ふとした拍子に、昔の名作ゲームが遊びたくなることって、ありますよね。だけど昔のハードとソフトをずっと持っている人は、あまり多くはないでしょう。
そんなとき、Steamで探せば過去の名作が遊べるんです!
Steamには「レトロ」を謳うゲームがたくさんあります。中にはレトロゲー風味の新作もあれば、過去にコンシューマで発売された正真正銘のレトロゲームもあるんです。
今回は後者、過去にコンシューマで発売された名作ゲームやアーケードに焦点を当てて10タイトル紹介します!
目次
Steamで遊べる過去の名作・レトロゲー10選【前編】
Steamにはレトロゲームと呼ばれる過去の名作が、たくさんあります。アクションゲームはシリーズをひとまとめにした作品もあり、結構楽しめますよ。そんなレトロゲームを10タイトル、5作品ずつに分けて紹介しましょう。
カプコン ベルトアクション コレクション
名前の通り、カプコンのベルトスクロールアクションを集めたタイトルです。ベルトスクロールというのは、横長の2Dフィールドをベルトに見立てて、それをスクロールさせながら進むゲームジャンルのこと。ベルトは一本だったり三本だったり、さまざまです。
本作には、以下のタイトルが収録されています。
- ファイナルファイト
- ザ・キングオブドラゴンズ
- キャプテンコマンドー
- ナイツオブザラウンド
- 天地を喰らうII 赤壁の戦い
- パワードギア
- バトルサーキット
人気作品をとことん集めた感じですね。ファイナルファイトや天地を喰らうは、当時ならどこのゲームセンターにもありました。キャプテンコマンドーは現在、プレミアが付いていて気軽に買えませんし、移植版のパワードギアやバトルサーキットもファンなら嬉しいですよね。
もちろん、プレイしたことがなくても楽しめます!
斑鳩
斑鳩はシューティングゲームの傑作です。伝説のゲームなどと呼ばれたりしています。最初はアーケードでしたが、ドリームキャストやゲームキューブなどに移植されたこともありました。現在はスマホ、Steam、Switchなどさまざまなハード・プラットフォームで遊べます。
本作の基本システムは、オーソドックスな縦スクロールシューティングです。メイン武器に、画面全体の敵に攻撃できるボムなどがあります。アイテムを取って強化するなどのシステムは、ありません。
その代わり、属性という独自システエムが採用されています。
自機は常にバリアに覆われているんです。バリアには、「白」「黒」と2種類の属性があります。この2つを自由に切り替えることが可能です。
敵の白い弾が白属性バリアのときに当たると、自機のエネルギーになります。黒の弾に黒属性バリアで当たると、自機のエネルギーになるんです。
敵が出す弾の属性と逆ならダメージ、一致していれえばボムのエネルギー補充。敵の弾を避けるだけでなく、敢えて当たりに行くという遊びがあります。これが意外と面白いんですよ。
ゲームを簡単にする要素かと思えば、全くそんなことはありません。むしろ難しくなることがあります。属性を切り替えるだけで頭がパンクするんですよ。それなのに、「これは避ける、これは当たる」という判断もしなければなりません。
他のシューティングゲームより、考えることが多いんです!
