メタバースでは、土地を購入することでより楽しくなったり、収益化が可能になったりします。
この土地購入という概念が、メタバースがこれほどまでに投資家などから注目されている理由のひとつだと言えるでしょう。土地を買って相場が高くなっているときに売ったりすることができますし、土地にもブロックチェーン技術が使われていますからね。
売買履歴のデータが紐づくので、安心して投資できるというわけです。
今回は、そんなメタバース内の土地とはどういうものかということと、土地の購入方法、土地が帰買えるプラットフォーム5つを紹介していきます。
目次
メタバースの土地とは?
まずは、メタバースの土地とは一体どのようなものなのかについて、説明していきます。知らなければ、あまりイメージがわきませんよね。知ってしまえば案外簡単な話です。難しい話はかみ砕いて、説明します。
メタバースで自由に使える場所
メタバースの土地は、その仮想空間上で自分の好きに使える場所のことです。
土地の概念があるメタバースには、土地を持っていないと自分の建物を建築することができないようになっています。建築を楽しんだりワールドを作成して公開したりするのに、土地は必要不可欠なものです。
VRChatなど、土地がないメタバースももちろんあります。それらでは土地所有の概念がないため、誰でも自由にいくらでも建築やワールド作成を楽しめるんです。土地を活用することではなく、建築目的ならそういうプラットフォームを選んだほうが良いでしょう。
また、土地は各プラットフォームごとに独立しています。Aの土地をBというメタバースに流用することは、できません。
NFTアートなどはいろいろなメタバースプラットフォームで使えることがありますが、土地は必ず対応するプラットフォーム以外では使えないので注意しましょう。
イメージ的には、課金でいいのかな
あや
よしぞー
かなり高額な課金アイテムって感じだね
土地の価格は時価
メタバースの土地の価格は、固定されていません。
その時々によって、値段が変わります。2022年1月現時点でOpenSeaというNFTを扱っているサイトで、The Sandboxという特に人気のあるプラットフォームの土地を検索すると、100万円単位の価格がついている土地が出てくるんです。
これは以前と比べて値段が上がっており、今後も値段が上がり下がりしていきます。
ここが投資になっているポイントです。価格が時価なので、なるべく下がったときに購入して上がったときに売るという投資の基本原則が成り立ちます。
その土地の構造・大きさなどによっても付加価値がつくので、結構奥が深いです。ほかの土地は価格が上がっているのに安く売られている土地があれば、構造などの理由からあまり値段がついていないものだと考えられます。
土地にもピンからキリまであるということですね。
メタバースの土地に興味があれば、こまめに価格をチェックして推移をメモしておくと良いでしょう。自分で使って楽しむにしろ、売るにしろ、安くなったときに買うことをおすすめします。
びっくりするほど高いわね。さすがに現実の土地ほどではないかもだけど
あや
よしぞー
いや…それはどうかな
メタバースの土地が、超高額で売れたという例がいくつかあります。
まず、ディセントラランドというメタバースの土地で、4億円弱の値段が付いたことがあるんです。ほかにも100億円越えの値段がついたり、現実の土地と同等かそれ以上の値段が付くこともあります。
もちろん注目された初期の話なので、今後値段が落ち着いてくる可能性もあるでしょう。今手が出せなくても、今後は手が届く範囲の土地も見つかる可能性があります。
土地に建物を建築して不動産営業をする人もいる
メタバースの土地の活用方法は、さまざまです。まっさらで何もない状態で、相場が高くなったときに売ることもできます。
ほかにも、建築したり不動産営業をしたりすることができるんです。
メタバース上の建築について詳しくは別記事で語っていますが、とても自由度が高いのが特徴となっています。自分の現実の部屋を再現することも、理想の家を追及することも可能です。
ほかにもマンションなどの集合住宅や、神社、音楽クラブ、イベントブースなどなど…。それだけでなく、非現実的なファンタジー世界だってつくれてしまいます。
この建築物を誰かに貸し出すことによって、不動産営業を得る人がいるんです。
