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Steamで遊べる! 超おすすめアドベンチャーゲーム10選

8 min

比較的人を選ぶ印象のあるゲームジャンル・アドベンチャーゲーム(AVG)は、Steamでは人気ジャンルのひとつです。

2Dのものも多いので、低スペックPCで遊びやすいところも人気を集める理由なんでしょう。ただ、一番大きいのは「PC画面とじっくり向き合って頭を使うところ」に、アドベンチャーゲームの魅力があります。

ときには頭を使って推理をし、ときにはストーリーを楽しむ。

そんなアドベンチャーゲームを10タイトル紹介しましょう。

Steamおすすめアドベンチャーゲーム10選【前編】

Steamで遊べるアドベンチャーゲームは、玉石混交です。アドベンチャーは比較的作りやすいということもあり、さまざまなクオリティの作品がSteamで販売されています。その中から超おすすめだと言えるものだけを、10タイトル紹介しましょう。まずは前半、5タイトルについて語ります。

Va11 Hall-A

テレビ東京のゲーム番組『勇者ああああ』でも取り上げられるなど、メディアやSNS上を中心に話題になった屈指の名作です。

このゲームは、ディストピア社会で開かれているバーの店員となり、客の注文に合わせてお酒を作るゲームとなっています。お酒を濃く作ることで客を酔わせて口を軽くしたり、逆に度数を低めに作ったりといったロールプレイも可能です。

基本的には、客の好みを理解してカクテルを作ることが求められます。

ゲームの目的は家賃を稼ぐことですが、バーを中心としてインパクトのあるストーリーが展開されていくんですよ。推理ゲームではありませんが、途中で考察をしたり個人で推理を楽しめるのも、このゲームの魅力です。

さらに、このゲームを最初に起動すると「飲み物とおつまみを用意してリラックスした状態でプレイしてください」というメッセージが表示されます。BGMが凄く良く、しかも自由に組み合わせて流すことができるため、かなりお酒に合うんですよ。

客との会話も結構下ネタが多く、お酒を入れて適度にツッコミを入れながらのほうが楽しみやすいです。

ストーリーの行方は、プレイヤーの作るカクテル次第!

バーテンダーシミュレーションとしても、アドベンチャーとしても、酒のつまみとしても楽しめます。

[ストアページ]
https://store.steampowered.com/app/447530/VA11_HallA_Cyberpunk_Bartender_Action/

Legal Dungeon

Legal Dungeonは、警察官になって被疑者を起訴/不起訴にするかの意見を提出する「意見書」を作成するゲームです。

ゲーム画面のほとんどは、文字とアイコンで表現されています。さまざまな供述調書や捜査書類を読んで、被疑者がどの法令に抵触したのかを考え、当てはめていくんです。判例や状況、証拠などを照らし合わせて「この被疑者は有罪か無罪か」を判断します。

あくまで意見書なので、プレイヤーが起訴意見を提出しても上に揉み消されて不起訴になることもありますし、有罪だと思っても法的機関が無罪することもあるんです。

警察の意向に沿った意見書を作れば警察内の評価が上がり、法的機関と解釈が一致していれば法的機関の評価が上がります。

これによって、ストーリーが分岐していくんです。ED吸うはゲームオーバーも合わせると14通り。

さらに、このゲームの面白いところはテーマにあります。この作品のテーマは「罪悪感」です。

証拠が無罪を示していても警察内部の政治的事情から、起訴意見を提出しなければならない場面も出てきます。逆も然りです。社会正義を成すため悪を許容するか、悪を徹底的に弾劾し無罪の人には寄り添い社会正義を貶めるか…。

