記事内には広告リンクやPRが含まれます

ROG Swift OLED PG27AQDMを徹底レビュー!WQHD・240Hz 高性能有機ELモニターの実力

9 min
ROG Swift OLED PG27AQDM

ASUSから発表された新型ゲーミングモニター、ROG Swift OLED PG27AQDM。

有機ELパネルを採用した27インチWQHD 240Hzモニターとして、注目を集めています。コントラスト比が高く、応答速度も一般的なゲーミングモニターより高速。ほかにもさまざまな機能を搭載した高性能モニターです。

今回は、そんなROG Swift OLED PG27AQDMのスペックや特徴、実際に使用して良いところや注意点などをレビューしていきます。

本レビューはASUSさんから製品をお借りしてレビューしてます

ROG Swift OLED PG27AQDMの基本情報

まずは、ROG Swift OLED PG27AQDMのスペックをまとめて、解説していきます。外観についても触れていくので、スペックや外観などの基本的な情報が気になる方はぜひご参考ください。

スペック・情報

  • 解像度:WQHD
  • モニターサイズ:27インチ
  • リフレッシュレート:最大240Hz
  • 応答速度:0.03ms
  • パネルの種類:OLED
  • 表面加工:ノングレア・マイクロテクスチャコーティング
  • コントラスト比:1500000:1
  • 色域:DCI-P3 99%
  • 輝度均一化機能搭載
  • OSDジョイスティック搭載
  • 映像端子:HDMI×2/DisplayPort
  • カスタムヒートシンク対応
  • 自動電圧最適化機能対応
  • G-SYNC Compatible対応
  • HDR対応

モニター自体のスペックは、以上の通りです。

パッと目につくのは、異様なほどのコントラスト比。一般的なIPSモニターの場合、「1000:1」です。コントラスト比が高いと言われているVAパネルでも、「3000~4000:1」程度。

この異様に高いコントラスト比の理由は、OLEDパネルにあります。

OLED…?

あや

あや

よしぞー

よしぞー

有機ELのことだね

詳しくは後述しますが、コントラスト比の高さが有機ELの強みのひとつです。

基本性能的には、27インチのWQHDモニター。最大リフレッシュレートが240Hzと高めで、ゲームにもしっかり対応できます。応答速度も0.03msと一般的なゲーミングモニターより、圧倒的に速いです。

総じて高スペックでこれからのゲーミングモニターのトレンドの最先端をいくスペックです。

外観

本機は、極めてASUSのROGシリーズらしいデザインです。黒を基調としており、表面には特に目だった意匠などがありません。スタンドや裏面などで個性を出すスタイルです。

さらに、薄型なのが特徴。

有機ELパネルを採用したことにより、一般的なゲーミングモニターよりも薄くなっています。スタンドとの接合部は厚めのカバーで守られるため、薄いモニターでも安定性は高いです。

シンプルですが、見るだけで高性能なことが伝わってくる秀逸なデザインとなっています。

背面はROGシリーズならではのゲーミングデバイス感が満載。

ROGデザインがイルミネーションにより光る仕様になっており、とにかく美しくかつ、カッコ良いです。背面を見るためだけに机のレイアウトを変えたいと感じてしまうほどです。

有機ELパネルのメリット・デメリット

ROG Swift OLED PG27AQDMは有機ELパネルを採用している、と説明してきました。有機ELパネルは近年活用の幅が広がっており、その特徴やメリット・デメリットはあまり知られていません。そこで今度は、有機ELパネルのメリットとデメリットについて簡単に解説していきます。

メリット

  • 薄型化しやすい
  • コントラスト比が高い
  • 視野角が広い
  • 応答速度が速い
  • 消費電力が少なくてエコ
  • 常時表示が可能
  • 画面内の指紋認証に対応させやすい

以上が、有機ELパネルを採用する主なメリットです。本機にも表れているものが、いくつかありますね。

たとえば薄型化しやすいことと、コントラスト比が高いこと。コントラスト比が高いことにより、黒をより綺麗により黒く表現できます。ほかの色に関しても明暗のメリハリが生まれるので、画面が綺麗に見えるのが魅力的です。

そのうえ、視野角が広いという特徴があります。バックライトを利用する液晶と違い、有機ELは素子自体が色付きで発光するため、光がさまざまな方向に届きやすいです。

そのため、見る角度によって色が大きく変わることも、見えなくなることもありません。

常時表示って何?

