ゲーミングPCを買いたいけど、はじめてだからよくわからない…。
そんな悩みを抱えた人は多いでしょう。ゲーミングPCはスペックをしっかりと理解して購入する必要がありますが、初心者には難しいことが多いですよね。CPU、GPU、メモリなどなど…何をどう選べばいいのかわからないのではないでしょうか。
そこで今回は、ゲーミングPCをはじめて購入する方が、価格とスペックの違い、各メーカーの特徴を理解した上で満足度の高いゲーミングPCを選べるよう、選び方とメーカーの特徴について詳しく説明していきます。
目次
ゲーミングPCと一般的なPCとの違いの説明
ゲーミングPCに、明確な定義はありません。普通のパソコンでも、ゲームはできます。例えば、昔からWindowsに付いてきたソリティアやマインスイーパー、謎のピンボールもゲームのうちです。
ゲーミングPCは、単純にゲームが動かせるPCというものではありません。ゲーミングPCと言われるのは、美麗なグラフィックをなめらかに動かすことのできるPCのことです。もしくは、競技性の高いゲームをプレイするためのPCといったところでしょうか。
美麗なグラフィックをなめらかに動かすには、GPUの処理性能が重要です。一般的なPCはGPUが搭載されておらず、CPUに内蔵されているグラフィック性能で映像を表示しています。一方、ゲーミングPCにはいわゆるグラフィックカードと呼ばれるGPUが搭載されているんです。
また、ゲームはCPUやGPUに対して高い負荷がかかるので、ゲーミングPCはそれに耐えうる構造、電源、冷却ファンを備えています。
ゲーム用途ではデスクトップPCとノートPCどちらを選ぶべき? それぞれのメリットとデメリット
ゲーミングPCには、デスクトップPCとノートPCがあります。どちらを選ぶべきか、迷う人もいるでしょう。そこで、デスクトップ型ゲーミングPCとノート型ゲーミングPCのメリット、デメリットを紹介します。
ノート型ゲーミングPC
ノート型のメリットから順を追って説明しましょう。
1つ目のメリットは、近年のノート型ゲーミングPCはデスクトップに引けを取らないほどに性能が高いということです。一昔前は性能面からデスクトップ一択のように言われていましたが、現在はノートだとしても最新の3Dゲームを滑らかに動かしながらYoutubeで生配信することもできます。
2つ目のメリットは、場所を取らず持ち運びも可能だということです。狭いデスクにも置けますし、友達とオフラインでゲームがしたいときにも持ち運べます。さらに、寝る前にベッドの上でゲームができるのは、控えめに言って最高ですよ。
3つ目のメリットは、配線の煩わしさが無いところです。モニター、キーボード、マウスが全て一体となっていますから。マウスは別で用意したほうが快適にプレイできますが、それでもデスクトップに比べると配線は少ないです。
ここから、デメリットについて説明していきます。
1つ目のデメリットは、拡張性が低いところです。ノートPCはデスクトップPCに比べて省スペースですが、その分ケース内の余剰スペースがあまりありません。デスクトップに比べてケースを取り外すのも苦労することが多いですし、後から性能を拡張しづらいです。中には、全く拡張できないものもあります。
2つ目のデメリットは、発熱です。年々改善されてきてはいますが、まだまだデスクトップにはかないません。熱を逃したり冷やしたりする工夫が、必要になります。
デスクトップ型ゲーミングPC
1つ目のメリットは、同じ予算ならノート型より高性能なモデルが買えることです。ノート型の性能は年々上がっていますが、高性能なモデルはデスクトップより高いんですよ。特にこだわらないなら、デスクトップの方が安くて良いのかもしれません。
2つ目のメリットは、環境全体を自分好みにアレンジできるところです。ノートPCはキーボードなどが一体化していますが、デスクトップはモニターもキーボードも別売りですよね。一見デメリットのようですが、環境を徹底的にこだわることができるというメリットでもあります。
3つ目のメリットは、拡張性の高さです。小型のデスクトップ以外は、ケース内部のスペースに余裕があります。そのためパーツを増設したり強化したりしやすいです。ケースも、ノートに比べて開けやすくなっています。