どのみち、罪悪感に駆られます。

また、推理ゲームなんですが、難易度はかなり高いです。

深いストーリーと、難易度の高い推理を楽しみたい人におすすめですよ。

[ストアページ]
https://store.steampowered.com/app/1013750/Legal_Dungeon/

Papers,Please

Papers,Pleaseは、入国審査官になって、入国希望者を厳しく調査・審査して入国許可または拒否を選ぶゲームです。

ゲーム内では、パスポートをチェックして、さまざまな書類に目を通し判子を押していくことになります。

書類に不備が見つかることもあり、その場合は「調査モード」に入ることが可能です。問題のある個所を選んで、矛盾する情報を二つ突きつけて審問を行います。納得できる答えが返ってくれば許可、納得できなければ拒否にするという判断をプレイヤー側に委ねられているんです。

一言で表現するなら、難易度の高い間違い探しゲームですね。

序盤は判断が簡単なものが多いのですが、ストーリーが進むにつれて目を通すべき書類の数がどんどん増えていき、難しくなります。本格的な推理アドベンチャーがしたい人に、ぴったりです。

また、入国希望者一人ひとりにしっかりとした人生ドラマがあります。希望者の人生ドラマに主人公も関わることになるのですが、相手にどこまで深入りするかの判断もプレイヤー次第です。

判断によって、エンディングも分岐していきます。

[ストアページ]
https://store.steampowered.com/app/239030/Papers_Please/

Her Story

Her Storyは、古いデータベース端末を捜査して動画を見るゲームです。

ゲーム画面は、Windows3.1のような凄く古いデータベース端末。検索窓があり、プレイヤーはそこに適当な単語を入力します。検索ボタンを押すと、その単語が「彼女」から発せられている動画の件数と、そのうち5件の動画が検索結果として表示されるんです。

該当する動画がどれだけあっても、5件しか表示されません。残りは検索ワードを変えたりAND検索したりして絞り込み、見ていきます。

このゲームの目的は、そうして検索を駆使して彼女の証言を聞くことです。動画内で語られる彼女の話が、このゲームのストーリーとなります。断片的なストーリーを繋ぎ合わせて考察し、答えにたどり着く楽しさが魅力です。

さらに、さまざまな検索ワードや方法を試して新しい証言にたどり着いたときには、達成感があります。

一種のパズルのような感覚でストーリーを紐解いていく感覚と、試行錯誤して答えにたどり着く推理が好きな人にぴったりのアドベンチャーゲームです。

[ストアページ]
https://store.steampowered.com/app/368370/Her_Story/

The Silver Case

本作は、1999年にプレステで発売された作品のHDリマスターです。当時は大きな話題を呼んだとは言えないかもしれませんが、熱狂的なファンの多いカルト的名作だと言えます。

本作は、シルバー事件と呼ばれる事件の被疑者ウエハラカムイを中心として語られていくんです。逮捕時に精神的な問題を抱えて精神病院に収容されていたものの、序盤で逃亡をはかります。

この人物の逃亡により、物語が大きく動き出すんです。

ゲームのテーマは、「犯罪とは何か」「犯罪者とは何か」について。犯罪は伝染するという思想を前提として、物語が進んでいきます。Youtubeで過去の重要犯罪の考察などを見るのが好きな人には、大いに楽しめるでしょう。

ゲーム画面は、フィルムウィンドウと呼ばれるインターフェイスが採用されています。喋っている人物のアップ、ロケーション、チャプター名などが表示されるんです。さらにはセリフまでウインドウで表示されるのでごちゃっとするイメージがあるかもしれませんが、視線誘導がうまく、見づらいという印象は全くありません。

さらに、このゲームの魅力はテキストにもあります。かなりケレン味があり、ユニークです。海外ドラマの言い回しなどが好きな人には、合うでしょう。

また、登場人物もなかなかに狂っている人が多いのですが、それだけに全員魅力的。ハードボイルドな人物も、特殊な性癖を持つバーのマスターも、そして犯罪者たちも巧みに描かれています。

[ストアページ]
https://store.steampowered.com/app/476650/The_Silver_Case/

Steamおすすめアドベンチャーゲーム10選【後編】

Steamで遊べるおすすめアドベンチャーゲームをまず5本紹介してきました。どれもテキストがメインではありますが、それ故に推理に没頭できる作品ばかりです。ここからは、後半の5作品を紹介していきます。

