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CX True Wirelessレビュー・音質にこだわったクラシック音楽を十分に楽しめるゼンハイザーのワイヤレスイヤホン

Sennheiser(ゼンハイザー)より発売されているイヤホン「Sennheiser CX True Wireless」をレビューします。

CX True Wirelessは、実売13,000円程度と2万円を切る価格ながら、同社の上位モデルであるMOMENTUM True Wireless2と同等のドライバー搭載しているとともに、バッテリーが9時間(ケース併用で最大27時間)と高いバッテリー性能を持ちます。

MOMENTUM True Wireless2 との比較するとノイズキャンセリング機能が省かれていますが、「上質な音色」をしっかりと体験できるたエントリーモデル。

音の方向性としては低音寄りで、低音をしっかりと響かせてくれるとともに、中音域から高音域の伸びもありクラシック音楽鑑賞用のイヤホンとしてもバランスの良さに驚かされました。

15000円以下で購入できるイヤホンで、ノイキャン機能が不要な方には選択肢に入れるべきイヤホンだと感じました。

具体的にレビューしていきます。

SENNHEISER CX True Wireless 概要

SENNHEISER CX True Wirelessは2020年 9月に発売されたCX 400BTに似たモデルで、「上質な音色、それが全て」をキャッチコピーに2021年7月に登場しました。

主な特徴としては、

  • 上位モデルMOMENTUM True Wireless 2 と同等のTrueResposeトランデューサーを採用
  • 好みに合わせて調節できるベースブーストで自分好みにカスタマイズ
  • 長時間でも付け心地の良いエルゴノミック(人間工学)デザイン
  • 片耳のみでの使用が可能
  • IPX4相当の防水性能
  • Bluetooth 5.2対応
  • 最大9時間 / ケース併用で最大27時間の動作時間
  • ノイズキャンセリング機能は無し

などが挙げられ、 CX400BTと比較すると以下のような細かなバージョンアップが図られています。

  • Bluetooth 5.1→Bluetooth5.2へ
  • 防水機能が追加された(IPX4
  • 片耳で使いたいときは右だけだったのが、どちらでもOKになった
  • バッテリーが7時間 / ケース併用20時間から、9時間 / ケース併用27時間へ

CX400BTが非防水のため購入を敬遠されていた方もいらっしゃるかと思いますが、そういった痒い所をしっかりとフォローした製品になっていますね。

パッケージ・同梱品・デザイン

パッケージや同梱品、デザインなどを紹介していきます。

パッケージと同梱品

パッケージのデザインは白地でシンプルなデザイン。ホワイトとブラックの2色が発売されており、私はホワイトモデルを購入しました。

続いて付属品です。

本体以外に充電用のUSBケーブル(Type-C)、シリコン製のイヤーピース、説明書などが付属しています。

シリコン製のイヤーピースは、XS、S、M、Lの4つが同梱されており、デフォルトではMが装着されています。

耳への装着感に合わせて付け替えられますが、私はMサイズでジャストサイズでした。

充電用にType-CのUSBケーブルが付属しています。ゼンハイザーのロゴ入りがちょっと嬉しいですね。

ケースの裏にType-Cの接続口が有り、こちらから充電する仕様。

充電はフルチャージまで1.5時間で済みますが、15分の充電でも1時間の動作が可能です。充電忘れの際には助かります。

デザインや質感

続いてデザインや質感についてレビューしていきます。

SENNHEISER CX True Wireless はマットがかった素材感であるとともに小ぶりで可愛らしいミニマムなデザインです。

手にもすっぽりと収まるサイズ感で、カバンなどに入れても場所を占領せずに持ち運ぶことが出来ます。

ワイヤレスタイプのヘッドホン・イヤホンはこの二つを主に使用しており、音や機能など方向性の違いはありますが、用途によってうまく使い分けられています。

それではケースのふたを開けてみましょう。

ふたを開けると2つのイヤホンがバランスよく収納されています。

左右のイヤホンそれぞれの形状に合わせて収納場所がデザインされているので、ふたを開けたときに左にあるイヤホンは左、右のイヤホンは右と間違うことはありません。

また、微弱な磁石で近づけるとスポっとハマるように設計されています。

イヤホン本体内側はエルゴノミックデザインと呼ばれるもので耳の形状に合わせた設計が施されています。

実際の装着感は非常に高く、外れるという不安を感じさせませんし、もちろん外れません。

また耳の形状を活用して固定させるため、装着時に少なからずの違和感はありますが、長時間付けていてもストレスに感じるレベルではありません。

音の特徴とカスタマイズ

音の特徴は私の主観でお伝えしていきますが、私の個人的な好みはフラットです。

作り手の作った音をそのままの状態で素直に耳に入れたいという思いがあり、音楽鑑賞用ではモニターヘッドホンを愛用しています。

オーディオテクニカのモニターヘッドホンATH-M50x(左)とATH-R70x(右)