あや

あや

よしぞー

よしぞー

例えばスリープ時に時刻だけ表示させるとか、そういうのだね

デメリット

  • 価格が高い
  • 劣化しやすい
  • 焼き付きが発生する
  • 輝度を高くしにくい

有機ELパネルの主なデメリットは、以上の4つです。

まず、液晶より製造コストが高くなるため、採用しているモニターの価格も高くなります。

たとえばIPSパネルを採用した27インチWQHD・240Hzモニターは、10万円程度が相場です。もう少し安いモデルもあります。

一方本機は約13万円はするので少し高めです。これは、有機ELパネルを採用しているため。

さらに、有機ELパネルは一般的な液晶パネルと比較すると劣化が起きやすいと言われています。

素子自体が発行する仕組みのために、どうしても変色したような表示になったり、特定の色の表示が苦手になったりしがちです。

同じ画面の表示が続いたり、特定の色を長く表示させたりしすぎると焼き付きも発生します。焼き付きは液晶でも発生することがあるものの、発生リスクは素子が発光する有機ELのほうが高いです。

メリットもかなり大きいけど、デメリットも大きいね

あや

あや

よしぞー

よしぞー

ただ、なるべくデメリットを消そうと努力はしてるよ

デメリットを相殺するような機能も、本機には搭載されています。

カスタムヒートシンクと、自動電圧最適化機能です。これら二つにより、長寿命化を図っています。

カスタムヒートシンクは、動作温度を従来のROGモニターより8%低下させる技術のことです。熱交換をしっかりと行うことにより、有機ELパネルの長寿命化に貢献しています。

そのうえで電圧を最適化することで、不要な負荷をかけることがなくなり、寿命が延びるということです。

実際にどれだけ寿命が延びるかはまだ定かではないものの、少なくとも一般的な有機ELモニターよりも短くなることはないでしょう。

ROG Swift OLED PG27AQDMの良いところをレビュー

ROG Swift OLED PG27AQDMのスペックや、有機ELパネルのメリット・デメリットについて解説してきました。ここからは、ROG Swift OLED PG27AQDMの良いところについてそれぞれ簡単にレビューしていきます。

WQHD 240Hzモニターは高性能かつ扱いやすい

本機は、最大リフレッシュレート240Hzです。

一般的なゲーミングモニターの144Hzよりも高いですが、360Hzほど高くありません。高リフレッシュレートモニターのなかでは、中間のスペックに位置します。

それって良いことなの?

あや

あや

よしぞー

よしぞー

めちゃくちゃ高いけど360Hzよりは扱いやすいね

リフレッシュレートは、高ければ高いほど良いというものではありません。

たとえば360Hzモニターのスペックを引き出そうと思えば、超ハイエンドクラスのゲーミングPCが必要です。価格帯も40~50万円台と非常に効果になります。

一方WQHDで240Hzに対応できるPC…つまり200fps付近を出せるPCは、ハイエンドクラスのものであれば戦えます。30万円台で購入可能です。

超ハイエンドと比較すると普及率が高めのスペックになるので、扱いやすいです。

200fps付近を出せるPCを持っている方には、非常におすすめです。

どれくらいのPCスペックが必要?

あや

あや

よしぞー

よしぞー

フォートナイトにてRTX3080を搭載したPCで一番低い映像設定ならWQHD 240fpsを確認できたよ!

ライトなゲームであれば、RTX3070、RTX4060クラスのPCでも期待できるでしょう。

WQHDの27インチでゲームにも普段使いにも便利

手前に配置しているのが14インチのMacBook Pro

本機は、最大解像度がWQHDです。

解像度は、高くなると画面のドット数が増えて表示領域が広くなります。ドット数が増えるということは、映像などをより細かく表示できるということです。このことから、高解像度は高画質とも呼ばれます。

そのうえ、表示領域が広くなるため作業にも使いやすいのが良いところです。

単純に作業スペースが広くなるので、左右でウインドウを分割しても余裕のあるスペースを確保できます。

そして、27インチというサイズはWQHDには最適です。大きすぎず小さすぎず、WQHDで使ってもアイコンや文字が小さくなったり大きくなったりしません。

ROG Swift OLED PG27AQDMは、ゲームでも普段使いでも、仕事でも非常に使いやすいモニターです。

色域が広くコントラストが良い

本機は、色域がDCI-P3で99%です。

これは、Appleが策定した色空間のこと。一般的にはsRGBという基準が使われますが、これよりも約25パーセント広い色域を表示できるというものです。

それで99%と非常に高い数値なので、色域の広さは折り紙付き。色を正確に表現できるため、ゲーム映像の演出などを制作者の思う通りに楽しめます。

そのうえコントラスト比が高く、明暗がはっきりするのも魅力的です。

ゲームだけでなく、イラスト制作や画像編集などの仕事や作業にも使えます。

輝度調整など映像美にこだわった仕様

ASUS 公式サイトより

本機の特徴的な機能のひとつが、輝度調整機能です。

モニターの輝度は、ディスプレイの画面の明るさを示す数値のこと。下げると暗くなり、上げると明るくなります。最適な輝度は環境や個人の感じ方などによって変わるため、輝度を調整するのは難しく面倒です。

