スピーカーにも、色々な種類があります。一般的なステレオスピーカーに、モノラルのBluetoothスピーカーに…。
最近では360度スピーカーも登場し話題を集めています。
360度スピーカーは手軽に使えキャンプなどに持っていくといったものもあれば、部屋全体が音に包み込まれるような立体的な音響が楽しめるモデルなども登場しています。
この記事では360度スピーカーの良さについて紹介するとともに、デザインや音質にこだわったモデルも5つ紹介していきます!
目次
360度スピーカーとは?
360度スピーカーの選び方について解説する前に、まずは360度スピーカーとは何か、どんなメリットがあるのかについて説明します。どこにどのように置けば良いかも迷いどころですが、おすすめの置き場所も紹介しましょう。
360度スピーカーとは何か?
360度スピーカーとは、その名前の通り、360度全方向に音を均等に放出するスピーカーです。難しい言葉で言えば、無指向性スピーカーということになります。
音というのは通常、スピーカーの真正面に強く伝わるんです。正面から逸れていくにつれて、音はだんだん小さくなります。さらに、高音が伝わりにくくなるので、自然と音が低くなっていくんです。
これは、音波の性質によります。
音波は、周波数が高くなればなるほどに、障害物の裏側にまで回り込みにくくなるんです。
たとえばカーステレオなど、外側に漏れるのはほとんどが重低音ですよね。重低音を強めているからというだけでなく、そもそも高音は障害物を通すと少なくなるという性質があるためでもあるんです。
スピーカーの裏も、低音しか聞こえないということが起こります。
そこで、360度スピーカーはスピーカーユニットを前後左右に配置したり、内部に反射板を設置したりして、音が均等に放出されるようにしているんです。
360度スピーカーのメリット
360度スピーカーは、音が全方向に均等に拡散されると説明しました。
これのおかげで、たとえばスピーカーの横にいても後ろにいても、正面にいるのと変わらない音を楽しめるようになるんです。たとえば狭いデスクを使っている人は、デスク上にスピーカーを置くのを躊躇うでしょう。そういうとき、デスクの横の棚などに置いていても音楽を楽しめます。
もちろん、真剣に音楽を鑑賞するなら普通にオーディオシステムのステレオ再生のほうが良いかもしれません。
ただ360度スピーカーならではの、音に包まれるような感覚は普通のスピーカーでは体験できません。
それは音が360度に拡散されるという性質もそうですが、音質面でもそうなんです。
360度スピーカーのモノラル再生は、オーディオシステムのステレオ再生に比べて音質が穏やかな傾向があります。そのため、聴き疲れしません。
だから長時間聞き流すような作業用などには、ぴったりです。
また、スマートスピーカーとしてのAIアシストを搭載するモデルもあります。それも便利なところです。
よしぞー
目の前にスピーカーが有るのに、立体的に音に包まれるような感覚になるよ!
おすすめ360度スピーカーを5つ紹介!
ここまで、360度スピーカーの基本と選び方を説明してきました。選ぶときに見るべきポイントさえわかっていれば、360度スピーカー選びは簡単です。そこで、実際におすすめのモデルを5つ紹介しましょう。
Bose Home Speaker 300
- 搭載AI:Googleアシスタント/Alexa
- ワイヤレス再生:Bluetooth,AirPlay,AirPlay 2,無線(Wi-Fi)
- 電源:AC
- マイク:搭載
- 自動スリープモードあり
- 幅×高さ×奥行き:142x161x102 mm
- 重量:900g
Bose Home Speaker300は、AIアシスタントを搭載しています。しかも、GoogleアシスタントとAlexaとを両方備えており、アプリで簡単に設定変更できるんです。
いずれもAIアシスタントの中でツートップと言えるほど評価が高いもので、さまざまなストリーミングサービスの利用、サービスの利用、スキル・アクションの設定ができます。利便性は折り紙付きです。
スマートスピーカーとしての性質を持つため、持ち運びはあまり考慮されていません。バッテリーは非搭載、電源はACのみとなっています。
カラバリは、トリプルブラックとラックスシルバーの2つです。シルバーはコンデンサーマイクのような見た目で、高級感もあり、インテリアとの調和性も高め。黒はとてもシックな見た目で、オトナな雰囲気を演出してくれます。デスクなどに置いて違和感が無いのは、黒の方でしょう。
