本記事では、JAPANNEXT JN-IPS238FHDR-C65Wをレビューしていきます。
JAPANNEXTは、近年人気が高まっているモニターメーカーです。ゲーム用、作業用など幅広い用途で使いやすいモニターを比較的安価で販売していることから、注目されています。年々モデル数を増やしており、現在はモデル数が多く痒いところにまで手が届くのも特徴です。
JN-IPS238FHDR-C65Wは、型番の通り「23.8インチ・フルHD」で65WのType-C給電に対応しているモデル。
これから、そんなJN-IPS238FHDR-C65Wのスペックやデザイン、良いところと注意点などについてレビューしていきます。
目次
JN-IPS238FHDR-C65Wの基本情報
JN-IPS238FHDR-C65Wは、画面サイズ23.8インチ・解像度フルHDのPCモニターです。65WのType-C給電に対応しているので、デスクトップPCだけでなくノートPCやSwitchなど幅広く使えます。まずは、そんなJN-IPS238FHDR-C65Wのスペックと付属品、外観についてレビューしていくので、ぜひご参考ください。
スペック
- 画面サイズ:23.8インチ
- 解像度:フルHD
- リフレッシュレート:最大75Hz
- パネル:IPS、非光沢
- コントラスト:1000:1
- 表示色:1677万色 sRGB86%
- FreeSync対応
- フリッカーフリー対応、ブルーライト軽減モード対応
- HDR10対応
- HDMIポート×1、Type-Cポート×1(最大65W給電/75Hz)
- USB×2(KVM)、USB-B×1
- オーディオ出力対応、スピーカー搭載
- チルト機能:-5~+15°、高さ調整:非対応、スイベル:非対応
- VESAマウント:100×100mm
本機は、ゲーミングモニターとして使うには少し低めのスペックです。ただ在宅ワークなどで使うビジネス用モニターとしては、高めのスペックだと言えます。
PCゲームで使うなら最大75Hzは低く、低スペックPCでなければ相性があまりよくありません。
ただ、Switchで使うには最適なリフレッシュレートです。
さらに、パネルの種類がIPSで、さらにHDR10にも対応しているため、色彩表現に優れているのも特徴。色鮮やかでくっきりとした映像が楽しめます。
USBポートがあるんだね
あや
よしぞー
給電用のType-Cが1つと、KVM機能のための端子が2つだね
KVMについては後ほど詳しく説明しますが、簡単に言えば「複数のPCを1組のデバイス類で操作できる機能」のことです。
総じて、1万円台のモニターとは思えない性能と機能性を誇っていると言えます。
付属品
- モニター本体
- HDMIケーブル(1.5m)
- Type-Cケーブル
- USB A-Bケーブル
- 電源ケーブル(1.5m)
- 電源アダプター
- スタンド
- マニュアル
- 保証書
本体および各種ケーブル類、スタンドが付属します。
ケーブル類はそれぞれのポートに対応するケーブルが1本ずつ付属しており、過不足がありません。別途ケーブルを所持していなくても、届いてすぐ接続して使えるので便利です。
スタンドの機能はチルトのみなので簡易的ですが、1万円台のモニターのスタンドとしてはよくできている部類です。
高さも調整はできませんが、安定感があり、使いやすいスタンドになっています。
外観
デザインは、非常にシンプルです。ベゼルが狭く、23.8インチと決して大きいとは言えない画面サイズなのに対して、画面の表示がより広く感じられます。
モニター裏面も非常にシンプルな作りになっており、デザイン面で変わったところは特にありません。
ゲーミングモニターなどにありがちな凝ったデザインがあまり好みではないという方には、特におすすめです。
さらに、スタンドのデザインもミニマルかつスタイリッシュ。本体との調和も取れており、どのような部屋であっても主張しすぎず馴染みます。
JN-IPS238FHDR-C65Wの良いところをレビュー
JN-IPS238FHDR-C65Wのスペックとデザインなどについて、解説してきました。ここからは、実際の使用感などをレビューしていきます。まずは、JN-IPS238FHDR-C65Wの良いところについてレビューするので、ぜひご参考ください。
約24インチ・フルHDは扱いやすくていい
本機は、画面サイズが23.8インチで解像度はフルHDです。約24インチというサイズ感は、PCモニターでは一般的。
魅力は、取り回しの良さです。大きすぎないため簡単に設置できますし、動かすのも簡単。置き場所も選びません。小さなデスクでも、十分に置けるサイズです。それでいて、小さすぎることもありません。
さらに、フルHDという解像度も一般的。多くの動画は最高解像度がフルHDになっていることもあり、動画鑑賞に使いやすいです。ゲームでもフルHDが最も一般的なので、さまざまなゲームを快適にプレイできます。
KVM機能が便利
本機の最大の特徴のひとつが、KVM機能です。
KVMというのは、Keyboard・Video・Mouseの略。複数のPCを1組のキーボード・モニター・マウスで操作できるというのが、特徴です。
普通ならどうなるの?
