キャンプや車中泊などのアウトドアは、趣味として定着して楽しんでいる人は近年増加傾向にあります。
キャンプ・車中泊をするときに大事な道具はいくつかありますが、宿泊を兼ねるのであれば寝袋が非常に重要です。寝袋一つで、キャンプ・車中泊の快適性・楽しさはまるで違ってきます。
今回紹介するのは、NANGA RECTANGULAR PADDING BAGという春夏用シュラフです。春夏用とはいうものの、通年さまざまな使い方で活用できるとして話題になっています。
本記事ではNANGA RECTANGULAR PADDING BAGの仕様やデザイン、特徴や使い勝手などをレビューしていくので、ぜひご参考ください。
目次
NANGA RECTANGULAR PADDING BAGの基本情報
NANGA RECTANGULAR PADDING BAGは、ダウンでお馴染みのナンガから発売された封筒型寝袋です。ナンガということでダウン寝袋かと思いきや、化繊なのが特徴的。そんなレキュタングラー パディングバッグの基本情報について、紹介していきます。
基本仕様
- 生地:20Dナイロンタフタ
- 中綿:ポリエステル
- 中綿量:800g
- サイズ:最大長210×最大肩幅98m
- 収納サイズ:46×40×17㎝
- 総重量:約1,380g
- 快適使用温度:10度
- 下限使用温度:5度
表面生地は、サラサラとした20Dナイロンが使われています。肌触りが良いのが特徴です。ダウンのようなふわふわもこもことした感じはあまり感じられませんが、適度な沈み感などがあり快適です。
中綿は100%ポリエステル。ポリエステルは、速乾性が高いのが良いところです。
サイズは大きすぎず小さすぎずで、さまざまな体格の人に合います。収納サイズもあまり大きくはないので、使いやすいです。
また、使用温度は5度から10度前後が想定されています。
用途としては何がメイン?
あや
よしぞー
夏キャンプとか低山ハイクとかかな。あとは車中泊にも便利だよ
カラーバリエーション・デザイン
- ブラック×カーキ
- パープル×ブラック
- イエロー×グレー
レキュタングラー パディングバッグの色は、以上の3種類です。全てツートンカラーなのが特徴的。
カーキは深めの色合いなので、あまり目立たないのが良いところです。カーキの部分のほうが面積が多くなっています。
イエローは逆に目立つものの、かわいらしい色合い。イエローはグレーをメインとしており、全体的にバランスの良いデザインです。
パープルはその中間といった印象。
デザイン的にはどう?
あや
よしぞー
全体的にいい感じだよ
老若男女問わず使いやすい無難さを感じるものの、個性も感じる良い塩梅のデザインです。ツートンカラーですが、地味な色の方が面積が大きくなっているのが良いところ。
NANGA RECTANGULAR PADDING BAGの特徴をレビュー
NANGA RECTANGULAR PADDING BAGの基本情報を紹介しましたが、寝袋はスペックとデザインだけではわからない部分が多いです。そこで今度は、レキュタングラー パディングバッグの特徴について簡単にレビューしていきます。
素材は速乾性の高い化繊を採用
レキュタングラー パディングバッグの素材は、速乾性の高い化繊です。
ナンガは、1941年に滋賀県で生まれたメーカー。ひたすら羽毛にこだわるダウンブランドというイメージが強いです。ナンガのダウンウェアとダウン寝袋は、冬のキャンプギアでは定番となっています。
そんなナンガが「DOTTED PADDHING BAG」と「RECTANGULAR PADDHING BAG」をほぼ同時に発表し、ナンガ初の化繊寝袋として話題になりました。
そのため不安に思う方もいるでしょうが、初の化繊製品とは思えないほど作りがしっかりとしています。
ダウン製品を作っていたノウハウを活かしているようなダイヤモンド型の縫い付け加工などがあり、全体的なクオリティは高いです。
封筒型シュラフで気軽に扱える
レキュタングラー パディングバッグは、封筒型シュラフという種類です。
封筒型ってなに?
あや
よしぞー
長方形で、上から下まで幅が同じ寝袋のことだね
寝袋と聞いて多くの人が想像するような足元のほうがすぼんでいる形は、マミー型と呼びます。
シュラフ型の寝袋のメリットは、汎用性の高さです。ファスナーがサイドについており、全開にして掛け布団として使うこともできます。
ナンガのレキュタングラー パディングバッグも、同様にファスナーが付いており、汎用性の高さが売りです。
また、寝返りが打てるのも封筒型の良いところ。マミー型はすっぽりと身体を包むイメージですが、封筒型は全身を布団で覆うようなイメージ。
そのため、寝袋の中で寝返りが打てます。
ダイヤ型の縫い付けで中綿が偏りにくい
NANGA RECTANGULAR PADDING BAGには、ダイヤ型の縫い付け加工があります。この加工によって、中綿が偏りにくくなっているのが特徴です。
寝袋は使ったり畳んだりすることが多いので、このような加工が無いと中綿が偏ることがよくあります。家で使う掛け布団でもそうですが、中綿の偏りがあると全身が思うように温まらず快適には眠れません。
中綿が偏りにくいということは、快適性が高いことだと言えます。
2枚連結で使える
NANGA RECTANGULAR PADDING BAGは、2枚連結して使えます。
連結する意味ってある?
