対応
Arkは、BTOパソコンショップとしては珍しく、仮想通貨決済に対応しています。仮想通貨が流行った2017年の6月からと、結構早めの段階から対応を開始したのが面白いところですね。仮想通貨を持っていて、そろそろ使いたいという人には良いのではないでしょうか。
パソコン工房と同じグループ
Arkは、もともとはタワーヒル株式会社というところが運営していました。ところが2018年7月に、株式会社ユニットコムが株式を取得し、タワーヒルはユニットコムの子会社になったんです。名前も株式会社アークへと変更し、アークの運営により特化した経営形態になりました。
PC工房と同じグループの会社であり、さらに言えばマウスコンピューターとも同じMCJグループということでもあります。
このグループは近年勢いが凄いです。
さらに、大きな会社の子会社となったことにより、24時間365日のサポート体制なども整いました。
Arkを選ぶメリットを5つ紹介します
Arkの特徴を3つ語ってきましたが、まだまだArkには特徴的なところがあります。もちろん、Arkの良さもまだまだ語り尽くせません。そこで、Arkを選ぶメリットを5つ紹介しましょう。
構成パーツのメーカー・型番を記載している
ArkのBTOパソコンは、構成パーツのメーカーや型番が記載されていることが多いです。これが特に大きな特徴でありメリットとなります。BTOパソコンブランドの多くは、ホワイトボックスを多様します。
ホワイトボックスというのはメーカーの独自品などで、どこのメーカーの製品なのかは伏せることが一般的です。要はノンブランド品のようなイメージでコストカットに使われます。
ホワイトボックスだからといって性能が悪いだけではありませんが、パーツのメーカーにまでこだわりたい人がPC界隈には大勢いるんです。
そういう人にとって、ホワイトボックスが少ないのは大きなメリットだと言えるのではないでしょうか。
カスタマイズの自由度が比較的高い
Arkは、カスタマイズの自由度がとにかく高いです。
他のBTOパソコンブランドだと、たとえばCPUは変更不可能だったり、変更できるとしても選択肢が1つか2つだったりします。CPUはPC性能の根幹を担う部分なので、基本構成からあまり変えてほしくはないのでしょうね。
一方Arkは、CPUもグラフィックボードも、メモリも複数の選択肢から選べます。
たとえば基本構成がIntel Core i7-11700Kだとすると、i9-11900やi9-11900Kなどが選択肢に入ることが多いです。
製品にもよりますが、メモリーは10種類くらいから選べることもあります。
他にもこだわったカスタマイズだと、ケース、マザーボード、そしてCPUグリスまで選択できますので、自作パソコンを組み立てるような感覚で選べます。
本気で検討しているときは、パーツと値段のやりくりでずっと画面を眺めていられるレベルです^^
パーツ類の取り扱いも豊富
Arkは、PCパーツショップとして有名です。そのため、パーツ類の取り扱いも非常に豊富。マザーボード、メモリ、グラボ、ストレージなどなど必要なパーツがお得な価格で揃います。Arkのパーツだけで自作PCが組めるくらいです。しかも、性能が良いものを厳選して販売しているため、安心感があります。
各パーツの種類も豊富ですし、自作PCに手を出す予定があるならチェックしておいても良いでしょう。
性能を下げるカスタマイズも可能
Arkはカスタマイズが豊富なうえに、性能を下げるカスタマイズもできます。他のBTOショップだと、なかなか無いんですよね。
例えばCPU、基本構成がCore i7-11700Kだとすると、その下位パーツであるi7-11700が選べます。もちろん、性能を下げれば価格も下がりますよ。自分の好みに合わせて性能を抑えたり、上げたりできるので、より自由なカスタマイズが可能です。
電源容量を自動計算してくれる
ArkのBTOは、CPUやグラフィックボードなど、ゲーミングPCの性能の根幹となる部分を自由にカスタマイズできます。そうすると、気になってくるのが電源容量です。上位のパーツを選んで性能を高めれば、当然消費電力量も増えます。
