- ゲーミング用に、解像度と定位性が優れたヘッドホンが欲しい
- ゲーミングだけでなく音楽鑑賞用にも使いたい
- ドンシャリではなくフラットな音が好き
- 予算は1万円台の価格帯
- マイクは使わない・もしくは専用に有るので不要

よしぞー
そんな方におすすめなのがオーディオテクニカのモニターヘッドホンでプロの音楽制作にも使われている「ATH-M50x」です。
ATH-M50xは、解像度が高くフラットな音質で低音から高音までのバランスと分離が優れていることから、プロのミュージシャンが音楽制作に活用したり、ユーチューバーの音声編集などでも人気のあるヘッドホンです。
アメリカでは多くのレコーディングスタジオで設置されているヘッドホンでもあります。
合わせてATH-M50xはモニターヘッドホンでありつつも、音楽鑑賞においてもストレスなく音を楽しめる事から、良い音を出せるヘッドホンを適度な値段で購入したい一般ユーザーの中でも人気。
定価は19,668円(税込み)ですが、アマゾンなどのネットショップでは16,000円前後の価格帯にて販売されており、程よい価格帯で本格的なヘッドホンを探しているユーザーにはお手頃感の高い製品です。
この記事では、ATH-M50xをレビューしていきます。
目次
ATH-M50xのスペック概要
ATH-M50xのスペック概要について簡単に紹介していきます。
- 密閉型のオーバーヘッドタイプヘッドホン
- ドライバー:φ45mm、CCAWボイスコイル
- 出力音圧レベル:99dB/mW
- 再生周波数帯域:15~28,000Hz
- 最大入力:1,600mW
- インピーダンス:38Ω
- 質量:285g
ATH-M50xはオーバーヘッドタイプ、密閉型のモニターヘッドホンです。密閉型であるため遮音性は高く外部への音漏れは少ないとともにしっかりと音楽に没頭できます。
またモニターヘッドホンですが低音寄り。かつ強調し過ぎない心地よいサウンドを楽しむことが可能です。
再生周波数帯域は15~28,000Hzと広く、一般的なリスニングであれば申し分なく、合わせてインピーダンスが38Ωとそれほど高くないので、外部アンプなしでもスマホなどに気軽に接続しても楽しめるヘッドホンに仕上がっています。
カラーはブラックとホワイトの2種類が販売されていますが、私はホワイトを購入しました。
ホワイトは経年で色が褪せてしまう不安がありましたが、2年以上使用しても汚れも色褪せもさほど目立っていません。(自宅での使用がメインで、外に持ち出したことはこれまでありません)
ATH-M50xのデザイン

それでは ATH-M50xのデザインを見ていきます。
ホワイトはケーブルも含めて白で、アクセントとなるシルバーが映えます。

ベース素材は樹脂製ですが、スライダー部分に金属が使用されており安っぽさを感じることはありません。
ヘッドバンド部分にはaudio-technicaのロゴが印字されています。

接続プラグは標準の6.3㎜プラグがベースになりますが、標準プラグはネジで外せるようになっており、3.5㎜のミニプラグとしても使用が可能です。
標準プラグにてオーディオ機材との接続も可能で、PCやスマホにもつなぐことが可能です。
装着感

続いて装着感について感想をお伝えします。
ATH-M50xはそこそこの側圧があり、他のヘッドホンと比較してフィット感は高い印象です。
1日中装着し続けられると言えば無理がありますが、数時間であれば問題なく装着し続けられます。
程よい密閉感に包まれた状態になる事で、サウンドに集中して没頭できるという観点では適正な装着感であると感じています。

また、サイズ調整の幅もある為、頭の形に合わせてしっかりとフィットさせることが可能です。
伸縮可能なケーブルが使いやすい

ATH-M50xでは利用シーンに合わせて選べる3本の着脱コード(1.2mカールコード、3mストレートコード、1.2mストレートコード)が付属しています。
私は普段カールコードを愛用していますが、このカールコードは伸ばすと3m程度のコードとして使用できる事、普段はコンパクトで邪魔にならない事から重宝しています。
持ち運びを配慮した収納性

ATH-M50xは持ち運びも配慮した仕様になっており、使わない時は上の写真の様にコンパクトにたたむことが可能です。
ヘッドホンケースに収納して、コンパクトに持ち運ぶことが出来ます。

ATH-M50xの音質をレビュー
ATH-M50xはモニターヘッドホンとしては低音が豊かで、音楽をしっかりと堪能するのに適したヘッドホンだと感じています。
かといって音楽制作に邪魔するようなドンシャリなわけではありません。
低音だけが強調されるのではなく全体的なバランスをとりつつも、低音を若干強調されているように感じられました。
ただし高音に行けば行くほど輪郭がはっきりしていてカチカチな印象があります。音によっては聴き疲れが生じます。
空間表現も上手く、それぞれの音と音の距離や定位・空間を誇張なく表現してくれるため、その場にいるかのような自然なサウンドを楽しめます。
ボーカルの声、ギターやピアノなど合わさる楽器とのベースラインなどが確認しやすく、モニター用途としてプロのミュージシャンの中でも人気が高いのは頷けます。
なお、本評価は2万円を切るモニターヘッドホンとしての個人的な音質評価です。
同オーディオテクニカのモニターヘッドホンの上位モデルであるATH-R70xと比較すると、透明感においては薄い膜がかかったような感覚と、臨場感という観点では狭いと感じられました。
逆に日本で一番売れているモニターヘッドホン「SONY MDR-CD900ST」と比較すると、音の輪郭がはっきりしており、透明感が高いです。
モニターヘッドホンとして業務用途で使われる理由が納得できます。
FPS・TPSなど定位にこだわるゲームに最適

ATH-M50xは、音の位置や距離を自然に表現してくれるため、FPS・TPSなど、敵がどこにいるかを正確に把握したいゲームで重宝します。
私は趣味でフォートナイトを楽しむことが多く、普段はゲーミングヘッドセットにて楽しんでいましたが、たまたまATH-M50xでフォートナイトを試したところ、ゲーミングヘッドセットでは全く聞こえてこない音が鮮明に聞こえてくるとともに、敵や味方の足音・銃音の位置・距離感覚が明確に認識出来て驚きました。
少なくとも1~2万円前後のATH-M50xと同価格帯のゲーミングヘッドセットと比較したら確実にATH-M50xの方が位置・距離の把握では圧倒的にずば抜けて優れている事に驚かされました。
ヘッドセットの様にマイクが付いていないため、音声チャットをする方は別途マイクが必要になりますが、ゲームをされる方であれば、ぜひ一度試していただきたいです。
まとめ

オーディオテクニカATH-M50xを紹介してきました。
音楽制作・編集用途でプロが使用するモニターヘッドホンでありつつも、音質は自然で音楽鑑賞もしやすいヘッドホンです。
定位や距離感など空間表現が素晴らしく、FPS/TPSなど位置を確実に把握する必要のあるゲームにおいても重宝します。
実売16,000円程度と手に取りやすい価格帯で、発売以降、人気が途切れないロングセラーモデルであることが、納得できるヘッドホンです。
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