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あまりお金をかけず音質改善! オーディオをより楽しむための方法を紹介

8 min

音楽を聴いていて、なんとなく自分の再生環境の音質が良くないと思ったり、もっと良くしたいと思ったりすることがありますよね。

ただ、音質を改善するための方法はお金がかなりかかるものや、電気系の知識が必要なものが目立ちます。できれば、もっと手軽に音質を改善したいものですよね。オーディオに限らず、1つの趣味に何十万とお金を出せる人は少ないでしょうから。

そこで今回は、あまりお金をかけずに音質改善する方法を紹介しましょう!

そもそも良い音とは?

音を良くする方法について説明するには、まず良い音とはどういうものなのかについて説明する必要があります。

良い音だと人は口を揃えて言いますが、実際は「こういうのが良い音だ」という絶対的な決まりはありません。

感覚的な部分が大きいですから。本来、人それぞれ良い音だと感じる音は違います。低音が強いのが好みな人は、ドンドンブンブンと低音が派手になるのが良い音だと感じるでしょう。バランスの良い音が好きな人は、全ての音域がクリアに聞こえる状態を良い音だと感じるかもしれません。

ただ、多くの人が聴いて「良い音だ」と感じる共通認識のようなものがあります。

よしぞー

よしぞー

一般的に、良い音というと、そういう共通認識的な概念のことだね

人間の感じ方・認知には、さまざまなバイアスがかかります。

流行している物事に支持が集まるバンドワゴン効果などですね。ハイレゾなんかが、その最たる例です。

ハイレゾがどんな定義なのか、CD音源との違いなどを詳しく知らない人が実際は多いでしょう。それでも、ハイレゾは良いという話がまことしやかに囁かれているため、人々はハイレゾというだけで「良い音だ」と感じます。

もちろん、ちゃんと知識があり、確実に自分にとって良いと思って楽しんでいる人もいますが、多くはないでしょう。

さらに、音が大きいと良い音だと感じる人が多いです。これも一種のバイアスではあるものの、実際に音が小さいより音が大きい方が低音が聞こえやすいということがあります。音の情報料が多くなったのを、漠然と「音が良くなった」と感じるんでしょう。

じゃあ、結局どういうのが多くの人にとって良い音だと思われているのか、気になりますよね。

よしぞー

よしぞー

まずは、クリアな音であることかな

ノイズが少なく、低音・中音・高音などさまざまな周波数の音がハッキリ聞こえることで、良い音だと感じます。

さらに、音量差がハッキリしていることも重要です。

たとえば、オーケストラの演奏で、ソロパートの音量と全体パートの音量が同じだと表現的に違和感がありますよね。

ここに音量差があればメリハリが付き、良い音だと感じるんです。

今回は、そのように「感覚的に良い音だと感じる」ために、音質向上する方法を紹介します。

音質に影響を与える要素をまとめて紹介

音質改善を目指すには、音質に影響を与える要素を知る必要があります。何が影響しているのかを知らないと、対処のしようがありませんから。

そこで本章では、音質に影響を与える要素を5つそれぞれ簡単に紹介します。

スピーカーなど再生機器の性能

まずは根本的なことですが、スピーカーなどの再生機器の性能は音に影響を与えます。

性能と言っても基準はさまざまです。

たとえば、数値上の性能ですね。どれだけの周波数の音に対応しているのか、量子化ビット数はどこまで対応しているのかなどの数値です。数値の開きが大きければ大きいほど、幅が広くなります。

さらに、音の傾向も大事です。

スピーカーやヘッドホンによっては、低音と高音が強いドンシャリだったり、低音ばかりが強かったり、全体的にバランスが良かったり、音が明らかに変わります。

自分の感覚的に良い音だと感じるための再生機器選びで最も重要なのが、この音の傾向です。

数値上の性能が良くても音の傾向が好みでなければ、良い音だと感じられませんから。

じゃあ数値は気にしなくていいの?