周回する度にパターンを覚え、自分なりの答えを見つけていくのも面白い。非常に中毒性が高いゲームです。
価格は980円! セールじゃないのに1000円を切っています。
Romancing SaGa2(ロマサガ2)
人生に影響を与えた神ゲーというテーマで話すとき、必ずロマサガ2を挙げる人がいます。1~3と複数タイトルがあるシリーズですが、とりわけ2の人気は高いです。
ロマサガ2の魅力は、さまざま。
まず、自由度の高さが魅力的なんですよ。ロマサガ2は、フリーシナリオを採用しています。各地に散らばるイベントを好きな順番でプレイできますし、仲間も選べるんです。明確なストーリーラインが無く、善悪だけで判断できない問題も多数立ちふさがってきます。
プレイヤーを世界の住人として巻き込みながら、悩ませ、感情移入させてくれるんです。
さらに、完全攻略には達成感があります。
ロマサガ2は取り返しがつかない要素が多いんですよ。そのため、システムをよく理解して入念に準備しないと完全攻略できません。
ラスボスに挑む際、最終皇帝というキャラクターが主人公になります。最終皇帝になると、パーティ強化のほとんどができなくなるんです。そのため、前もってパーティメンバーを鍛えておかないといけません。
前情報無し、攻略サイト無しで初見攻略すると、詰むことすらあります。結構なマゾゲーです。
ただ、ニューゲームも「強くてニューゲーム」があるので、あまり苦になりません。
そして、戦闘の面白さもロマサガ2の魅力のひとつです。戦闘中に技をひらめくシステムがあります。レベルアップでは技を覚えません。いつ技をひらめくのかもランダムです。その分、技を覚えたときの喜びはひとしお。これが快感なんですよ。
自由度が高く難しく、世界観やシステムが良いRPGを遊びたい人におすすめです。
CHRONO TRIGGER(クロノ・トリガー)
FFとドラクエのチームが合流した「ドリームプロジェクト」として、作られたゲーム…それがクロノ・トリガーです。
SFC最高レベルのグラフィックとBGM、タイムトラベルという夢のあるテーマを軸に作られた壮大なストーリーなどが人気の秘訣となっています。
このゲームの魅力は、多すぎて語るのが難しいです。
まず、システム面から語ります。戦闘はFFのアクティブタイムバトルを軸として発展させたもので、RPGでありながら非常に臨場感と緊張感があるんです。じっくりコマンドを選ぶ時間はありません。
それでいて、じっくり考えないと倒し方が見つけられないボスもいます。
続いて、キャラクター。主人公のクロノ、幼馴染でメカニックのルッカ、運命的な出会いをする王女マールが序盤の仲間です。ルッカもマールも本当に可愛いんですよ。
さらに、カエルの見た目をしカエルを名乗る戦士に、未来のロボ、原始時代のエイラなどが仲間になります。選択次第では魔王すらも仲間になるというのが、面白いところです。
さまざまな時代を生きる、さまざまな立場のキャラクターと旅をするのがワクワクするんですよね。
そして、BGM。「風の憧憬」「時の回廊」など、プレイしたことがなくても知っている人が多い名曲が多数あります。冒険を彩るBGMが本当に魅力的で、戦闘もイベントも全てをより面白く切なく演出してくれているんです。
最後に、ストーリー。主人公は城下町で開かれる祭り「千年祭」を楽しんでいる最中、マールと行動を共にします。ルッカの開発した「空間転移装置」の実験に参加すると、突然マールのペンダントが光り、マールが謎の穴に飲み込まれ行方不明に!