そのうえ、輝度が均一でないと表示にムラを感じてしまいます。

輝度を均一化する調整機能により、常に快適で綺麗な画面が楽しめるということです。

ほかにも映像に関する機能はあるの?

あや

あや

よしぞー

よしぞー

あるよ。画面のメリハリをより付けるHDRにも対応してるしね

可変リフレッシュレートで映像が常に滑らか

本機は、G-SYNC Compatibleに対応しています。これは可変リフレッシュレート機能です。

モニターのリフレッシュレートを、PCなどの出力側の機器に合わせて自動で変えてくれる機能のこと。

PCのフレームレートと合わないとどうなるんだっけ?

あや

あや

よしぞー

よしぞー

画面にひびが入ったようになったり、カクついたりするよ

リフレッシュレートを常に最適になるように自動で調整してくれるため、そのような状態にはなりにくくなります。

スペックが低めのPCだと低リフレッシュレートになりますし、普段は160fps程度だけどたまに200fps近くになる場合も、それに合わせてリフレッシュレートが上下するということです。

そのため、多少スペックが合わない機器と接続しても、特に問題はありません。

とはいえ、スペックが低すぎるとモニターの性能を引き出せず、宝の持ち腐れのようにはなってしまいます。

フレームレートは基本的には状況によって変動するものです。この機能は、それに追従してくれる機能程度のものとして捉えておくのがおすすめです。

スタンドの機能が豊富で便利

本機に付属するスタンドは、機能が豊富です。

まず、ROGシリーズの高級機ではおなじみのケーブルを通せる程度の穴があります。ここにケーブルを通すことにより、ケーブルが1本にまとまるので便利です。

さらに、各種調整機能も搭載されています。

  • 高さ:0~110m
  • スイベル:-30°~+30°
  • ピポット:-90°~+90°
  • チルト:-5°~+90°

結構しっかりと動くので、モニターアームが無くても使いやすいです。特にピポットは、縦モニターにもできるほどの余裕があります。

高さ調整:0~110mm
スイベル:+30° ~ -30°
ピボット:+90° ~ -90°
チルト:上20°~下5°

そして、スタンド上部にはUSBポートと三脚穴を搭載。カメラを設置して配信したり、リモート会議をしたりさまざまな用途で使えます。

三脚穴って使う?

あや

あや

よしぞー

よしぞー

使う人は使うし、使わない人は使わないけどある分にはいいじゃん

デザインがかっこいい

ROG Swift OLED PG27AQDMは、デザインのカッコよさも魅力の一つです。

デザインの良し悪しについては個々人の好みがあるので一概には言えませんが、本機はゲーミング機器を好む多くの方にとってかっこいいと言えるデザインをしています。

本機は、とにかく薄いです。PCモニターとは思えないほどに薄型。この薄いパネルが、非常にスタイリッシュでかっこよく見えます。

さらに、ベゼルが非常に狭いのも魅力的。実用面ではもちろん、デザイン面でも無骨感が無くスタイリッシュです。

そして、ROGシリーズらしく背面がかっこよく作られています。

スタンドと接続する付近にROGシリーズのロゴがあり、カバー部分もモールドが入っていたりと凝った作りです。

裏面なんて見えないから意味ないのでは?