あや
よしぞー
特別な機能がない場合は、各PCに1組ずつ接続する形だね
たとえば高級マウスにあるような機能があれば、1つのマウスで複数PCを操作可能です。キーボードの場合も、デバイスを瞬時に切り替えられる機能があれば複数PCを1台で操作できます。
ただ、キーボードの切り替えはボタンを押さなければなりません。
そのうえ、モニターだけは2つ用意する必要があります。
一方JN-IPS238FHDR-C65Wは、全て1つだけあれば良いので非常に便利です。複数のPCを同時に操作したい方には、おすすめです。
なお、本モニターはKVM機能が付いているモニターの中ではとても安価です。コストを抑えてKVM機能が欲しい方にもおすすめです。
Type-CでSwitchやノートPCとの相性が非常に良い
本機は、Type-C接続で65W給電ができます。この機能の魅力は、ケーブル一本でSwitchやノートPCと接続できることです。
モニターからSwitchやノートPCに電力を供給しながら、映像を映し出せます。モニターのACアダプターを接続してさえいれば、SwitchやノートPC側はType-Cケーブル以外に接続する必要がありません。
JN-IPS238FHDR-C65Wはリフレッシュレートが75Hzということもあり、Switchとの相性は特に良いです。Switch用モニターとしても、非常におすすめ。
ノートPC(写真はMacBook Pro)ともUSBケーブル1本で接続でき、電源コンセントとの接続が不要になるためとても便利です。
キーボードやマウスを接続できて便利
本機にはKVM機能があるため、モニター背面にキーボードやマウスを接続するためのUSBポートがあります。KVMを使うためのポートですが、これが地味に便利です。
有線キーボードやマウスは通常、PC本体に接続します。Switchの場合はドック背面に接続する形です。コントローラーが無線の場合はポート数が不足することはありませんが、有線コントローラーとキーマウを繋げたい場合は1つ足りません。
さらに、ケーブル類が少しごちゃごちゃとしがちです。
一方、モニターに接続できればケーブル類がモニター付近にまとまります。
コードをよりスッキリとさせやすくなるだけでなく、モニターにつなげておけばSwitchで使うときもPCで使うときも差し替える必要がありません。
KVMを使わないときでも、ポートは便利ってこと?