ペンダントと装置を使って後を追うと、そこは過去・中世時代でした。そこには魔王と呼ばれる恐ろしい人がおり、現在魔王軍と戦争中だということが明かされます。無事マールを現代に連れ戻したものの、主人公は王女誘拐の罪に問われてしまうんです。
裁判が開かれるんですが、無罪になるか有罪になるかは、祭りを楽しむときのプレイヤーの行動によって変わります。
マール、ルッカと三人で逃げた先は、なんと未来。輝かしい未来ではなく、荒廃しきった最悪の未来でした。
これがあらすじです。
ラスボスの存在も未来で明かされますが、ラスボスを倒すタイミングはプレイヤー次第となっています。いつ倒しても良いんです。倒すタイミングによって、エンディングが分岐していきます。
ロックマン クラシックス コレクション
初代ロックマンシリーズを1~6までひとまとめにし、新規要素を足した作品です。初期のロックマンにはなかったセーブ&ロード機能もあり、遊びやすくなっています。100曲以上を聴けるサウンドモード、各作品ごとに100近いイラストなどが収録されているミュージアムモードなどファンには嬉しいモードが盛りだくさんです。
作品ごとに特別ルールを設けられているチャレンジモードも、あります。いわゆる縛りプレイモードですね。
ロックマンに興味がある人におすすめです。
また、7~10をまとめたコレクション2もあります。
Steamで遊べる過去の名作・レトロゲー10選【後編】
Steamで遊べる過去の名作を5つ紹介してきました。コレクション系もあれば、単発もあり、幅が広いですよね。伝説的な評判を得ているゲームも、今ではSteamで低価格で購入できます。今度は後編5タイトルを紹介しましょう。
ロックマンXアニバーサリーコレクション
1993年初登場以来、高い人気を誇るロックマンXシリーズナンバリング作品8つを2分割して販売したのが、本作です。Steamストアページは1を基準にしていますが、バンドルとして「1+2」を購入できます。
ゲームが面白いことはもちろん、X7・8のグラフィックをより美麗にするなど移植する際に現代の解像度で見ても物足りなくならないように工夫されている点がポイント高いです。
X1~6までの作品m,グラフィックが3種類用意されています。当時のままプレイするもよし、美麗になったグラフィックでプレイするもよし…。
そのうえ、英語版まで収録されています。ロックマンクラシックスコレクションと同じように、タイトルごとに充実したギャラリーオードとサウンドテストも収録!
しかも、ギャラリーには歴代グッズの写真や解説まで収録しているんです。大ボリュームのファンブックとサントラがゲームに付いてくると考えると、お得すぎますよね。
SONIC MANIA
本作は厳密に言えばレトロゲーではないかもしれません。ただ、Steamのレトロジャンルについて語る上では外せないため、イレギュラー的に紹介します。
ソニックと言えば、近年は3Dソニックばかりですよね。それも、ここ数年は目立った新作の動きなどもあまり見られず、寂しい限りです。
3Dのソニックももちろん面白い作品ばかりですが、昔からのユーザーは2Dソニックも好きだという人が多いんですよ。ソニックマニアは2017年に、「2Dソニック復活!」として発売された2Dグラフィックのソニックです。
しかも、2Dと言っても現代風ではなく、メガドライブなどで遊んでいた当時のグラフィックほとんどそのままなんですよ。それでいて現代の技術も織り込まれ、美麗になっています。往年のファンにはたまりません。
エッグマンが持つファントムルビーという石の力で、ソニックはグリーンヒルゾーンに飛ばされます。最初のステージがグリーンヒルゾーンというだけで、ファン感涙。ファントムルビーは3Dソニック「ソニックフォース」にも登場するので、その前日譚なのではないかとも言われています。
シリーズの原点をこれでもかとセルフオマージュしつつ、3Dソニックまでもオマージュするというまさにソニックマニア向けの作品なんです。スプリングにぶつかって逆方向に飛ばされるなど、懐かしい挙動もそのまま再現されています。
また、移植版のプラスもパッケージで出ていますよ。そこに新モードなどを搭載しており、こちらもおすすめです。アンコールモードという、ストーリーモードと微妙に異なる物語を遊べるようになっています。操作キャラクターが増え、攻略中いつでも交代でき、新鮮な感覚で遊べますよ。
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MEAL SLUG
2Dアクションシューティングの名作「METAL SLUG(以下メタルスラッグ)」も、Steamで遊べます。1が一番人気ですが、他のナンバリングも配信されていますよ。とりあえず1を遊んで、面白ければ順番に遊ぶことをおすすめします。
