海外では昔から人気のあるMOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)、日本では近年やっと認識されはじめてきましたね。MOBAを踏襲したようなアプリゲームも多数出ています。
日本でもeスポーツとしても採用され注目度は抜群。そんなMOBAというジャンルについて、そもそもMOBAとはなにか?というところから、人気のMOBAタイトルまでを詳しく紹介しましょう。
ちなみにMOBAは世界のeスポーツの中で、賞金額がとにかく大きいというのも特徴ですよ!
目次
そもそもMOBAとは? どこが面白いのか
MOBAのおすすめゲームタイトルを紹介する前に、まずはそもそもMOBAとは何かということを語ります。MOBAの定義、基本的なルール、魅力が知りたい人は参考にしてみてくださいね。
MOBAとは
MOBAは、「マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ」の略です。RTS(リアルタイムストラテジー)から派生したジャンルだ、と言われています。
RTSはリアルタイムに戦況が移り変わる中で、キャラクターに命令を下して敵と戦うというゲームです。一人で様々なキャラを動かすことになります。
一方MOBAは、5対5または3対3のチーム戦。キャラクターは一人ひとつです。マップ上で敵チームの本距離を破壊すれば、勝利となります。RTSのように戦況はリアルタイムに変化していくので、結構頭を使うんです。
MOBAのルール
MOBAはチーム戦です。マップにはレーンと呼ばれる3本の道があり、道の途中にはタワーなどと呼ばれる施設があります。タワーの名称はゲームタイトルによって変わるのですが、自陣のタワーを守り敵陣のタワーを壊すという目的は変わりません。
両チームは互いに相手陣地を攻めていき、タワーを破壊しつつ、本拠地を陥落するのが目的となります。
MOBAにおいて、プレイヤーが動かすキャラのことをヒーローと呼ぶことが多いです。
ヒーローには、ミニオンという仲間が付いています。彼らはAIで動き、敵を攻撃したりしてくれるんです。当然、敵にもミニオンがいます。このミニオンを倒していくことで、レベルが上がっていき、戦局を有利にすることができるんです。
他にも、マップ上にはモンスターの闊歩するジャングルなどがあり、戦況を見ながらレベルアップに徹したり攻めたり守ったりと、さまざまな行動を取る必要が出てきます。
MOBAの面白さ
MOBAの魅力は、さまざまです。
まず、ヒーローごとの性能差が低いことが挙げられます。プレイヤースキルを重視しているゲームなので、性能だけで大きな差がつくことはありません。ゲームタイトルごとに強キャラという概念はありますが、弱キャラでも強キャラを倒すことは容易です。
さらに、課金要素があるゲームが多いものの、課金で優劣が付くことはほとんどありません。
課金のメリットは「使えるヒーローを早く解放できること」と、「ヒーローの見た目を変更できること」くらいです。
そして、戦略性が高い! レベル上げをしてばかりいると攻められてしまいますし、レベルを上げないと力負けする可能性もあります。攻める、守る、レベルを上げる…さまざまな行動を咄嗟に判断し、戦略をリアルタイムに構築していかなければならないところが、MOBAの面白さです。
また、MOBAは「相手の陣地を崩壊させた方が勝ち」というところだけわかっていれば、観戦も楽しめます。配信・観戦向きなゲームであるところも、MOBAの魅力だと言えるのではないでしょうか。
おすすめMOBAゲーム7選! まずはこれからはじめよう
MOBAの基本ルールと面白さを紹介してきました。MOBAに興味が出てきたという人もいるでしょう。そんな人のために、おすすめの定番MOBAゲームを7つ紹介します!
