昨今話題になっているメタバースに限らず、新しく注目されている分野には「稼ぐチャンス」があります。
競合も多くなりがちなので本業にするには厳しい部分もあるのですが、あくまで副業としてメタバースで稼ぐことは十分可能です。もちろん、資金状況やスキルなどによって選べる稼ぎ方の幅は変わってくるでしょう。
そこで今回は、メタバースを副業にして稼ぐ方法を8つ紹介していきます。そのうえで、今からやっておくべきこと、副業として始めるのに向いているメタバースプラットフォームについても紹介しましょう。
目次
メタバースで副業収入を得る方法8選
メタバースで副業収入を得る方法は、少なくありません。メタバースの内部で価値を生み出す方法もあれば、メタバース外からメタバースユーザーに対して価値を提供する方法もあります。そんなメタバースで副業収入を得る方法を8つ、紹介していきましょう。
メタバースで使えるアバターを製作して販売する
VRChatやClusterなどのメタバース空間ではもともと用意されたアバター以外に、自身で用意したアバターを持ち込むことが可能です。
アバターはBoothなどの販売サイトで売られていますが、現在のメタバースブームもあり、一つの市場が形成されています。
VR用のアバターを製作するにはデザインスキルと合わせBlenderなどの3Dモデリングソフトの操作をマスターすることも必要ですが、3Dモデルが製作できるのは大きな武器になりますし副業のチャンスにもなります。
また、アバター本体だけでなく、そのアバターに着せる衣装や帽子、その他小物の流通も盛んです。
メタバース内にゲームを作って稼ぐ
メタバース内にゲームを作り、そこで稼ぐ方法があります。
たとえばThe Sandboxでは、ユーザーが土地を購入し、その土地にゲーム用ワールドを作成する例が少なくありません。世界観をしっかり作って、本格的なゲームを提供している人もいます。
ゲームを作ったとして、どこで収益を得るの?
あや
よしぞー
色々方法があるよ
まず、ゲームワールドに入場料を設定する方法です。
単価が高すぎるとプレイヤーがいなくなってしまうので、単価は低くすることをおすすめします。
入場料を取れば、自分が作ったワールドに訪れてゲームを楽しむ人が増えるごとに収益も増えるでしょう。
続いて、コンテストに応募して賞金を得るという方法もあります。
コンテストが開かれる時期の情報収集などが重要ですし、クオリティの高い作品が集まるため難しいですが、一気に大きく稼ぐことが可能です。
また、メタバース内にゲームを作って稼ぐのには、作った後はある程度中長期的に収益を得られる可能性があるというメリットがあります。
料金を取るようにして公開して宣伝すれば、プレイヤーが何人か来るでしょう。
そこで口コミをどこかに投稿してくれる人が現れたりすると、プレイヤーがプレイヤーを呼びます。
人気が下火になった後でも、ちょこちょことプレイヤーが訪れたりするでしょう。
アップデートなども行えば、収益源としての寿命も伸びます。工夫次第で長期的に収益が得られるため、メリットはとても大きいです。
メタバース内の土地を運用して稼ぐ
メタバース内の土地を運用して稼ぐという方法があります。
当たり前ですが、土地をNFTとして販売しているプラットフォームに限定される方法なので注意が必要です。
まず、土地を安く購入して高く売るという方法があります。現実世界の土地運用と同じですね。
さらに、購入した土地に建築物を建てて人に貸し出したりする方法もあるでしょう。家が欲しいけど土地を購入するのは難しいという人もいるので、メタバース内の賃貸は案外需要があります。
他にも、イベント用に貸し出すレンタルスペースとして運用するのもおすすめです。
そして、建築物を建てて付加価値をつけた状態で販売する、という方法もあります。
販売の場合は一度に大きく稼げるのがメリットです。レンタル・賃貸の場合は、比較的小規模の収益を中長期的に得られるのがメリットとなります。
建築が苦手って人はこの方法使えないよね?
