音楽を聴きながらランニングやウォーキングしたい。
この時間を活用してAudibleで読書をする時間に充てたい。
でもイヤホンを付けてしまうと、外部の音が遮断され車や自転車が近づいてくるのに気づかなかったりと危険。
そんなランナーやウォーカーにおすすめなのが、骨伝導イヤホンという耳を塞がないタイプのイヤホンです。
骨伝導イヤホンは骨を通して内耳に振動を送り、脳に音を届ける仕組みです。耳を塞がず骨にダイレクトに音を伝えるため、イヤホンから流れてくる音と外部の音を両方聴く事が可能です。
音を小さくすれば良いんじゃないの?
あや
よしぞー
ボリューム調整とは全く違う感覚で音を楽しめるよ
耳の機能が2系統になった感覚で、別々でしっかりと音を拾えるんだ
今回紹介する骨伝導イヤホンは SHOKZのOpenRun Proというイヤホンで、2022年2月に発売された骨伝導イヤホンです。
そんなOPENRUN PROのスペックと良い点・イマイチな点についてレビューしていきます。
目次
OPENRUN PROのスペックを解説!
- タイプ:ネックバンド
- 装着方式:両耳
- 接続:ワイヤレス
- 構造:骨伝導
- 再生周波数帯域:20Hz~20kHz
- 音圧感度:105dB
- ワイヤレス:Bluetooth Ver5.1
- 連続再生時間:最大10時間
- 充電時間:1時間
- マルチポイント対応
- ノイズキャンセリングマイク搭載
- 防塵防水性能:IP55
- 重量:29g
パッケージには、本体とイヤホンケース、充電ケーブルが付属しています。
ケースはジッパーで開けるタイプで、本体をピッタリと収納することが可能です。充電ケーブルを入れる貫通型のポケットもあります。
スペックで特筆すべきは、バッテリーでしょう。
連続再生時間が最大10時間あるので、使いやすいです。寝る前や起きてから出かけるまでの間に充電しておけば、ほぼ1日使っても問題ないでしょう。
さらに、マルチポイントに対応していたりノイズキャンセリングマイクを搭載していたりと、機能面も充実しています。
マルチポイントってなに?
あや
よしぞー
1つのBluetooth機器と複数の親機を接続できることだよ
OPENRUN PROの良い点をレビュー
OPENRUN PROのスペックを見てきましたが、イヤホンはカタログスペックだけでは判断できません。そこで今度は、OPENRUN PROの良い点についてレビューしていきます。
軽く装着感が良い
OPENRUN PROは、重量が29gと非常に軽いです。装着していても負担になることがありません。
そのうえ、長時間つけても痛くなりにくいように作られています。恐らく、ネックバンドのバネの調整バランスが良いのでしょう。朝から晩までつけていても、こめかみが痛くなりません。
軽いうえに装着感が良いので、日常的に使いやすいのが良いところです。
急速充電に対応している
OPENRUN PROは、連続再生時間が最大10時間と長いのに比べ、充電時間は1時間と短いです。そのうえ、5分の急速充電で最大1.5時間使うことができます。
1時間充電するだけで10時間使えるので、起きてから出かけるまでの間にフル充電することも十分可能です。テレワークで1日中使っていても、充電が切れる頃には仕事も終わるでしょう。
スマホアプリで手軽に設定ができる
OPENRUN PROは、スマホアプリに対応しています。
アプリで、いくつかの設定を手軽にいじることが可能です。たとえば、マルチポイントペアリングの設定、イコライザーモードの設定(スタンダード or ボーカル)などなど。
アプリで手軽に操作してイコライザーを変えられるので、好みの音に近づけることができるでしょう。
さらに、アプリを通じてファームウェアアップデートもできます。将来的にさまざまな改善が施される可能性も高いです。
耳がフリーになり安全性と快適性が高い
OPENRUN PROは骨伝導イヤホンなので、耳を塞ぐことがありません。耳にかけて振動を直接内耳に届けるため、周囲の音を聞きながら音楽を楽しむことができます。
ランニング時に周囲の音を気にすることが出来るのね!
