近年は、配信を行う人や通話しながらゲームをプレイする人が増えています。それに伴いPCマイクの利用者も増えていますが、マイクを快適に使いたいならマイクアームが必要です。
マイクアームも製品ごとにさまざまな特徴があり、自分に合うものを選ぶ必要があります。
今回紹介するのは、ロープロファイルという少し特殊な特徴を持つElgato Wave Mic Arm LP。
これから、本機の基本仕様を紹介したうえで、良いところとイマイチなところをレビューしていきます。
目次
Elgato Wave Mic Arm LPの基本仕様まとめ
Elgato Wave Mic Arm LPの基本仕様について、まずは紹介していきます。寸法や外観、付属品などが気になる方はぜひご参考ください。
基本スペック
- 長さ:740×160mm
- 対応テーブル厚:60mm
- 最大荷重:2㎏
- ケーブル収納:本体収納
- ねじサイズ:1/4(変換ネジ付属)
- 実売価格:1万3800円
以上が、Elgato Wave Mic Arm LPの基本的な仕様です。
長さは、マイクアームを分割せず伸ばし切った際の長さになります。デスクの奥に設置して、マイクアームを伸ばした際に口元より少し離れた位置にマイクが置かれる程度の長さです。
しっかりと使いやすい長さだと言えます。
対応テーブル厚は、最大60mmまでです。これだけの対応幅があれば、多くの天板に対応できます。
取付はどうするの?
あや
よしぞー
クランプ式だよ
天板に穴をあけずに、簡単に取り付けられます。使いにくいと感じたら気軽に位置を変えられるので、便利です。
外観
Elgato Wave Mic Arm LPの外観は、いたってシンプルです。
特に変わったデザインではありませんが、クオリティは高いと感じられます。
表面はつや消し加工が施されており、高級感が高いです。素材が金属なのもあり、しっかりとした質感が感じられます。
製品自体のつくりもしっかりしており、耐久性も安心です。ロゴは取付部の背面に入っていますが、普段は全く見えないので気になりません。
製品ロゴが主張してくる製品が好みではないという方でも、安心して使えます。
付属品
- 本体
- 1/4から3/8、1/4から65/8の変換アダプタ×1
- アレンレンチ
- クイックスタートガイド
付属品は、特に何も変わったところのない一般的な構成です。
マイクアーム本体と取付部、変換用のねじ、レンチと説明書が付属します。レンチは変換アダプタを取り付けるためのものです。マイクを取り付ける際にねじが合わない場合は、このレンチとアダプタを使って対応できます。
本体の組み立てとデスクへの取り付けは、素手ひとつで可能です。
Elgato Wave Mic Arm LPの良いところをレビュー
Elgato Wave Mic Arm LPの基本仕様について、紹介してきました。
ただ、マイクアームは仕様を見ても使い勝手が全くわからない製品です。そこで今度は、Elgato Wave Mic Arm LPの良いところについてレビューしていきます。どのような良さがあるのか、どのような使い勝手なのかが知りたい方はぜひご参考ください。
モニターの邪魔になりにくい
一般的なマイクアームは、アームが高い位置にあります。高い位置から口元までマイクをおろすようなイメージで、どうしてもモニターとマイクが被ってしまうことが多いです。配置によっては、アーム自体が被ることもあります。
一方Elgato Wave Mic Arm LPはロープロファイルなので、目線より下にマイクを設置できます。モニターの下をアームがくぐるようにして配置することもできるので、アームが被ることもありません。
モニターを見るときに邪魔になりにくいのが、いいところです。
使わないときは隅っこやモニターの下に隠せる
Elgato Wave Mic Arm LPをデスクの奥に設置していれば、使わないときは隅に寄せたり、モニターの下にスッキリと収納しておけます。
もちろんモニターの高さにもよりますが、モニターアームである程度の高さにしている場合は収納可能です。折り畳んでモニターの収納しておけば、使わないときに邪魔になることはありません。
作業中に視界に移って気が散ることもなく、圧迫感もないので非常に便利です。
確かに使わないときはマイクアーム邪魔だよね
あや
よしぞー
かといって取り外すのも面倒だから、これは大きなメリットだよ
ベースの接地面積が広く安定性が高い
Elgato Wave Mic Arm LPは、デスクに取り付ける際のベース部分の接地面積が広いです。
接地面積が広いとどうなるの?
あや
よしぞー
安定性が増すよ
アームを動かす際、ベース部分に負荷がかかります。接地面積が狭いと、この負荷によってベース部が動いたりクッションがずれたりすることがあるのが難点です。
接地面積が広いと負荷が分散されるため、動いたりクッションがずれたりしにくくなります。デスクに傷をつけることもあまりなくなるので、デスクの天板にもやさしい作りです。
ケーブル類を収納できる
本製品のアーム部分はマグネット式で収納スペースがあり、ここに余ったマイクケーブルなどを収納しておくことが可能です。
マイクケーブルは長いものが多く、煩雑になりがちですが、きちんと収納できるのはありがたいです。
縦方向の調整も可能
本マイクアームは縦に向きを変えるため、立った状態でマイク収録をしたい時に便利です。
実際、歌みた投稿をする際などは座った状態ではなく、立って収録する方が圧倒的に多いはず。
写真のように90度まで角度調整できますので、取り付ける机の高さにもよりますが、175cmくらいの身長の方までであれば立った状態でも口元にしっかりとマイクを近づけられます。
あまり飛び出ないから壁や棚と干渉しにくい
クランプ式のマイクアームやモニターアームの場合、机から少し飛び出ることがあります。飛び出ていると奥にある壁や、隣に設置している棚と干渉してしまい不便な点も多いです。
具体的にはどう不便なの?
