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SHUREダイナミックマイクPGA48・PGA58・SM58を徹底比較レビュー!実際に歌ってみた

4 min

広いホールでのスピーチ、ライブハウスでの演奏、自宅で「歌ってみた」の録音、ゲーム配信や実況などに使える“マイク”を持つ人が増えています。

マイクと言ってもメーカーや価格帯がさまざまで、最初に何を選べばいいか分からない人がほとんど。

そこでこの記事では、音響機器メーカーの老舗である、ドイツのSHURE社の定番マイク(PGA48・PGA58・SM58)3つを実際に使ってレビュー致します。

SHUREのマイクPGA48・PGA58・SM58でカラオケで歌ってみた!

今回比較したのは、SHUREのダイナミックマイクであるPGA48・PGA58・SM58です。

いずれもライブ演奏やカラオケマイクとして人気の型番で、初心者にも手が出しやすい価格/品質のバランスのマイクです。

カラオケでマイマイクがおすすめな理由

カラオケが好きな人や、一人カラオケで歌唱力を磨いている人は、ぜひマイマイクを使ってみてください。

カラオケボックスに備え付けてあるマイクに比べて

  • ハウリングが激減する
  • 声がクリアに響く
  • 聴かせたい音域がキレイに抜ける

というメリットがあります。

歌う方も聴く方も心地いいので、よりカラオケが楽しくなりますよ。

【SHURE】PGA48・PGA58・SM58はDAMにどうやってつなぐ?

今回紹介するSHUREのマイクですが、すべて接続は有線です。

片方の端子はマイクに差し込み、もう片方は(DAMの場合)マイクやミュージック音量を調整する機械につなぎます。

この時注意するのが、必ずマイクの電源をOFFにし、マイクのボリュームも最小にしておくこと。

急に大きな音が鳴ったり故障の原因となったりするので注意してください。

SHUREのマイクPGA48・PGA58・SM58を比較レビュー

それでは、SHUREの3種類のマイクを比較しつつ紹介していきます。

スピーチやカラオケ初心者さんにおすすめの「PGA48」、ボーカリスト用に開発された「PGA58」、世界中のパフォーマーやライブハウスに愛される定番の「SM58」の3種類。

まずは、実際に使ってみた感想を表にしてみました。

 PGA48PGA58SM58
音のクリアさ8/10点8/10点9/10点
高音の抜け (A4~E5程度)8/10点10/10点9/10点
低音の抜け (C3~G3程度)8/10点10/10点8/10点
ノイズの入りにくさ7/10点9/10点10/10点
小さい声の拾いやすさ9/10点8/10点9/10点
音質カラッと
スッキリ
ウェット
暖かい
実際の声との
ギャップが少ない
歯切れがいい

ちなみに試した筆者は女性で、音域は女性にしては低めです。

男声ボーカルの曲もキー変更なしで歌える曲が多いので、男性も女性もぜひ参考にしてみてください。

歌い比べてみて「このマイクが一番いい音」というのはなく、それぞれ得意な部分がありました!

3種類のマイクを、おすすめな声質やシーンとあわせて紹介していきますね。

SHURE PGA48はどんなマイク?

形式ダイナミック
指向性単一指向性
周波数特性70 Hz-15 KHz
感度 (dBV/Pa)-53.5 dBV/Pa
感度 (mV/Pa)2.10 mV/Pa
質量300 g
出力インピーダンス600 Ω

PGA48は、もともとスピーチにも適しているよう開発されたマイク。

なので小声やウィスパーボイスもしっかり拾ってくれて、かなり繊細な印象です。

そのぶん大きな声の雑味が少し感じられますが、カラオケやライブでは気にならない人がほとんどでしょう。

抜け感は高音も低音もほどよく、ムラがありません。

SHURE PGA48はこんな人におすすめ

繊細な音を拾うPGA48なので「語り掛ける」のが得意な人におすすめ。

歌でもスピーチでも、あえて落ち着いたボリュームで観客をぐっと引き込める声質の人に向いています。

また大きな声を出すのがニガテな人にもPGA48がぴったりで、小さい声をしっかり拾わせることで抑揚が付きやすくなります。

SHURE PGA48はこんなシーンにおすすめ

本来の目的であるスピーチやディベートで使うのはもちろん、カラオケのマイマイクとしても大活躍してくれます。

もしカラオケのマイマイクとして使うなら、伴奏が静かめな曲に使うほうが良いです。

伴奏に合わせてマイクのボリュームを上げてしまうと、音質が崩れるように感じられるかも。

(それでも備え付けマイクに比べると格段に良い音質なのですが…!)