またワイヤレスイヤホンでは、同くゼンハイザーのMOMENTUM Wirelessを使用しています。

これらのヘッドホンとCX True Wirelessとを比較すると、当然価格帯も違いますので解像度など音のふくらみは劣りますが、音楽鑑賞用には十分に楽しめるイヤホンです。少なくとも2万円以下のイヤホンでこれ以上を求める必要はないレベルだと感じました。

デフォルトでの音の方向性としては低音に重心を置いたサウンドですが、中音・高音域においても自然な伸びがあるため、観賞用としてバランスの良さが引き立ちます。

音楽だけでなく映画鑑賞にも良いと感じました。

また、CX True Wireless の特徴はイコライザーにて自分好みの音にカスタマイズできる事です。

キャプチャーは低音を落として中音域と高音域を上げてフラット目に調整した状態ですが、こういった調整が自由に行えます。

使用用途ごとに感じたこと

続いては私の使用環境にて感じたことを記載します。

主に、CX True Wirelessは仕事の通勤時(電車)、自宅での映画鑑賞用、ランニング時などに使用しています。

通勤時、電車の中でも十分に音を楽しめる

CX True Wirelessはノイズキャンセリング機能の無いワイヤレスイヤホンです。

その為、通勤時電車の中での聞き心地がどういったものか購入前は気になっていましたが、しっかりと音を出せる事と合わせて、外部の音もある程度拾えるという観点で申し分ないと感じました。

没頭感という観点ではノイズキャンセリングで外部の音を完全遮断した方が良いですが、公共の場で外部の音を遮断するのは正直危険です。

個人的には少なくともホームや電車内でのアナウンスが聞こえる程度の外部音は拾いたいので、 CX True Wireless のしっかり音は出せつつも、調整次第で十分に外部音も拾えるというのは良いと感じました。

自宅での映画鑑賞

就寝時にタブレットにて寝ころびながら映画鑑賞するのが趣味ですが、 CX True Wireless は基本が低音寄りの為、映画鑑賞においてはそれなりに迫力のあるサウンドで楽しめます。

また、体を横向きにして鑑賞したいシーンもありますが、 CX True Wireless は片方のみの使用が可能であるため便利です。

右向きの際は左耳だけ装着、左向きの際は右耳だけ装着して寝ながら映画鑑賞を楽しめます。

ランニング時

CX True Wireless はフィット感が抜群であることと合わせて、IPX4相当の防水性能を備えている為、ランニング時にも使用が可能です。

フィット感はずば抜けており、ジョギングはもちろん疾走ペースで走っていても落ちそうになるという感覚はありません。

また、土砂降りのような大雨は難しいかもしれませんが、 IPX4相当の防水性能が備わっている事で小ぶりの雨や汗程度の水気に関しては問題なく使えます。

テレワーク時のWebミーティング

テレワーク時、家族のいる環境だと外部に音を漏らさない様にするため、ヘッドホンやヘッドセットを使用している方は多く私もその一人ですが、普通のヘッドホンやイヤホンだと完全に耳を塞いでしまうため、発言する際に自分の声がこもってしまい話しづらいという問題が起こります。

CX True Wireless は片側装着が可能であるため、自分の声がこもってしまい話しづらいという感覚もなく、またヘッドホンやイヤホンが映らない自然な雰囲気でWeb会議に挑めるのも良いですね。

なお、マイク機能も付いていますので、音質はほどほどかもしれませんがイヤホンのみで会話も可能です。

SENNHEISER CX True Wireless レビューのまとめ

ゼンハイザーのワイヤレスイヤホン CX True Wireless を紹介してきました。

CX True Wireless は13000円程度と、2万円を切る価格帯のイヤホンとしては抜けた音質を持っており、流石はゼンハイザーと言わざるを得ません。

ノイズキャンセリング機能は付いていませんので、ノイキャン不要な方で、普段使いにおいて良い音を楽しみたい方はまず選択肢に上げていただきたいイヤホンです。

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