あや
よしぞー
得意な人に依頼して作ってもらうというのもアリだよ。初期投資はかかるけど
メタバースで使えるNFTアイテムを制作・販売する
メタバースで使えるNFTアイテムを制作し、販売するというのも副業としてはおすすめです。
メタバースに個性的なアバターを持ち込みたいという人や、個性的なアイテムを自宅に配置したいという人は大勢います。そういう自由なところや、理想を追い求められるところが仮想空間の良さですから。
ただ、自分でそれを実現できる技術を持つ人は少ないです。
そのため、アイテムの制作販売はとても需要があります。
クオリティを上げて販売数を少なくすればある程度高く売ることもできるでしょうし、販売数の制限を無くして単価を低めにして中長期的な売上を見込むことも可能です。
そこのバランス感覚は難しいところですが、制作する技術があるなら挑戦する価値はあります。
アバターを使った接客の仕事をする
メタジョブという仮想空間専用求人サイトがあります。ここには、アバターを使って仮想空間で接客をする仕事が募集されているんです。
仮想空間で行われる展示会などのイベント、仮想空間内のお店などに来てくれた人を案内する仕事になっています。時給は2000円ほどが相場で、メタバースにアクセスしてボイスチャットができる環境があれば在宅でも可能です。
また、アバターを用いて仮想空間から現実世界へアプローチする仕事もあります。現実世界にいる客に対し、アバターで接客するのが仕事内容です。
脱出ゲームなどのイベント型ゲームの案内人や、テレアポスタッフなどの求人が多い傾向があります。
在宅可能な求人も多いので、このようなアバター接客も副業として選びやすいでしょう。
メタバース関連の在宅ワークを探す
メタバース関連の在宅ワークを探すのも、一つの手です。
先程紹介したアバター接客以外にも、メタバース関係の仕事で在宅・副業OKの仕事がいくつかあります。
たとえば、Unityエンジニアや3DCGデザイナーなどの技術職。スキルが必要な分ハードルが上がりますし納期などで忙しくはなるものの、単価は高いです。
こういう仕事は決して多くはないものの、技術がある人なら探してみる価値はあります。もちろん、その技術を活かして自分でアイテム制作などを行うというのもアリです。
安定的な副業収入を得たい人は求人を探し、自分のペースで稼ぎたい人は自分でやるのがおすすめですよ。
Youtubeやnoteなどでメタバース情報を発信する
Youtubeやnoteなどのメディアで、メタバース情報を発信するということも副業として成り立ちます。
Youtubeに関しては収益化のハードルが他と比べて高めなのが、ネックです。実際にメタバース内の様子を映しながら情報を発信できるのが大きなメリットになります。
たとえば、メタバース内にある自宅ワールドやスタジオ風ワールドでニュース番組風のものを制作するなど、情報発信方法の幅も広いです。
noteなどテキストベースのメディアの場合は、収益化ハードルがYoutubeに比べて低くなります。その分、ガッツリ稼ぐにはSNSのアクティブなフォロワーの数だけでなく、情報の質も大事です。
他にも個人サイトなどで行うのであれば、たとえば「メタバースにおすすめなPC」という形で記事を書き、アフィリエイト収入も狙う必要があるでしょう。
結果的に、テキスト系のメディアはやることが増えるのがネックになります。
どっちのほうが始めるハードル自体は低いのかな?
あや
よしぞー
始めるハードルと収益可能にするハードルはnoteが低いね
ただし、「たくさん稼ぐ」ということになるとYoutubeもnoteもハードルは高いです。
また、どちらか一方だけではなく、テキストと動画の両方を用いるケースもあります。同じ内容でも文章のほうが良いという人もいれば、動画のほうが良いという人もいるので両立させるのが最も良い形でしょう。
NFTゲームで稼ぐ
メタバースではありませんが、今はNFTを活用したゲームが旬です。NFTゲームとは簡単に言えば、プレイするだけで仮想通貨を稼げるゲームの事で、GameFiとも言われています。
2021年に火のついたアクシーなどが有名ですが、最近では下記のゲームが話題です。
- Sorare
サッカー選手のトレーディングカードを保有し、実選手が活躍すると稼げる仕組み - Pegaxy
架空のペガサスを生産して稼ぐゲーム - 元素騎士オンライン
元々オンラインゲームとして人気のあったゲームにNFT機能を追加したもの - STEPN
歩く・走る事で仮想通貨を得られる
面白そうなゲームがいっぱいあるね!
あや
よしぞー
僕は元々ランニングが趣味だったからSTEPNで稼ぎ出したよ!
STEPNに関する情報はSTEPNカテゴリにまとめていますので、合わせてご覧ください。
メタバースを副業にする前にやっておくべきこと
メタバースを副業にして稼ぐ方法を紹介してきました。ただ、副業のビジネスとして本格的に始める前に、やっておくべきことがいくつかあります。そんな必要な準備について、3点紹介しましょう。
人気のメタバースに触れておく
まず、人気のメタバースに触れておくのは必須です。
VRChatやThe Sandboxには触れておいた方が良いでしょう。
VRChatはメタバースが注目される前から人気のあるサービスで、一般的な3DCGで構成されています。NFTの利用が禁止されているものの、VRChat用アバターやアイテムの販売などで稼ぐ人も多いです。
これが、ほとんどのメタバースの基本形となります。
The SandboxはNFTが注目されて人気になったメタバースです。Minecraftのようなボクセルで構成されている世界で、交流やゲームを楽しむ形になっています。
NFTを活用したメタバースの基本形です。
この二種類の基本となる人気サービスは触れておいた方が、どの形の副業を選ぶにしてもスムーズに稼げるようになります。
よしぞー
ビジネスに利用するなら、利用するもののことを深く知るのは基本だね
NFTアートを一つ購入しておく
メタバースにNFTを絡めた副業を選ぶ場合は、安価なNFTアートを一つでも購入しておくことをおすすめします。もちろん、NFTを副業に全く絡ませない人は、不要です。
NFTの購入は一見ハードルが高い行為ですよね。まだまだ新しいモデルで一般に浸透しておらず、世間的な理解度は浅いです。それを利用してビジネスを行うのであれば、理解度を深めておく必要があります。
わかりやすく人に説明するにしても、NFTアイテムを売るにしても同様です。
安いNFTって具体的にいくらくらいがあるの?