SHURE PGA58はどんなマイク?

形式ダイナミック
指向性単一指向性
周波数特性50 Hz-16 KHz
感度 (dBV/Pa)-55 dBV/Pa
感度 (mV/Pa)1.79 mV/Pa
質量294 g
出力インピーダンス150 Ω

ボーカルのライブパフォーマンス用に開発されたPGA58は、スコーン!と声が通り抜ける感覚が心地いいマイクです。

音質はウエットで暖かみがあり「いつもより良い声出てるな」と感じされてくれます。

雑音もほぼ入らず、少しマイクの角度をずらすだけで不要な呼吸音もシャットアウトできますよ。

SHURE PGA58はこんな人におすすめ

ボーカルの抜けが抜群のPGA58なので、のびのび大きい声で歌うのが得意な人にぴったりです。

音質がしっとり暖かいので、声質も同様にカドが少ない人の方が良さが引き立つでしょう。

また低音がはっきりしない事がある、という観点から、男性よりも女性向きのマイクかもしれません。

SHURE PGA58はこんなシーンにおすすめ

カラオケにはもったいないほど高品質のマイクで、リードボーカルのライブパフォーマンスでも十分聴きごたえある音質です。

歌う曲としては、ゴスペル系などソウルを感じられるような曲が最適で、伴奏に負けないよう声を届けたい「ロックバンド」の曲なんかも良い感じ。

SHURE SM58はどんなマイク?

形式ダイナミックマイク、ボーカル用
指向性単一指向性
周波数特性50Hz-15kHz
出力インピーダンス150Ω
感度-54.5dBV/Pa (1.85mV)
コネクタXLR3ピン(オス)
重量330g

1960年の発売以来、世界中の「スタンダードマイク」として愛されているのがSM58です。

会場が「SM58基準」でチューニングされている事も多く、SM58が使えない会場やスタジオは無いといっても過言ではありません。

音質はややマットで、歯切れがいいのが特徴。

良く言えば「実際の歌声とギャップが少ない」、悪く言えば「ごまかしが効かない」という事で、完全なるプロ仕様だと言えるでしょう。

SHURE SM58はこんな人におすすめ

SM58は「歌唱力に自信がある人」におすすめしたいです。

エコーや音を飛ばすような特徴が少ないので、自分で声を響かせて遠くに飛ばせられる人でないと物足りなく感じてしまうかも。

雑音が入りにくく、音がクリアに聴こえやすいので、自分の歌をしっかり聴きながら練習したい人にもぴったりです。

SHURE SM58はこんなシーンにおすすめ

SM58もPGA58同様、ライブパフォーマンスにぴったりのマイクです。

プロを目指す人や、趣味でライブをする人が「最初の1本」で持っておくのにもおすすめで、他社マイクを比較するための基準にするのにもよく使われています。

曲調としては、歌い手の声質を楽しめる弾き語りや静か目のバラードが向いています。

SHUREのマイク3つを比較してみたまとめ

SHUREのマイク3種類を比較してみましたが、

  • スピーチ用ながら繊細な音質が魅力のPGA48
  • あたたかみある声が気持ち良く抜けるPGA58
  • 世界のスタンダードで音質がクリアなSM58

というように、三者三様の良さがありました!

今回私はカラオケのマイマイクとして使いましたが、ライブパフォーマンスでも十分耐えうるマイクです。

ケーブルを差し込むだけの接続で、面倒な設定も不要なので、マイマイクを探している方はぜひ検討してみてくださいね♪

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hemmi

hemmi

3歳からピアノ、12歳でクラリネットを始める。全国屈指の音楽高校に進学し、そのまま音大に進学。
音高音大では専攻のクラリネット演奏のほか、作曲編曲で作品を提供。
首席で音大を卒業後は演奏活動や指導をしつつ執筆活動を行っている。

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