WILL:A Wonderful World/WILL:美好世界

日本語では、「WILL 素晴らしき世界」と題されます。このゲーム世界では、プレイヤーは神様になるんです。神様のもとに、人間たちから多種多様な手紙が送られます。ほとんどは、悩み相談とお願い事です。

「神頼み」という言葉がありますが、実際に神頼みをするときも「悩んでいるとき」「願い事があるとき」ですよね。そうした神頼みに対し、プレイヤーが対処していくことになります。

ゲーム部分は、手紙を読んで事実関係の前後を入れ替えるのがメインです。

魔法のペンを使って、手紙の事実関係の前後を入れ替えることで、事実が変化します。

作中に出てこない問題を例として、紹介しましょう。

例えば、「酔っていたため」「薄暗い夜道を帰っているとき」「スマホを落として壊してしまい」「大切な人の相談にすぐ応えられなかった」という人間がいたとしましょう。

この「酔っていた」という事実を後に回せば、「薄暗い夜道を歩きながら大切な人の相談に乗っていた」と出来事が変わります。酔っていたという事実は「帰宅した後に飲んだため酔った」と、なるかもしれません。

このように起こった事実自体を消すのではなく、時系列を入れ替えることで事実を変化させるのがこのゲームの面白いところです。

さらに、複数の登場人物同士のエピソードが互いの運命に干渉して変化し合うというシステムを採用しています。一人の運命を変えることで、もう一つの運命が変わり状況が良くなることも悪くなることもあるでしょう。

そうした複雑に絡まり合うストーリーに魅力を感じる人には、とてもおすすめです。

[ストアページ]
https://store.steampowered.com/app/588040/WILL_A_Wonderful_World__WILL/

Return of the Obra Dinn

このゲームは、これまで紹介してきたアドベンチャーゲームとは少し毛色が違います。このゲームは一人称視点で歩き回って調査するパートと、調査結果を元にテキストを見て推理を行うパートとを自由に行き来しながらプレイするんです。

ゲームの舞台は、オブラ・ディン号という船。この船は突然、イングランドに姿を現しました。帆が損傷して、船員の姿も見えず、幽霊船のような様相を呈しています。プレイヤーは保険調査員となり、この船で何があったのかを調べ、損害査定書を作成していくことになるんです。

特徴的なのは、画面が全てモノクロであることと、3Dでありながらもどこかドット絵のような印象を持つグラフィック。

さらに、最も特徴的なのは「メメント・モーテム」という懐中時計のようなアイテムの存在です。これを死体にかざすことにより、その死体の死の瞬間を見ることができます。

この死体の記憶と、船内で見つかるさまざまな手がかりとを照らし合わせて推理していくゲームです。

難易度は若干難しい程度ですが、推理ゲームが好きな人にはおすすめできます。

[ストアページ]
https://store.steampowered.com/app/653530/Return_of_the_Obra_Dinn/

REPLICA

前編で紹介した「Legal Dungeon」の作者のゲームです。Legal Dungeonより前に出たシリーズで、同様に「罪悪感」をテーマとしています。

物語の舞台は、国家保安部による厳密な警備が行われている都市です。そこでテロ事件が発生し、プレイヤーは容疑を掛けられた人物のスマホから情報を探し出すことになります。

ゲームスタートすると、スマホの待受が表示されるんです。ただ、他人のスマホなのでいきなりロックを解除することはできません。まずは、ロックを解除するためのパスワードを調べることになります。

要所要所で保安部から電話がかかってきて、ストーリーが語られていくんです。

また、このゲームのテーマとなる「罪悪感」が、他人のスマホを見るという行為で表現されています。

捜査のために写真、メッセージなどあらゆるものを調べていく必要があるんです。写真の位置情報から住所などを調べたり、SNSから容疑者の思想・思考を調べたりします。スマホの中で個人情報を調べるという身近な怖さが、そのままプレイヤーの心に罪悪感となって跳ね返ってくるんです。