次は、デメリットです。
1つ目のデメリットは、場所を取ること。本体、モニター、キーボード、マウスなどを置かないといけません。しっかりとしたPC用のデスクが必要になります。
2つ目のデメリットは、配線が煩雑になりやすいところです。本体とモニター、キーボード、マウス、有線LAN、ゲームパッドなどを接続することになりますから。気がつけば、デスク周辺が配線だらけになりがちです。
3つ目のデメリットは、カスタマイズしていると気がつけば予算オーバーしていること。BTOメーカーで購入すると、幅広いパーツの中から選ぶことができます。カスタマイズの幅はノート型より広いです。基本構成だとノートより安いものの、カスタマイズしていくうちに気がつくとノートより高くなることがあります。
パソコン選びではPCゲームと対応可能スペックと推奨スペックの関係を理解しよう
PCのゲームは、PS4・5やSwitchなどとは異なり、必ず対応可能スペックと推奨スペックが記載されています。PCを選ぶ際は、やりたいゲームの対応可能スペックではなく、推奨環境を満たしているかで選びましょう。
対応可能スペックは「とりあえず動く」という基準です。動きはするものの画質が粗くなったり、カクカクしてしまったり、熱が出すぎたりします。
一方推奨スペックは「特に問題なく滑らかに動かせる」という基準です。
ここで、対応可能スペックと推奨スペックの違いを、『原神』を例として見てみましょう。
対応可能スペック
- CPU:Intel Core i5(第4世代以上)
- RAM:8GB
- GPU:NVIDIA GeForce GT1030
- DireectXバージョン:11
- ストレージ:30GB以上
推奨スペック
- CPU:Intel Core i7(第4世代以上)
- RAM:16GB
- GPU:NVIDIA GeForce GTX 1060 6GB
- DirectXバージョン:11
- ストレージ:30GB以上
CPUのコア数も違いますし、RAMに関しては2倍の違いがあります。
APEX、Fortnite、FF14、FF15、スカイリム、レインボーシックスシージ、マイクラ、モンハンなど、自分の興味のあるゲームがある場合、PC購入前に推奨スペックを調べておきましょう。
なお、サイバーパンク2077など、高いグラフィックを持つゲームだと、解像度や設定によって推奨環境が異なるため注意が必要です。
普通のゲーミングPCと「○○推奨PC」との違い
人気タイトルが登場すると、そのゲームタイトルがしっかりと動く推奨PCが出てきます。例えばマウスコンピューターには、『デス・ストランディング』『ファンタシースターオンライン2』『LEAGUE OF LEGENDS』『FF14』『LOST ARK』『マインクラフト』のなど推奨PCがあるんです。
推奨PCであれば、そのゲームの推奨スペックを確実に満たしています。パソコンのスペックに詳しくない人でも、安心して購入できるところが推奨PCの良さです。
さらに、おまけや特典が着くケースもあります。特典内容はそのゲームに関するものから、ゲームプレイに役立つ周辺機器までさまざまです。
やりたいゲームがハッキリと決まっているのなら、推奨PCを購入するのもアリではないでしょうか。
ゲーミングPCを選ぶ際に考慮すべきポイント
ゲーミングPCを購入したいと思っている人の中には、どこを重視して選べばいいかわからないという人もいるでしょう。そこで、自分に合ったゲーミングPCを購入できるよう、ゲーミングPCを選ぶ際に考慮すべきポイントを紹介します。
グラフィックボード
グラフィックボードは、ゲーミングPCの性能を決めるうえで最も重要なパーツです。
2021年の主力はGeForce RTX3060、3060Ti、3070、3080、3090など。基本的にはGeForceのGPUが使われているんです。また、GTX1650・1660、RTX2060など1世代前、2世代前(1,2年前)のGPUも現在発売されているゲーミングPCに組み込まれて発売されています。
GPU名 | ビデオメモリ | 性能目安 |
RTX3090 | 24GB | 1758 |
RTX3080 | 10GB | 1625 |