あや

あや

よしぞー

よしぞー

数値も大事だけど、まずは音の傾向で選んで、あとから数値上の性能で絞り込めばいいよ

スピーカーの配置

スピーカーの配置も、音に影響を与えます。スピーカーの中には無指向性もありますが、最も一般的なのは箱にスピーカーユニットが付いた指向性のあるスピーカーです。指向性というのは、単純に言えば音が飛ぶ方向が決まっているということですね。

基本的に、スピーカーユニットが付いている部分から前に、そして上に音が飛んでいきます。箱の側面、背面などは音があまり飛びません。

そのため、スピーカーの配置によっては音があまり聞こえなかったり、聞こえ方が変わったりするんです。

アンプの有無や性能

アンプによっても、音が変わります。

アンプは増幅器という役割があり、音声信号を増幅して伝えてくれるんです。そのため音圧がそのままスピーカーなどに繋ぐより大きくなります。音の大きさ・音圧が大きいと良い音だと感じやすくなるので、アンプはあったほうが良いです。

さらに、アンプの設計次第で音が変わります。

たとえば低音を補うように設計されているアンプがあったり、クリアな音になるように設計されているアンプがあったりするんです。

このアンプの設計・性能などによっても、音は変わりますよ。

DACなどその他機器や部品

DACなど、の機器も音質に影響を与えますよ。

DACはPCやスマホなどにも内蔵されていますが、PCやスマホの内蔵DACは音質が良いとは言えません。オーディオ機器ではないので、ここにコストをかけるメーカーはあまり無いですから。そのうえ、通知音などとミックスして音を流す仕様になっているために音質が劣化することもあります。

外付けのDACを使えばそういう音質劣化は起きないどころか、より高音質を楽しめるようになるんです。

また、アンプにDACが内蔵しているケースもあります。特にヘッドホン用に作られているポータブルアンプは、DAC内蔵機種がほとんどです。

ただ、こういう機器に関しては予算に余裕があり、興味があれば購入するというくらいで構いません。

こういう高価な機器を買う以外にも音質改善する方法は、たくさんありますから。

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ケーブル

スピーカーケーブル

アンプとスピーカーを接続するケーブル、DACとアンプを接続するRCAケーブルなどを変える事でも音は変わります。

ケーブルに関してはケーブル沼という言葉があるほどで、ケーブルによって低音が豊かになったりフラット寄りになったり。

値段もピンキリで、安いものだとAmazonのベーシック スピーカーケーブルという30mで1500円程度で購入可能なものもあります。

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このAmazonのスピーカーケーブルは4万以上のレビューが付いているから驚きですね。

このような低価格のものもありますが、ケーブルにこだわっていくと、量販店でメートル当たりの切り売りで購入する形になりますが、安いものだと1m120円~500円程度。高いものだと1mで2000円を超えるようなケーブルまで。

無理をしない範囲でケーブルを変えてみるのもオーディオ環境構築の楽しみの一つかもしれません。

部屋の配置によってはスピーカーケーブルだけでとんでもない値段になりそうね

あや

あや

部屋の環境

部屋の環境も、実は音に影響を与えます。

学校の体育館など、一箇所に大人数集まる場を想像してみてください。人があまりいないときには肉声でも声が通りますが、人が多くなるとみんなが静かにしていても肉声だと声が通りにくくなることがありますよね。

声量が小さく感じたり、何か濁ったように感じたり…。

ある! あれ不思議だったのよね。なんでだろ?