自分でパーツごとの消費電力量を調べるのは、かなりの手間です。
Arkは選んだパーツによって消費電力を自動計算して、現在の構成にどれだけ電源容量に余裕があるのかを示してくれます。
より楽で、安心安全にカスタマイズできるわけです。
Arkを選ぶデメリットを4つ紹介します
Arkのメリットを5つ紹介してきました。かなり、カスタマイズ性重視というイメージがありますよね。一方で、デメリットもあります。最後に、Arkを選ぶデメリットを4つ紹介しましょう。
基本構成の価格が比較的高め
ArkのBTOパソコンは、基本構成の価格が比較的高いです。価格が高くなる理由は、大きく2つ考えられます。
まず、ホワイトボックスの使用が少ないことです。パーツのメーカーまで記載されており、しかも厳選したパーツを使用している印象があります。ホワイトボックスと比べ、有名なメーカーのパーツはコストがかかるので、基本構成の価格が高くなるんです。
さらに、ドスパラやマウスコンピュータと比べて、規模が小さくマイナーであることも価格が高い理由となっているのではないでしょうか。
ドスパラなどは規模も大きく有名であり、パーツの仕入れ値を下げやすいです。一度に購入する量も増えますし、ネームバリューの大きな会社と継続的に付き合うことには大きなメリットがありますから。
一方Arkは知る人ぞ知るという感じのショップであり、信用はあれどメジャーとは言えません。そのため、値下げ交渉などにも限界があるのでしょう。
ただし、パーツ変更するときの追加料金は他のショップより安い傾向があります。そのうえ、基本構成のクオリティも高いです。メモリ容量も最初から大きめになっており、構成面で他に勝っているため高いという部分もあるのかもしれません。
コスパが悪いとは、言いにくいのではないでしょうか。
実店舗が少ない
Arkは、実店舗が少ないです。秋葉原にある1店舗のみとなっています。大手BTOショップは全国展開しているところが多いです。実店舗で注文すると、店員さんと相談しながら構成を選べるという初心者には嬉しいサービスがあります。
Arkはほとんどネットショップ専門のようになっているので、そこは残念な点だと言えるのかもしれません。
納期が遅め
Arkは、大手BTOパソコンショップと比べると、納期が遅いです。大手だと翌日出荷に対応していることが多いですが、Arkは注文から発送まで7営業日ほどはかかります。手元に届くまでには、10日程度かかるということですね。購入する際は、余裕をもっておくことをおすすめします。
ホームページの構成がわかりづらい
Arkは、ホームページの構成に少し難があります。ゲーミングPCを探す際、どこから飛べばいいのかがわかりにくいです。
「BTOパソコンカテゴリー」の中にもゲーミングPCのページがありますし、「パソコン・本体カテゴリー」の中にもあります。しかも、それぞれ異なるページに飛ぶんです。その割りに表示される製品は同じとなっており、ややこしいんですよね。
BTOパソコンカテゴリー配下にあるページは、シリーズごとにバナーが用意されています。
パソコン・本体カテゴリー配下にあるページは、製品の一覧表示がされているんです。わかりやすさ重視であれば、BTOパソコンから「ゲーミングPC」ページに飛んだほうが良いでしょう。
また、細かいところではありますが、「ゲーミングパソコン」「ゲーミングPC」という表記ゆれがあるのもわかりにくくなっている理由だと考えられます。
Arkはカスタマイズ性重視の方におすすめ!
Arkは、初心者には少し厳しいBTOパソコンショップだと言えます。カスタマイズの自由度が高いのはとても良いですが、選べるパーツが豊富過ぎて調べるのが大変なんですよね。少なくとも、「このパーツが良いというのを聞いたことがある」程度の知識が無ければ難しいです。
ただ、消費電力量の自動計算などがあるので、初心者でもパーツについて調べながらであればカスタマイズができます。
手間とお金をかけても良いから、カスタマイズして、より自分に合ったPCに仕上げたいという人には向いているショップなのではないでしょうか。