たとえば住宅の場合は、家賃を取ります。イベントスペースなどの場合はイベント主催者に貸し出し、料金を取るというイメージですね。土地ではなくて、建築物を売るという人もいますし、土地ごと建築物を売るという人もいます。
土地を売却すれば一度に大きなお金が手に入りますが、賃貸やレンタル業なら一つの土地から継続的な収益を生み出せるのが魅力です。土地を買ったら、バーチャル不動産をやってみるのも良いかもしれませんね。
メタバースでの土地の購入方法を紹介
メタバースの土地について理解を深めたところで、今度は実際に購入する流れを説明します。流れは少々複雑なように見えますが、実際はそこまで難しくありません。一つずつ、見ていきましょう。
仮想通貨取引所のアカウントを作成する
メタバース上での土地の購入は仮想通貨を使用しますので、仮想通貨取引所の口座開設が必要です。
今回はコインチェックをベースに紹介していきます。
コインチェック以外の仮想通貨取引所でも良いのですが、コインチェックは扱いが簡単なのでおすすめです。初心者でも簡単にアカウントを作り、取引ができますよ。
コインチェックのアカウントは、公式サイト右上の「会員登録」からできます。画面の指示に従って必要な情報を入力していき、本人確認を行うだけです。
なお、本人確認には時間がかかる場合があります。すぐにアカウントができるわけではないので、余裕をもってアカウント作成手続きを行っておきましょう。
コインチェックのアカウントを作ったら、早速イーサリアムを購入します。これは、メタバースの土地をはじめとしたNFTの取引で使う仮想通貨です。
サイト内で探せば、すぐイーサリアムが出てきますよ。
メタマスクを作成する
コインチェックのアカウントを作ってイーサリアムを購入したら、今度はメタマスクを作成します。
メタマスクというのは、仮想通貨や土地を保管しておくための財布や金庫のようなものです。メタマスクは、ブラウザの拡張機能です。使っているブラウザのストアを開き、拡張機能のメニューで「MetaMask」と検索すれば出てきます。
ダウンロードしたら、ブラウザに追加すれば導入官僚です。
今度はメタマスクを起動し、ウォレットの作成をします。画面の指示に従って必要な情報を入力すると、簡単に作成可能です。
メタマスクを作ったら、今度はコインチェックで買ったイーサリアムをメタマスクのウォレットに送ります。
メタマスク用のアドレスを自分のアカウント情報からコピーして、コインチェックで送金手続きをする際、送金先のそのアドレスを指定すればOKです。これで、メタマスクにイーサリアムの残高が貯まりました。
好きなメタバースプラットフォームのアカウントを作る
続いて、好きなメタバースプラットフォームのアカウントを作りましょう。土地が買えるプラットフォームについては、後ほど5つ紹介します。そちらを参考にしていただいても良いですし、ネットで調べて人気のあるプラットフォームを選んでも良いでしょう。
基本的に、人気プラットフォームの土地のほうが需要が高くなり価格も上がる傾向があります。
OpenSeaなどで土地(Land)を探して買う
ここまできたら、あとは土地を買うだけです。
土地は、OpenSeaなどのサイトで購入できます。たとえばThe Sandboxなら、OpenSeaで検索すると土地がたくさん出てきますよ。この中から好きな土地を選んで、購入手続きを行うだけです。手続きは基本的に画面の指示通り行うだけなので、簡単ですよ。
値段は簡単じゃないけど、購入方法は結構簡単ね
あや
よしぞー
これだけの手続きで億単位のお金が動くこともあると考えると、すごいよね
土地が買えるメタバースゲーム5選
土地が買えるメタバースゲームは、たくさんあります。今回は、その中から人気なものや一風変わったものなどを5つ紹介しましょう。それぞれ特徴を簡単に説明しますので、ゲーム選びの参考にしていただけると幸いです。
The Sandbox
The Sandboxは、土地が買えるブロックチェーン型メタバースの中で、世界的に特に人気のあるゲームです。土地のオーナー数は、2021年5月時点で9800人にものぼるとされています。
最初は日本では土地を買えなかったのですが、今では日本でも土地購入が可能です。
