ifi Audioから発売されたGo bluというBluetooth接続で使用するポータブルDAC&アンプです。
超小型・超軽量、そして超絶サウンドとアピールされるGo bluですが、実際に使ってみると筐体のサイズ感や音質はもちろんですが、それ以上に使い勝手の良い便利さに感動しました。
この記事ではGo bluを使用して感じた魅力をお伝えしていきますので、検討されている方はもちろん、iPhoneで良い音楽鑑賞環境を作りたい方はぜひ読み進めてください。
目次
ifi Audio Go bluのスペックと機能
- チップセット:Qualcomm QCC 5100シリーズ
- DAC:シーラス・ロジック CS43131
- 出力:3.5mmアナログ、4.4mmバランス
- 4.4mmフルバランス出力:245mW @ 32Ω; 5.6V @ 600Ω
- 3.5mm S-balancedヘッドフォン出力:165mW @ 32Ω; 2.8V @ 600Ω
- 周波数特性:20Hz – 45kHz (-3dB)
- Bluetooth5.1
- 対応フォーマット:aptX Adaptive、aptX HD、LDAC、HWA/LHDC、aptX、aptX Low Latency、AAC、SBC
- USB-C(~24bit/96kHz)での有線接続にも対応
- バッテリー:8時間
- サイズ・重量:55 x 34 x 13 mm・26g
- その他:Bluetoothエンジンは、ワイヤレスでアップデート可能
Go blu ってなに?様々なポータブル音楽接続のメリデメと合わせ解説
Go bluは、iPhoneやAndroidなどのスマホとBluetoothで接続でき、LDACや aptX Adaptiveなどの最新コーディックに対応している事から、元の音楽データそのままの音質を低遅延で耳に届けてくれるポータブルDAC & アンプです。
iPhoneをはじめ、最近のスマホにはイヤホンジャックが付いていない事から、スマホとイヤホンの接続はワイヤレスになりつつありますが、お気に入りの有線イヤホンで試聴したいという方も多いはずです。
最近のスマホで有線イヤホンとの接続を楽しむためには、iPhoneであれば別売りのライトニングジャックを介して接続したり、それで音に不満があればポータブルDACを用意するといった必要があるのですが、どれも一長一短ですよね。
簡単に様々な聞き方のメリット・デメリットを解説していきます。
ワイヤレスは便利だけど音質的には不満よね
あや
よしぞー
ポータブルDACは持ち歩きに不便だし、端子を使うので音楽聴きながら充電できないもんね
ライトニングジャックで有線イヤホンに繋ぐ
まず一番シンプルなのが、Appleから発売されているライトニングジャック使用する方法。
1,100円程度の投資で有線イヤホンが使えるようになりますが、スマホの音質がベースになる為、音質がイマイチというデメリットが生じます。
ポータブルDACを介して有線イヤホンを使う
ポータブルDACを介すことで良い音は実現できますが、本来のスマホとしての用途が使いづらくなり利便性がイマイチになります。
上の形で持ち歩くのに抵抗のある方も多いはずです。
また、ライトニングジャックもポータブルDACも接続部分をケーブルで埋めてしまうため、音楽を聴きながらスマホを充電させることが出来ないというデメリットもあります。
スマホとワイヤレスイヤホンを組み合わせる
続いてはスマホとワイヤレスイヤホンを直接つないで楽しむ形。最近のワイヤレスイヤホンは音質も使い勝手も良くなっており、この形が近年の主流です。
ケーブルレスで音楽を楽しめる事が最大のメリットですね。
ただし、そもそもスマホ自体の音質が良くないので、スマホ+ワイヤレスイヤホンの組み合わせが最強とは言えません。
せっかくイヤホンの性能が上がったのにもったいなく感じる!
あや
DAPとワイヤレスイヤホンの組み合わせ
音質の良いDAPとワイヤレスイヤホンを組み合わせればワイヤレスで良い音質を手に入れられますが、スマホ以外にDAPという筐体を持ち歩かなければいけなくなります。
また、インターネット接続がめんどうで、外出先でAmazon Musicなどの音楽配信サービスを聴くには適していません。
よしぞー
音の良いDAPはそれなりに重量もあるので、カバンが重たくなるデメリットもあるね
DAPと有線イヤホンの組み合わせ
音質として最強なのは、好きなDAPと好きな有線イヤホンでの組み合わせです。
ただし、常にDAPとの組み合わせで持ち歩かなければならないため、利便性では劣ります。
音楽鑑賞のみに専念したい時であれば良いのですが、音楽を聴きながらスマホを操作する、電話をかけるといったシーンでは不便なことがたくさんあります。
仕事中この組み合わせをしたら、完全に仕事を放棄した状態になります。(自戒の念)
この組み合わせは全ての邪念を決して音楽鑑賞したいとき専用ね!
