メタバースという言葉を知る人は多いですが、メタバースが具体的に何を指すのか、どのように楽しむのかを知る人はその全体数に比べると少ないでしょう。
そこで、より多くの人にメタバースについて知ってもらうために、メタバースを体験できるスクールが誕生しました。
同時に、メタバースを運営したり盛り上げたりすることのできる人材を養成するスクールも、中にはあります。
今回は、そんなメタバース関係のスクールについて、紹介しましょう。
目次
メタバース関連のスクールの事例を4つ紹介!
メタバース関連のスクールは、まだ数は少ないです。ただ、いくつかの事例があります。その事例を種類ごとに、4つ紹介しましょう。
メタバースの学校
メタバースの学校という、個人・法人向けにVRを体験する機会を提供しているスクールがあります。
メタバースの学校のVR体験コースは、メタバースを2.5時間で理解するために行われているカリキュラムです。
インストラクターがVR機器の使い方を教え、VR・メタバースの楽しみ方を丁寧に教えてくれます。参加者同士で協力し合いながら体験するため、その場でフレンドづくりも可能。HORIZON VENUESやVRChatなどを体験し、これらの体験を就職や副業・起業に活かすにはどうしたらいいかなどを知ることができます。
基本的には、副業やビジネスとしてメタバースを活かしたい、取り組みたいという人や法人に向けて開催されているスクールです。
法人に対しては、会社内でVRを体験できるコースが用意されています。
法人向けのスクールもあるんだね
あや
よしぞー
これは個人でも参加できるけど、今後は法人向けのサービスが増えるだろうね
通信制高校のメタバース登校
メタバースのスクールとは少し違いますが、広域通信制高校の青池学園高等学校でメタバース登校を2022年度の新1年生から実施するという発表がありました。
メタバース上に再現された教室で、生徒はアバターを使って登校します。そこで授業を行い、教師や他の生徒とボイスチャットで会話するというものです。
コロナ禍において、自宅学習が加速しました。リモート授業など、授業という面では問題なく学校運営がされてきましたが、学校の役割は授業だけではありません。社会的コミュニティの一員となり、対人関係から様々なことを学ぶのも学校の役割です。
メタバース登校をすることによって、現実世界とは違うものの対面コミュニケーションに近い形になります。
青池学園高等学校は通信制高校なので、元から「登校してコミュニティを形成する」というところは弱いです。
これにより、通信制高校でも全日制や定時制と同じように「登校する」ことができるようになります。
コロナ禍のリモート授業にとっても、通信制高校にとっても注目度が高い取り組みです。
東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校
東京スクールオブミュージック専門学校高等課程には、バーチャルパフォーマーコースがあります。
これは、簡単に言えばVtuber養成コースです。
Vtuberってなんだっけ?
あや
よしぞー
アバターを介して活動する配信者のことだね。にじさんじという事務所が出てきて急激に伸びたジャンルだよ
Vtuberは、2016年11月29日にキズナアイが使い始めた名前です。ここから週5回のペースで動画投稿をして、熱狂的ファンが英語字幕をつけたことで海外での人気が高まりました。
そうしたキズナアイの大ブレイクを受けて、電脳少女シロ、ミライアカリなどのVtuberが誕生。彼女らも同じようにブレイクしていきました。
2018年には、個人活動を始めるVtuberが増えた一方、にじさんじ、ホロライブなどの企業が台頭。この2つの事務所はまず2Dモデルを使ったことによって、Vtuberデビューのハードルが劇的に下がり、人気Vtuberが今もなお生まれています。
そんなVtuberは、仮想世界と現実世界との中間に位置するような存在です。ある種でメタバースの象徴的な存在とも言えるかもしれませんね。
メタバース向けエンジニアスクール・セミナー
メタバース向けのエンジニアを養成するためのスクールやセミナーも、色々なところで開催されています。
これからメタバースが来ると言われていますが、それを担うエンジニアの数は今後増える需要に対して少ないでしょう。どの業界でもエンジニア不足と言われ続けて久しいです。
メタバースは、「3DCG」「AI」「VR」「AR」などの比較的ニッチな分野の技術が必要になります。
そこで、今後増大するメタバース向け人材の確保のために、メタバース関係に特化したエンジニアスクールが生まれているんです。
メタバースって海外企業のイメージだけど、日本でもエンジニア養成するんだね
あや
よしぞー
言ってしまえば二次元的文化が源流にあるから、それを自国の文化として売ってる日本の企業は焦りがあるかもね
メタバース関連のスクールに通うメリットとは?