あや

あや

よしぞー

よしぞー

あれは、人の服に音が吸収されてるんだよ

このように、さまざまな物体が音に影響を与えます。

音は空気の振動で伝わるものなので、同じ空気に触れている物体による影響を受けると考えればわかりやすいでしょう。

音質を手軽に改善する方法

ここまで音質に影響を与える要素などについて説明してきました。スピーカーやヘッドホンを変えたりアンプを買ったりするのは、予算に余裕があり興味もある場合の手段です。まずは、もっと身近で低コストで済むところから音質を改善していきましょう。その方法を8つ紹介します。

部屋を片付ける

一番手軽なのは、部屋を片付けることです。部屋にものがたくさんあると、音が吸収されたり変に反響したりして、音が変わってしまいます。性能が良いスピーカーを使っていても台無しなので、スピーカーを使うことがあるなら部屋を綺麗に保っておくことは大切です。

散らかっている場合は、片付けましょう。

布は特に音を吸収しやすいため、衣服などはクローゼットなどにしっかりしまっておくことをおすすめします。

脱ぎっぱなしはオーディオ面でもダメってことね!

あや

あや

よしぞー

よしぞー

まあ、音とか関係なく脱ぎ捨てない方がいいけどね

スピーカーのレイアウトにこだわる

部屋が片付いたら、今度はスピーカーの配置です。ここが、最も重要になります。

まず、壁掛けと床に直置きはあまり良くありません。なるべくしっかりとした土台の上に置きましょう。

床に置く場合は、オーディオボードを使うのもおすすめです。オーディオボードは、スピーカーを置くための台座のようなもの。大理石など、固くて音の吸収が少ない素材を使っていることが多いです。

大理石や天然石などになるとコストも高くなりがちですが、木材は比較的安価で揃えられます。

たとえば、ホームセンターで手頃な大きさにカットしてもらった木材を使ってもOKですから。木材は響きがしっかりとしたものになるので、床に直置きするのとは明らかに音が変わって面白いですよ。

他にも、ホームセンターにある御影石もおすすめです。

よしぞー

よしぞー

ただ、御影石は大きさも限られてくるのがネックだね

やっぱり最初は木材かな

あや

あや

さらに、スピーカーの向きや場所も重要。

自分が音楽を聞く場所を決めてください。ソファに座るのか、デスクチェアに座るのかなど…。この自分の位置を三角点の頂点として、二等辺三角形になるように2つのスピーカーを均等に置くことが大切です。

2つのスピーカーと自分との距離は、それぞれ同じになるようにしましょう。

そして、スピーカーを自分の位置に向けます。

こうすれば、2つのスピーカーからしっかり音が自分に向かって出てくるようになるんです。

最初はなかなか調整するのも難しいですが、根気よく小刻みに調整していくと、どこかで明らかに良い音だと感じるポイントがあります。それを、じっくり探しましょう。

インシュレーターを使ってみる

インシュレーターというのは、絶縁体や断熱材などを意味する言葉です。オーディオの世界では、オーディオ機器と設置面との間に挟んで振動を抑える物のことを指します。

設置箇所との間で接触する面積が減るので、スピーカーが周囲に振動を伝えにくくなるんです。スピーカーに付属しているケースもあります。

だけど音とどういう関係があるの?

あや

あや

音を良くしようとすると、どうしても振動が気になるようになるんです。スピーカーにとって良い設置場所にこだわり、良い音を聞くために音量をそこそこ大きくしていると、スピーカーの振動も大きく周囲に伝わってしまいます。

これは仕方のないことですが、これによって近隣住人に遠慮したりすると、音を良くしようにも行き詰まることが多いです。

よしぞー

よしぞー

言わば、音質改善のためのおまじないだね

ただ、それだけではありません。

机や棚の上にスピーカーを置く場合、置き場所の材質が柔らかければ、スピーカーの振動と共振してしまいます。これにより音の締りが悪くなることがあるんです。

直接音質を改善できる方法であるとともに、遠慮を少なくするためのおまじないでもあるということですね。

付属していればそれを使えば十分ですし、無くても安く購入できます。10円玉で代用することも可能です。

ケーブルを接続する端子をしっかりと締める

ケーブルを接続している端子との接触状態は、音に影響を与えることがあります。緩くなっていれば音がうまく伝達されませんし、外れかかっていたりするとノイズが大きくなるんです。

