通勤や通学中に毎日イヤホンを使うという人が増えています。
完全ワイヤレスイヤホンが人気になったこともあり、気軽にイヤホンを使って音楽を聴けるのが良いですよね。
また在宅ワークで毎日イヤホンをつけながら仕事をしている、という方も多いでしょう。
ただ、イヤホンを使う頻度が高い人ほどイヤホンが臭いという問題を抱えがちです。イヤホンが臭いと耳に異常があるのか、もっと掃除したほうがいいのか不安になります。
そこで今回は、イヤホンが臭い原因と対処法、イヤホンの掃除方法などについて解説しましょう。
目次
イヤホンの臭いの原因
イヤホンの臭いの原因は、多岐にわたります。耳の病気じゃなくてもイヤホンに嫌なニオイがつくことは、結構多いです。まずはそんなイヤホンの臭いの原因について、簡単に解説していきます。
皮脂などから発生する雑菌
イヤホンが臭くなる原因として最も一般的なのは、雑菌です。
汗や皮脂、耳垢などから雑菌が発生して臭いの原因になることがあります。イヤホンは耳に入れて使用するため、どうしても皮脂汚れが付いたり耳垢が付着したりしてしまうものです。カナル型は特に、汚れがつきやすくなります。
インイヤー型でも、耳の皮膚に触れているので皮脂汚れが付着する可能性が高いです。
その状態でイヤホンを装着することにより、発生した湿気・汗などで雑菌が繁殖します。
湿った耳垢が付着した
イヤホンの汚れは、体質による影響も受けます。
耳垢が乾燥しているタイプの方は、耳垢がイヤホンに付着しにくいです。乾燥しているため簡単には付着せず、付着したとしてもすぐに落とせます。
一方耳垢が湿っているタイプの方は、耳垢がイヤホンに付着しやすいです。湿っているためイヤホンの抜き差しをするときに付着してしまいますし、自然に落ちることも少なくなってしまいます。
そのため、耳垢が湿っている方は人よりもイヤホンが嫌な臭いを放ちやすいので注意しましょう。
耳が痒い場合は真菌の可能性が高い
イヤホンが臭いだけでなく、耳が痒い場合には真菌が関係している可能性が高いです。
真菌って何?
あや
よしぞー
平たく言えば…カビだね
真菌は体のいたるところに発生して、悪さをします。水虫も、真菌の一種です。
真菌は一年中生息していますが、ジメジメした季節には増えます。季節に関係なく、湿り気の高い場所で繁殖するので耳が湿っていると増えやすいです。
イヤホンを長時間付けると耳が密閉され、乾燥しにくくなります。特に風呂上がりにイヤホンを付けていたりすると、真菌が繁殖しやすいです。
そのうえ、イヤホンの刺激によって皮膚に微細な傷がつき、そこから真菌が繁殖することがあります。
真菌に感染した場合は自然にはなかなか治らないので、耳が痒い場合は早急に耳鼻科に行きましょう。
イヤホンで耳から汁が出る?原因と対処法を解説
イヤホンが臭いだけでなく、耳から汁が出る場合は注意が必要です。真菌でも汁が出ることがありますが、真菌以外の原因も考えられます。そこで今度は、イヤホンで耳から汁が出る原因と対処法について解説していきます。
イヤホンで外耳炎になることがある
イヤホンを長時間つけていると、外耳炎になることがあります。
外耳炎というのは、耳の入口から鼓膜までの「外耳」の皮膚が炎症を起こしている状態のことです。ちょうどイヤホンが入り込む場所が、外耳にあたります。
イヤーピースは柔らかい素材でできているのでイメージが湧きにくいかもしれませんが、イヤホンが擦れたりすると外耳に刺激を与えてしまうので注意が必要です。イヤーピース程度の刺激でも、耳にとっては結構なダメージになります。
耳は露出しない部分なので、露出している皮膚に比べてガードが非常に甘いです。
外耳炎になると痛みやかゆみが発生し、耳垂れが起こります。この耳垂れというのが、耳から出る汁のことです。
悪化したりするとどうなるの?
