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100インチ越え大画面でゲームを楽しむ快楽【ASUS ZenBeam S2モバイルプロジェクターレビュー】

4 min
100インチ越えでゲームを楽しむ

映画館のような大きなスクリーンでゲームや映画を楽しみたい。

とまではいかずとも、100インチ程度で良いから大画面でゲームを楽しんでみたい。そんな夢を持ちながら大人になったゲーマーは多いのではないでしょうか。

しかし実際問題として、100インチ越えのモニターを購入するのはそう簡単ではありません。

一般的に市販されているモニターはせいぜい80インチクラスが最大ですし、80インチクラスのモニターを購入すれば可愛げのない枚数の諭吉が飛んでいく事になります。

スペース的な問題もあるでしょう。

今は薄型の液晶が主流ですから、80インチクラスのモニターを設置することは可能かもしれませんが、その大きさの画面で心地よくゲームできるかと言えば別です。

画面からの距離を取ることが出来なければ、ゲーム酔いしてしまいどうにもならなくなりますからね。8畳・10畳程度の部屋で80インチクラスのモニターを設置してしまったら、見づらい事この上ありません。

結局のところ部屋のサイズに合わせた適正なサイズのモニターが一番ちょうどよい訳です。

でもその部屋のスペースに合わせて最大サイズの画面にてゲームを楽しみたい。そんな諦めの悪いユーザーもいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな時におすすめなのがプロジェクターという存在です。

一昔前、プロジェクターは企業のセミナーやプレゼンなどで使用されることがメインでしたし、高額で一般市民が手を出せるものではありませんでしたが、近年では10万円を切る価格で高性能なプロジェクターが多く発売されています。

今回紹介するASUSのZenBeam S2は、500gを切る超小型のモバイルプロジェクターでありつつも、120インチクラスの映像出力が可能。そして解像度は、最大入力解像度で1920×1080の性能を持ち、ゲーミング用途でも十分に楽しめるスペック。

しかもお値段は6万円前後での入手が可能です。

ASUS ZenBeam S2 レビュー

ASUSのモバイルプロジェクターZenBeam S2は、500gを切る軽さでありつつも、500ルーメン、720P、USB-C、6,000mAhバッテリー内蔵、モバイルバッテリー機能、自動キーストーン補正、オートフォーカスというモバイルプロジェクターとして高い性能を誇る製品です。

狭いスペースしかなければ、20インチクラスの画面としてゲームを楽しめますし、

プロジェクターから3mほどの距離を確保できるのであれば、下の写真の様に100インチ越えの映像を映し出すことが可能です。

100インチ越えでゲームを楽しむ
部屋全体を映し出すことが諸事情にて難しかったため、モンスターとの比較でサイズを感じ取っていただきたい

ちなみにZenBeam S2の正式スペックとしては、壁から1mの距離が確保できれば40インチ、3mで120インチサイズでの投影が可能とされています。

ついでに30cm程度の距離を確保できれば、ピントも合いますし13インチ程度のサイズの画面を映し出すことが可能です。仕事の打ち合わせやプレゼンなどでも重宝しますね。

また、オートフォーカス機能(手動でも設定可)が優れているため、どんな距離でもキチンとピントを捉え、部屋のスペースに合わせて最大の画面サイズでゲームを楽しむことが出来るのです。

また斜めに配置しても水平垂直を調整できる機能があり、映し出すスクリーンに対してきちんと映し出せます。真正面に置く必要がないのもZenBeam S2の大きな強みです。

解像度とフレームレートは?

プロジェクターを選ぶ際に気になるのが、解像度の問題でしょう。

ZenBeam S2の解像度は1280×720 (720P)とHDクラスの解像度です。最近ではフルHD、4Kというプロジェクターも発売されているため、HDクラスでは心もとないと感じるユーザーもいらっしゃるでしょう。

しかし、フルHDや4Kのプロジェクターはお値段に可愛げがありません。

ASUSからもフルHDに対応したASUS F1というプロジェクターが発売されていますが、価格は11万円越えと一気に倍近くに跳ね上がります。

もちろん解像度だけでなく、1200ルーメンの明るさを誇り、3.7mの距離で210型の大画面投影が可能。Harman Kardon製2.1chスピーカーを搭載と、豪華すぎるスペックを備えますが、本体サイズも250x75x210 mm(1.8kg)という大きさになりますから、気軽に使うのではなく本格的な設置を考えるユーザーが検討するプロジェクターになります。

その点ZenBeam S2は120x35x120 mmのサイズで500gを切る重さと、片手でも持ち運べるサイズ感ですし、

実際にゲームを映し出す際の最大入力解像度は1920×1080になりますので、フルHDクラスの解像度にてゲームを楽しめます。

PS5と接続して確認したところ、1920×1080で60Hzにて出力されています
 ZenBeam S2でいくつかのゲームを試したが解像度で違和感は感じられませんでした

フルHD・60Hz出せるのであれば、プレステ5のゲームを一般的な映像性能にて楽しめるレベルですからストレスを感じることはないです。

それ以上に大画面にてゲームを楽しめる没頭感に喜びと感動を味わえるはずです。

実際100インチ越え大画面でのゲームはどうなの?

100インチクラスの大画面でゲームをした際の実際の感想ですが、とにかく没頭感は素晴らしいです。

画面以外のものはほぼ目に入ってこなくなりますから、リアルにゲームの中に入り込んだような感覚にて楽しめます。

ただし、画面からゲームをする距離をしっかりとれないと、画面の隅に書かれる情報を見るためには、目を動かすことが必要になってきます。

合わせて画面の動きを追いかけるのに酔います。大画面で映画を見る分にはまだ耐えられれますが、ゲームの様に操作が必要なものは別物のようです。

特にレーシングゲームやFPSなど動きの激しいゲームでは、画面から2,3m程度の距離しか取れないのであれば、正直酔いがきつくてゲームどころではありません。

4~5m程度の距離が確保できれば、100インチ越えの大画面でゲームを十分に楽しむことが出来ますが、距離が確保できないのであれば、1回試した後は、二度と大画面でゲームを行うことはないでしょう。

分かっていた事ですが、実際に試してみると近距離でゲームをするのはリアルにキツいです。

ただ、プロジェクターのメリットは、配置距離を変えれば映し出すサイズを変えられる利点もありますから、100インチ越えが厳しいようであれば、80インチ、60インチ程度のサイズに小さくしてゲームを楽しむこともできます。

自身の部屋環境の中で、適正な画面サイズに調整してゲームを楽しめるのが、モバイルモニターの大きなメリットであることを実際に使用して感じ取りました。

ぜひ、お試しあれ!

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