あや
スマホでの音楽鑑賞時の悩みの多くを解決・ポイントを解説
これまで紹介してきた通り、どんな接続の仕方でもメリット・デメリットがありますが、ifi Audio Go bluはスマホでの音楽鑑賞の悩みのほとんどを解決したBluetooth DAC & アンプです。
ifiならではの音質もさることながら、使い勝手の良さがずば抜けており驚きました。
箇条書きにてGo bluの魅力を述べていきましょう。
Go bluのメリット・良いと感じたポイント
- Go bluを使用することで、スマホが音質の良いDAPに生まれ変わる
- 好きな有線イヤホン・有線ヘッドホンをスマホと接続できる(3.5mmアンバランス・4.4mmバランス)
- iPhoneで音楽を聴きながらiPhoneを充電することが出来る
- Go bluが小さくて軽いので持ち歩きにストレスが無い(胸ポケットに入れられるサイズ)
- Go blu単体で、再生・停止・バック・スキップなどの操作が可能
- マイクが付いておりハンズフリー通話が可能
- DACが繋がっているわけでないのでスマホはスマホ単体で操作できる(電話が掛かってくると音楽が止まるので反応できる)
- マルチペアリングに対応している為、デバイスの切り替えがスムーズ
- Bluetooth5.1で接続が早く安定している
- スマホを取り出さずともGo bluだけで音量の調整が可能
- 万が一Go bluを落としてしまっても、27gと軽いため、シュア掛けしたイヤホンなら耳から外れないし、Go bluからケーブルが抜けない
- USBオーディオ入力として使えるType-Cポートを備え、USB DACとしても使用可能・USB Type-C経由では最大96kHz/24bitまでのフォーマットに対応
一つ一つは当たり前かもしれませんが、これらが重なると本当にすごいんです。
Go bluの気になる点
逆に使って感じた悪い点を紹介すると、
- バッテリーの持ちが8時間なので、一日中は使えない(充電しながらの使用は可能)
- 2.5mmのバランス接続には対応していない(その分サイズがコンパクトなのでメリットにもなる)
- 29,800円と値段がそれなりに高い
と言ったところではないでしょうか。
毎日出歩いている方だと日々充電が必要になるね
あや
音質はifiならではのふくらみと温もりのあるリスニングサウンド
私はifi製品ではZen DACを保有していますが、Zen DACを聴いて感じたのが煌びやかでありつつもウエット・温もりのあるサウンドです。
そんなifiサウンドをGo bluでもしっかりと継承しているように感じ取れました。
スマホから直接聞く音と比較すると、Go bluを介すことで一気に音場が膨らみます。
それぞれの音粒がそれぞれの定位置に配置され、平べったかった音が、前後左右、上下と360度から聴こえる立体的な感覚を味わえます。
柔らかめのリスニングサウンドながら、無駄な誇張が無いため、イヤホンやヘッドホンの能力をしっかりと引き立ててくれる、そんなDAC & アンプです。
XBass・XSpaceで音の味変が楽しめる
また、普段の音から少し味変したいときもあるはずです。
Go bluは、XBass(低域増強機能)、XSpace(音場補正機能)にも対応しており、ダイヤルの下のボタンをクリックするだけ、一味加えた音を楽しむことが可能です。
より低音を効かせたい時、より音場を広げたい際にラフに切り替えられるので重宝します。
Go bluは音楽の楽しみ方をワンナップさせるBluetooth DAC&アンプ
ifi Audioから発売されたGo bluをレビューしてきました。
スマホで良い音を楽しみたい、好きなイヤホン・好きなケーブルで音楽を楽しみたい、その上で利便性にもこだわりたい、そんな方にはぜひ検討していただきたい製品だと感じました。
スマホの機能や用途を損ねずに高いレベルで音楽鑑賞を楽しめるBluetooth DAC & アンプです。