SOUNDPEATSのワイヤレスイヤホン「AIR3 Deluxe HS」です。
AIR3 Deluxe HSは世界初Hi-Res認定されたインナーイヤー型完全ワイヤレスイヤホンで、ハイレゾ音源のデータ量を劣化なく転送することが可能な「LDAC」をサポート。
通常価格7,180円という低価格帯でありながら驚くほどの高音質を実現しており、初めてワイヤレスイヤホンを購入する方はもちろん、マニアの方にも是非聴いていただきたいイヤホンです。
よしぞー
良いところはもちろん、イマイチと感じた部分もレビューしていきますので、是非読み進めてください
本記事はSOUNDPEATS様より製品を提供いただき執筆しています。
目次
SOUNDPEATS AIR3 Deluxe HSのスペックと特徴
- ドライバー:14.2mmダイナミックドライバー
- 通話用内蔵マイク:高感度MEMSマイク*2(片側)
- 本体寸法(L*W*H):60*22.5*48 mm(ケース込み)
- 重さ:約4g(イヤホン/片側) 約36.3g(充電ケース+イヤホン両側)
- 防水規格:IPX4
- ENC通話:ノイズキャンセリング
- Bluetoothバージョン:5.2
- 対応プロファイル:A2DP,AVRCP,HFP,SPP,GATT
- 対応コーデック:AAC,SBC,LDAC
- バッテリー容量:300mAh(ケース) 30mAh*2(イヤホン)
- 最大再生時間:約5時間/約20時間 (充電ケース併用)
- 充電時間:約1.5時間
- 充電ポート:USB Type C
AIR3 Deluxe HSの特徴は、14.2mmのダイナミックドライバーを搭載し、このクラスのイヤホンからは想像できないハイスペックな音表現を実現していることです。
合わせてハイレゾ&LDACに対応し最大20Hz~40kHzという広い再生帯域をカバー。表現が難しいボーカルのディテールや空気感・金管楽器の繊細な響きも、丁寧に音として表現しています。
また、バッテリー稼働時間も長くイヤホン単体で5時間、専用ケースを組み合わせることで最大20時間の音楽再生を楽しむことができます。
デザイン・装着感を紹介
それではデザイン・装着感を紹介していきます。
ケース小ぶりで丸みを帯びた形状。ポケットなどに入れても邪魔にならないサイズ感です。
表面と素材は、ツルツルとした光沢のあるプラスチック素材です。
以下のようなネガティブポイントもあります。
- 高級感はない
- 指紋や汚れが目立つ
- 滑りやすい
真ん中下にあるマルチボタンを押すことで上のインジゲーターが光りバッテリー残量を確認することが可能です。
- 緑:バッテリー残量 50%より多い
- 黄:バッテリー残量 49〜10%
- 赤:バッテリー残量 10%未満
USBケーブルを繋いでの充電中には下記のステータスを確認することが可能です。
- 赤でゆっくり点灯:バッテリー残量 0〜19%
- 黄でゆっくり点灯:バッテリー残量 20〜69%
- 緑でゆっくり点灯:バッテリー残量 79〜99%
- 緑で常に点灯:充電完了
本体の下に充電用のUSBが配置されています。
Type-Cのため、他のデバイス用のケーブルとも使い回しができるのが便利ですね。
同梱されているUSBケーブルは長さ20cm程度の短いタイプ。
このサイズなら外出時に持ち歩くにも便利ね
あや
ここでもネガティブポイントになりますが、Air3 Deluxe HSをケースから取り出す際、イヤホン本体が小さいため掴みづらいです。
ケース本体が樹脂で滑りやすいことと重なって、片手で慌てて取り出そうとすると、落としてしまうこともあり得ますので、両手で取り出せる環境にて取り出すようにすることをお奨めします。
Air3 Deluxe HSはインナーイヤー型のイヤホンで耳に引っ掛けて使用するタイプです。
インナーイヤー型はカナル型と比較して装着した感じがないので好き嫌いが分かれますが、耳に負担を加えることがなく、装着中の圧迫による痛み・不快感が少なく長時間のリスニングに適しています。
カナル型と比べたデメリットとしては音漏れがありますので、外で使用する際は注意しましょう。
よしぞー
Air3 Deluxe HSの装着感も軽くて驚いたよ!
また、内蔵センサーにより耳に取り付けただけで着脱を検出し、立ち上げ〜再生、一時停止を自動でおこなってくれます。
ペアリングも早いし、耳に取り付けただけで音楽が再生されたのには驚いた!