あや
よしぞー
ぴったりくっつけられなくなるのが不便だね
一方Elgato Wave Mic Arm LPは、机からほとんど飛び出ません。取り付け部分と天板の側面との間に空間がなく、ぴったりとくっついています。飛び出るのは、取り付け部分の厚み分のみです。
そのため、壁や棚にぴったりとくっつけられます。
地味なところですが、レイアウトにこだわりたいときには非常に大きなメリットです。
分割して長さを調整できる
Elgato Wave Mic Arm LPは、大きく分けて3つのパーツで構成されています。クランプの取り付け部分と下のアーム、上のアームの3つです。
上下アームはどちらも同じ作りになっており、上部分のアームをクランプと取り付けられます。
この作りのおかげで、分割して上アームのみで使うことも可能です。デスクの奥から出す場合は長さが足りなくなりますが、側面に付ける場合はこうして短くしたほうが便利なケースもあります。
長すぎると感じた場合は、分割して長さを調整するのもおすすめです。
Elgato Wave Mic Arm LPのイマイチな点をレビュー
ここまで、Elgato Wave Mic Arm LPの良いところについてレビューしてきました。ロープロファイル特有のメリットが大きく、使いやすいのが魅力です。
ただ、もちろん人によってはイマイチに感じられる部分もあります。今度は、Elgato Wave Mic Arm LPのイマイチな点についてレビューしていくので、ぜひご参考ください。
周辺機器の高さによっては干渉する
Elgato Wave Mic Arm LPに限らず、ロープロファイルマイクアームは周辺機器と干渉することがあります。
たとえば同じElgatoのStreamDeckをスタンドを装着した状態で使っている場合、マイクアームと干渉してしまうので注意が必要です。
配信者には人気のデバイスで同社製品なので一緒に使いたいという方も多いでしょうが、少なくともスタンドを立てた状態だと干渉してしまいます。
スタンドを立てずに使うか、マイクアームと反対方向に置くかといった対処が必要です。
ほかのミキサーなどの周辺機器も、高さによっては干渉します。
配置によってはキーボードと干渉することもあるので、注意しましょう。
なお私が愛用しているミキサー「Roland BRIDGE CAST」はギリギリ干渉するかしないかの高さでした。
具体的には奥のつまみ部分が触れてしまう程度なので、運用にてカバーできそうです。
また、マイク下に手を入れてキーボード操作は可能なスペースは確保できますので安心ください。
ドリンクを近くに置きにくい
Elgato Wave Mic Arm LPをデスク横に設置する際は、近くにドリンクを置きにくいのが難点です。
たとえば右利きの人の場合、右側にマウスを置きます。左側にドリンクを置くという人も多いですよね。マイクアームも聞き手とは反対方向に伸ばす人が多いですが、そうするとドリンクと干渉してしまいます。
デスク側面にドリンクホルダーを設置したり、PCラックの天板にドリンクを置いたりといった工夫が必要です。
なお、デスクの奥に設置する際は、特に問題になることはありません。
Elgato Wave Mic Arm LPはこんな方におすすめ!
- 今使っているマイクアームが邪魔だと感じる人
- 使わないときにスッキリ収納できるマイクアームが欲しい人
- 環境に応じて短くして使いたい人
- 高さのある周辺機器をあまり使わない人
Elgato Wave Mic Arm LPがおすすめなのは、以上のような方々です。
まず、ロープロファイルマイクアームの利点として、視界の邪魔になりにくいということがあります。モニターと干渉することもなく、使わないときはスッキリと収納することで視界を圧迫しなくなるのが非常に便利です。
さらに、Elgato Wave Mic Arm LPは、上下を分割して使えます。環境や使い方に合わせて長い状態で使ったり、短い状態で使ったりと変えたい方にもおすすめです。
そして、高さのある周辺機器をあまり使わない方は、本機のデメリットを感じにくいため、おすすめ。
まとめ|コンパクトで使いやすいマイクアーム
Elgato Wave Mic Arm LPは、ロープロファイルマイクアームとして非常に使い勝手がいいです。
ロープロファイルマイクアームは、そもそも製品数があまり多くはありません。使い勝手も製品によりさまざまで、正直使いにくいと感じるものも一部にはあります。
Elgato Wave Mic Arm LPは、ロープロファイルマイクアームとしては特殊な部類ではありません。シンプルに作りをよくしている高品質さが売りです。
ロープロファイルは人によって合う合わないがありますが、ロープロファイルマイクアームを探している方には間違いなくおすすめできます。
コンパクトで使いやすいマイクアームが欲しい方は、ぜひ検討してみてください。