RTX3070 | 8GB | 1345 |
RTX3060Ti | 8GB | 1133 |
RTX3060 | 12GB | 880 |
RTX2060 SUPER | 8GB | 837 |
GTX1660 SUPER | 6GB | 621 |
GTX1650 SUPER | 4GB | 478 |
Intel HD 630(内蔵) | – | 38 |
GeForceの型番に「Ti」が付くと、同じ数字の型番のものより処理が少し速くなります。つまり、RTX3060Tiは、RTX3060より少し速いということです。
他にも、各型番ごとに違いがあります。RTX3060は1080pおよび1440pでゲームをプレイすることができ、解像度は高いです。
RTX3070は、処理速度が3060Tiよりも高く、メモリが8GB搭載され、4Kでゲームを動作させることもできます。これだけの性能があれば、2021年現在のゲームプレイにおいては困ることはないでしょう。
RTX3080は、4Kで60fpsの処理を継続的に行ってくれます。4Kでのゲームプレイが3070よりも安定するという感じですね。
RTX3090は、現状シリーズ最上位のGPUです。静音性が高く、GPUの温度上昇が抑えられています。8K解像度で60fpsの処理速度で遊ぶことができますが、ここまでのスペックは無くても良いでしょう。
基本的に、RTX3070が搭載されていれば、どんなゲームも快適に楽しめます。これ以上のものを買うときは、「4K画質は必要かどうか」と「予算」で考えると良いでしょう。
また、2021年は圧倒的なGPU不足が続いています。コストと納期が両方かかってしまうため、敢えて1世代または2世代前のGPUを検討するのもアリです。
CPU
ゲーミングPCに使われるCPUは、インテル社製とAMD社製とがあります。
インテルなら、最低でもi5は必要です。新しいゲームを快適に動かしたいなら、i7くらいはあったほうが良いでしょう。
この「i5」「i7」という数字は、コア数と呼ばれるものです。コアが多いと、それだけ複数の処理を同時に行うことができるようになります。例えるなら、レストランの厨房に5人シェフがいる状態と、7人シェフがいる状態との違いです。当然7人の方が、効率は良くなりますし料理も早く完成します。
i9などもありますが、ゲームの推奨スペックでi7より上のコア数を要求されることは2021年現在はほとんどありません。i9は、ゲーム配信を行う人などは選択肢に入れても良いかもしれませんが、それ以外なら不要です。
また、AMD社製のものであれば、同じくコア数が5と7のRyzen5、Ryzen7あたりをチョイスしましょう。
メモリー
メモリーは、ゲーム用途であれば最低8GBは欲しいところです。ゲームプレイには大きな容量がかかります。ただし、ゲームプレイだけで容量はほとんどいっぱいになる可能性が高いです。いろいろなアプリを入れていると、2Dゲームでもエフェクトが激しいゲームだと、少し重くなることがあります。
快適にゲームをプレイするなら、16GBは欲しいです。ゲーム用途であれば、これより大きなメモリ容量は不要でしょう。
ただ、動画配信、撮影・編集なども視野に入れたいのであれば32GB以上も視野に入れるべきです。
モニター
モニター選びは、とても重要です。高い解像度でプレイできる性能のあるPCを購入しても、モニターがその解像度に対応していないと意味がありません。e-sportsをプレイする場合は、反応速度も大事です。
どの解像度で、どれくらいのフレームレートを出したいのかということが、大事なポイントになります。
解像度はFHD、WQHD、4Kが主流です。これらの解像度に対し、どのあたりのフレームレートでプレイしたいかを考えましょう。フレームレートは、60fps、144fps、240fpsが基準となります。
さらに、モニターサイズもチェックしておきましょう。ゲーミングデスクや部屋の広さも考慮して、小さすぎず大きすぎないレベルのものを選ぶことをおすすめします。
もしもスペースが狭くて24インチモニタを設置するのが限界というのなら、FHDで適正なフレームレートを叩き出せれば問題ありません。無理をして高いゲーミングPCを買う必要はないでしょう。