あや
本体とUSBケーブル以外に、SUNDPEATSのアプリ案内と取扱説明書が同梱されています。
説明書は英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、日本語、中国語に対応。日本語のページもあるため、安心して使用することができます。
音質と使用感を紹介
デザインや機能面を紹介してきました。続いては音質や使用感、他のイヤホンとの比較をしていきます。
音質
Air3 Deluxe HSは14.2mmダイナミックドライバを搭載。振幅が大きい低域から中域を忠実にトレースしつつ、伸びやかで艶のある高域を再現。全帯域にわたりバランスよく再生します。
具体的に驚かされたのが音のメリハリで、迫力のある低音から澄み渡るような高音域までバランスよく表現。
低音の質も申し分なく、安価なイヤホンにありがちな「低音を強引に作っただろ感」はなく、自然で心地よい低音を鳴らしてくれます。
音場の広さは感じられず、小さめのライブハウスの中で聴いているような印象ですが、定位感は申し分なく、ボーカル、楽器の配置などがきちんと伝わってきます。
また、ハイレゾ音源を劣化のないLDACで聴けるのもAir3 Deluxe HSの特徴。
ハイレゾ音源ならではの繊細な空気感までしっかりと堪能できるのは大きな魅力です。
ケーブル無しで良い音を楽しめるのは贅沢な楽しみね
あや
他のイヤホンとの比較
今回、Victorの「HA-FW1000T」とAir3 Deluxe HSを聴き比べてみました。
HA-FW1000Tは実売で30,000円程度と、価格帯ではAir3 Deluxe HSより2万円以上も高額なワイヤレスイヤホンになります。
全く価格帯の異なるイヤホンでの比較になりますが、音質だけを比べたら全く引けを取らず、聞く音楽や音の好みによってはAir3 Deluxe HSの方が優れていると感じる側面もありました。
- HA-FW1000TとAir3 Deluxe HSでは、HA-FW1000Tの方が全体的に落ち着いた印象、Air3 Deluxe HSの方がメリハリがある
- HA-FW1000TとAir3 Deluxe HSでは、HA-FW1000Tの方が音の温もりを感じさせるサウンド・Air3 Deluxe HSの方が自然なサウンド
これだけ音質が良いならHA-FW1000Tを購入する理由が無いのでは?
あや
よしぞー
Air3 Deluxe HSは音質は素晴らしいけど、機能面ではHA-FW1000Tに劣るから一概には言えないよ
具体的にはノイズキャンセリングや外音取り込みなどの機能には対応していません。
電車の中など周囲がうるさい環境の中で音楽に没頭したいと思っても外音が影響して音に集中はしづらいです。
またインナーイヤー型のため音量を上げすぎると音漏れしやすいです。周囲への配慮が必要になってきます。
機能面で劣っている分、外出先は難しいけど、自宅や静かなところで音楽に没頭するには最強のコスパイヤホンってことね!
あや
タッチパネルが小さく誤操作してしまうケースがある
Air3 Deluxe HSを使用していて最初苦労したのが、イヤホン本体が小さすぎるための誤操作です。
例えばイヤホンの向きを調整する際に誤ってタッチパネルを触ってしまい音楽をストップさせてしまったりなど。
使い慣れれば誤操作は減ってきますが、最初のうちは苦戦することを理解しておくと良いでしょう。
専用アプリで音変やファームのアップデートが可能
Air3 Deluxe HSはスマホなどと接続するだけで使用することが可能ですが、専用アプリ「SOUNDPEATS」をダウンロードすることで、本体のファームウェアアップデートや音質調整、その他各種調整を行うことが可能です。いくつか機能を紹介していきましょう。
ボリュームコントロール、可変的なイコライザー(EQ)、イコライザー(EQ)、ゲームモード等の設定を行うことが可能です。
可変的なイコライザーって?
あや
よしぞー
イヤホンを使う人の音が聞こえる範囲を調べて、その人に適した最適な音響環境をイコライジングするものだよ!
ジャンルごとのモード機能も豊富で、下記から選択することが可能です。
- クラシック
- 低音を強調する
- 低音を抑制する
- エレクトロニック
- ヒップホップ
- 流行
- ロック
- バラード
- 高音を強調する
Air3 Deluxe HSにはゲームモードが用意されており、設定するとBluetooth接続ながら60msの超低遅延を実現しています。
標準的なSBCコーデックで「約0.2秒(220ms)」ほどの遅延あると言われ、低遅延で有名なaptX LLコーデックでも「約0.04秒(40ms)」の遅延があります。
Air3 Deluxe HSは、aptX LLに近いレベルで低遅延を実現している事になります。
最近はスマホでFPSゲームを楽しむケースも増えましたが、銃声が遅れて聞こえるなどBluetoothの遅延は致命的ですよね。
実際にApexモバイルをAir3 Deluxe HSで楽しんでみましたが、音の遅延は一切感じられずに快適に楽しむことができました。
合わせて敵の銃声などの位置を掴みやすくなるので便利です。
よしぞー
低遅延モードだと通信距離が短くなるので、音楽を聴く時、低遅延モードをオフにすることをおすすめするよ!
ゲームモードへの切り替えはアプリ上で設定するだけでなく、左側のイヤホンのタッチパネルを3回タッチすることでも切り替えることが可能です。
音質にこだわったコスパ最強イヤホン
SOUNDPEATS Air3 Deluxe HSをレビューしてきました。
Air3 Deluxe HSは、世界初Hi-Res認定されたインナーイヤー型完全ワイヤレスイヤホンで、ハイレゾ音源を遅延なく通信できるLDACにも対応しています。
ただし、ノイキャンや外音取り込み機能はついていないこと、小さいがゆえの操作感のストレスなどもあります。
オールマイティーに活躍するイヤホンではありませんが、この価格帯でこの音質はずば抜けており、良い音質を安価で手に入れたい方にはおすすめです。合わせてゲームモードでも活躍するでしょう。
自宅など静かなところで音楽やゲームをがっつり楽しみたい方に是非検討いただきたいイヤホンです。