あや
よしぞー
難聴になる可能性があるから注意しよう
イヤホンが原因の外耳炎の対処法・予防法
外耳炎になってしまった場合は、耳鼻科に行って正しい処置をしてもらうのが一番良い対処法です。
ただ、まだ外耳炎になっていないなら予防できます。そんなイヤホンが原因でなる外耳炎の対処法・予防法について、紹介しましょう。
長時間のイヤホンの使用は控える
長時間のイヤホンの使用により、外耳炎のリスクが増えます。
外耳炎を予防したい場合は、連続使用は長くても1時間程度に抑えるのがベストです。それ以上長時間になると、耳へのダメージリスクが上がります。耳は本来何かを入れるところではないので、無理はさせないことが重要です。
イヤホンを押し込まないようにする
イヤホンをグイグイと押し込んでいる方は、なるべく押し込まないようにしましょう。
だけど押し込んだ方が音楽をより楽しめる感じがして…
あや
よしぞー
音との距離は近くなるけど、外耳に傷が付いちゃうからね
イヤホンはむしろ、少し離れ気味なくらいが耳にとっては良いです。
ただ、そうすると音楽が遠くなってしまって思うように楽しめなくなるので、一般的な範疇で耳の中に入れると良いでしょう。押し込まなければ、そこまで大きな問題はありません。
イヤーピースを小さめのものに変える
外耳炎の対策をするには、イヤーピースを少し小さめのものに変えるのも効果的です。
イヤーピースがあまりに耳にフィットしすぎていると、外耳に傷がつきやすくなります。それだけ密着しているということなので、当然触れる場所が増えると傷もつきやすいです。
特に大きめのイヤーピースを使って、押し込むようにイヤホンを耳の中に入れている人は注意してください。自分の耳にフィットする範囲で、なるべく小さいイヤーピースを選びましょう。
また、素材をより柔らかいものにするのも効果的です。
耳掃除などにも気をつける
イヤホンとはあまり関係がありませんが、外耳炎を予防するなら耳掃除にも注意が必要です。
耳掃除は外耳に付着した耳垢を、外に引っ張り出してあげる作業。こびりついていて取れそうもない耳垢を無理やり剥がしたりすると、外耳道に傷がつきます。
また、お風呂上がりに綿棒でこそぎ取っている場合は特に傷がつきやすいです。
どうしてお風呂上がりはダメなの?
あや
よしぞー
耳の皮膚がゆるくなってるから傷つきやすいんだよ
音量を上げすぎると内耳炎の危険もあるから注意
イヤホンの物理的接触によって外耳炎のリスクが高まりますが、イヤホンは内耳炎のリスクも高めることがあります。
一般的な音量で聴いている方は問題ありませんが、大きめの音量で音楽を聴いている場合は内耳炎になりやすいです。音は空気の振動を内耳の蝸牛というところにある、有毛細胞で電気信号に変換し脳に伝えることで認識されます。
大きな音を長時間聞きすぎると、有毛細胞が徐々に壊れてしまったり内耳にも悪影響を与えてしまうということです。
イヤホンを使う際は、音量を上げすぎないようにしましょう。
イヤホンの汚れの放置は厳禁!掃除方法を解説
イヤホンが臭いのは、汚れなどが原因であることが多いです。それを放置すると、汚れが耳に悪影響を与えてしまいます。すると真菌が繁殖したり外耳炎になったりしやすくなるので、放置は厳禁です。必ず、イヤホンをこまめに掃除しましょう。
そこでイヤホンの効果的な掃除方法について、解説していきます。
日常の手入れはウェットティッシュでも
毎日のお手入れ程度なら、ウェットティッシュでも可能です。
イヤーピースを外すと、網が出てきます。この網の部分と、イヤーピースを固定している部分をウェットティッシュで拭きましょう。もちろん、イヤーピースも同様に拭いてください。
これをこまめに行えば、ある程度の汚れは落とせます。
歯間ブラシや綿棒も使える
歯間ブラシもイヤホン掃除には使いやすいです。
イヤーピースには、細い穴などがあります。ウェットティッシュでは、どうしても掃除しきれない部分があるので歯間ブラシを利用して汚れを掻き出すのがおすすめです。
インイヤー型のイヤホンの場合は、装着部分を歯ブラシで掃除しましょう。歯ブラシは毛先が細いので、たまった汚れを掻き出すのにぴったりです。
もちろん、歯磨きや他の場所の掃除に使っていない新品を用意してください。
専用のイヤホンクリーナーがおすすめ!
ウェットティッシュや歯間ブラシなどでも代用できますが、やはり専用のイヤホンクリーナーを使うのが最も確実です。
イヤホンクリーナーには、シートタイプとツールタイプがあります。シートタイプは電子機器に使っても問題がないうえに、除菌・防カビ効果があるものが多いです。イヤホンの外側の掃除に日常的に使えるので、持っておきましょう。
使い捨てなので、ある程度ストックしておくのもおすすめです。
ツールタイプは、イヤホンの内部を掃除するのに向いています。イヤーピースの穴部分を掃除したり、網部分をブラシで掃除したりするのに便利です。もちろん、網部分を掃除するときは網部分をハウジングから取り外す必要があります。
カナル型でもインイヤー型でも使える便利ツールなので、イヤホンを常用するなら持っておきましょう。
■シートタイプのおすすめ!
■ツールタイプのおすすめ!
まとめ|イヤホンの臭いはクリーナーで取り除こう!
ここまで、イヤホンが臭い原因と対処法・掃除方法などについて紹介してきました。イヤホンの臭いの原因を放置しておくと、耳に悪影響を与えます。
それだけでなく、汚れを放置するとイヤホンが故障しやすくなるので注意が必要です。お気に入りのイヤホンを長く使うためにも、耳の健康のためにもイヤホンはこまめに掃除するのがおすすめ。
今回紹介したツールなどを使い、日頃の手入れを欠かさないようにしましょう。