逆に、スペースが広くて27インチ、32インチモニターも設置可能であれば、WQHD、4Kも視野に入れられます。合わせて、ゲーミングPCも高いスペックのモデルが必要です。
なお、4Kはゲームにはオーバースペックだと言えます。4K対応の映画を見たい場合は別として、ゲーム用途に絞るならこだわったとしてもWQHDで144fpsを狙うあたりが現実的ではないでしょうか。
マウス・キーボード・ヘッドセットなどの周辺機器
快適なゲーミング環境を構築したいのであれば、本体とモニター以外にも揃えるべきものがあります。マウス、キーボード、ヘッドセットなどの周辺機器です。これらのデバイスはゲーミング用のものが売られています。どれも「ゲーマーのために」こだわって作られているので、ゲーミング用デバイスの購入がおすすめです。
周辺機器は後からいくらでもこだわることができます。とりあえずは、ほどほどに評価が高いものを揃えておきましょう。それでも、3万円程度まではかかるので注意が必要です。
価格帯別で見るゲーミングPCの相場感
ゲーミングPCは高いイメージがあるかもしれませんが、実際にはピンキリです。ゲーミングPCにも安いモデルはありますし、当然30万円以上の高いモデルもあります。そこで、価格帯別でゲーミングPCの相場感を見ていきましょう。
10万円以下のゲーミングPC
10万円以下のゲーミングPCは、入門モデルといったところです。
CPUはCorei3~i5、Ryzen3~5クラスです。近年は10万円以下でもコア数が5つのモデルが増えています。メモリは8~16GB、250GBのSSDが一般t期です。
GPUは1~2世代前のGTX1650、1660あたりが搭載されているケースが多い傾向があります。一般的なゲームは、映像設定次第でFHD・60fps前後で楽しめるでしょう。ただ、美麗なグラフィックが売りのゲームだと映像設定をかなり落とさなければならず、満足に楽しむには不足感が否めません。
ちなみに、内蔵GPUモデルもありますが、これはどれだけ安くても買わないほうが良いです。内蔵GPUというと、インテルUHDグラフィックス630などがあります。内蔵GPUはゲーミングPC以外で主流な形式です。2Dの軽いゲームは動きますが、3Dはほとんど動きません。
また、10万円以下のモデルはスペック的に制限されている部分が多いです。どのブランドも価格の幅を広く取り、入り口を広げるために10万円以下のモデルを作ります。
ただ、購入すると後悔することも多いです。結局後から高いモデルを買うのであれば、最初から1段回以上高いモデルを買っておきましょう。
型落ちセールなどで高スペックのものが10万円を切る価格で売られている場合は、問題ありません。むしろお得なので要チェックですよ。
10~15万のゲーミングPC
10万円~15万円が、本当に初心者向けの価格帯です。
CPUはCore i5~i7、Ryzen5クラスとなります。メモリは16GBが一般的。250~500GBのSSDに、1TBのHDDが付くことも多いです。
GPUはRTX1660、RTX3060クラスが搭載される傾向があります。apexやフォートナイトなど一般的なゲームを、FHDなら60~144fps前後で遊ぶことが可能です。設定によっては、WQHDでも遊べます。
初心者にとって過不足無く、後悔もしにくいスペックのモデルが多いです。
16~20万円のゲーミングPC
このくらいの価格帯になると、CPUはCori5~17、Ryzn5~7が当たり前になってきます。メモリは16GBが一般的。GPUは、RTX3060~3070クラスと、結構高スペックになってくるんです。ほとんどのゲームをFHDなら高fps値を叩き出せますし、WQHDでも60fps以上で楽しめます。
さらに、パソコン1台で動画編集や配信も視野に入れられるようになるスペックです。用途によっては、また、予算によっては検討したい価格帯だと言えるでしょう。
20~30万円のゲーミングPC
ここまでの価格帯になると、ゲーム用途だけで見ればおよそ不満が無くなります。
CPUはCorei7、Ryzen7が当たり前です。メモリは16~32GBも選択肢に入るようになり、GPUはRTX3070~RTX3080クラスになります。ほとんどのゲームを高グラフィック設定で楽しむことができるうええに、WQHDでも100fps以上を狙えるでしょう。設定次第では、4Kも楽しめます。