あや
よしぞー
色々あるよ
たとえば小さなお子さんと一緒にキャンプに来たときに、お子さんと一緒に眠ることが可能です。
恋人とキャンプをするときも、2枚連結すれば一緒に眠ることが可能。
もちろん、ソロキャンプでも広い布団で寝るような開放感が味わえるというメリットがあります。
NANGA RECTANGULAR PADDING BAGの詳細レビュー
NANGA RECTANGULAR PADDING BAGの特徴について紹介してきましたが、あくまでも仕様上の特徴です。実際に使ってみてどう感じるかということや、実際の汎用性の高さ・使い心地などは異なる場合もあります。
そこで今度は、レキュタングラー パディングバッグの使い心地などについてレビューしていくので、ぜひご参考ください。
掛け布団やクッションとしても使えて汎用性が高い
NANGA RECTANGULAR PADDING BAGは、掛け布団やクッションとしても使えます。
サイドにL字ファスナーが付いており、これを全開すると掛け布団として使用可能。家でわざわざ使う場面は少ないですが、友達との宅飲み時などに使えます。キャンプでも寒いときに寝袋の上にかけるなど、活躍の幅は案外広いです。
さらに、収納袋に入れるとクッションとしても使えます。
また、寝袋の中に入れて重ねて使うという使い方も可能です。
かなり使い道があるんだね
あや
よしぞー
これ一つで色々使えるから、オールシーズン活躍するよ
使ってみると意外と温かい
NANGA RECTANGULAR PADDING BAGは、一見ペラペラであまり温かくなさそうに見えてしまいます。
ただ、実際に使ってみると案外温かいです。
入った瞬間は少しひんやりする感覚がありますが、時間とともにじわじわと温まるような感覚があります。
秋の涼しい夜に布団に入り込んだときのような、ゆっくりと全身が温まる感覚が非常に快適です。
本当に、寝袋というより布団で寝ているかのような寝心地になります。
また、素材のひんやり感を活かして、夏場は中に入らずに布団のように使うというのも手です。
サラサラとした素材感で心地いい
寝袋は素材感などによって、肌触りが変わります。肌触りが悪くチクチクとするような寝袋も、少なくはありません。
ただ、レキュタングラー パディングバッグの素材感は、非常にサラサラとして心地いいです。表面生地がサラサラとした素材で作られているため、ずっと触っていたくなるような気持ちよさがあります。
夏に少し薄着をして入ると、気持ちよさそうです。
洗濯可能で扱いやすい
寝袋は、水洗いができないものも多いです。洗濯・メンテナンスが、寝袋全体における課題となっています。
ただ、NANGA RECTANGULAR PADDING BAGは、洗濯可能です。しっかりと水洗いできるので、メンテナンスは比較的楽。
気軽に扱えるのが大きな魅力です。
永久保証で安心して長く使える
ナンガには、永久保証があります。レキュタングラー パディングバッグにも、永久保証が適用されるのが良いところです。
永久保証?
あや
よしぞー
期限がなく、修理とかをしてくれるんだよ
修理可能かどうかの判断は、製品状態の確認後に行われます。店頭や電話による質問だけで修理可否の返答は行われません。
修理を希望する場合は、公式ホームぺージから修理依頼書をダウンロードして印刷します。必要事項を記入して、製品を同封して工場に送ると修理対応が可能です。
基本的に、料金は無料。
ただ、ファスナーの全交換など一部の修理は有償になります。
ファスナー全交換は5000円、収納袋の破損による交換・サイズ交換は1000円です。いずれにしても結構安価で対応してくれるのが良いところ。
永久保証で長く使えるので、コスパが高いです。
冬用シュラフとしては使えない
基本的に難点が見つからない寝袋ですが、注意点はあります。
レキュタングラー パディングバッグは、冬用シュラフとしては使えません。快適使用温度が10度、下限使用温度が5度です。
冬のキャンプ場は0度を下回ることもよくあるので、流石に冬用として使うには不足感があります。
ただ、他の寝袋の中に入れて暖を取ったり、寝袋の上からかぶせて掛け布団にしたり冬にも使い道は多いです。
シュラフとしてはオールシーズンは使えないものの、さまざまな使い方でオールシーズン何かと活用できるのはNANGA RECTANGULAR PADDING BAGの良いところだと言えます。
車中泊ならどう?
あや
よしぞー
宿泊する地域にもよるけど車中泊なら冬でもある程度使えるね
NANGA RECTANGULAR PADDING BAGはこんな方におすすめ!
- 春夏をメインでキャンプに行く方
- 家族や友人、恋人とキャンプに行く方
- 車中泊用のシェラフが欲しい方
- 自宅でも何かに使いたい方
- 冬にも無駄にならないシュラフが欲しい方
- 初めてシュラフを買うキャンプ初心者の方
NANGA RECTANGULAR PADDING BAGは、以上のような方におすすめです。
本製品がメインに据えているシーズンは、春夏。秋にもあまり寒い日でなければ使えるといった程度です。このあたりのシーズンにキャンプに行く方には、最適。
さらに、連結できる特徴などから家族や友人、恋人とキャンプに行く方にもおすすめです。
もちろん車中泊用なら最高です。
用途が幅広いので自宅でも何かに活用できますし、冬でも無駄になりません。買ったはいいけど使う頻度が少なくて、もったいなく感じてしまうという経験をしたことがある方にもおすすめです。
そして何より、布団のような寝心地だったり価格が安かったりする特徴などから、キャンプ初心者の方には非常に最適。
もちろん、上級者にもおすすめです。
結局、色々な人におすすめってことだね
あや
よしぞー
用途も幅広いし、幅広い人におすすめできる製品だよ
まとめ|オールシーズン何かと活用できる超汎用型!
ここまで、NANGA RECTANGULAR PADDING BAGについてレビューしてきました。
メインシーズンは春夏で、秋にもシュラフとして活用可能。冬にはシュラフの中に入れたり、寝袋の上から掛け布団としてかぶせたりクッションにしたりできます。
用途が広いので、オールシーズン何かと活用できるのが最大の魅力です。
汎用性が高いシュラフや、クオリティの高い春夏用シュラフを探している方には特におすすめですよ。