本体上部には、操作ボタン類があります。1~6までの数字が書かれてるのが特徴的。これは、設定したプレイリストやアルバムなどをボタン1つで呼び出すことができるプリセットボタンです。
音は、BOSEらしい迫力のある重低音に仕上がっています。360度に広がる臨場感と合わせて、まるで映画館やライブハウスにでもいるかのような気持ちにさせてくれますよ。
デザインよし、音よし、AIもある…最高ね
あや
よしぞー
ただ、フラットな音が好きな人には合わないかも
SONY SRS-RA3000
- ワイヤレス再生:Bluetooth,無線(Wi-Fi),Chromecast built-in
- 電源:AC
- 見通し距離:約30m
- エンクロージャー方式:パッシブラジエーター型
- スピーカー構成:直径約80mmフルレンジスピーカー、トゥイーター×2
- 消費電力:20W
- 幅×高さ×奥行き:約146mmx247mmx155mm
- 重量:約2.5kg
SONYの空間音響技術「360 Reality Audio」を搭載しています。ライブで演奏している会場にいるような、臨場感のある音場を実現する技術です。対応する音楽配信サービスで、対応コンテンツを再生すると体感できるようになります。
対応サービスには、Amazn music HD,deezer,nugs.netがありますよ。
360度スピーカーとの相性は、格別です。
さらに、オムニディフューザーとビームトゥイーターを搭載しています。これにより、音を効果的に拡散し、部屋のどこにいても立体感と臨場感のある高音質を楽しむことが可能です。
そして、低域を効果的に増強してくれるパッシブラジエーターもサイドに2基搭載されており、これによりクリアな高品質と豊かな低音を感じることができます。
コンパクトなスピーカーの弱点となりがちな低音を、これでカバーしているということです。
音の傾向は、SONYらしくクリアそのもの。澄み渡るような中域・高域に、先述の通りの迫力のある低音を楽しめます。
モード選択もでき、「Immersive AE」モードをオンにすることで、音がより広がるように感じられるのも面白いところです。360 Reality Audioを聴いたときの恩恵をかなり感じられます。本当に立体感があるので、必聴です。
よしぞー
Amazon music HDを使ってる人なら、より楽しめそうだね
普通に音楽を聴いても結構良さそう!
あや
SONY LSPX-S3
- ワイヤレス再生:Bluetooth
- 電源:USB Type-C/バッテリー
- 持続時間:約8時間
- エンクロージャー方式:パッシブラジエーター型
- 実用最大出力:8W
- マイク有り
- ライト・イルミネーション機能
- 幅x高さx奥行き:94x289x94 mm
- 重量:約1.1kg
ガラス管が特徴的な、面白いデザインになっています。ガラス管にぼんやりと暖色ライトが浮かぶ姿は、高級ランタンのようで、まさにアウトドア向けといったところ。インテリアにも溶け込むどころか、積極的にお洒落なインテリアづくりに貢献してくれます。
しかも、このガラスは飾りではありません。
発振器が取り付けられていて、ガラスを振動させて音を出しています。グラスサウンドスピーカーというものです。これは全体が縦に長い円筒状なので、距離による音の減衰が少ないという恩恵があります。
音も通常のスピーカーとはまた異なる独特な雰囲気を持ち、オシャレさを好む人達に人気なシリーズのモデルのひとつです。
ガラス管部分はツイーターになっていて、本体の窓あたりに中低域用の46mmウーファーがあります。底面には低域を増強してくれるパッシブラジエーターがあり、全てが若干斜め上に向かって同一方向に音を拡散してくれるんです。
この構成によって、全体的にバランスの良い音になっています。
音の傾向はフラットですが、高音がとてもキラキラしている印象です。これはガラス管スピーカーの効果でしょう。キラキラしていると言っても聴き疲れすることは全く無く、むしろ心地よいです。
そのうえ、しっかりと増強された低域の下支えがあり、全体的にとても聞きやすく楽しい音質になっています。モノラル再生とは思えないほど、音は良いです。
これひとつあるだけで、日常も楽しくなりそう
あや
よしぞー