動画編集や配信も特に問題はなく行えるスペックで、高グラフィック設定でゲームを遊びながら、それ以外もサクサクとこなしたい人にぴったりです。
30~40万円のゲーミングPC
このくらいの価格帯になると、CPUはi7~i9、Ryzn7~9、GPUにRTX3080、RTX3090と、現行で最高水準のものが搭載されてきます。メモリも32GB~64GBが一般的です。各メーカー最高スペックの、フラッグシップモデルになります。
負荷が高めのゲームを高いグラフィック設定でプレイしながら、OBSなどを動かしてゲーム配信をしたりすることも可能です。Vtuberとして2Dまたは3Dモデルを動かしながら配信するにも、十分すぎるスペックだと言えます。
一般的なゲームなら高画質設定でWQHDで144fps以上、4Kでも60fps以上で楽しめるでしょう。
ただ、このクラスのPCの性能を引き出すには、モニターもかなりハイスペックなものが必要になります。
現在最新最強のスペックのPC・環境を手に入れたい人、ハイスペックマシンにロマンを感じる人にはおすすめです。
ただし、電気代はかかります。
ゲーミングPCを購入する際にこだわりたい、細かなポイント
ゲーミングPCまわりの基本や購入する際のポイントなどを紹介してきました。ただ、まだまだゲーミングPCを購入する際にこだわりたい細かなポイントがあります。そんな細々としているけれど大事な部分を、それぞれ簡単に紹介しましょう。
USBやオーディオ機のインターフェースの場所
PCによって、USBやオーディオ機器のインターフェース類の場所が異なります。筐体の後ろにインターフェース類がまとまっているのが、一般的です。後ろだとデザインの邪魔になりませんし、配線を隠しやすいというメリットがあります。
ただ、フロントにインターフェース類がまとまっている方が付け外しがしやすく便利ですよ。
DVD、Blu-rayはあえて付ける必要はない
DVDやBlu-rayのドライブは予算に余裕があり、なおかつ映画等を楽しみたい人は付けると良いでしょう。
最近のPCゲームは、ダウンロード式が主流です。一昔前のPCゲームはダウンロード版が無かったりしますが、そのような例外的作品を除けば最近はむしろパッケージ版の方が少ないくらいです。
「映画が見たい」「R18ゲームはパッケージ版が命」など、特別な理由が無い限りは付ける必要はありません。
やりたいゲームがあるなら推奨スペックの1ランク上がおすすめ
推奨スペックは、そのゲームがとりあえず問題なく動くレベルのスペックということです。全く快適でないとは言えませんが、何不自由がないとも言い難いというのが正直なところ。グラフィック設定を高くしたい人、より快適に動かしたい人は推奨スペックの1ランク上のPCを買いましょう。
色んなゲームを楽しみたいなら1TBクラスのSSDモデルを狙う
ゲームは、思っている以上に容量が大きいです。1タイトルで50GB以上の容量を食うようなゲームも、ザラにあります。色んなゲームを楽しみたいなら、1TBクラスのSSDモデルを狙ったほうが良いでしょう。
1stストレージがSSDのモデルを選ぶ
HDDよりSSDの方が、起動が早くなります。PC自体の起動もそうですし、ゲームの起動も同じです。そのため、1stストレージがSSDのモデルを選ぶことをおすすめします。ゲームの起動やロードの遅さというのは、意外とストレスになるものです。一度SSDを使えば、HDDには戻れないと語る人もいるほど。
1stストレージはSSDでスピード重視に、2ndストレージにはデータ保存用にHDDを搭載させるというのが最近の流行りです。
高いスペックのPCの性能を出すにはそれなりのモニターも必要
PC側の性能で240fpsのフレームレートが出せたとしても、モニター側が60Hz対応だと60fpsまでの表示しかされません。モニターの性能が低ければ、せっかくのハイスペックPCが台無しです。
ゲーム用途で買うのであれば、144Hz、240Hz対応がおすすめですよ。
ゲーミングPCメーカー13社の評価評判まとめ・どんな人におすすめ?
