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G-Tune FZ-I7G7T徹底レビュー!マウスコンピューターの最新世代ゲーミングPCの実力を解説

9 min
G-Tune FZ-I7G7T

マウスコンピューターから販売されているG-Tuneシリーズは、性能の高さ・コスパの良さなどから人気があります。

高性能で使い勝手が良くサポートが充実し、かつ価格とのバランスの良い製品が多いです。

G-Tune FZ-I7G7Tは、なかでも特に高性能。最新の第13世代Core i7とRTX 4070 Tiを搭載したハイスペックモデルとして、注目されています。

今回はそんなG-Tune FZ-I7G7Tの基本仕様を紹介したうえで、良いところと気になる点についてレビューしていくので、ぜひご参考ください。

本レビュー記事はマウスコンピューター様から製品をお借りして執筆しています。
内容は2023年6月20時点の情報です。製品仕様・価格は変更になる可能性があります。

G-Tune FZ-I7G7Tの基本仕様

まずは、G-Tune FZ-I7G7Tのスペックなどの基本仕様について紹介していきます。スペックを知らなければ、何もわかりません。まずは性能、デザイン、カスタマイズ性などについて解説するので、どのようなゲーミングPCか知りたい方はぜひご参考ください。

スペック

  • CPU:Intel Core i7-13700KF
  • GPU:GeForce RTX 4070 Ti
  • メモリ:32GB
  • ストレージ:1TB NVMe M.2 SSD

以上が、G-Tune FZ-I7G7Tの基本的なスペックです。

第13世代Core i7であるCore i7-13700KFは、前世代のCore i9に匹敵するかそれ以上の性能を誇ります。Core i7でありながら16コア24スレッドと、コア数・スレッド数が多いのがポイントです。

コアとかスレッドとかって何?

あや

あや

よしぞー

よしぞー

簡単に言えば同時に処理できる命令の数だね

通常、コア1つにつき命令は1つまでです。コアに負荷があまりかからない命令であれば、1コアで複数の処理も可能になります。

スレッド数は、同時に処理できる命令の最大数です。

つまり、コアとスレッドの数が多いということは、それだけさまざまな処理を並行できるということ。ゲームや配信などの処理負荷が重い命令でも、しっかりと処理できます。

さらに、RTX 4070 Tiを搭載。こちらも、GeForceシリーズの最新世代です。前世代のRTX 3070 Tiにあたりますが、性能は飛躍的に向上しています。

詳しくは後ほどレビューしますが、スペックを見るだけでも総じて高性能だということです。

外観

デザインは、G-Tuneのハイスペックモデルである程度共通のもの。マウスコンピューターのゲーミングPCをいくつか調べている方なら、馴染みのあるデザインです。

黒を基調としており、フロントパネルには赤いラインが入っています。このラインの部分に、USBポートなどのインターフェイス類を集中させているのが特徴です。

フロントパネルには、ヘアライン加工のアルミ素材が使われています。ほかにもガラスが使われているのが特徴です。

さらに、初期状態ではサイドパネルは一般的な作りになっていますが、オプションでサイドパネルを変更できます。

マウスコンピューターG-Tune FZ-I7G7T紹介ページより

オプションのサイドパネルはスモーク加工が施された強化ガラスで、内部構造が見えるのが特徴です。それでいて、内部構造が目立ちすぎないのが魅力的。

そのうえ、オプションのサイドパネルは上部にアタッチメントを搭載しており、ワンプッシュでオープンできるようになっています。

オプションもあるんだね

あや

あや

よしぞー

よしぞー

オプションのサイドパネルはメンテナンス性も高いのが特徴だよ

背面のポート周り。

電源、USB、LAN、HDMI・DPなどが集約されています。

カスタマイズ性

G-Tune FZシリーズ

G-Tune FZ-I7G7TはBTOパソコンなので、ある程度のカスタマイズが可能です。

  • CPU:Core i9-13900KFに変更可能
  • CPUグリス:高熱伝導のシルバーグリスなどオプション3種類
  • メモリ:標準の32GB~128GBまでで変更可能
  • SSD:最大2TBまでで変更可能(SAMSUNG/WD_BLACKとを選択可能)
  • HDD:1~8TBまでで追加可能
  • 外付けストレージ:3種類から選択可能(最大4TB)
  • 外付け光学ドライブ追加可能
  • 電源:最大1200Wまでで変更可能
  • その他付属デバイスも選択可能

カスタマイズの自由度は、比較的高いです。CPUを現行では最高クラスのものに変更できます。標準でも不足感は全くないものの、より負荷のかかる作業がしたい場合は変更するのがおすすめです。