当時のドット絵そのままで遊ぶことができるうえに、現代風に変えるフィルターも用意されているのが好印象です。高画質が良い人もいれば、当時のまま遊びたい人もいますからね。ファンには嬉しい気遣いでしょう。
1作ごとのボリュームはアーケードゲームなのであまり大きくはありませんが、やりごたえは十分です。動かすだけで楽しいですし、常軌を逸している描き込みのドット絵を見ていても飽きません。
コミカルな描かれ方をしていますが、描写はそこそこエグいです。敵を倒すと爆発四散したり四肢欠損したりします。エグいもののドットなので不快感はなく、むしろ戦闘の爽快感を増す要素になっているんです。
さらに、敵の行動も面白い。捕虜を火炙りにしていたり、こっそり戦場から逃げようとしたり、主人公に見つかってビビっていたり…。非常に個性豊かで人間味があります。
リアリティとゲームとしてのケレン味とのバランスが良いんですよ。
そして何より、何度も遊びたくなるゲームバランスとプレイフィールが魅力です。実績要素もあり、意外と長く遊べます。
2にはエイリアンが登場するなど、毎回新鮮味を感じさせてくれるのも良いところ。Steamには2や3などが一緒になったお得なバンドルもあるので、本作の魅力を知っている既プレイ勢にはバンドルの購入をおすすめします。
FINAL FANTASY III
息が長く人気が続いているFFシリーズですが、とりわけ3は評価が高いです。その理由となっているのが、ジョブの種類が増えたこととジョブチェンジの自由度の高さ。キャパシティを消費する必要があるものの、いつでもジョブチェンジ出来ます。
さまざまなジョブを気軽に試せたのが、楽しかったんですよね。
浮遊大陸をはじめて抜け出すときには世界の広大さに驚かされ、飛空艇ノーチラスのスピード感にワクワクし…。RPGと冒険のワクワクが凝縮されている、名作RPG。Steam版はDS版をベースにしており、グラフィックがポリゴン3Dになっています。
さらに、システムも独特なんですよね。FFにはケアルなどの魔法がありますが、3は使用回数が決められているんです。魔法を購入してセットすることで使え、使用回数いっぱいまで使うと再度購入しないといけません。要はアイテム扱いです。さらに、魔法事にレベルがあり、高レベルな魔法は突然高い。
最初はケアルすらケチってしまうんですよね。
ただ、MPが無いためストックさえあれば躊躇なく使えます。高レベル魔法は温存し、下位魔法は遠慮なくバンバン使うようになったりするんです。
ストーリーは全体的に結構重いですが、どこかサラサラとしています。重いものの、プレイしていて心がズーンと重くなりすぎることはありません。ワクワクを残したまま重めのストーリーを楽しめるようになっています。
Castlevania Anniversary Collection
悪魔城ドラキュラアニバーサリーコレクション。言わずと知れた悪魔城ドラキュラをひとつにまとめている、移植版です。
- 悪魔城ドラキュラ(FCROMカセット版)
- Castlevania II Simon’s Quest(「ドラキュラⅡ 呪いの封印」北米版)
- 悪魔城伝説
- 悪魔城ドラキュラ(SFC)
- ドラキュラ伝説(GB)
- ドラキュラ伝説II(GB)
- VAMPIRE KILLER(メガドライブ)
- 悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん(FC)
上記Ⅷタイトルが収録されています。北米版が混ざっているのが面白いですよね。悪魔城ドラキュラはハードがあちこちに散らばっているので、遊んだことがない作品がある人も多いのではないでしょうか。そういう人も安心できる内容になっています。
ドラキュラくんが入っているのが、公式の遊び心という感じがしますね。これは悪魔城シリーズをマイルドにした作品なんですが、意外と凄く難しいです。
悪魔城ドラキュラシリーズの魅力はなんといっても、探索。ステージ探索型のアクションゲームで、メトロイドに近い面白さがあります。爽快感と探索の面白さとをうまく両立しているうえに、何度も繰り返し遊びたくなる中毒性があるシリーズです。
過去の名作は色褪せない! 懐かしくも新鮮なゲーム体験をしよう
過去の名作ゲーム、レトロゲームを紹介してきました。結構、色んなタイトルがSteamで販売されていますよね。ナンバリングをまとめて販売していたり、アーケードゲームを単発・低価格で販売していたり…。
今回紹介した作品はどれも、現在遊んでも十分過ぎるほど楽しめる作品ばかりです。
Steamを通して、往年の名作をPCで遊びましょう!