自分に合うメーカーを判断できるよう、各メーカーのメリットやデメリットを簡単に説明します。
HP
HPはゲーミングPCが比較的安く購入できるうえに、セールのお得度が高いです。長期休暇中、ボーナスの時期には毎回大規模セールを行います。割引額も数万円単位と大きいので、コストを抑えたい人にはおすすめです。
ただ、ゲーミングPCのラインナップ数は少ない傾向があります。HPだけで選ぶのではなく、同じく安価な傾向のあるメーカーの製品と比較しながら検討し、選ぶと良いでしょう。
>> HP Directplus -HP公式オンラインストア- ゲーミングPC
マウスコンピューター
マウスコンピューターは、ゲーミングPCのラインナップが豊富です。ライトゲーマー向け絵だけで3種、ミドルゲーマー向けが5種、ヘビーゲーマー向けが16種もあります。これだけ豊富でありながらターゲットをはっきりと提示してくれているため、選びやすいです。
修理対応も早く、サポートも充実しています。ゲーミングPC初心者にとって、とても優しいメーカーだと言えるでしょう。
ただし、カスタマイズ前提の構成になっているモデルが多いです。ここまで語ってきた内容をもとにして、自分のプレイしたいゲームに合わせてカスタマイズで性能を上げましょう。
また、カスタマイズ前提の割にパーツの種類は少ない傾向があります。そのため、PC上級者には不満の種となっているんです。
ASUS
ASUSは、ゲーミングノートに力を入れているメーカーです。スペック抑えめの10万円以下のモデル、10~15万円の初心者向けモデル、18~22万円あたりのミドルクラスモデル、30万円以上のハイエンド…。さまざまなゲーミングノートがあります。
ノート型を検討している人には、おすすめです。一度は覗いてみると良いでしょう。
一方でデスクトップのラインナップは少ないので、デスクトップ型が欲しい場合は他のメーカーを検討することをおすすめします。
また、カスタマイズは不可能なので気をつけましょう。
パソコン工房
パソコン工房は、ラインナップが豊富です。ゲーミングデスクトップPCだけでも、省スペースPC、ミニタワー、ミドルタワー、フルタワーとさまざまなタイプがあります。モデル数もとても豊富です。幅広い種類の中から選びたいという人、選択肢を増やしたい人はチェックしてみましょう。
さらに、モデルを「価格」「サイズ」「GPU」「条件」からソートして検索できます。探しやすいのも、パソコン工房の大きな魅力です。
価格も他と比べて低く、セールの割引額は大きめ。セールの頻度も高く、「高クオリティなゲーミングPCを安く買いたい」人にも、おすすめできます。
ただ、カスタマイズの幅が狭く、ブランド名が記載されていないパーツが多いです。基本構成のこだわりは高いものの、カスタマイズしたい人やブランドにまでこだわりたい人には不向きだと言えます。
TSUKUMO
TSUKUMOは、ミドルクラスのゲーミングPCのラインナップが豊富です。20万円前後までで予算を考えている人には、ぴったりなメーカーだと言えるでしょう。
さらに、高くなりがちなミドルクラスが安く買える機会も用意されています。ほぼ毎日セールを行い、時には大規模割引も実施しているため、急がなければ数万円安く購入できる可能性もあるんです。
そして、Ryzn搭載モデルが多いという特徴もあります。Ryzen派の人にもおすすめです。
また、カスタムの自由度も比較的高い傾向があります。
ただ、ノートPCのラインナップは少なく、どの製品がお得かどうかが頻繁に変わるためレビュー等を参考にしにくいというデメリットもあるので気をつけましょう。
レノボ