あや
よしぞー
まとめるとそうだね
画面の映りが綺麗かつ滑らか
本機は、画面の映りが綺麗かつ滑らかなのも良いところです。
映像が綺麗なのは、主にIPSパネルを使用していることと、HDR10に対応していることが理由。
IPSパネルは、画面の表示色の多さが特徴です。VAパネルというより表示色が多い規格もありますが、IPSの良いところはある程度の応答速度を維持しつつ表示色を増やせるところにあります。流通量も多いので製品を作りやすいのも魅力です。
HDR10は、画面の明暗をハッキリさせる役割があります。明るい部分をより明るく、暗い部分をしっかり暗く表現することにより、画面にメリハリが生まれ綺麗だと感じるということです。
パネルの種類と機能の組み合わせをうまく使ってるんだね
あや
よしぞー
この製品のビルドクオリティの高さも、ここからうかがえるね
また、滑らかに見えるのはリフレッシュレートの恩恵です。一般的なPCモニターは、60Hz。本モニターは75Hzと少しだけ高くすることにより、一般的なモニターより滑らかに見えます。
もちろん、PC側で出力できるフレームレートとの兼ね合いはあるので、相性には注意が必要です。
ハイスペックなゲーミングPCなどで使うよりも、SwitchやノートPC、エントリークラスのゲーミングPCなどで使う方がかえって映像が綺麗かつ滑らかに見えます。
奥行きが浅いので奥行きのない机にも収まる
本モニターの奥行きは、壁ギリギリに配置した際で、壁からパネルまでが約12cm弱、壁からスタンドまでが18cm程度です。
合わせて23.8インチという程よい画面のサイズ感もあり、50cm程度の奥行きのある机であれば圧迫を感じずにストレスなく配置できます。
圧倒的にコスパがいい
JN-IPS238FHDR-C65Wは、コスパが圧倒的に高いです。これまでレビューしてきた性能と機能を備えて、値段はAmazonで約1万8000円。
通常、この価格帯のPCモニターはUSB給電ができず、特殊な機能も搭載されていないことが多いです。あっても、リフレッシュレートが高めだったりする程度。ゲーミング性能自体は本機に勝る機器が同価格帯にあるものの、性能と機能両方のバランスが本機は飛びぬけて良好です。
性能も決して低いということはなく、IPSパネルのフルHDモニターで最大リフレッシュレートは75Hzと、十分に快適に使えるレベル。
リフレッシュレートを敢えて抑えめにすることにより、仕事でもSwitchなどの家庭用ゲーム機でも使いやすい機能を搭載して万能感を高めています。
これだけ作りが良いモニターが1万8000円台で手に入ることは、なかなかありません。コスパが良く仕事とSwitch両方で使えるモニターを探している方、2台のPCで作業をする方などには非常におすすめです。
JN-IPS238FHDR-C65Wの注意点をレビュー
JN-IPS238FHDR-C65Wの良いところについて、レビューしてきました。
ただ、一部に気になる点・注意したほうがいい点もあります。そこで今度は、JN-IPS238FHR-C65Wの気になる点・注意点についてそれぞれ簡単にレビューしていくので、ぜひご参考ください。
ボタンが裏面にあるので操作しにくい
本機は、操作ボタンが裏面にあります。裏面にあるとデザイン的にスッキリするのが良いところですが、操作しにくいのがデメリットです。
もっとも、表面にあったところで多くの機器はモニター下部にあります。普通に配置すれば見えにくい部分にあるので、デザイン的には表面にあっても特に問題はありません。
結果、操作しにくいというデメリットだけが浮彫になってしまっている印象があります。裏面に手を伸ばせば使えるものの、とっさに操作できない点は難点です。
スピーカーは出力が低い
本機にはスピーカーが搭載されていますが、出力が2Wと低くなっています。出力が低いので、音量を上げてもなかなか大きな音になりません。音源によっては音量をマックスに近くしても聞こえにくい、というケースもあります。
そのため、内蔵スピーカーはあくまでもおまけ程度です。
音をしっかりと聴きたい場合は、ヘッドホンを使うか外付けスピーカーを使うことをおすすめします。
スタンドにケーブルを束ねる機能がついていない
本モニターのスタンドにはケーブルを束ねるための機能(穴)がありません。
メリットにてモニター近くに集約できることを挙げましたが、KVM機能を使いキーボードやマウスもケーブルで繋ぐと多くのケーブルをモニターに繋ぐことになるため、それなりに煩雑になってしまいます。
スッキリ見せる方法は?
あや
よしぞー
ある程度接続するデバイスが固まったらケーブルを束ねておけば良いよ
JN-IPS238FHDR-C65WはSwitch用・在宅ワーク用に最適!
JN-IPS238FHDR-C65Wについて、さまざまな点をレビューしてきました。
値段の割に機能が詰め込まれており、便利に使えるのが最大の魅力です。65WのType-C給電と、KVM機能によって作業用としてもSwitch用としても非常に使いやすくなっています。性能も、決して悪くはありません。
一方で個体差があることや、ハイスペックPCに接続してPCゲーム用としてガッツリ使うには向かない性能であることも確かです。
これらのことを踏まえるとおすすめなのは、Switch用または在宅ワーク用に最適なモニターを探している方。
そのような方には、最適なモニターですよ。