The Sandboxの面白いところは、土地をオリジナルゲームに使えるということ。The Sandboxという仮想空間の中に、自分でゲームを作って公開できるんです。ゲーム内ゲームというとクオリティが低いのではと思う人もいるかもしれませんが、中にはとても高クオリティな作品もあります。
さらに、マイクラのようなブロック(ボクセル)で構成されており、ポップな世界観なのも魅力的です。
そこで自由に交流やワールド作成などを楽しめるので、数あるメタバースの中でも特におすすめ度が高いゲームとなっています。
Decentraland
Decentralandは、一般的な3Dで構成されたメタバースです。世界観は、ワールドの数だけあります。カクカクとしたローポリゴン風なワールドや、カートゥーン調のワールドもあればリアルなワールドもあるのが面白いところです。
例としては、世界最古の国際オークション会社であるサザビーズが持っている、NFTの展覧会場があります。有名なNFT作品を無料で展示しており、誰でも簡単に閲覧が楽しめるNFT作品に興味がある人にとってはとても魅力的なワールドです。
ゲーム内ではMANAという独自通貨が使われており、それを使って遊びの幅を広げることもできます。
アバターを使い日々開発が進む広い世界を探検するだけでも楽しいですし、土地を購入すれば3Dのコンテンツを簡単に、かつ自由に作ることが可能ですよ。
Cryptvoxels
クリプトボクセルは、誰でも簡単に世界を編集できるのが魅力のメタバースです。他のメタバースだと、プログラミング知識が必要だったりするケースもあります。クリプトボクセルは、プログラミング知識がなくても簡単に世界を作ったり編集したりできるんです。
クリプトボクセル専用の編集ツールがあり、ツールの使い方さえ学べば簡単に扱えます。ツールの使い方もそう難しくはないので、土地を持ったならば一度挑戦してみるのがおすすめです。
他にも、VRデバイスだけでなくWebブラウザやスマホからもアクセスできるという魅力があります。特にスマホは対応しているメタバースが現状まだ少ないので、大きな強みだと言えるでしょう。
PCアプリのダウンロードじゃなくてブラウザなんだね
あや
よしぞー
そこも気軽さが増してすごくいいよね
SOMNIUM SPACE VR
Somnium Spaceは、少し変わった特徴を持ったメタバースです。他のメタバースは、基本的にはロビーからワールドを選択して移動します。一方Somnium Spaceは、自分の足などで向かうというシステムがあるんです。
これにより、メタバース世界に住んでいるという没入感が一層高くなっています。走るとスタミナが減るといった、オープンワールドゲームのようなシステムも特徴的です。
さらに、テレポーターハブという装置があります。これは特定の場所に移動できるテレポート装置で、NFTとして販売されているアイテムです。これで、紐付けられた場所に簡単にアクセスできます。
歩いて移動してテレポーターを見つけて入ると、そこは全く別の空間。この世界を旅している感覚が、とても魅力的です。
こういうシステムだと、車とか欲しくならない?
あや
よしぞー
仮想通貨を払えば車にも乗れるよ
敢えて制限をつけることによって、没入感を高めた秀逸なメタバースですよ。
Influence
Influenceは、比較的マイナーですが少しずつ注目されているメタバースです。ベンチャーエンジニアリング企業のRISE Cooperativeが開発した、宇宙攻略型メタバースとなっています。
世界観が他にはない独特なもので、好きな人はとことんハマるタイプです。
滅んでいく地球から人々が宇宙へと脱出し、小惑星を所有して資源を掘り、生き延びていくというバックストーリーがあります。この小惑星というのが、このゲームにおける土地の概念です。
職業選択の概念もあり、ゲーム要素が強いメタバースを探している人にはぴったりでしょう。
ただ日本人向けの情報がぜんぜんないのがネックだね
あや
よしぞー
それはたしかに…
土地を買ってメタバースをより楽しもう!
メタバース内の土地は、自由に建築をしたりゲームを作ったりして楽しめます。
他にも売買が盛んに行われており、投資にもなるうえ賃貸営業などをすることも可能です。仮想空間で暮らすという近未来的発想が、このメタバースの土地によって現実に近づいているように感じられます。
取引するもよし、賃貸営業で収益をあげるのもよし…。
予算が合えば、メタバースの土地を買ってみるのも良いのではないでしょうか。