レノボのゲーミングPCは、デザイン性が高いです。内部が見えるクリア仕様のケースを採用し、LEDシステムもしっかり使われています。スケルトンカラーにロマンを感じる人には、ぴったりです。
さらに、レノボはゲーミングノートPCがツールレス設計になっています。特殊な工具が不要で自力カスタマイズがしやすいです。ノートPCはカスタマイズが出来ないモデルもありますが、レノボのゲーミングノートは比較的カスタマイズ性が高いんですよ。
ノートPCが欲しいけどカスタマイズもしたい、という人におすすめです。
ただし、ゲーミングPCのラインナップは少なく、構成の幅も狭い傾向があります。レノボだけに絞るとかえって失敗する危険があるため、他メーカーの製品もあわせて検討しましょう。
フロンティア
フロンティアは、品質が高いことで有名です。たとえば電源パーツ。フロンティアは、評判の高いエンハンスのものを使うことがほとんどとなっています。他の部分も品質が良いパーツを使いつつ、効果的にホワイトボックス等も使い分けることでコストカットを行っているんです。
高品質で低価格という、両立させることが難しい2つをしっかりと両立させています。
ビジネスPCと比べれば高くなりがちのゲーミングPCも安く、しかも最大20%オフという超大型割引を行うことがあるんです。とにかく、コストパフォーマンスを重視して選びたいという人にはおすすめですよ。
ただ、カスタマイズ性は低くホワイトボックスが多いため、とことんこだわりたい人にはあまり向いていません。
Ark
ArkのPCはカスタマイズの自由度が、とても高いです。どれだけこだわり抜かれた基本構成でも、ゲーミングPCはこだわるべきポイントが多数あるため、カスタマイズが必要になる場面が多々あります。ArkはCPU、GPU、メモリなどゲーミングPCにおいて特に拘るべきパーツの選択肢が、とても豊富です。
たとえばグラフィックはミドルクラスにしながら、同時処理を行うためにCPUのコア数は増やしておくということも普通にできます。ひとつ上のスペックのモデルを買うよりも価格を抑えられるので、効果的にカスタマイズしていきましょう。
逆に、ダウングレードカスタマイズも可能です。
さらに、構成パーツのメーカー・型番もしっかり記載されています。
ただ、パーツ変更の追加料金は安いのですが、基本構成の価格は他メーカーと比較すると高いです。納期も遅く実店舗も少ないため、注意しましょう。
>> アークゲーミングパソコン
STORM
STORMは、製品バリエーションが豊富です。ゲーミングPCひとつとっても、フロントメッシュ仕様やファン4基搭載モデルなど、細々としたところでモデル分けされています。もちろん、本来こだわるべきCPUやGPU、メモリなどのこだわりも高いです。
さらに、カスタマイズの自由度も高いんですよ。通常、パッケージの完成度が高いPCや細かい部分でモデル分けされるようなPCは、カスタマイズがしにくくなります。一方、STORMは度のモデルを選んでも、カスタマイズがしっかり可能です。
パーツへのこだわりも高く、「細かい部分にもこだわりたい人」におすすめですよ。
ただ、即納や土日発送はなく、スマホ専用サイトが無いなどユーザビリティに欠ける部分が少々あります。サイトの閲覧は、なるべくPCで行ったほうが良いでしょう。
DELL
DELLには、「DELL G」と「Alienware」という2つのゲーミングPCブランドがあります。Gは入門~ミドルクラスまで、Alienwareはハイエンドのみといった棲み分けがされているんです。特に評判が高いのは、Alienware。
高級ゲーミングPCブランドなんですが、他メーカーの同等スペックPCと比較すると安いんですよ。デスクトップ型でもノート型でもハイエンドモデルが楽しめますし、ハイエンドモデルが欲しいならAlienwareを検討してみると良いでしょう。