メモリやストレージも、選択の幅が広く取られています。

メーカーもしっかり記載されているので、信頼性も高いです。

さらに、外付けのストレージや光学ドライブも追加可能。

そして、付属デバイスとしてHyper Xのコンデンサーマイクや、AVerMediaのキャプチャーボードなどを追加できます。これは、ほかのBTOメーカーでは珍しいカスタマイズ内容です。

これから配信をはじめたい方向けだと言えます。

ただ、GPUやCPUクーラーなどは変更ができません。ケースの内部容量などの都合上、これ以上大型なものにするのは困難です。

そのうえ、GPUを高性能にするならCPUも必然的に高性能にする必要があります。CPUを第13世代Core i9にせず、GPUだけ性能を上げるのは難しい構成です。

クーラーに関しては性能を下げると不足感が出てしまいますし、性能を上げると大型になるので変更のしようがないといったところ。

性能面やケースの容量面の都合上カスタマイズできない部分はあるものの、比較的カスタマイズ性が高いのは間違いありません。

G-Tune FZ-I7G7Tの良いところをレビュー!

G-Tune FZ-I7G7Tのスペックなどについて、紹介してきました。高スペックでカスタマイズ性が高いゲーミングPCということですが、実際のゲーム性能などは表だけではわかりません。そこで今度は、G-Tune FZ-I7G7Tの良いところについてレビューしていきます。

ゲーム性能が非常に高い

本機は、高フレームレートが狙えるゲーム性能が高いゲーミングPCです。

たとえばApex Legendsでは、フルHDの最高画質設定でも300fpsを狙えます。

フルHDであれば300fps張り付きでプレイが可能

フォートナイトでも250fpsを余裕でクリアし、シーンによっては300fpsを超えます。

映像設定「低」で設定。250fps以上を余裕で弾き出している

フレームレートというのは、1秒間に表示させる画像の枚数を示す値のこと。高ければ高いほど、映像が滑らかになります。

同じ「腕を振る」という動きでも、腕の振りはじめから振り終わりまでの中間の動きをより細かく描写できるので、キャラクターの動きがわかりやすいのが特徴です。

そのため、Apexやフォートナイトなどのような競技性の高いゲームでは、高フレームレートの方が有利とされています。

さらに、搭載されているCPUもゲームの処理に非常に強いです。Core iシリーズはゲームのようなシングルタスクに強く、なかでもCore i7-13700KFは非常に高性能。

総合的に性能が高く、ゲームプレイには最適です。

ゲームの要求スペックは年々高くなっていますが、当面は追い付かれることはない性能だと言えます。


フルHDでは300fpsを超えるほどの性能だと説明しましたが、これだけの性能であれば高解像度でもプレイしやすいです。

解像度が上がると、フレームレートは下がります。

どうして下がるの?

あや

あや

よしぞー

よしぞー

負荷が重くなるからだね

Apexにて測定したところ、FHDで300fps張り付き、WQHDで240-260fps、4Kで140-160fpsが確認できました。

WQHDや4Kでも快適にプレイ可能なのが魅力的です。

2023年現在発売されている4Kハイスペックモニターだと144Hzが最高スペックになりますが、本機は最高スペックの4Kモニターの性能であっても十分に引き出すことができます。

もちろんFPS/TPS以外にも高グラフィックのオープンワールドゲームなどをより綺麗な映像で楽しめるので、ソロゲーマーにもおすすめです。

配信やクリエイティブな作業にも使える性能

G-Tune FZ-I7G7Tは、ゲームだけでなく配信やクリエイティブな作業にも使えます。

配信や3DCG制作・ゲーム制作などの作業は、非常に負荷が大きいです。

そのため複数のスレッドを同時に使うことになります。これをマルチスレッドと呼びますが、本機に搭載されているCore i7-13700KFは、このマルチスレッド性能が高いです。

Core iシリーズは、Ryzenシリーズと比べるとゲームなどのシングルスレッドが得意だという傾向があります。

ただ、Core i7-13700KFはコア数・スレッド数が共に多いです。クロック性能なども高性能。

そのため、前世代のCore i9と同等以上のマルチスレッド性能を有しています。

ゲーム配信、イラスト制作、CG制作、ゲーム制作などの作業向けにも非常に使いやすいゲーミングPCです。

360mmラジエーターの水冷クーラー

G-Tune FZ-I7G7Tは、簡易水冷クーラーを標準搭載しています。

簡易水冷ってなんだっけ?