あや

あや

よしぞー

よしぞー

見えない部分が凝ってるからロマンがある!おしゃれは見えないところから

他にも、スタンドにイルミネーション機能が付いているなどカッコよさ満載です。

スタンド内部に照明を演出するための電子部品が組み込まれている
スタンド下部のパネルは4つ付属されており、交換が可能

シンプルかつスタイリッシュでありながら、ゲーミングガジェットらしさもしっかりとあります。

ROG Swift OLED PG27AQDMの注意点をレビュー

ROG Swif OLED PG27AQDMの良いところについてレビューしてきましたが、本機の購入を検討するにあたっていくつか注意したいことがあります。そこで今度は、ROG Swift OLED PG27AQDMの注意点をレビューしていくので、ぜひご参考ください。

スタンドは思ったより場所を取る

29cm程度の奥行きが必要

本機のスタンドは、思ったよりも場所を取ります。

正面写真を見るとわかりにくいですが、本機のスタンドは三つ脚です。中心から脚が前方左右1つずつと、後方1つに向かって伸びています。モニター自体はあまり奥行きがないものの、スタンドに奥行きがあるのが注意点です。

横にも奥にも足が広がるので、薄いモニターの割には置き場所を選びます。

スタンドの接地面積が小さい

本機の付属スタンドは、デスクとの接地面積が一般的なモニタースタンドよりも小さいです。

先述のように、中心から脚が三方向に伸びています。この脚の先がデスクに接地することにより、立つという仕組みです。

一般的なモニタースタンドが「面」で支えるのだとしたら、本機は「点」で支えています。普段はぐらつきなどが起こりませんが、設置場所に少しでも凹凸があったり、デスクが揺れたりすると少し弱いです。

安定自体はしてるけど揺れとかの衝撃には弱い感じね

あや

あや

よしぞー

よしぞー

これもあって置き場所を選ぶよ

接続するPCを選ぶスペック

ROG Swift OLED PG27AQDMは、最大リフレッシュレート240HzのWQHDモニターです。ゲーミングモニターとしては、ハイスペックな部類になります。

高解像度高リフレッシュレートなので、どうしても接続するPCを選ぶところがあるので注意しましょう。

先述のように、同期機能があるためフレームレートと最大リフレッシュレートが乖離していてもある程度は問題ありません。

ただ、せっかくのハイスペックモニターの性能を引き出せなくなってしまいます。本機は決して安くはないので、性能を引き出せないまま使うのはおすすめできません。

少なくとも、ミドルハイクラス程度のゲーミングPCは必要になります。

RTX4070、RTX3080クラスをベースに考えるとよいでしょう。

所有しているPCの性能と照らし合わせて、購入を検討するようにしましょう。

ROG Swift OLED PG27AQDMはこんな方におすすめ!

ROG Swift OLED PG27AQDM
  • ハイスペックPCを持っている人
  • 映像が綺麗なRPGなどを好む人
  • FPSなど競技ゲームに本気で取り組みたい人
  • イラスト制作などに使いたい人
  • 幅広い用途で大活躍するモニターが欲しい人

ROG Swift OLED PG27AQDMは、以上のような方に向いています。

ハイスペックモニターなので、基本的にはそれに対応するハイスペックPCを持っている人向けです。その代わり、WQHDでも高フレームレートが出せるPCを持っている方にとっては、良質な映像と競技シーンでも使える性能が楽しめるので非常におすすめ。

さらに、映像が綺麗なRPGなどを好む方にも最適です。有機ELの強みである色の正確性やコントラストの高さなどにより、綺麗な映像がより綺麗に見えるようになります。

もちろん、応答速度が高い高リフレッシュレートモニターなので、競技ゲームに本気で取り組む人にもおすすめです。

また、イラスト制作など幅広い分野で高いパフォーマンスを発揮します。そのような用途で使いたい方にも、おすすめです。

まとめ|幅広い用途で活躍できる優秀なモニター

本機は、あらゆる観点から性能が高いです。WQHD対応で最大240Hz、さらに0.03msという応答速度でゲーム性能が非常に優れています。

そのうえ、色の正確性が高く映像が綺麗に見えるため、高画質モニターとしての観点からも優れているモニターです。色正確性が高いということで、さまざまな作業にも活躍します。

本機が全く活躍しない場面があまりないというほど、幅広く使える優秀なモニターです。

ゲームはもちろん、イラスト制作・普段使い・仕事などをより快適に楽しみたい方におすすめですよ。

Amazonでお得に買い物をする

Amazonで買い物するなら、Amazonギフト券の購入(チャージ)がポイントが付いておすすめです。

現金チャージすると、通常会員で2.0%、プライム会員なら最大2.5%ポイントをゲットできます!

定期的にAmazonでお買い物するならチャージをぜひ活用しましょう

▶Amazonギフト券の購入(チャージ)はこちらから可能です!

よしぞー

よしぞー

メタバース・ゲーム・音の世界で日々を暮らしています。このブログではゲーミング・VR、音楽鑑賞・オーディオについてデバイス等の情報発信やレビューをしています。

カテゴリー:
関連記事