あや
よしぞー
SNSのアイコンに使えるようなもので、5000円から6000円くらいかな
NFTを購入しておくことで、仮想通貨で買い物をするという一連の理解も深められます。
自分のメディアを用意しておく
これまで紹介した準備に比べると必須ではないものの、出来れば自分のメディアを用意しておいたほうが良いです。
今回紹介した副業は、大きく分けて「制作・販売」「投資」「在宅ワーク」の3つがメインでした。
制作販売において、制作者が情報を発信する必要性があるのは数多のクリエイターが証明していますよね。3DCGに限らず、例えばゲーム・イラスト・動画などで人気なクリエイターたちは、みんな何かしらの情報発信を行っています。
活用率が高い順で並べると、「SNS(主にTwitter)」「販売プラットフォーム内ブログ」「Youtube」「note」「個人サイト」とさまざまな方法で情報発信をしている状況です。
投資においても同じように、「自分が行っている投資の流れ」「ノウハウ」などを発信することでファンがついています。
在宅ワークに関しては必須とは言えないまでも、あるとやはりファンがつきやすくなり、仕事も得やすくなるので得です。
このように、いかに「ファンを付けるか」が重要になります。特に今回のようなネット内で行うビジネスにおいては、重要性が増すんです。
そのため、いずれにしても何らかの情報発信ツールは用意しておくことをおすすめします。
Twitterもそれ専用のアカウントを作り、まずは「これからこういう副業を始めようとしている」ということを発信しましょう。そうしながら、その副業に近い界隈の人や興味がありそうな人をフォローしていくことをおすすめします。
副業として始めるの向いているメタバースプラットフォーム3選
ここまで、メタバースで副業をする方法や必要な準備について紹介してきました。ただ、使うメタバースプラットフォームも重要です。そこで最後に、副業として始めるのに比較的向いているプラットフォームを3つ紹介します。
The Sandbox
The Sandboxは、Minecraft風のボクセルで構成された世界で交流やゲームを楽しむプラットフォームです。
特徴的なのは、NFTを活用したシステム。
ゲーム内の土地がNFTとして販売されており、ユーザーはそれを購入してビジネスを行えるようになっています。実際にゲームを作って稼ぐ人もいれば、バーチャル賃貸を営業する人もいるという状態です。
こういうNFTを活用するメタバースは後追い的にたくさん生まれていますが、その中でもユーザー数が特に多いのがメリットとなります。
さらに、運営がGame Makerというツールを提供しているのが強みです。The Sandboxに特化したツールなので、使いやすく開発環境も整えやすいというメリットがあります。
Decentraland
Decentralandは、VRとNFTの両方を売りにしているプラットフォームです。
The Sandbox同様に土地の概念があります。
そのうえ、仮想土地「LAND」の区画「パーセル」を自由にカスタマイズ可能です。そのパーセル内でアイテムやコンテンツの作成ができるようになっています。土地をガッツリとカスタマイズできるというのが、他のNFTを活用したメタバースとの差別化になっているのがポイントです。
このシステムによってできることの幅が広くなっているので、収益化も狙いやすくなります。
土地に建物やオブジェクトを置いてカスタマイズするだけなら、専用ツールで簡単にできるのもポイントです。
ゲームを作ったりすると専門知識も必要になります。そこで技術者と非技術者との間で差別化ができるのが、良いところです。
VRChat
VRChatは、VR機器が一般に普及しはじめた当初からある人気なメタバースです。
NFTの利用は規約で禁止されていますが、そこが良さでもあります。一般ユーザーにはNFTがそこまで浸透していないので、NFTを前面に押し出しているところに比べると居心地の良さを感じるという人が多いです。
メタバース内で収益化する方法が無いので、投資などはできません。
ただ、VRChat用アバターやアイテムをBOOTHなどで販売することで副業収入が得られます。他にも情報の需要が高いため、情報発信なども効果的です。
自分が楽しみながら稼ぎやすいって感じがするね
あや
よしぞー
自分もユーザーの一人として気軽に楽しみながらできるから、ファンが付きやすいと思うよ
メタバースを副業にするなら今がチャンス! まずは始めてみよう
メタバースを副業にして稼ごうとしている人は、少なくありません。実際に投資やアイテム制作などで稼いでいる人は、続々と現れています。
それでいて一般的ではないというところが、副業としてチャンスという部分です。
稼ぎ方によってハードルの高低に差がありますが、まずは自分にできる準備からはじめてみてはいかがでしょうか。