大手Youtuberがゲーム配信に使うことも多いので、ゲーム配信を考えている人にもおすすめできます。
ただ、Alienware以外のゲーミングPCの評判はそう高いとも言い切れません。モデルによって評価が大きく別れる傾向があるため、しっかりと選ぶことが大切です。
ドスパラ
ドスパラは、ガレリアというゲーミングPCのブランドが人気です。初心者に対してゲーミングPCをおすすめするサイトなどでは、必ずガレリアのモデルが紹介されます。
ドスパラは初心者向けショップなので、カスタマイズ性は低いです。これは、メーカーが意図してそのようになっています。その分、ガレリアは基本構成だけで十分戦えるほどに基本構成の出来が良いです。
細かいところは抜きにして、とりあえず目当てのゲームが動くPCが欲しいという人にはぴったりでしょう。
予算はCore i7やRRyzen7搭載のモデルで、14~20万円ほどです。RTX3060、3070以上が当たり前となっています。他メーカーの似たスペックのPCと比べて安いのも、ドスパラ・ガレリアの魅力のひとつです。
ただ、こだわりたい人には向きません。
>> ドスパラオンラインストア
MSI
MSIは、ゲーミングノートPCが人気のメーカーです。種類が豊富で、ゲーミングノートだけで11モデルもラインナップされています。デスクトップに力を入れている他メーカーdと、多くても5つくらいです。
シリーズ数も豊富、限定モデルも多数販売されます。ゲーミングノートPCの購入を考えている人にとって、要チェックのメーカーです。
さらに、MSIのゲーミングノートは薄く軽く高性能。持ち運びを考えている人には、特にぴったりですよ。価格も低く、代理店の数も多いため入り口も広いです。
ただし、最新パーツ搭載モデルが販売されるのが他メーカーと比べて遅いため、常に最新のものを選びたいという人にはあまり向いていません。
Razer
Razerは、ゲーミングデバイス全般で有名なメーカーです。ゲーミングデバイスが、全てRazer製品だけで揃います。しかも、マウス、キーボード、ヘッドセット、キャプチャーボード全て評判が高いです。モニターだけは他も選択肢に入れたほうが良いとは思いますが、それ以外はRazerだけでゲーミング環境を構築することができます。
肝心のゲーミングPCに関しては、MSIと同じようにノート型へのこだわりが強いです。基本構成がかなり良く、何もしなくても高性能なゲーミングノートを購入することができます。
フレームは超薄型で、耐久性が高いです。キーボードはフルRGB、タッチパッドの精度も高く、ザ・ゲーミングノートPCといった趣があります。MSIと同じく、ゲーミングノートを探しているのなら選択肢に含めて良いメーカーでしょう。
ただ、ラインナップの幅自体は少ないので注意が必要です。ゲーミングノートPCも、「グラフィックが同じだけどストレージだけ違う」など細かい部分の違いのみになっています。幅広い構成から選びたいという人には向いていません。
「ストレージで選ぶ」「CPUで選ぶ」などパーツごとにモデルを選べるため、選びやすいとも言えます。
まとめ
ここまで、初心者が失敗しないためのゲーミングPCの選び方と、おすすめメーカーについて詳しく紹介してきました。ゲーミングPCはさまざまなパーツで構成されているため、こだわるべきポイントがとても多いです。CPU、GPU、メモリなどをチェックし、自分に合うゲーミングPCを選びましょう。
また、メーカー選びから初めてみることをおすすめします。メーカーによって特色と向き不向きがあるため、自分に合ったメーカーを選ぶことで自分に合うPCを選びやすくなりますよ。