さらに、エンディングは12個も用意されています。どういう捜査をしたのかなどによって分岐していくので、「自分がこのゲームの登場人物の運命を決定づけた」という事実も罪悪感となり心にのしかかるでしょう。

考えさせられるアドベンチャーゲームが好きな人に、おすすめです。

[ストアページ]
https://store.steampowered.com/app/496890/Replica/

428~封鎖された渋谷で~

428は、過去にコンシューマで発売された名作アドベンチャーゲームです。サウンドノベルメーカーの代表格と言われるチュンソフトの、さらに代表作とも言える作品になっています。

そんな名作がSteam経由でPCで遊べるんですよ。

428の特徴的なところは、実写とザッピングシステムにあります。

さまざまな俳優や女優が出演している、遊べるドラマという感じです。ムービーは少なく、ほとんどは実写の一枚絵とテキストで構成されています。

渋谷を舞台に誘拐事件が起きるところから、物語が始まるんです。この事件を主人公のひとり「加納慎也」が捜査していきます。さらに、事件に居合わせた「KOK」というチームの元リーダー「遠藤亜智」、フリーライター「御法川実」、ウイルス研究者の「大沢賢治」、記憶喪失の女性「タマ」などさまざまな人物が関わっていくんです。

さらに、ザッピングシステムというものがあります。WILLで語ったような「登場人物一人の運命の変化が、他の人物の運命をも変化させる」というシステムです。

さまざまな主人公が切り替わりながら、それぞれの物語が最終的にひとつに集約していく群像劇。伊坂幸太郎の小説が好きな人には、ぴったりなゲームですよ。

[ストアページ]
https://store.steampowered.com/app/648590/428/

Steins;Gate

言わずとしれた名作ですね。アニメにもなり、スピンオフ作品なども多数出ています。Steins;Gateも、Steamで遊べるんです。「記憶を消してプレイしたいゲーム」とよく言われるほどに、衝撃的なストーリー展開が特徴となっています。

主人公は「鳳凰院凶真」を自称する厨二病の大学生、岡部倫太郎。彼が主催する科学サークル「ラボ」を舞台として、世界に渦巻く陰謀と身近な運命に立ち向かっていきます。

主人公はある日、牧瀬紅莉栖という天才科学者の講座に行き、一方的な討論を交わすんです。テーマは「タイムトラベル11の理論」でした。

しかし、講義の後、牧瀬紅莉栖が死んでいるところを主人公は見つけます。その後、あるメールを送ったことで世界が変化。牧瀬紅莉栖が生きている世界に飛んだことで、物語は大きく進んでいきます。

これが、本作のあらすじです。

ゲームシステムでは、「フォーントリガー」が採用されています。ゲーム中に自由に携帯電話を取り出して、登場人物から送られるメールに返信したり電話したりするんです。電話に出るかどうか、返信をするかどうかによって分岐していきます。

これにより、主人公とプレイヤーとが心理的にシンクロしていき、物語によりのめり込みやすくなているんです。

アニメを見たことがある人にも、全くこの作品に触れてこなかった人にも、おすすめできます。アニメでは、各ヒロインの個別ルートがほとんど描かれていませんからね。

[ストアページ]
https://store.steampowered.com/app/412830/STEINSGATE/

PCゲームのADVで推理しながらストーリーを追おう!

PCゲームとADVとの相性は、とても良いです。特にLegal Dungeonなどの「書類を読む」系のゲームは、PCでプレイすることで没入感が増します。実際、インターフェイスもPCっぽいものになっていたりしますからね。

PCゲームを語るうえで、アドベンチャーは外せません。

たまには、推理してストーリーを追ってみてはいかがでしょうか。

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よしぞー

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メタバース・ゲーム・音の世界で日々を暮らしています。このブログではゲーミング・VR、音楽鑑賞・オーディオについてデバイス等の情報発信やレビューをしています。

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