あや

あや

よしぞー

よしぞー

メンテナンスが簡単な水冷クーラーのことだね

CPUクーラーには、大きく分けて「空冷」と「水冷」の2種類があります。水冷は冷却液に熱を吸収させることにより、CPUの熱を素早く吸収して排出する仕組みです。空冷よりも、冷却性能は高くなります。

水冷クーラーの性能を決める要因のひとつが、ラジエーターという部品。

ラジエーターは放熱部分のことです。ラジエーターが大きいほどに、放熱性能が高くなります。

本機に標準搭載されているのは、360mmラジエーターを持つ水冷クーラーです。これは、一般的なラジエーターのサイズのなかでは、最大サイズとなっています。つまり、非常に性能が高いということです。

高性能なパーツを利用しているPCなので、冷却性能が高いのは非常に良いこと。冷却性能が付いていけず、爆熱になるということは本機では基本的にはありません。

なお、通常の空冷ファンと比較して静音性も高いですが、それなりのファン音は出てしまいます。ゲーム配信での使用を検討している方は、ノイズの拾いにくいダイナミックマイクをお勧めします。

フロントパネルの端子が使いやすい

本機のフロントパネルには、USB端子などのインターフェイス類が搭載されています。

多くのゲーミングPCでは、搭載されていてもUSBが2つ、オーディオ端子が1つ程度です。フロントパネルには、一切端子を搭載させないという製品もたくさんあります。

一方本機のフロントパネルには、以下のインターフェイスが搭載されているのが特徴です。

  • パワースイッチ
  • アクセスランプ
  • USB 3.0×2
  • USB 2.0×2
  • オーディオ入力端子
  • オーディオ出力端子

USBは2種類の規格の端子をそれぞれ2つずつ搭載しており、充実しています。これだけの端子があれば、接続する周辺機器に困りません。

特に無線機器を使う場合、レシーバーはフロントパネルに接続した方が感度が良くなるので、複数のレシーバーを使うには非常に便利です。

そのうえ、オーディオ端子も入出力両方が搭載されています。

もちろん、リアにもUSB端子・オーディオ端子が複数あるので、安心です。

効率がいいエアフローと防塵設計の両立

本機は、エアフローの効率が非常にいいです。

エアフロー?よく聞くけど…何のこと?

あや

あや

よしぞー

よしぞー

空気の流れのことだね

PCは外部から空気を吸って、内部を循環させることで空気に熱を吸わせることにより、ケース内全体を冷やしています。CPUクーラーやケースファンも関わり、それらを含めた空気の流れが冷却性能を高めるうえでは重要です。

本機は、ケースの下部から空気をたくさん取り込むタイプになっています。床や棚板と密着しすぎないように、スタンドが搭載。スムーズに下部に空気が流れる仕組みです。

底面から外気を取り込み、ケース内下部に取り付けられたGPUをダイレクトに冷却。さらにCPUや発熱が大きいパーツを効率よく冷やしながら、空気の温度が上がっていきます。

そして、シャーシ内部で上昇した空気を大型のリアファンで排気するという自然な流れです。

リアファンは120mmと十分な大きさで、しっかりとした排熱が期待できます。

CPUクーラーの冷却性能が高いこととあわせて、非常に冷却効率がいいです。

だけど、底面から吸うんじゃ床のホコリとか心配

あや

あや

よしぞー

よしぞー

そこも安心!防塵フィルターがあるからね

本機は底面に、取り外し可能の防塵フィルターを搭載しています。これでホコリの侵入を防ぐ仕組みです。

ケース下部の冷却機構。防塵フィルターにて埃を防いでいる

フィルターによりホコリを防いでいるため、内部にホコリがたまにくくなります。そのうえフィルターは簡単に取り外して洗えるので、メンテナンス性も高いです。

ケースの拡張性が高い

G-Tune FZ-I7G7Tのケースは、ストレージベイが豊富です。そのうえ、ストレージの垂直配置が可能な作りになっています。

ストレージを後から拡張しやすいということです。注文時のカスタマイズの幅が広いのは、このため。もちろん、購入してしばらく経ってから拡張するのも簡単です。

さらに、350mm長の大型GPUを複数搭載できるスペースもあります。内部スペースが広いということは、それだけ拡張がしやすいということ。

そして、内部にフィギュアを置くなどデザイン面でのアレンジもしやすくなります。強化ガラスのサイドパネルにオプションで変更すれば、さらに拡張や変更の楽しみが広くなりますよ。