メタバース関連のスクールは色々と生まれてきていますが、通うメリットがいまいちわからないという人もいるでしょう。メタバースは別にスクールでなくても楽しめますし、スキルもメタバースに特化したところでなくとも学べます。その中で敢えてメタバース関連のスクールに通うメリットについて、紹介しましょう。
メタバースを体験できる
メタバースを体験するタイプのスクールの場合、自分で環境を作ったりする必要が無いのが大きなメリットです。
通常、メタバースを楽しむなら自分で環境を作る必要があります。少なくとも、オールインワンタイプのVRゴーグルくらいは必要です。それだけで、4~5万円ほどします。
一方体験スクールなら、貸し出される機材で体験可能です。
自分が本当に楽しめるかどうかは、実際に体験してみないとわかりません。自分が面白く感じるかわからない、価値を実感したことがない状態で機器を買うのはハードルが高いでしょう。
つまり、見極めることができるってことか!
あや
よしぞー
車の試乗みたいな感じだね
メタバースやVRへの理解度が高まる
体験スクールでも、エンジニアスクールでも、メタバースとVRについて詳しく教えてくれます。
それぞれ、深く理解するには少し難しいです。ネットで解説記事を読んでも用語が普通に使われていて意味を教えてくれないこともありますし、たとえばビジネス的観点や技術者的観点から教えてくれる記事はあまりありません。
スクールなら詳しい人がしっかり解説してくれますし、わからないことがあれば聞くことも可能です。
中にはビジネス的観点から説明するスクールもあります。
より、自分が知りたいことが知れるのがスクールの良いところです。
よしぞー
エンジニア向けスクールなら技術者的観点で色々知れるよ
自分のやりたいことが明確になる
どんな分野でも同じことが言えますが、スクールに通うことで自分のやりたいことがより明確になるという側面があります。
たとえば技術を身に着けたとしても、自分がどんな仕事をしたいのか、どんなものを作りたいのかがわからないという人は少なくありません。独学だと、特にそうなりがちです。それは、技術をみにつけることが目的化してしまったり、どんな道があるのかを知らなかったりするためでしょう。
スクールに通えば、どのような道があるのか知ることができます。さらに、同じスクールに通う他の人と話したりすることによって、自分が何をやりたいのか確認することも可能です。
必要なスキルを身につけることができる
スクールに通えば、どんなスキルが必要なのかがわかります。メタバース向けのスクールでは、たとえば3DCGデザインに必要なスキルや、プラットフォーム運営に必要なスキルなどに絞って教えるためです。
遠回りをせずに、自分に必要なスキルのみを身につけられます。身につけた後は、実践で使うことも可能です。カリキュラムの中に、ポートフォリオづくりが含まれるケースもあります。エンジニア向けスクールはお金も結構かかりますが、それだけの価値はあるのではないでしょうか。
まずはスクール体験会やセミナーから行ってみよう!
今回、メタバース関連のスクールについて紹介してきました。体験会だけでなく、メタバース登校だったりエンジニア向けスクールだったり、色々あります。自分の目的に合わせてスクールを選ぶことが大切です。
ただ、まずはメタバースやVRについて体験しながら学んでみることをおすすめします。
気になる人は、体験会やセミナーなどから参加してみると良いのではないでしょうか。