League of Legends
通称LoLと呼ばれる、世界中で最も人気のMOBAゲームです。2012年時点では「世界で最もプレイヤー数が多いPCゲーム」と言われており、現在でもアクティブユーザー数がかなり多いんですよ。(メーカー発表で1億人)
eスポーツという言葉がなかった頃から栄えており、2021年現在はeスポーツ種目として人気を博しています。
日本語版が正式に出たのは2017年3月と、比較的最近です。
日本限定リーグ、学生向け大会などさまざまなイベントが開かれています。Dota2よりは自由度が低く、集団戦が重要になりがちです。コツコツと堅実にレーンで有利に動くことを積み重ねて、勝利に近づけます。
レーンに登場するミニオンの数が多く、プレイヤースキルとチーム戦略の重要性が数あるMOBAの中でもダントツで高いです。
一人の技量で戦局がひっくり返るロボットアニメ的なゲームよりも、コツコツ勝利に向かうリアリティのあるゲームのほうが好きな人におすすめですよ。
https://na.leagueoflegends.com/ja-jp/
Dota2
Dota2は、「Defense of the Ancients Allstars(DotA)」の続編として作られたゲームです。前作はMOBAの元祖とも言えるようなゲームで、さまざまなMOBAが出た後でも海外では大きな人気を誇っています。
基本的なルールは至って簡単で、「5人の2チームに分かれ敵の本拠点を破壊する」というもの。
目的はシンプルですが、100種類以上のヒーローが用意されており、その組み合わせによる連携や戦術は膨大になります。
そこから生まれる奥の深いゲーム性や、高い競技性により多くのファンを獲得しています。始めたばかりでも、腕前以外の部分は上級者と同じ条件で遊べるため、今からでも始めやすいです。
課金要素はありますが、キャラクターの見た目を変えるアイテムやトーナメントリーグ観戦チケットなど、勝敗には全く影響を与えないものだけになっています。
クライアントはSteamで、基本プレイは無料です。有志によって日本語化されているので、Steamではあるものの安心して遊べます。
また、世界中で1000以上の大会が開催されており大会の賞金総額が200億円以上という高い人気ぶり。
自由度も高いゲームなので、プロ同士の戦いは最早異次元バトルになりがち。団体戦なのに個人の技量で戦局がひっくり返ることもあり、観戦も楽しいゲームですよ。
https://blog.dota2.com/?l=japanese
Arena of valor
LoLの開発元の会社の親会社、テンセントが開発しているMOBAゲームです。そのため、LoLにゲーム性がかなり似ています。Lolと同じく自由度が低めで、チーム戦略とスキルが重要になるゲームです。
ただ、LoLに比べるとMOBA初心者向けでもあります。
バットマンなどのDCコミックのヒーローが出演するなど、コラボが行われることがあるんです。さらに試合展開も他のMOBAに比べて速く、初心者でもとっつきやすくなっています。
MOBAは1試合がかなり長いのですが、AoVは20分~40分ほどで終わりますよ。
また、AoVはスマホでもプレイできます。
Hero of the Storm
Hero of the Strm(行かHotS)は『オーバーウォッチ』『ハースストーン』など、さまざまな競技向けゲームを開発しているBlizzard社より、2015年に正式サービスが開始された、基本プレイ無料のMOBAです。
MOBAにありがちな複雑なシステムを削ぎ落とし、初めてMOBAをプレイする人でも遊びやすいシンプルな操作性が特長。1試合は20分前後と、MOBAの中ではかなり短いので、気になる人はとりあえず1回プレイしてみることをおすすめします。
また、同社のキャラクターがクロスオーバーするので、オーバーウォッチなどを遊んだことのある人におすすめですよ。
https://heroesofthestorm.com/en-us/
※ゲームもウェブサイトも日本語に対応していない為、英語が分からない方は参入が難しいです。分かる人には楽しめるでしょう。
SMITE
SMITEは、一風変わったMOBAです。MOBAにTPS要素が加わっています。MOBAは基本的に見下ろし視点なので操作も2D的なんですよ。ところがSMITEはTPSの視点になっているため、3D的な操作が要求されます。さらに、戦局も客観的に把握するのが難しくなっているんです。
視点がよりキャラに近く、マップを至近距離から見ることができるので、没入感が高くなります。MOBAは操作が楽しいゲームが少ない印象がありますが、SMITEは動かすだけでもゲームですよ。
開催トーナメントは100前後、賞金規模は約9億円程度です。
MOBILE LEGENDS
MOBILE LEGENDS(以下モバレ)は、スマホで遊べるMOBAゲームです。スマホゲームでありながらeスポーツの正式種目としても選ばれており、LoLなどに負けないほどの人気があります。キャラデザも比較的万人受けするものが多く、声優も豪華であることから日本でも大人気です。
日本だけだとLoLより人気があるかもしれません。
煽りや暴言なども少なく、比較的民度も高いです。MOBAのモードだけでなく、タワーディフェンスを楽しめるモードもあり、とっつきやすいのも魅力。
運営が熱心なので調整も頻繁に入りますし、さまざまな方法で広報をしており初心者でも入りやすい環境になっています。
MOBAをしてみたいけど初心者だと煽られたりするのが怖い、という人におすすめのゲームです。
https://m.mobilelegends.com/en
非人類学園
MOBAはeスポーツとして人気があり、競技性が高いゲームジャンルであるためか、競技向けのタイトルが多いです。カジュアルに楽しめるタイトルがなかなか無いのですが、非人類学園はそんなMOBAカジュアル勢にとってのオアシスのようなタイトルになっています。
非人類学園はeスポーツとして採用されているわけではありませんが、その分カジュアルに楽しめるのが魅力です。バチバチに競い合うような空気感が苦手な人、ゲームは基本的にエンジョイ勢な人におすすめですよ。
キャラデザがアニメ寄りで日本人受けするものになっており、実際アニメや他のゲームなどとコラボすることも多いです。
MOBAで本格的な戦略を楽しもう!
MOBAは、戦略性が楽しいゲームです。単純なルールでありながら、考えることはたくさんあります。さらに、戦況も圧倒的有利または圧倒的不利になりにくいタイトルが多いので、常に逆転を意識した緊迫感を楽しめるんですよ。
日本では流行しにくいジャンルではありますが、気になるならはじめてみてはいかがでしょうか。