あや
よしぞー
電車に乗ってるときや、家族のいる家でのテレワークにも便利だよ
若干音漏れはしやすいものの、常識的な音量なら周囲にそこまで影響はありません。音漏れはどんなイヤホンでも多少なりともありますし、骨伝導だからと特別音漏れしやすいというほどでもないでしょう。
当然ですがランニングや外を歩いている最中に音漏れが気になる事はありません。
他の骨伝導イヤホンに比べると音が良い
OPENRUN PROは、骨伝導イヤホンの中では音が良い方です。
骨伝導イヤホンはこれまで、音が悪いと言われていました。
前モデルであったAeropexもしかりで、便利ではあるけど音は微妙で安っぽくシャリシャリとした感が否めませんでした。
鼓膜を震わせる通常のイヤホンと違い、骨で蝸牛や聴覚神経に直接作用させる仕組みになっています。
骨を振動させて変換される音ということなので、一般的なイヤホンと同じ音を表現するのは技術的に難しい面もあるのでしょう。
ただ、これまでの骨伝導イヤホンと比べるとOPENRUN PROはしっかり聞くことができるレベルの音質になっています。
低音が前作「Aeropex」よりも若干強くなり、全体的な音は柔らかめでマイルド、聞きやすいです。
音場も広がり定位をイメージしやすくなりました。
方向性としては全体的にボーカルフロントに感じられますね。
あくまでも骨伝導イヤホン同士での比較になりますが、「骨伝導の中で音が良いものが欲しい」という人には良いのではないでしょうか。
OPENRUN PROのイマイチな点をレビュー
OPENRUN PROの良い点についてレビューしてきました。ただ、OPENRUN PROにもイマイチなところがいくつかあります。良い点とイマイチな点の両方から、自分に合うイヤホンかどうかを判断することが大切。そこで今度は、OPENRUN PROのイマイチな点についてレビューしていきます。
充電ケーブルが専用規格になっている
OPENRUN PROの充電ケーブルは、Shokz社の独自規格です。充電器やPCなどに挿す側はUSB Type-Aになっていますが、イヤホンに挿す側は独自。Type-Cではないため、好きなケーブルを使うことができないのはイマイチです。
ただ、マグネットになっていて近くに寄せるだけでハマるのは良いところ。専用ケーブルの使い勝手は良いものの、「Type-Cのほうがありがたい」と感じてしまいます。
よしぞー
USBポートって枯渇するから出来るだけType-Cに統一させたいよね
ボタンの操作性がイマイチ
OPENRUN PROは、音量操作のためのボタンと再生や停止などで使えるボタンが付いています。
電源と音量操作用のボタンは右耳側、再生・停止に使えるマルチボタンが左耳側に配置されており、慣れるまでは間違えてしまう可能性が高いです。
物理ボタン自体は配置されている面の大きさギリギリまで使っているので小さくはないものの、操作自体は決して楽ではありません。
操作性がイマイチなのは、配置がちぐはぐなためです。
左側のボタンは、イヤーピース前方にあります。耳の前の側頭部を押さえて振動するモジュールです。
一方、右側のボタンは耳の後ろのモジュールにあります。
左右非対称なのね
あや
よしぞー
細かいところだけど、慣れるまでは大変だね
音質はカナル型・インイヤーには及ばない
OPENRUN PROの良い点として音質について言及しましたが、あくまでも骨伝導イヤホンの中では音質が良い方だという程度です。
カナル型やインイヤーなど、一般的なイヤホンと比べると普及点レベル。普段良いイヤホンを使っている人なら、少しがっかりする可能性があります。
決して悪くはないのですが、普通です。
公式が推している低音に関しては、あくまでも「前作より強い」という程度。低音が強いと聞いて思い浮かべるような、迫力はありません。
全体的な音のまとまりは良いものの、敢えて意地悪に表現すれば「薄味」です。
普段から他の骨伝導イヤホンを使っている人や、スマホのおまけ程度のイヤホンを使っている方なら音質の良さに感動する音でしょうが、普段から音質にこだわったイヤホンを使用している人は音に感動することはないかもしれません。
ランニングユーザーには唯一無二の存在!
ここまで、OPENRUN PROについて詳しく語ってきました。
OPENRUN PROはワイヤレスの骨伝導イヤホンであり、最も良いのは1時間の充電で10時間も使えるバッテリー持ちの良さです。
音に関しては、骨伝導イヤホンの中ではトップクラス。特に安価な骨伝導イヤホンと比べると、感動するレベルで「ちゃんと音が鳴る」イヤホンです。
カナル型など一般的なイヤホンと比べると普通。
しかし、骨伝導イヤホンは耳を塞がずに音を聞くことができるという利点があります。カナル型などと比べて、長時間使っても難聴になりにくいです。
そして何よりも、イヤホンから音を聴きながらも外部の音をしっかり拾える事。
健康のために運動をしているのに、事故ってしまったらどうしようもありません。
周囲に配慮しつつ、音楽や音を十分に楽しみましょう!
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