音を絞れば、流行りのベランダキャンプにもいいかもね
バルミューダ BALMUDA The Speaker
- ワイヤレス再生:Bluetooth
- 電源:AC/バッテリー
- 連続使用時間:約7時間
- 充電時間:約2.5時間
- 最大出力:8W
- 幅x高さx奥行き:105x188x105 mm
- 重量:約1kg
- ライト・イルミネーション機能
- 自動スリープモード
バルミューダというと、一風変わった家電を手掛けるメーカーです。トースターや、自然界の音を再現している扇風機が有名ですよね。バルミューダがスピーカーを作ったというのだからこれは大変なことだ、と2020年に密かに話題になっていました。
デザインを見てみると、思わず笑みをこぼしてしまうほどにお洒落です。円柱状の本体に、これまた小さな円柱状のガラス管が配置されています。星のマークも良いアクセント。しかも、ガラス管にはライトも搭載されているというのだから面白いですよね。
大きな真空管の集合体のような、ワクワクしてくる見た目です。
さらにこのライト、音に合わせて光ります。
LEDユニットの光り方は、とても綺麗です。光り方のバリエーションも豊富で、他の「音に合わせて光るスピーカー」とは全く別物であることがわかります。光り方はYoutubeに公式が動画をあげているので、それを見るとわかりやすいです。
音とこのライトが合わさると、本当にライブ会場にいるかのような臨場感がありますよ。
音は、キレがあるといったところです。低域から高域まで、バランスの良いフラットな音を鳴らしてくれます。色付けも控えめで、高解像度です。360度スピーカーで高解像度タイプは、少し珍しいかもしれません。
ボーカルの声の表情、楽器の質感などがハッキリわかります。
低音はタイトといった印象。小さな筐体で無理をしようとせず、粒の細い低音を堅実に鳴らしてくれます。誇張を抑えることにより、情報量を増すことに注力しているといったところでしょうか。
本当にスピーカーを作るのは初めてなのか、と問いただしたいほどです。
よしぞー
このスピーカーを知人にプレゼントしたんだけど、とても喜ばれたよ!
これ私も欲しい! 眺めながら夜にコーヒーとか飲みたい
あや
Harman Kardon AURA STUDIO 3
- ワイヤレス再生:Bluetooth
- 電源:AC
- 総合出力:130W
- アンビエントライト搭載
- 幅x高さx奥行き:232×283.6×232 mm
- 重量:約3.6kg
超音波洗浄機のようなデザインが特徴的ですね。決してダサいという意味ではなく、他に類を見ないデザインであるということです。曲線が柔らかで美しく、素材に高級感があるからこそ、下手したらチープになりそうなカプセル型のデザインがとてもお洒落に見えます。
アンビエントライトも搭載しており、再生時に内部のライトが揺らめくんです。このゆらぎがとても落ち着き、見ているとリラックスできます。しっとりとしたジャズ、ピアノサウンドとの相性が良さそうですね。
音は、全体的にクリアで膨らみが良いです。本機はシリーズ3代目なのですが、全体的に音抜けが良くなっています。日常的な用途では、まったく不満がありません。
低音は無理に強めた感じではなく、自然な鳴り方をします。360度スピーカーとしては大きめの筐体から、余裕のある音を出してくれるので安定感がありますよ。過度に強めていないというだけで、重く響くような低音は感じられます。
音圧がすごいです。
360度スピーカーの利点である、どこにいても音質が変わらないという事実も実感しやすく、初めての360度スピーカーとしてもおすすめできます。
ただ、音量は一般的な小型スピーカーと比べてとても大きいので、ボリュームには気をつけましょう。マックスにすると、爆音です。他の小型スピーカーと同じ感覚の調整にしていると、再生ボタンを押したときにびっくりします。
マンションとか集合住宅だと気をつけなきゃね
あや
よしぞー
それでも、この音は魅力的だよ
360度スピーカーで手軽に音楽を楽しもう!
360度スピーカーは、どこにいても音質が変わらず、日常使いにはとても便利で楽しいです。
モデルによって音作りも機能も、デザインすらも全く異なります。デザイン、音、機能、AIの有無などなど自分なりに条件を決めていると選びやすいですよ。
インテリアの一部にもなるものなので、自分に合った360度スピーカーを手に入れて、心地よい音で音楽を楽しみましょう!