音質を良くするためには、ケーブルを接続する端子は定期的に確認し、しっかり締めておくことが大切ですよ。

アンプのコンセントを他の機器と分ける

アンプの電源コンセントを他の機器と分けることで、ノイズを減らすことができます。デジタル機器の電源まわりには、高周波ノイズが発生するんです。この高周波ノイズがアンプの電源ケーブルを通して影響を与え、音にノイズが乗ります。

なるべく、アンプは他のデジタル機器と一緒の電源タップにACアダプタを挿さないようにしましょう。

よしぞー

よしぞー

コンセント同士がかなり離れている電源タップもあるから、それを使うのもおすすめだよ

ボリュームつまみをまめに動かす

スピーカーなどのボリュームつまみは、こまめに動かしましょう。ボリュームには可変抵抗器という部品が使われています。これを回さずに放置していると腐食してしまい、ボリュームを上げたときなどにノイズが入るようになることがあるんです。

これを防ぐために、まめにボリュームつまみを回しておきましょう。

プレイヤーソフト・アプリを変えてみる

スピーカーのは位置などをしっかり調整してもまだ音質が足りないと感じる場合は、プレイヤーソフトやアプリを変えるのも手です。プレイヤーソフトによって、対応している音源などが変わってきます。

そのうえ、デコード方式が変わったりもするんです。簡単に言えば、ソフトごとに性能が違うんだから音が違って当たり前ということですね。

色んなソフトやアプリを使って、納得のいく音を探求してみることをおすすめします。

よしぞー

よしぞー

大変に感じるかもしれないけど、ソフトひとつで音が変わるのは面白いよ

各ソフト・アプリのレビューを見てある程度ふるいにかけるのも良さそう

あや

あや

ケーブルを変えてみる

オーディオは、ケーブルによっても音が変わります。一般的にはケーブルは細いより太い方がオーディオ特性が高い、と言われているんです。同じプラグを使っているケーブルでも、太さ・長さなどで変わるんですよ。

ただ、太ければ良いのかというと、実はそうでもありません。人によっては、「ケーブルは針金で良い」と語ることもありますからね。

でも、細いケーブルってオーディオ特性が低いんでしょ?

あや

あや

不思議な話に感じるかもしれませんが、敢えてケーブルを細くすることで心地よい音になることがあります。こればかりは、一度聴き比べてみたほうが早いです。

細くなると当然、流すことのできる電流の大きさも小さくなります。

しかし、0.65mmの細いケーブルでも7Aくらいは流せますし、実際のスピーカー駆動で流れる電流は実は1Aを超えてないことが多いです。

そのため、細くしても特に問題がないことがわかります。

それどころか、細くすることで音の角が取れたようになり、耳に心地よい音になることがあるんです。電気系の話になってしまうので理論は割愛しますが、一度試してみることをおすすめします。

長さは、取り回しに不便のない範囲で短めの方が良いですよ。

長すぎると電磁波の影響を受けたりして、ノイズが入りやすくなりますから。

よしぞー

よしぞー

結局、太いのと細いのとを両方試してみると、より好みの音になるのがどっちかわかるってことだね

とにかくケーブルで音が変わるというのを実感するのが大事ってことかな?

あや

あや

音質は手軽に改善できる! 予算があるなら再生機器の見直しも

ここまで、音質改善方法を紹介してきました。

音質改善は、実は思ったよりも手近なところから始められます。部屋を片付けるだけでも、端子をしっかり締めるだけでも、ケーブルひとつ変えるだけでも音は大きく変わるんです。特に、スピーカーの配置はとても明確い音が変わります。

まずはこのような手近なところで音質改善をしてみて、それでも満足ができず、予算があれば再生機器を見直したりアンプやDACを買ったりすると良いのではないでしょうか。

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よしぞー

よしぞー

メタバース・ゲーム・音の世界で日々を暮らしています。このブログではゲーミング・VR、音楽鑑賞・オーディオについてデバイス等の情報発信やレビューをしています。

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