G-Tune FZ-I7G7Tの気になる点をレビュー

G-Tune FZ-I7G7Tの良いところについて、ここまでじっくりとレビューしてきました。本機にはデメリットというデメリットは、あまりありません。

ただ、人によっては気になるであろう点はあります。そこで今度は、本機の気になる点についても簡単にレビューしていくので、ぜひご参考ください。

本体が大きい

G-Tune FZ-I7G7TはマウスコンピューターのゲーミングPCの中でハイスペック機となり、拡張性も高いため、その分、本体サイズも大きいです。

突起物を含んだ本体サイズは、幅220cm×奥行き490cm×高さ501cm。

この数値だけではイメージがつきづらいと思いますので、上の写真ではPS5や2lのペットボトルと並べています。

下の写真では奥行き60cm・横幅140cmのデスクに配置してるので、検討されている方はサイズ感を確認しておくと良いでしょう。

ハイスペック機なので値段は高い

本機はCPU・GPUともに、最新世代の高性能パーツを搭載しています。どちらもまだ発売してあまり日が経っておらず、各BTOメーカーが搭載させるようになってからは特に日が浅いです。

そのため、まだまだパーツ自体が高価。

そのうえ、本機はほかのパーツもメーカーからこだわっています。高性能なことで定評のあるメーカーのパーツを多く搭載しているのが、いいいところです。

一方、そのためにどうしても高価になってしまいます。

基本構成でも、価格は税込で約40万円を超えます。(2023年6月20日現在の価格となり変動の可能性があります)

もちろん、搭載されているパーツの性能などを考えるとコスパは良いです。

ただ、高いことにかわりはないので、予算と照らし合わせてじっくりと検討するのがおすすめです。

一般的な環境ではオーバースペック気味

G-Tune FZ-I7G7Tは、一般的な環境ではオーバースペック気味です。

フルHDの最高画質設定で300fpsを超えると説明しましたが、実際に300fpsの映像で楽しむにはそれに対応したモニターが必要になります。

一般的なゲーミングモニターのリフレッシュレートは144Hzです。240Hzに対応していれば、高性能だと言えます。

フルHDの最高画質設定で144fps張り付きで遊べる性能であれば、30万円台で購入可能です。

もちろん360Hz対応のモニターもあるので、合わせてそちらを購入するのも手ではあります。

ただ、一般的には144fpsで十分快適です。200fps以上からは、目視で違いを認識するのが難しくなります。

確かにオーバースペックだね

あや

あや

よしぞー

よしぞー

配信用とか、何か用途があるなら凄くいいけどね

本機の性能が必要な方にとっては非常にいいゲーミングPCですが、そうでないなら本当に必要かどうか一度考えてみるのがおすすめです。

G-Tune FZ-I7G7Tはこんな方におすすめ!

  • 4Kで快適にゲームをプレイしたい方
  • ゲーム配信がしたい方
  • PC VRをより快適な環境で楽しみたい方
  • Vtuberとして活動したい方
  • 3DCG制作をする方
  • ゲーム制作を行う方
  • その他、クリエイター

G-Tune FZ-I7G7Tは、以上のような方におすすめです。

本機は一般的なゲーマーというよりも、何か特別な用途や目的がある方に向いているゲーミングPCに向いています。

処理性能・グラフィック性能の両方が高いうえに、メモリが大きいのがポイントです。これらの特徴から、ゲーム配信やPC VRなど高負荷な用途に向いています。プロを目指したい方にも、おすすめ。

より良い環境で配信や作業がしたい方、4Kでのゲームプレイをより快適にしたい方におすすめです。

まとめ|配信者・クリエイター向き高性能機!

G-Tune FZ-I7G7Tは、最新世代のCore i7-13700KFとRTX 4070 Tiを搭載したハイスペックモデルです。前世代であれば、Core i9とRTX 3090搭載の最高クラスPCにも匹敵するほどの性能があります。

45万円から50万円台が多かった性能のPCを40万円台前半で購入できると考えると、本機は非常にお得。マウスコンピューターのほかの機種にも劣らないほど、高いコスパを誇ります。

ただ一般用途ではオーバースペック気味。

4Kでゲームを楽しみたい方、配信者の方、クリエイターの方にこそおすすめのゲーミングPCです。

高負荷な処理を頻繁に行うのであれば、値段以上の価値を生み出せますよ。

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よしぞー

よしぞー

メタバース・ゲーム・音の世界で日々を暮らしています。このブログではゲーミング・VR、音楽鑑賞・オーディオについてデバイス等の情報発信やレビューをしています。

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